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宇宙まお / ワンダーポップ

2012/4/4ミニアルバム『風とどこかへ』でデビューを飾った23歳の女性シンガーソングライター。何より素晴らしいのは、彼女の歌が“まっすぐであること”。そして、奇抜さや過剰さではなく、ロックとポップの核を真っ直ぐ射抜くその声は、ジャンルや世代を越えて唯一無二の存在感を放っている。

くすんだ色の日常も、こちらが手を伸ばして友達になれば、こんなにもワンダーでポップだ! おもしろいこと、楽しいこと、不思議なこと、なにかとんでもないこと、そういうものに出会いたい人にぜひ聴いてほしい。だってそう、人生はだいたいが“そういうもの以外”で成り立っている。そのことを知っているあなたを、部屋の隅っこから連れ出します。「風とどこかへ」では、その想いが、息を吐くようにそのまま、丸裸で形になりましたが、今回は、もっとポップで、もっと強いパワーで、もっと楽しい世界へ、という事を考えてつくりました。

1.「ブルーナ」…きらっきらのイントロと疾走感溢れるサビが、オープニングを飾ります。当初のタイトルは青い景色のなかを走るという意味で「ブルーランナー」。もっと可愛らしくしたいと思い、縮めました。
2.「あの子がすき」…勢いのあるストリングスにのって飛び出す、あの子がすき…リフレイン36回。“君を想うだけでご飯三杯いける”という歌詞がありますが、私の感情はなにかと食道や胃と連動してきます。
3.「1234」…テンポいいポップソング。曲調とは裏腹に、色んな思い出との決別という痛いテーマを歌っていたりします。
4.「素直に生きたい」…デモの段階から一番大きく変わった曲。ウクレレでポロロンとつくったのに、最終的にはノリノリのレゲエ風になりました。
5.「雨の予感」…ハードロック調、昭和歌謡。もう恥ずかしくて一生歌わない予定だったのに、出来てみたらかっこよすぎて大好きです…!!
6.「夜よ」…夜へのラブソング。ストリングスの美しいバラードです。わたしの想像世界を一番よく表していると思う。
7.「君が死ぬまで終わらない物語」…ラブソングという枠を超えて、自分自身の表現というものを追求しようと考えてつくりました。このアルバム全体の、着地点のような曲。
宇宙まお

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