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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第32回

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の
セルフRECはプロRECを越えられるか? 第32回


今年も夏フェスの季節がやってきました。個人的に注目しているのは、シューゲイザー・ドリームポップの大御所バンド「Slowdive」「Ride」の来日&新譜です。

そしてシューゲイザーシーンをますます盛り上げていこうと、大手レコード店DiskUnionで8/4よりシューゲイザー特集の小冊子が無料配布されています。
シューゲイザー好きを公言するアーティスト、著名人、ライターなどが執筆に参加、好きな作品を1つ選んで紹介しています。
私もお声をかけていただき参加いたしました。紹介した作品は、当スタジオ名・レーベル名にもなっているCHAPTER HOUSEの「Whirlpool」です。

Slowdiveメンバーのコメントも掲載されているフリーペーパー
「CRAZY FOR YOU ~MY FAVORITE SHOEGAZE DISC~」は、下記のDISKUNION各店舗で無料配布中です。見かけた方は是非手に取ってみてください。

■フリーペーパー配布店舗

新宿インディ・オルタナティヴロック館 / 新宿ロックレコードストアー/渋谷中古センター / お茶の水駅前店 / 神保町店 / 池袋店 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 町田店 /中野店 / 立川店 / 高田馬場店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 大宮店 / 大阪店


【チューブマイクの性能を上げるには?】
SE Electronic のチューブマイク Gemini Ⅱの性能をより向上させるため、専用マイクケーブルをモディファイしてパワーアップさせました。Gemini Ⅱは、前回ご紹介したZ5600A-Ⅱの上位モデルです。

チューブマイクのケーブル改造はマイクの性能を上げる一番の手段ではありますが、熟練の技と知識が必要なため、手練れの専門業者に依頼するのが原則です。間違っても自分で改造はなさらぬように。
(メーカー保証が利かなくなるので、覚悟も必要です。)

通常のマイク結線および電源の取り方、と比較してご紹介します。

 


【大学生バンドのセルフREC】

前回でメインボーカルは全て録り終わったので、今回は5曲目【テンポチェンジ有オルタナロック】のバッキングギターからスタート。セッティングは以下の通り。
【ギター:モディファイ済みMUSIC MAN シルエットスペシャル】

【アンプ:FENDER TWIN AMP】
【マイク:LUWITT DTP640RX(低音~中音)、LUWITT MTP440DM(中音~高音)】

低音~中音用のDTP640RXは、AudioTechnica AE2500と同じくデュアル2ch構成(ダイナミックとコンデンサー)になっているので、2ch分を一本で録ることが出来る。
【通常の仕様】

【キャップを開けて、2chのデュアル構成をチェック】

中音~高音用のMTP440DMはSHURE SM57と近い音域のマイク。ギター・スネア録りに最適。

この2本のマイクで3ch分をフルレンジ録ることになった。
シールドはFREE THE TONEを使用、アンプから直で録る。

音を出してみるとイメージ通り、ブリット・ポップの音が耳に飛び込んできた。
テンポチェンジのある曲だが小細工をせず「勢い一発感」を重視した録り方を心がけることにした。
モニターを調整しながらなので、どうしても演奏が粗くなる。

 

2テイク目、モニターが良くなったためか少々粗削りながらも、かなりグル―ヴィーで音楽的なテイクが録れた。3テイク目が全く直しを必要としない完璧なものとなり、バッキング録りを終了。
30分休憩を挟み、リード録りへ。
先程のバッキングはハムバッカーで録ったが、リードはピックアップをシングルにした。Dメロのみ、リフにディレイとトレモロをかけたいので、ここは別トラックにして計2本にすることにした。


【今月のPV】 極悪いちご団 「 股旅暮らし 」

ユニーク、かつロックなファンキー演歌歌謡。MVも本格時代劇調で、非常に質が高くおもしろい。



【今月のちょいレア】 Lucid GEN×6-96

各デジタル機材のサンプリングレートを統括する、マスターワードクロックジェネレーター。ハイファイな音像を醸し出す優れモノです。


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

The echo dek 「City Lights ep」

 

 

 

 

 

Justice、LCD Sound System、Tame Imperaといったフジロック系サウンドを、更にブラッシュアップさせた新作。最高の出来となったRemixとともに、洋楽好きにはたまらない作品。

 

THE FREE MAN 「 BLUE TRAIN 」

 

 

 

 

 

 

ローリングストーンズ系R&Rバンドの新作。演奏、楽曲、テンションのすべてが前作を上回っている。バンドの一体感もさらにパワーアップした力作。

 

野晒 「 現代病 」

 

 

 

 

 

 

80’sの初期パンク・ハードコアの流れを全面的に感じる作品。若手とは思えない、渋さと深さを感じさせる。あえてアナログ盤でも聴いてみたい。

 

Last Things of May

 

 

 

 

 

 

カナダ・トロント系ラウドスタイルを踏襲し、日本人離れした英語の発音やパフォーマンスも圧巻。楽曲も捨て曲なし。

 

THE CARMIN 「 SPUNKY HIPPY SHAKE 」

 

 

 

 

 

 

真っ赤なスーツがトレードマークのR&Rバンドのフルアルバム。自らのルーツを回帰する意欲的な一枚。全国発売中。


【お知らせ】

2017年8月10日より配布開始のJUNGLE LIFE 237号に、私のインタビュー記事が掲載されます。ぜひご一読ください。

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