a flood of circle:
逆境に打ち克ち進化を続ける3人が結実させた生々しきブルースの最新形
CONTENTS
2010年、時代を象徴する蒼き才能・HaKUが飛躍する
midnightPumpkin:待望の2ndフルアルバム&ベストアルバム完成!!
Wienners:僕たちウィーナーズ。超自由で激ポップなバンドだよ。
The John's Guerrilla:祝祭の音楽が鳴り響く時、革新への扉が開かれる
STREET STYLE MUSIC:Roland × JUNGLE★LIFE × MIKI GAKKI
ARTISTS
SHAKALABBITS、ニューロティカ、Smash up、KEYTALK、
NINE IDEAS、Jolly Bobby SEX、BEANBAG、Who the Bitch、
DATSUN 320、BOO BEE BENZ、acari、wheellz、Half-Life、
THAMII、流血ブリザード、ドナテロ、CANTOY、うるふ、SPANK PAGE、Port Cuss、鴉、かりゆし58、cinema staff、REAL REACH、coldrain、スピリーキッド、Roca Jahlie、DJ-HIDE、
MY WAY MY LOVE、ジルバ、ソライロネオン
UNCHAINが3rdフルアルバム『Hello, Young Souls!!』をリリースする。『Gravity』(09年10月)に『The World Is Yours』(10年1月)という2枚のシングル。さらには今まで発表したオリジナル楽曲全てと新曲を披露するという東名阪クアトロツアー“54songs / 3days”を経て、彼らは自らの“現在地”と“目的地”を見定めてきた。ソウルやロックの偉大なる先人アーティストたちにリスペクトを払いながらも、彼らが本当に目指すべきところはそのどちらの延長線上にもない“どこでもない場所”。その結論に辿り着いた4人が真摯な苦闘をも楽しむ姿勢で完成させた今作は、紛れもなく彼らにしか創造しえない唯一無二の音楽となった。メンバー同士のクリエイティブな衝突を繰り返しながら生み出された今作は、誰もがまだ見ぬ新たな音楽の地平を切り拓いていく可能性と決意に満ち溢れている。
a flood of circleにとって、09年はまさに激動の1年だったと言えるだろう。4月に1stアルバム『BUFFALO SOUL』でメジャーデビューを果たすも、ギタリストが突如失踪…。だが、そんなバンドの危機的状況の中でも彼らは歩みを止めず、ゲストギタリストを招いて同年11月には2ndアルバム『PARADOX PARADE』を緊急制作・発表した。さらには、レコ発ツアーファイナルの今年3/5@恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブもソールドアウトの大盛況。逆境を乗り越えてたくましく進化を遂げてきた彼らが、いしわたり淳治をプロデューサーに迎えてのメジャー1stシングル『Human License』をリリースする。“人間”や“生”に迫る生々しい歌詞のテーマをキラーなダンスチューンに昇華したタイトル曲を筆頭に、今現在の“a flood of circle”を存分に見せつける1枚だ。
1stフルアルバム『ポップアイロニー』から3年半。様々な困難を乗り越え、昨年10月にリリースした3rdミニアルバム『Us and U』、そして今年4月の4thシングル『I LOVE! I HATE!』を経て、midnightPumpkinが待望の2ndフルアルバムを完成させた。数多くのライブで培った表現力とライティングセンスは更に磨きがかかり、込められたメッセージはどこまでも深く突き刺さる。どこにも嘘のない、体温を感じさせる等身大のリアリティが詰まった全12曲は必聴だ。CDデビュー5周年を記念したベストアルバム『Best of Pumpkin〜5th Anniversary〜』も同時リリース。
5/19にシングル『NACHO ROLL』をリリースし、5/23より“2010年サラペのBUS TOUR”へと旅立ったSHAKALABBITS。東京はキャパの違う4会場、名古屋と大阪ではそれぞれキャパの違う3会場連続公演という、驚愕のスケジュールで絶賛敢行中の同ツアーと並行して、我がJUNGLE★LIFEでは各メンバー1人1人に迫るパーソナルインタビュー連載(全4回)を掲載! リアルタイムでSHAKALABBITSの“ミュージシャンとしての声”をお届けします!!
“ポップでキャッチー”を本当の意味で体現するメロディックシーンの雄、Smash up。前アルバム『777』を2009年1月にリリースし、DVDや限定シングルなどのリリースを挟みつつ精力的にライブを重ね、数多くのキッズたちを興奮させてきた。昨年夏にメンバーチェンジを経て、心身共にタフなバンドへと成長した彼らが放つニューアルバム『CIRCUIT』は、大型イベントや中国ツアーも含む数多くのライブで培ってきた経験と“Smash up節”とも言える感性が爆発した、2010年ライブハウスシーンのキラーアンセム。リリース後は40本を超えるツアーも決定。結成10年を迎え、更に加速度を増して突っ走る4人。もう怖いものは無い。
今年5月にDr.ハルオが正式加入したBEANBAGが、約3年ぶりとなるミニアルバム『4』を掲げてシーンに急浮上する! 一段とスケールアップしたサウンドとVo.YUMIのパワフルかつ透き通るように爽やかな歌声がカラフルに弾け出す今作は、まるで目の前でステージを観ているかのように溢れ出すライブ感に思わず歌い、踊り出したくなる1枚だ。そんな珠玉のパワーポップチューンを引っさげた彼らは、止まることなく走り続けてきた勢いを今爆発させる。
Who the Bitchというバンドはステージの上でこそ真価を発揮する。決して饒舌ではない3人だが、彼女たちが“素”の姿をさらけ出してライブハウスで音を合わせた途端、そこで爆発的なロックが生まれるのだ。昨年春のミニアルバムリリース以降、フェスや大型イベントも含む数多くの場数を踏み、着実に階段を駆け昇ってきた3人。今年4月の配信限定楽曲「Satisfaction de No reaction」に続く待望のリリースは、彼女たちが大切にしてきたライブキラーチューン「Superstar」を含む、Who the Bitchの魅力が惜しげもなく詰め込まれた3曲。卓抜したライティングセンスとロック感溢れるサウンドは、聴く者の胸をガッチリ掴んで離さない。
高校時代に不慮の事故で亡くなった友人に向けて歌われる、M-3「ヒグラシと17歳」。Vo./G.川口カズヒロの実体験に基づいて作られたこの曲は、DATSUN 320というバンドの本質を体現するような1曲だ。彼らは現実としっかり向き合い、悲しい出来事も自分の中で消化して前向きな歌に変え表現していく。喜怒哀楽を感じさせる演奏に鍵盤が色を添え、こだわり抜いた音質によって一層伝わってくる生々しい想い。この曲を鍵として生み出された2ndミニアルバム『月の蝉』には、彼らのリアルな生と感情の証が詰まっている。
1stアルバム『片想いのレッスン』リリースから1年半、G.宮野哲郎とKey.橋本智恵美が正式メンバーとして加わり、5人編成のバンドとして歩み始めたacari(あかり)。彼らがプロデューサーに片寄明人(Great 3)を迎え、ニューアルバム『プリズム』を完成させた。耳馴染みの良い爽やかなメロディが印象的なM-1「ほおずき弾けたら」から始まる今作は、Vo.三浦コウジの柔らかな歌声とセンチメンタルな詞世界が魅力的な1枚だ。5人が作り上げた“プリズム”に反射したカラフルな光は今、聴く者の日常を鮮やかに照らし始めた。
60年代UKロックから90年代オルタナサウンドを軸に、日本語ロックのメインストリームまでを独自の解釈で消化した3ピース・ギターロックバンド、wheellz。突如シーンに現れた彼らがプロデューサーに深沼元昭(Mellowhead / GHEEE / PLAGUES)を迎えての1stアルバム『20-twenty-』をリリースした。狂気を内包したメロディアスな楽曲と、繊細ながらカリスマ性を備えたフロントマン・栗山康之のボーカルが圧倒的な存在感を放つ今作。平均年齢22歳という彼らが掻き鳴らすサウンドは、デビュー作とは思えない風格を漂わせている。
広島出身の3人組ロックバンド、ドナテロが1stアルバム『ドナテロの化けの皮の剥がし方』をリリースした。自己紹介ともいえる全国デビュー作で、いきなり自らの“化けの皮の剥がし方”を晒すようなタイトル。だが、Vo.さきのチャーミングで時に切ない歌声と赤裸々な詞は、むしろ聴き手が身ぐるみを剥がされてしまいそうなほど危険な距離まで迫ってくる。ポップでキュートなサウンドの中にちょっぴり毒を潜ませた彼らのロックに暴かれてしまう。
昨年7月にKen.(Dr.)が加入し、バンド名をきゃんでぃ★といぼっくすからCANTOYに改名した彼らが1stミニアルバム『MissMatch!?』をリリースする! 楽器陣の放つ重厚なラウドサウンドとmiri-pow(Vo.)のどこまでもポップでキュートな歌声。タイトル通り一見ミスマッチなサウンドの融合は、聴きごたえ抜群かつ圧倒的パワーを放っている。他に類を見ない独自のアプローチで、ガールズシーンに一石を投じる1枚だ!
6月にリリースしたシングル『全開の歌』を皮切りに3ヶ月連続リリースを展開中の、かりゆし58が第2弾となるニューシングル『会いたくて』をリリースする。最高にアッパーな応援ソングだった前作から一転して、タイトル曲「会いたくて」はリアルな想いが詰まった歌詞と切ないメロディが胸を打つドラマティックな名曲だ。故郷・沖縄を離れて東京で夢を追いかけながら、日々変わっていく自分たちの姿と真摯に向き合い書かれた本楽曲。変わりゆく環境の中でも、いつまでも変わらないものを胸に歩み続ける彼らの歌は聴くほどに深みを増していく。遊び心と探求心が詰まったカップリング2曲で見せる振り幅に次作への期待も高まる中、8/11には待望のニューアルバム『めんそーれ、かりゆし』発売も決定! かりゆし58が巻き起こす、熱い夏の到来がいよいよ近付いてきた。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなライブ、速くてポップで破天荒な世界観を持つ楽曲はまさにディープインパクト。まぶたに焼き付く原色系ウィーナーズサウンドは一度聴いたら止められないし頭から離れない。平凡な日々にちょっとした刺激を欲している奥様、自分と日本の将来に希望を見出せない若者たち、そして遠い過去に夢を置き去りにしてきたお父さん。そんな人たちを過度に刺激しまくるミラクル・ポップ・ハードコアが遂に現れた。時代を裏返す勢いと実力を兼ね備えたニューカマー、Wienners。日本の未来は彼らに託された。
今年3月に発表した1st e.p.『KTEP』でいきなり話題を呼んだ4人組バンド、KEYTALKがデビューミニアルバムをリリースする。メンバー全員が20歳そこそことは思えない超絶テクニックと、パンク/ギターロックからジャズ/フュージョンまで多様なジャンルを独自に昇華した音楽性。G.小野武正の奇妙な動きとMCを中心に、ライブのインパクトも強烈だ。TGMX aka SYUTA-LOW TAGAMI(FRONTIER BACKYARD)をプロデューサーに迎えた今作『TIMES SQUARE』では、彼らの個性と可能性が一層際立っている。
心に響くストレートな歌詞とキャッチーなメロディ、さらにトリプルボーカルから繰り出される圧倒的ライブパフォーマンスで全国を駆け回る4ピースバンド・REAL REACH。彼らが6/2にリリースした待望のニューアルバム『LIVE!!LIFE!!VIBE!!』は、タイトル通り聴く者を心から楽しませようとする彼らの熱い想いと勢いが凝縮された名曲揃い。そんな同作のリリースを記念して、なんと同盤を持参すれば1000円キャッシュバック(1人に付き1枚)という、“すべてはライブハウスでお客さんと心から楽しみたい”というREAL REACHの想いが詰め込まれたレコ発イベントが開催された。太っ腹を通り越したライブバカ…多大なる愛情を込めて彼らをそう呼びたい。
2007年の結成以来、ラウドロックシーンの次代を担う存在として作品を重ねる毎に注目度を増しているcoldrain。メロディアスな歌とヘヴィなサウンドを基調としつつ、自らを縛ることなくバラエティに富んだ楽曲を作ってきた彼らにとって、昨年10月にリリースした1stアルバム『Final Destination』はひとつの大きな転機となった。バンドの多面性をフルアルバムとして表現出来たこと、そして数多く積み重ねてきたライブによってその存在をシーンに知らしめたことにより、coldrainは次へと進む自由を自らの手で勝ち取った。今作はそんな彼らが踏み出す次なる一歩。coldrainというバンドが持つポテンシャルの高さをまざまざと見せつける1枚だ。
天空へと飛翔するかのようなサウンドを響かせるM-1「Peace」が始まった瞬間に、The John's Guerrillaが新たなステージへと進んだことがわかるだろう。“サイケデリック”に代表される60'sカルチャーを頭だけで理解するのではなく、心と身体で捉え作品へと昇華し始めた彼ら。それはニューミニアルバム『UNITED DIAMOND』に収録された6曲を聴けば、明確に伝わってくる。プロデューサーにアイゴンこと會田茂一(FOE、ex.EL-MALO)を迎えて制作された今作は、彼らが秘める大きな可能性を確信させる作品だ。自分たちすら予想出来ないほどの速さで進化を続ける4人が、次に辿り着くべきユートピア。そこへの扉を確実に開いた彼らを包む“祝祭”の音楽が、ここには鳴っている。
渋谷を中心に活動するミクスチャーロックから進化した3アーティストが、3会場を連動させたイベント“Birth”を開催する。渋谷の老舗クラブ・Culture of Asia系列の3店舗を会場にスピリーキッドがclub asia、Roca JahlieがVUENOS TOKYO、DJ-HIDEがGladを個々にプロデュース。ポップ、ロックからアコースティック、HIP HOP、R&Bまで多様なジャンルに渡る出演陣は、ジャンルのクロスオーバーという“ミクスチャー”の原点に根付くモノだ。渋谷に新たなシーンを生み出さんとする彼らの狙いに対談から迫った。
MY WAY MY LOVE
“HEROIN 6.6” URGENT LIVE REPORT
'10/6/6@Shimokitazawa Heaven's Door
2006年神戸で結成された過激で下品でアンチなパフォーマンス集団、流血ブリザード。最高に最低な過剰演出の鬼畜ロックバンドへと転身後、初のフルアルバムとなる『わしのイチモツ』とDVD『狂喜!! 鬼畜映像集』を2枚組で殺害塩化ビニールからリリースする。80年代ロックを彷彿とさせるサウンドやアヴァンミュージックにコメディとエロスをたっぷりと詰め込んだ全12曲は、聴く者を唖然とさせるには充分過ぎる。ただひたすらに自分たちのスタンスを追求し、禁断の言葉と雑音サウンドを放ち続ける彼ら。知れば知るほどギグを体験したくなるだろう。
1月にDouble A Sideシングル『follow / ℃』をリリースしたBOO BEE BENZが、待望のNEWミニアルバムを発表。Vo.竹内の繊細さと力強さを合わせ持った歌声は、日々感じる空しさやどうしようもない感情を淡々と吐き出していく。『One』と名付けられた今作は、叙情かつパワフルなサウンドで、彼らの世界観を表現した1枚となった。“孤独”や“空虚さ”から生まれる歌詞世界をテーマに、独特のグルーヴ感をさらに強固なものへと進化させたバンドサウンドは、単なる“ギターロック”ではくくりきれない。耳に残るメロディーライン、良質なポップセンスで奏でられる楽曲は、時に“ひとは独りであること”、ゆえに“誰かと生きている”ということを提示し、聴く人の心の奥に響いてくる。
Port Cussが4年振りに新作を発表。オルガンにだててんりゅうの隣雅夫、ベースに話題のソロシンガー、ジョンソンtsuを迎えた新体制。そこはかとなくハッピーで、狂気に満ちた不思議ワールドは強靭さを増した。だててんりゅう、頭脳警察、裸のラリーズのメンバーとして70年代をかけぬけた、日本のアンダーグラウンドロック史最重要人物、hiroshi-narこと(Vo./G.)燻 裕理に会いに、兵庫県姫路にある彼の自宅まで突撃取材を決行。お邪魔しまーす!
6/23に待望の3rdアルバム『BEACH SOUND3』を大阪の新進気鋭レーベルWWRECORDSよりリリースしたTHAMII。2008年活動開始以来、センシティブな魅力あふれる作品を世に送り続けている。サーフ、ハワイアン、レゲエ、ブルースそしてロックをも飲み込んだ“BEACH SOUND”は、アコースティックを基盤とした完全なる“タミー・ワールド”。彼の息づかいまでが聴こえてきそうな、そのオーガニックなサウンドは聴くものを永遠の楽園へと誘う。1stから連綿と連なる今作もまた、心地良い音いろとエキゾチックな開放感あふれるサーフ×ラヴァーズロックの傑作となった。年間100本ものライブをこなしながらも、その自然回帰的な生き方が魅力のTHAMIIに話を訊いた。