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Disc Now 音楽関係者が本気でお勧めする1枚!!

Title : 『Blue Vacation』

Artist : ナミノート

このアルバムのオープニングナンバー「カナリア諸島にて」のカヴァーテイクは、猛夏に死ぬほど不快な熱波を浴びたあとの、ひんやりしたエアコンの心地良さに似ている。青い小花、蒼いアゲハ蝶、そして小鳥やカモメに囲まれて、適度な透明度とたおやかなオーラをまとった女性ヴォーカリスト、Erika(エリカ)の横顔があしらわれたイラスト・ジャケットでデビューを飾った彼らの名前はナミノート。
波の音? Wave Note? …全曲、どこかに“海や波”のテイストを全編に感じる作風にはピッタリなネーミングだ。ボサノバのテイストも全編に漂っていて、それは小野リサというよりは、アン・サリーや畠山美由紀のオーガニック・ポップなテイスト。
スピッツが「タイム・トラベル」をカヴァーして再評価を受けた原田真二の他の代表曲「てぃーんずぶるーす」のカヴァーや、大貫妙子の「横顔」、ユーミンの「曇り空」のカヴァーなども秀逸。でも、なによりオリジナル曲がジンと来る。

レビュー執筆者:オーマガトキ 早川隆浩 オーマガトキ制作の早川です。かつて『pause』というフリーペーパー編集で、斉藤和義クンやGLAYのデビュー時から関わってきました。よろしくです〜。