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ありのままを無防備に激しく歌ったアルバム。strange world’s end『やっぱり、お前が死ねばいい。』レビュー

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 本日3/22に2ndアルバム『やっぱり、お前が死ねばいい。』をリリースした、strange world's end。4/27にはリリースパーティも控えている彼らの新作のレビューを掲載する。
 
■strange world's end『やっぱり、お前が死ねばいい。』レビュー
 活動10周年を迎える2ピースロックバンド、strange world's endの2ndアルバムが届いた。タイトルは『やっぱり、お前が死ねばいい。』。そのタイトル通り、1曲目の「敗北」から、“いっそ生まれてこなければ良かったのか”と飯田カヅキ(Vo./G.)が叫ぶように歌う。
 リードトラックのM-2「接触」の“人間嫌い 加速していく”や、M-3「無知の感染」の“人間なんて信じられない”などアルバムの至るところで伝わってくる“人間”への不信感や恨み。しかしそれは、“人間を愛したい”という気持ちの裏返しなのではないだろうか。
 その証拠に、ただ人間に対する不満だけを爆発させているのではなく、「接触」の“本当はずっと 愛されたくて”や、同じくリードトラックのM-4「カレイドスコープ」の“ごめんなさい 本当は寂しいだけ”からは本心が垣間見えている。彼らは“愛されたいのに思い通りにいかないことの寂しさや悔しさ”を表現しつつも、“人間への切なる願望”を表現しているのだ。
 アルバム全体に散らばっている“臨終”、“人殺し”などの“死”を連想させるワード。しかし、そんな暗い歌詞の曲の連続だからこそ、M-10「灰」で歌われている“逢いたいよ 笑って”や、最後のM-11「フロンティア」の“人間なんて本来は 生きてるだけで奇跡さ”など、ふと出てくるポジティブなワードがアルバムの中で異彩な光を放っている。
 サウンド面に耳を傾けると、暗い歌詞に合わせて泣きわめくようにうねる激しいサウンドもあれば、M-7「終了」では穏やかなミドルテンポから終盤の“みんな死ねばいい”の連呼のところで今まで以上にダイナミックで激しいサウンドに変貌するなど様々だ。
 生きてゆくことの苦しさを、ここまで直接的な言葉で歌うことのできるバンドが他にいるだろうか。その痛いくらいの叫びは、“もっと愛されたい”“もっと楽しく生きたい”という純粋で真面目な気持ちの裏返しなんだと思うと、生きることに不器用な歌詞とヒリヒリとしたサウンドが愛しくなってきて、今作の聴こえ方が違ってくる。
 辛い現実から目を背けずに、ありのままを無防備に激しく歌った、真実の歌の数々がこのアルバムには収録されている。ふと生きることに疲れてしまった時、明るい歌を無理に聴くよりは、strange world's endのどこまでも暗くて喪失感の溢れる曲を聴けば、“こんな気持ちを抱えているのは自分だけじゃない”と思えるはず。strange world's endは、いつだって優しくて傷つきやすい人の味方だ。

TEXT:室井健吾

 
strange world's end『やっぱり、お前が死ねばいい。』最新インタビューはコチラ
 
 
 
■strange world's end「カレイドスコープ」MV

 
 
 
■リリース情報
Print2nd Album
『やっぱり、お前が死ねばいい。』

strange cake records
SCRCD-004
¥2,000+税
2017/3/22 Release
 
 
 
 
■ライブ情報
“strange world's end
2nd Album『やっぱり、お前が死ねばいい。』Release Party”

4/27(木) 高円寺HIGH
 
 
■WEB
Official Site

 
 
 
 

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