音楽メディア・フリーマガジン

台灣的音樂情報 Vol.4

Back Stage Pass

夏真っ盛り。台風の季節を迎えた台湾から大家好!!
原稿が遅れがちな今日この頃。少し痩せそうな毎日を過ごしています。
ここ数年で、日本と台湾はとても近くなって来ていますが今日はこの話題。
『日本—台湾大変近くなってます!!』

例えば、今まで東京から台北に向かうためには、東京都内→成田→桃園国際空港→台北市内という行程で、移動が多く大変でしたが、今は羽田空港→台北松山空港(市内)と、かなりアクセスしやすくなっています。2010年の10月末頃からこの流れが出来たのですが、
今では更に便利になりました。昨年には日台航空協定(オープンスカイ)という協定が結ばれ、国と国が行っていた国際線の乗り入れ交渉を、航空会社が直接自由裁量で行えるようになり、そのおかげで、札幌、静岡、富山、名古屋、大阪、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄と地方からも台湾に直接乗り入れる事が可能になりました。今では沢山の日本人が台湾を訪問し、市内ではホテルの建設ラッシュが続いています。
台湾を訪問するバンドも多く見受けられるようになりましたが、注意しておかなくては行けない事があります。台湾でライブをするときにはビザが必要になります。
なので、ライブを行うときは、台湾にある受け入れ会社に、短期労働ビザの申請を相談してくださいね。近くなったとはいえ外国なので、しっかり ルールを守りながら進めた方が安全だと想います。最近、日本のバンドが台湾を訪れる機会が多くなりましたが、
同じように台湾のかたも、多く日本を訪れる事があるという事になるので、
日本の方も台湾の人たち、そして台湾の音楽にもっと近くなってほしいなと考えています。
今年のSummer Sonic は台湾のバンドが9バンド出演。とてもありがたい取り組みになっていますが、他の地方の音楽イベントやライブハウスも、台湾のバンドの受け入れをお勧めします。音楽の交流が相互に行われるように何かお手伝いできる事があれば、気兼ねなく相談してくださいね。
昨年4月から始まったJapan FM Network 『楽楽台湾』という台湾の音楽を日本に紹介するラジオ番組と、JUNGLE★LIFEをチェックしてください。
text  伊禮武志

 

台灣で最も大胆なインディーズレーベル 角頭音樂 TAIWAN COLOR MUSIC

台湾はいろんなレーベルが存在しますが、その中でも最も大胆なレーベル。
角頭音楽を紹介します。角頭音樂の創立は1998年秋、台北市士林に『張 四十三』が創立しました。角頭音楽のアーティストは一般のアイドルとは違い、台灣本島各地方で活動するインディーズのアーティストを扱い、シンプルですが、生命力があり人生の中の様々なエピソードがそこに存在します。
 このレーベルのコンセプトは、人、土地、歌、音楽。
その土地に根付く音楽を紹介しています。特に台湾の原住民音楽を世に送り出した実績があるとても有名なレーベルです。代表的なアーティストは、Tom & Huck  湯姆與哈克、Samingad紀曉君、SKARAOKE、Nanwan Sisters南王姊妹花、88Balaz 88顆芭樂籽、Chalaw Passiwali查勞‧巴西瓦里、Hao-En&JiaJia昊恩家家
Pau-dull陳建年、Panai巴奈。日本のアーティストでは、OKI さんやAll Japan Goithなどがこのレーベルからリリースしています。
最近は、台湾のバンドを多数引率して、北京や香港のフェスティバルに台湾ステージを作って台湾の音楽を海外に紹介していたり、原住民のミュージカルをプロデュースしていたり、
映画製作まで活動の幅を広げているそうです。
レーベルの枠を超えて、音楽にまつわる事をいろんな形でプロデュースするいい会社です。
要チェックですよ。

 

 

 

 

 

 

▲張 四十三

 

台湾アミ族のアーティストSuming

台湾の原住民は人口の2%いると言われています。その中でも国が指定しているだけで、
14部族の原住民が存在し、生活の中に音楽が常にあるので、歌がうまい人が沢山います。
写真家の若木信吾さんが監督したドキュメンタリー映画『Totem Song for Home』は、SumingがボーカルをつとめるTOTEMをフューチャーした物語。
台湾の原住民がバンドを結成し、都会に移り住み活動する心境をドキュメンタリー映画にしてます。この主役になっているSumingが最近ではソロ活動を開始し、アメリカ、カナダ、フランスなどへも遠征、昨年は台湾のグラミー賞にあたる、金曲奨も受賞し、
台湾国内で開催した単独公演では1500人強のオーディエンスを集客するなど、
台湾国内での評価と人気は目覚しいです。

彼が作り出す歌は、先住民族が引き継いできた独特のメロディや歌いまわしを大切にしていて、故郷の風景や家族への憧憬を描いたものが多いです。

最近は、AMISTYLE(アミ族のスタイル)というものを提唱し、原住民の音楽をいろんな音楽の要素に取り込んで、クリエイティブな活動も行っています。ライフワークとして、先住民族の民謡や踊り、手工芸、ことばなどの文化保護をするため、部落の子供たちに向けて、さらに大学で臨時講師を勤めるなど、先住民族としてのアイデンティティをとても大切にしている青年です。
そんなSumingが東京で公演を行います。詳細は下記をチェックしてくださいね。

SUMING JAPAN LIVE 2012 『阿米斯 AMIS』
10月6日(土) 18:30 / 19:00 会場;月見ル君思フ
ギター1本+筆1本+カメラ1台
10月7日(日)会場;吉祥寺 キチム
romantic taiwan 〜樂樂台流〜
10月8日(月祝)18:30 / 19:00 会場;月見ル君思フ
泰山に遊ぶ/K.P.M./Suming/DJ KAZBABA
チケット予約はこちらからどうぞ。
http://www.btpbtp.com/suming.html

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