音楽メディア・フリーマガジン

Disc Now 音楽関係者が本気でお勧めする1枚!!

Title : 『オクタヴィリア』

Artist : Etude Lavie

ジムノペディ、peziteを経て、ナオミ(Vo.)と小林殉一(Sax.)が新たに結成したEtude Lavie(エチュードラヴィ)の1stアルバム『オクタヴィリア』。
上質な絵本をめくるような感覚で聴き進めました。楽曲それぞれに主人公がいて、さまざまな目線から物語を紡いでくれます。歌詞に写し込まれた世界観を噛みしめて、音に身を委ねて聴き入り、感じたこと。音楽の持つ、「非現実への誘い」をこのアルバムはしてくれているような気がします。
まさに、彼らがこのアルバムに掲げる“あちらの世界とコチラのセカイを、互いに夢を見て一途に入り口を探す、愛くるしく悲しげな人たちの物語。”というコンセプトそのものなのかと。
そして、おそらくこのアルバムのタイトルチューン的な立ち位置であろう「オクターヴ」。Etude Lavieの根源を感じる楽曲です。
是非、彼らの物語を覗いてみて下さい。

レビュー執筆者:五十嵐 めぐみ SHIBUYA LOOP ANNEX店長