Scars Borough:2010年型ROLLするROCKの誕生!! くすぶった世界に食らわす快心の一撃
CONTENTS
the HANGOVERS:ロックンロールに魅了された男の美意識と憂鬱
SPECIAL LONG INTERVIEW:Jeepta
birds melt sky:とろけるような快楽をもたらす至福のグルーヴ
下北沢ReG:オープン記念ダブルライブレポート
メンバー3人とのキャプテンストライダム談義
開催直前!!!! 緊急大特集!!!!! COMIN' KOBE 10
ARTISTS
フラワーカンパニーズ、ガガガSP、つしまみれ
ロマンポルシェ。、セックスマシーン、Half-Life
ROTTENGRAFFTY、ザ・ジェッジジョンソン、殻
踊ってばかりの国、KEYTALK、SPANK PAGE
school food punishment、AJISAI、Dirty Old Men
小林太郎、EGG BRAIN、Camvas、スカートめくり
MY WAY MY LOVE、MAMALAID RAG
片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ、ピロカルピン
LILY OF THE VALLEY、ジルバ
2010年4月、毛皮のマリーズが遂にメジャーデビューを果たす! その独自の音楽性、ルックス、バンド名などにどこかアンダーグラウンドの匂いを漂わせていただけに、メジャーデビューという選択に驚く人もいるかもしれない。だが、そんな狭い世界に止まるつもりがなかったことは、ここ数年で一気に急上昇してきた彼らの動きを注視していれば明白だろう。セルフタイトルを冠した本メジャーデビューアルバムはそんな意思と決意を象徴するような、最高にグラマラスでヒップなロックンロールアルバムだ。不景気やら何やらで長い閉塞が続く日本の音楽シーンを、彼らの痛快きわまりないサウンドが根底からひっくり返していく!
くすぶった世界に食らわす快心の一撃
胸のすくようなサウンドとはこのことだ! 満を持して発表されるScars Boroughの1stフルアルバム『Stroke』に美辞麗句など似合わない。この痛快かつ胸躍る10曲のトータルタイムは29:19!! その体感速度は瞬間にして快感。ディスクはいつの間にかループし、テンションだけが延々と上がり続ける。1曲目の「ベッドスプリング シンフォニー」からScars Boroughの世界は明確だ。まさにロールするロック!! 歪んだファズギターに攻め込むようなベース、そして叩き付けられる強烈なビートが一体となり生みだされるグルーヴに、聴くほどにハイになるヴォーカル(PVも必見!!)。前作からわずか1年にして数段にビルドアップされたサウンドが生み出された理由は何なのか!? 2010年型ROLLするROCKに迫る!!
1989年4月23日名古屋にて結成され、以来メンバーチェンジを1度も経験せずに20年もの永きに渡ってライブバンドとして第一線で活動を続けてきたフラワーカンパニーズ。昨年9月にカヴァー集『深夜高速 -生きててよかったの集い-』をリリース、続く10月には日比谷野外音楽堂で開催されたワンマンライブ“20年だョ!全員集合”を大成功に納め、今年1月には自身初のオールタイムベストアルバム『フラカン入門』をリリースと、“働き盛りの40代”の言葉そのままに結成20周年イヤーを精力的に駆け抜けてきた真のライブバンドである。そんな彼らが去る3/31、ニューシングル『元少年の歌』をリリース。今回はフロントマン鈴木圭介に迫り、ニューシングルについて、“フラカン節”と呼ばれる彼らのアフォリズムについて、そして現在制作中と噂される次のアルバムについての展望を訊いた。
“フォークソングをパンクアレンジで歌う”という画期的な発明(?)により、我々の度肝を抜き続けてきたガガガSP。昨年5月にガガガ史上最高傑作アルバム『金くれ!!愛くれ!!自由くれ!!』をリリースし、マイペースかつ精力的にライブ活動を続けてきた彼らが、自らのルーツであるフォークの名曲をカヴァーしたアルバム『PUNK is FOLK』を完成させた。今作を聴けば、70年代に生まれたフォークの精神が現代をたくましく生きるガガガSPの身体に脈々と受け継がれていることを実感できる。今回は、幼い頃からフォークと慣れ親しみ、フォークソングを愛し続けてきたコザック前田氏を招き、話を訊いた。
ついにリリースの告知がされた2ndアルバム『Sex on the Beach』。そのタイトルにも度肝を抜かれたが、先行シングルとなる『ストロボ』も話題騒然だ。なんと初回限定盤にはつしまみれ自身が撮影した“生チェキ”が封入されるという。何とも彼女たちらしいアイデアだ。そして気になるのが「ストロボ」という楽曲…これまでつしまみれの楽曲にはいろんな意味で驚かされてきたが、今回は正直に言って戸惑った。いや、曲は良いのだ。悪くない。ただヒネくれてないのだ。いや、ヒネくれなければいけないわけじゃない。じゃあ何だ!? ……ちょっとドキっとしたのかもしれない。彼女たちのこれまで見せなかった一面を見ることで。
約6年ぶりのアルバム…その内容は誰もが度肝を抜かれる驚愕の内容となった。まず1曲目から「ハイスクールララバイ」のカバーだ。この曲にバニラビーンズが参加し、NEWDEALがプロデュース。今作はさらにゲストも華やかでありながらニューウェイヴ、パンク、エレクトロポップ、そして初期ロマンポルシェ。までが詰め込まれている。しかし、それも彼ら流儀のニューウェイヴマナー!! とにかく聴けば解る!!!
2008年9月、1stフルアルバム『the hangovers,in your room』をリリースしたザ・ハングオーヴァーズ。文学的な美意識を持ちながらユニークな遊び心も込められた歌詞の世界観、普遍的な輝きを放つロックンロールが詰め込まれた同作は、2006年8月のデビューからの集大成とも言える作品だった。あれから約1年半。長きに渡ってロックンロールに魅了され続けてきたthe HANGOVERSが、遂に新作を完成させた。研ぎ澄まされたサウンドと鋭敏な感性は更に進化させ、憂いを帯びた飾り気の無い言葉には真理を潜ませ、望まなかった現在を送る僕たちと彼ら自身のために書かれた全8曲。今回は、すべての楽曲を手がける愛すべき愚者・トミーに迫り、2ndアルバム『the portable terminus』に関するアルバムインタビュー、そして彼自身の心境の変化や美学に関するパーソナルインタビューを行った。
昨年12月にインディーズ時代からの集大成的作品とも言える1stアルバム『second narrow』でメジャーデビューを果たした、Half-Life。リリース後、30箇所をまわってきたレコ発ツアーのファイナル、渋谷CLUB QUATTROでの公演も大盛況に終えた彼らが1st epシングル『Many comes, many past. ep』をリリースする。ゾッとするほどクールなイントロから始まるM-1「city talk」を筆頭にツアーを経て、より研ぎ澄まされたバンドサウンドと沸点ギリギリまで熱を増した歌。また新たな一歩を踏み出した彼らの、確かな“今”を感じられる1枚だ。
ミクスチャーを起点として様々な音楽を貪欲に吸収し、完成度の高いサウンドプロダクトと破壊力あるライブパフォーマンスで地元・京都を拠点に活動を重ねてきたROTTENGRAFFTY。そんな彼らが数々のステージで培った“想い”を昇華させた3rdアルバム『ThisWorld』は、新たな境地へと歩を進めたROTTENGRAFFTYだからこそ鳴らせる2010年型マストアンセム。侑威地とHIROSHIから繰り出される抜群のグルーヴ、全ての楽曲をプロデュースしレコーディングエンジニアも務めるKAZUOMIの類い希なるセンス、NOBUYAの圧倒的なヴォーカリゼーションと深く刻まれるN∀OKIの言葉。5人の個性と才能が一体となって作り上げられた楽曲群は、混沌としたシーンに新たな風を巻き起こす福音となるに違いない。ここに予言する。自らの意志で生まれ変わったROTTENGRAFFTYは、今後更なる進化を遂げるだろう。
ザ・ジェッジジョンソン(以下、ジェッジ)が約1年ぶりのリリースとなるニューシングル『Tomorrow』をリリースする! これまでの作品でも、その高いテクニックと深い音楽知識を実証すると同時に向上させてきた彼らが達しようとしている1つの到達点。5/12に発売が予定されている待望のニューアルバム『SOLID BREAKS UPPER』で明らかになるであろう、その形の1つが今作にも表れている。身体を揺さぶる緻密なダンスビートとタイトなライブバンドとしてのアンサンブル、その上に極上のポップメロディが重なるサウンドはまさに彼らにしか表現出来ないものだ。安易な流行に流されず、強靭な意志を持って前進を続けてきた彼らの最新形に、アルバムへの期待が高まらずにはいられない。
オルタナティブ、プログレ、ニューウェーブの精神性を持つ4人組女性ボーカルバンド、殻(から)が1stミニアルバム『分裂後』をリリースする。L'Arc〜en〜CielのDr.yukihiro氏のソロプロジェクト・acid androidでも活動するantzことG.渡辺清美を中心に、04年に結成された彼ら。規格外の世界観・表現力・演奏力を見せつけた前作0thアルバム『五月蠅(さばえ)』発売以降、数々のライブを経て作り上げられた今作は彼らが持つ別の側面を見せている。ダークな世界観を追求した前作が放っていた雰囲気は保ちつつ、バラエティを増した楽曲は意外なほどストレートに聴く者の耳へと届く。ソリッドなロック感溢れるバンドサウンドに、美しく耳を突き刺すメロディ。今作は進化を続ける彼らの充実ぶりを示すと同時に、さらなる広がりを予感させる一枚となった。
2009年6月に1stフルアルバム『傾向と対策』をリリースし、卓抜したステージングとパフォーマンスで全国各地のライブハウスを駆け回ってきたライブバンド・Jeepta。感性と感情を同時に鳴らし、芸術性の高い二律背反的な音楽世界を展開してきた強者が、ネクストステージの幕を開けるべく新作を完成させた。メジャーデビュー作となるシングル『日進月歩』は、まさに字の如く、日々自分たちの足で一歩一歩進んできた彼らの“今”を実感させ、“これから”を予感させる等身大の会心作。
「俺ら、サイケですか? めちゃめちゃポップなことをやってるつもりなんですけど…。スピッツみたいなことをやってるつもりなんですよ」
メジャーデビューから約1年、school food punishmentが放つ待望の1stフルアルバム『amp-reflection』。今作は、彼らがこれまでのシングル5作で打ち出してきた突き抜けるようなポップ感はもちろん、そこからさらに外へと広がっていくような進化を感じさせる1枚だ。Vo./G.内村の内心的変化やバンドとしての姿勢の変化が、表現力やサウンド感、緻密なアレンジとなり刻み込まれている。そんな集大成的今作からは、4人が放つコミュニケーションを超越したシグナルを感じることが出来る。
前作2ndアルバム『sayonara terminal』では自身の音楽をより突き詰め、ツアーも大盛況に終わらせたAJISAI。あれから約1年、Vo./G.松本俊が自らの心情を綴った歌とメロディを中心にして音を削ぎ落とし、バンドサウンドとしてより完成度の高い7曲が完成した。作品を重ねる毎に“自分たちらしさ”を強く自覚し、自らが音楽で伝えたいことを明確にしてきた4人。彼ら自身と聴く人たちを繋ぐために作られたミニアルバム『Y○U』(ワイマルユー)は、常に進化するAJISAIの新しい幕開けとなる。
デビューアルバムのタイトル曲「サクラビト」が有線チャートにてTOP5入り、YouTubeでは3日間で150,000回再生を記録、etc...。各方面で昨年のデビュー以来、話題を集めてきた福岡県小倉出身の女性ヴォーカル5人組バンド、Camvasが3rdミニアルバム『ハルボシ』をリリースする。打ち込みをフィーチャーしたサウンドに乗る、切なくもロマンチックな歌詞とメロディが印象的なタイトル曲を筆頭に、春らしい色鮮やかな楽曲が詰まった今作。今後、さらなる才能を開花させていく彼らの可能性を感じさせる作品が誕生した。
04年に結成された3人組バンドスカートめくり。「よい曲、よい歌、よい演奏」をキャッチフレーズに大阪アングラシーンでひたすらライブとスタジオに打ち込んできた彼らが、待望の1stアルバム『お化け屋敷で暮らそう』をリリースした。愉快でポップなメロディーにキュートな歌声、無邪気だけど残酷な歌詞。そして予測不能のアレンジで、クルクル展開していく楽曲は狂気のメルヘン。サイケデリックな謎のロックンローラーに話を聞いた。
“birds melt sky”というバンド名を見た時点でまず、これはひょっとして…という予感はあった。そして、彼らの1stマキシアルバム『BIRDS in SPACE』を聴いた今、その予感は当たっていたと断言してもいいだろう。ディジュリドゥの独特な響きとトライバルなリズムに導かれて始まるM-1「gypsy」から、いきなり別世界へと連れていってくれるような高揚感が溢れ出す。シーケンスを使用した色鮮やかなサウンドに生音のバンドアンサンブルが重なり、身体を無意識の内に横へ揺さぶるダンスビート。FISHMANSを思い起こさせるような浮遊感のある透き通った声と、一度聴けば耳に残るポップなメロディが天上へと浮かび上がるような至福の快楽をもたらしてくれる。まさにバンド名のごとく“鳥が空に溶け出す”ような夢幻のグルーヴに満ちた音空間へ、何も考えずにただその身を投げ出せばいい。
MY WAY MY LOVE PRESENTS
HEROIN
HEROIN 10 29th,fri,Jan HEROIN 11 5th,fri,Feb HEROIN 12 12th,fri,Feb HEROIN 13 19th,fri,Feb
2010年3/5、下北沢に新たなライブ&クラブスペース“下北沢ReG(レッグ)”が遂にオープン! 音楽とアートの融合など、既存のライブハウスとは異なった在り方を提示せんとするスペースが果たして、どんな発展を遂げていくのか? テクノ系とオルタナ系という全く色が違うオープニングイベント2本のライブレポートを通じて、レッグが持つ魅力と可能性に迫った。
02年にミニアルバム『春雨道中』でデビューを果たして以降、その洗練された楽曲センスと卓越したライブパフォーマンスでコアな音楽ユーザーからも厚い支持を受けてきたMAMALAID RAG。メンバーの脱退を経て現在は田中拡邦によるソロユニットとして活動しているママラグが、待望の3rdアルバムと初のベストアルバムを同時発売する。珠玉の名曲揃いのベスト盤からも伺えるように数々の音楽的実験を通して、辿り着いた1つの結論が今回の最新作だ。アナログとデジタルが有機的に結びついた奇跡のポップミュージックが今ここに響き渡る。
片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ(以下、片山ブレイカーズ)というバンドは、常に変化を繰り返してきたバンドだ。だが、作品をリリースするごとに幅を広げ新境地を見せつけてきた彼らを昔から知る人でも、ニューシングル『地球最期の朝がきて』を聴いたときは驚いたことだろう。ストレートな歌詞に、全てを包み込むようなスケール感のある優しいサウンド。ニューアルバム『サカサマデアル』ではそのイメージすらも、さらに裏切る変化を彼らは見せている。変化を恐れない彼らだからこそ到達できた新たな傑作の誕生だ。
昨年7月にHMVとTOWER RECORDSでそれぞれ同時発売した2枚の限定盤デビューシングルが即完するなど、一躍話題を集めたピロカルピン。昨年8月に発表した1stミニアルバム『落雷』もロングセラーを続ける中、彼らが再び2大メガストア同発での2ndシングルをリリースした。曲調は違えど共に春らしい光が煌めくような希望を感じさせる2曲が、どこまでも高く飛翔していく彼らの新章開幕を告げる。
キャプテンストライダム[※1]が2/3[※2]にオフィシャルHPにて活動休止を発表。
デビュー前から時代の空気を読んでいるのか読んでいないのかよくわからないキテレ
ツかつシュールかつポップかつ泥臭いオーラを全身から放ち続けてきた3人は、結成
から11年目にマイクとピックとスティックをひとまず置くこととなった。
そして来る4/14にリリースするヒストリーアルバム『ベストロリー』でキャプストは
その活動を休止するわけだが、同作のブックレットに掲載されるライナーノーツを不
肖ながら私・JUNGLE★LIFE編集部山中が書かせていただくこととなった。そのライナー
ノーツを寄稿するにあたり、メンバーと話がしたいことをレコード会社のスタッフ及
び担当ディレクターに告げ、メンバー3人との会食が実現[※3]。今回のインタビュー
は、そのときにたまたま回していた取材用テープに録音されていた会話である。