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カルティヴェート大作戦 第35回

札幌の2月は冬のピーク、これでもかというくらいの寒さと雪の時期ですが、“さっぽろ雪まつり”があったり、ウィンタースポーツを楽しみに全国、そして海外からも沢山の観光客が集まったりと、街は大変賑わっております。冬の夜長に家で好きな音楽をじっくり聴くのも良いものです。僕はそんな時には、あえてレコードを聴くのが好きなのですが、若い読者の皆さんには「レコードって聴いた事がない」と言う方も多い(ほとんどかも?)と思います。そんな皆さんにレコードで聴ける音楽の良さの一端を知って頂きたく、というかレコードが存在していて、今も愛する人々が多数存在している事を知って頂きたく、今月はWEBショップで札幌から全国(世界)へレコードを届けている人物を紹介したいと思います。もちろんレコード愛好者の方には是非チェックして欲しいショップでございます! 興味を持って下さったら是非覗いて見て下さい!

●自己紹介をお願いします。
タケチャス:ジャングルライフの読者の皆様、はじめまして! 札幌でWEBショップにてTakechas Records(タケチャス・レコーズ)を運営しているタケチャスです。「レコードってあのDJが擦るヤツ?」というイメージの方も多分にいらっしゃると は思いますけれども、クレイジーケンバンドの如く5分だけでもいいのでお付き合いしてみて下さい(笑)。
●タケチャス・レコーズってどんなショップなのですか?
タケチャス:札幌の小さな音楽ソーホーから発信するレコード・CDのセレクトWEBショップです。ダウンロードやレンタル、携帯までもが音楽入手の主流に なろうとしている近年の音楽業界ですが、レコードやCDといったパッケージまでを含めたトータル・アートを、手に取って買う楽しさや喜びといった感覚を、 札幌からインターネットを通じて全国の皆様に味わってもらえたらと思っております。
●あえてレコードに拘るわけや、レコードを音楽ファンに届ける事の源になっている事を是非教えて下さい!
タケチャス:進む電子化などにより、レコードというもの自体は一部では既に、オワコン(終わったコンテンツ)という扱いをされはじめている現在、僕がレ コードに拘る理由。それは、アナログというメディア特有のふくよかで芳醇な“音”は勿論、知的好奇心を刺激する、“探求しそれを手に入れた時のワクワク 感”ということになるかと思います。僕達レコード屋さんは、その世界では常識であっても取っ付き難い事柄に関して時にはインタープリター(解釈者)として それを皆さんに提示し、時に深く険しい音楽の森への水先案内人として、冒険者である皆さんを誘う役割ではないかと。しかもこのレコード屋とお客様との関係 は、時にその立場が入れかわることも多々ある素敵な共犯者としての側面もあるというところがミソなのです。
●う~ん、なかなか深いですね…もっと端的に言うとどうですか?(笑)。
タケチャス:一部では終わったと思われているレコードですが、長い間に培われ、愛され続けて今も存在し、良さというものがあるということを知ってもらいたいのです(笑)。
●現在進行形としてのレコード・マーケットの状況で注目すべき点はありますか?
タケチャス:アメリカ、イギリスを始め欧米では、トップ・アーティストのアナログへの拘り、レコードストア・デイというムーヴメントなど複合的要素によ り、今またアナログのリリース量、売り上げが再度ダウンロードに肉薄し始めました(CBC NEWS WEBなど調べ)。これは、アナログを知っている世代が貢献しているだけに留まらず、レコードや磁気テープやフィルムといったアナログ媒体がほとんどなく なった世界で生まれ育った20代30代の人々が、かえって一切のノスタルジーなしに、アナログ媒体の良さを発見して、その良さに惹かれているという、いわ ば「アナログ・ディスカヴァリー」の動きが始まっているという証でもあるのです。それは「人」、「時」と「場合」によっては、「進歩」そのものが便利であ り享受すべきものであるとは限らないということでもあります。
●タケチャスさん的にはレコードと向き合った時の至福の瞬間ってどんな時ですか?
タケチャス:レコードをターンテーブルに乗せて針を落とす瞬間とか、毎度毎度息を止めて、音が流れ始めると同時に空気を取り込んでる、まるで儀式のような その行動。思わずニヤッとしてしまうその体験の中で音楽を聴くというのも面白く、満更でもないのです(笑)。多分、レコード好きはわかってくれると思いま す。皆さんそうですから(笑)。
●僕もそうです(笑)。それで、札幌にてどの様にしてレコードを仕入れ、お客さんに提供しているのですか?
タケチャス:欧米亜諸国への買付、現地ディーラーから仕入れた良質で新鮮な中古盤を中心に、見過ごされてきた邦楽ラウンジ~ポップスまで古今東西、ジャン ルやカテゴライズ、評価の有無に拘らず多岐に渡るアイテムが多数並んでいます。それらは見聞きしたことが無いものが殆どかもしれませんし、中には聴いた事 がある作品もあるかもしれません。僕の耳で聴いて良いと思ったモノを独自の目線で日々セレクトしているそれらのアイテムが、音楽好きの皆さんの“探求する ワクワク感”を刺激するキッカケに、そして弊店タケチャスが様々な音楽と皆さんとの新たな出会いの場の一助になれればこれ程嬉しいことはありません。音 楽、レコードを通して札幌から一体感や信頼感といったものまでを共有できたら何より嬉しいです。また、「今、会いに行きます!」をコンセプトに札幌で皆さ んに直接お会い出来るイベントの開催、参加を増やしていこうと思っています。
●札幌市内のカフェやセレクト・ショップなどでフリーペーパーも配布されている様ですが、それはどんなものなのですか?
タケチャス:『BOOK BEAT BOUTIQUE』というフリーペーパーを発行してます。「コレもいいので耳を傾けてみては?」という緩やかなオススメです(笑)。新旧様々な音楽を紹介 し、それらの音楽に触れる前にそれを想う「時」も楽しんでもらいたいと。で、電子化や細分化するジャンルの弊害である「何を聴けばいいの?」といった声へ のささやかな一助になれればとも思っています。イベントなども通じて、いつかどこかでお会いできた際には、皆さんと音楽談義をさせて頂きたいですね (笑)。その時は宜しくお願いします!
●ありがとうございました! 全国のレコード愛好家の皆さん、ぜひ札幌発タケチャス・レコーズを覗いて見て下さい!

Takechas Recordsが紹介する、北海道で活動するアーティストによる温故知新な名盤たち

サノトモミ 『ミッドナイト・エクスプローラー』(CD)

21世紀にシティ・ポップスを蘇らせた名バンド「流線形」の1stのゲスト・ヴォーカルでもあった彼女の6年ぶりの新作。「流線形」にも在籍、アニメ「ハチミツとクローバー」の音楽でもお馴染み「林有三」のプロデュースによる透明感あふれるしなやかなボーカルによる00年代産和製アーバン・グルーヴ傑作。オリジナルの他「都会/大貫妙子」「きっと言える/荒井由実」、そして山本達彦の名曲「夢は波に乗って」のカヴァーも収録。

稲村一志と第一巻第百章 『free flight』(LP)

「Light Mellow和モノ」/「喫茶ロック」両ディスクガイドでも紹介された和モノLight Mellow/シティー・ポップス裏名作! 「喫茶ロック」シリーズにより荒木和作と共に再評価されたシンガー・ソングライター稲村一志が、1977年ショーボートよりリリースした、ティン・パン・ アレー~シュガー・ベイブに通じる70'Sシティー・ポップスの隠れ名盤!

福居良 『scenery』(LP)

ジャイルス・ピーターソンがコンピにピックアップした、神がかり的名曲「EARLY SUMMER」により、一躍世界中で人気を博した、あの和ジャズ屈指のピアノ・トリオの幻の名盤『シーナリィ』!

Zoobombs 6年振りの札幌ライブが2DAYSで決定!!! “Agitation Lounge 2012 with Zoobombs”

3/19(月)・3/20(火・祝)@札幌SPIRITUAL LOUNGE
(札幌市中央区南2条西4丁目 ラージカントリービルB1F)
19(月) Zoobombs、黄金クリムゾン、マツボックリマンTHEギネス
20(火・祝) Zoobombs、THE THANKS、HARAKIRAZ!

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