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Nothing’s Carved In Stone Vo./G.村松 拓 たっきゅんのキングコングニー Vol.2

PHOTO_NCIS199結成以来、優れた音楽性とシーン最強のアンサンブルを武器に目覚ましい成長を遂げ、先月4月には自主企画イベント“Hand In Hand”を大成功させたNothing's Carved In Stone。当連載は、そのフロントマン村松が1年に渡り、人間的な進化と動物的な本能を追い求めて規格外なことに挑戦していく村松拓強化プロジェクトである。

 

 

 

 

 

 

 

Vol.2:アルバムレコーディング中の村松 拓にいろいろ訊きました

●早速読者の人たちから拓さんに挑戦してほしいことがいっぱい届いてますけど、みんなヌルいですね(※といってプリントアウトしたメールの束を渡す)。

村松:あ、ヌルいですか(笑)。

●はい。みんな拓さんのことが好きだから、基本甘いです。

村松:(メールを見ながら)あっ、富士山登山とかいいな〜。楽しそうだな〜。女装とかもいいな〜。

●まあ強化プロジェクトのことは後ほど話しましょう。ところで先日、アルバムリリースを発表されましたけど、今も絶賛レコーディング中らしいですね。アルバムの全貌は見えてきました?

村松:ほぼ見えてます。“らしい”っていう言葉を使うのはあまり好きじゃないんですけど、俺ららしさもあるし、うちのリズム隊はもともとすごくファンキーなんですけど、今回のアルバムはそれがすごく出てる。「ブブ、ペッペッ」みたいな。「ドッパドッ、ドパッ」みたいな。

●それ誌面では伝わりにくいです。

村松:ちょっとHIP HOPというかソウルみたいな感じがある。振り返ると4枚目の『Silver Sun』は1stアルバムを作ったような感覚があって、前作の5枚目『REVOLT』は“抵抗”だったんですよね。そういう流れを見ると、3枚目を作ったような感覚があるんですよ。『Silver Sun』から数えて3枚目みたいな。

●『REVOLT』を作る前に4人で話し合って、メンバー間の膿みたいなものを出したとおっしゃっていたじゃないですか。それが影響しているんでしょうか?

村松:そうでしょうね。やっぱり前回は膿だった。バンドはそこからプラスに転換したみたいなところがあって、今回はエネルギーが詰まってる。自然に作ったし、足元がもう1回見えてきて、肩肘張らないで作れた。よくインタビューで「かなり肩の力抜けましたね〜」とか言うじゃないですか。あの状態です。

●ハハハハ(笑)。それは、拓さんの変化も大きいと思いますよ。ステージの姿もそうですけど、バンドの中での拓さんの振る舞いとか言動が、より自然になっているというか、力が入ってない状態になっている気がする。

村松:あ、そっすね。

●軽いな(笑)。

村松:力を抜くっていうか、抜いて聞こえる事に関して割とみんなががんばったかもしれない。音を抜くこともそうだし、裸にしていくというか。今回、今までと比べてオケが薄かったりするんですよ。聴かせたい事を意識してた結果だと思います。その分、ヴォーカルやギターの音作りに気を遣って。お互い信頼して任せられる部分がより明確になって、その分幅が広くなったと思います。

●楽しみですね。ところでこうやってメールを送ってきてくれる人たちもたくさんいるし、ライブではお客さんが増えていて…リスナーやオーディエンスの存在というのは、拓さんが作る音楽に影響を及ぼしているんですか?

村松:うーん、直接的にはないと思います。特定の人を対象にすることはないし。でも歌詞を書く上で、自分のこととかオーディエンスのことを考えたんですよ。そこで俺たち、よく飛び跳ねて、一緒に寂しい気持ちを紛らわせてるなと思って。今回、歌詞に“うさぎ”という単語が出てくる曲があるんですけど、うさぎって寂しがりやじゃないですか。俺たちは群れて、目を赤くして、ジャンプしてる…その象徴というか比喩として。だからオーディエンスがいてくれることに関しては、やっぱり歌詞に影響はありますよ。それは、俺のパーソナリティにかなり深く入り込んでいることだと思うんです。

●それがプレッシャーというか、怖くはならないんですか?

村松:いや、怖いっすよ。オーディエンスの私生活に対して無責任にならざるを得ない所はあるし、全くお互い知らないもの同士ですから。甘えられても助けてあげることなんてできないですけど、でも面と向かったときに何を言ってあげたらいいかわからない。だから「音楽を聴いてほしい」と言うんですけど…。

●なるほど。

村松:むしろ俺たちはオーディエンスに助けられてるし、オーディエンスがいなかったら音楽をやれていないですけど、でもだからと言って直接助けてあげられるわけじゃないですよね。別に悲観的な意味じゃなくて、むしろ必要以上のことは言わない方がいいのかなって。直接守ってあげることなんてできないし。だから怖いのは怖いですね。

●そういう心境なんですね。

村松:だから、俺自身を偶像に近づける事が一番の方法だって思っている。いろんな話をして、「そうじゃない」って理由をつけてきたし、これからも言っていきますけど、偶像的な存在にならないと伝わらないものがあると思うんです。

●だから“強くなりたい”に繋がるのか。

村松:そうですね。じゃないと、俺が言ってきた「リアルであること」の意味がすごく薄っぺらいものになるというか。リアルであることって、ありのままの自分を受け入れる…言い換えたら、すごく子供っぽいことだと思うんです。俺たちは人間として理性もあるし言葉もあるのに、それを使わずにありのままでいようとすることは愚行っていうか。でもそれを選んでいることを、ちゃんと自分なりに伝えていかないといけないなって思い始めてて。

●なるほど。

村松:もっと遠くなった方がみんなのためになるんじゃないかって思うんですよね。世の中に出回っているものの中でコマーシャライズされているものは違うと思うんですけど、ちゃんとイメージ通りでいる努力が必要だと思っていて。がっかりさせて、みんなのやる気を削いだりする必要はなくて、なおかつ俺たちのために期待以上のものを出していく。それは素晴らしいことだと思うし、頭がいいことだと思うんです。俺たち、それをがんばって曲ではやってきたけど、曲以外の部分では考えてなかったから。

●生き方も表現というか。

村松:うん。俺はそういうものに惹かれるんですよね。今後、もっと強くなって、そういうところを追求していきたいと思ってます。

●今後も村松拓から目が離せないですね。ところで当連載の村松拓強化プロジェクトですが、次回からやりますか?

村松:うん。やったことがないものがいいですよね。(メールを見ながら)お、フルマラソンか。フルマラソンはみんなやってるから嫌ですね。富士山は五合目までしか行ったことないだよな〜。みんな真面目にちゃんと考えてくれてるな〜。じゃあ次回からいろんなことにチャレンジしていきましょう。

 

 

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