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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第36回

今回の「ライブで埋もれにくい 同期音源制作法」は、ハイエンドなハードウエア音源を使用する方法です。

Roland Integra7(音源モジュール)

Roland JD-XA(アナログシンセ)

どちらの機材もハイエンドな現行モデルで、ソフト音源では表現しにくい「音の密度感」が素晴らしく、ライブ会場でもよりファットかつリッチな音が期待できる可能性があります。

ただ、ソフト音源ではないので内部でのオーディオ化は出来ません。
だからこそ、ゴージャスなオーディオ化が可能なのです。
一番オーソドックスな方法を下図に示します。

ラインケーブルは(出来れば)ベルデン、モンスター以上の物を使用。
作業は大変になりますが、1もしくは2トラック(ステレオ)ずつ丁寧に、アウトボードで音を作りながら録音しましょう。

【補足】ハード音源の中には、内部でのオーディオ化が出来る機種も一部あります。そういったハードウエアでも、内部ではなく外部でオーディオ化したほうが、立体感の出る仕上がりを期待できます。


【大学生バンドのセルフREC】


ミスチル風バラード、バッキング録りも「アウトロ①、②とイントロA、B」を残すのみ。
今回も使用ギターは同じレスポール。ピックアップはハムバッカー。

アウトロ、イントロ共にMidをすっきりさせたいので、Lewitt MTP440DMとソロモンマイクの2chで録ることにした。マイクケーブルはエクストンとKLOTZ M5を使用。

マイクプリはT.C.electronic 2240HC(2ch)。
まずアウトロ①、②を録りながらモニターバランス、音色をチェック。どちらもいまいちだったので調整しながら録り進める。数回録り、モニターバランス、音色、演奏すべてが良いテイクを選びOKとする。

最難関のイントロA、B用にMidを少々増やした音色に作り変える。
Midの量を調整しながらテイクを重ねる。音色と演奏のバランスがなかなかとれない。一気に録るのは難しいのでイントロAだけ、さらにA前半だけ録ってみる。リズムは悪くないが、ピッキングとチューニングが甘い。ギターオンリーの部分なので妥協は出来ない。
チューニングをやり直し、再度前半を録りとりあえずOK。イントロA後半は後回しにして、イントロBの後半へ。フレーズが変わるのでテイクを重ねる。数回挑戦し、今日一番のテイクが録れた。
最後に、イントロA後半にチャレンジし、一発OK。これでこの曲のバッキングはすべて終わり。


【今月のちょいレア】 Alesis Elevator3
PC用モニタースピーカーとして最適な逸品。小型ながらパワードでアメリカンな音が特徴。現在は生産完了となっている。


【今月のPV】 Pink Moon Babies 「GIVE ME」
ヨーロッパツアーも敢行した、女子3ピースR&Rバンドのキラーチューン。R&Rファン以外にも魅力が伝わるキャッチ―な曲。


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。
当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

ユメノアリカ 「 ミュージック・シンドローム / 空色.」

女性Vo.ロックバンドのシングル。ストレートな楽曲の中に、エモやポストロックテイストがバランスよく混在しているのが良い。これからの活動に期待。

経血 「scapegoat」


女性Vo.の初期パンク、NW、ハードコアバンドのアルバム。アグレッシブなリフと音色の中に、
耽美的なメロディーと歌詞が真っ向からバトルする攻撃作。2017年12月全国発売。

フトイーズ 「Time」

直球ギターロック&エモロックの融合形。Vo.の声質と歌詞に、独自の世界観が感じられる。普遍的なギターロックを追い求める人にマストな1枚。

MOODY RUDY 「アポプソリ」


日本語、韓国語、英語を使い分ける東京発ネオスカバンドの2ndアルバム。4人のボーカルが入れ替わり立ち替わりするバリエーションが実にユニーク。フジロック出演経験あり。全国発売中。

Heretique Aventure「血の滴る晩餐会」

近未来を感じさせるエレクトロギターサウンド、ストーリー性のある楽曲群。通して全部聴くと、トータルコンセプトが如実にわかる。さりげないアイデアが実に心憎い。


 
ギタリストのためのレコーディングマガジン SOUND DESIGNER 2018年1月号で、当スタジオを取り上げて頂きました。(P78・79)是非ご覧ください。

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