音楽メディア・フリーマガジン

松原の出張 MUSIC ZOO!! JUNGLE園 Vol.27

「健康の為なら死ねる!」が座右の銘松原です。という事でボクは毎日ライブハウスにいる訳でライブというものが常識になっている訳です。これは感覚的に少し異常な訳でパブリックビューを保てなくなっているのではと不安になる日々。ライブ中のMCでもそうですが「最後まで楽しんで帰ってね!」とかもう5万回ほど聞いている訳で、見た事あるMCや聞いたことあるMCとかゲップが出ちゃう訳です。

歌詞もそう。やっぱ定番の歌詞ってのがあってみんなが一度でも聞いた事のある歌詞とかってあるでしょ?実際日本の歌詞って「翼広げ過ぎ」だし「君の名を呼び過ぎ」だし「君に会いた過ぎ」「光が射す方へ行き過ぎ」「もう一人じゃなさすぎ」「同じ空の下にい過ぎ」「あの頃僕達は不器用過ぎ」「眠れぬ夜多過ぎ」「瞳閉じ過ぎ」「見えないもの見過ぎ」「何かが変わるような気がし過ぎ」「君の名前を呼び過ぎ」「涙の数だけ強くなり過ぎ」「追いかけても掴めない物あり過ぎ」「繋いだ手離さな過ぎ」「季節巡り過ぎ」ですよね?もう挙げだしたら切りが無い訳で誰しもが聞いた事あるようなフレーズですね。という事で忙しい松原はみなさんの為に実際この上記で挙げた様な歌詞が一体何曲ぐらいで使われているのか2万曲の歌詞が登録されている歌詞サイトの「歌詞全文検索」に“ありがちなフレーズ”を入れて実際にどれくらいヒットするのかを見てみましょう。とりあえず一番多いと思う「会いた(会いたい・会いたくて・会いたかった等)」を検索!なんと6702曲!!凄い!これは10曲に3曲の割合です。どんだけみんな会いたいねん!しかもどんだけ使ってるねん!んで念のため「会おう」で検索すると600件に足らず!シャイすぎるわ!会いたいんやったら誘えよ!なんで思ってるだけやねん!!!そんな感じで楽しくなってきた松原はドンドン検索をしてみる。続いて「光が射す方へ」を検索!驚きの68件。これは意外。日本の歌詞にはなかなか光は射して来ないようである。音楽不況がこの要因を担っているのか?続いて「ひとりじゃない」を検索!784件が該当!これは中々の数字である。この世の中でひとりじゃなくなった人が沢山いるという事である。最愛の人や親友を見つけ1人じゃなくなったのだ。ちなみに国民性調査で有名な日本統計数学研究所のリサーチの中で「あなたにとって一番大切なもの」は“家族”が46%と最も多く、その割合も過去最高となっている。この日本が直面している少子化問題に明るい光が射していきそうである。

「翼広げ(or翼を広げ)」→359件 翼を持ってないくせにめちゃ広げたがりますね。「同じ空の下」→ 154件 しかし「空の上(中)」だと498件なので空の下にいるという感覚よりやはり翼を広げて空を飛ぼうとしている奴が多いようですね。危ないですね。「明日に向か(向かって、向かいたい等)」→ 208件 暗いニュースが多い中、前向きな人もけっこういるみたいです。 「移りゆく」→ 213件 移りゆくに続くフレーズとしては「季節」とか「町」とか色々あるのですが、いずれにしても日本人は移りゆくものが好きなようである。「恋」→ 24,090件 「愛」→ 39,563件 「LOVE」→ 11,308件 このあたりは定番なので凄い数です。形じゃないものはやはり歌詞として使いやすくかなりの数字が叩き出されております。日本人はやはり寂しがりやでロマンチストが多いようですね。しかし驚いたのは「眠れぬ夜 or 眠れない夜」→ 合計1,099件 日本人は不眠症多すぎ!などとてもオモシロい結果が多数発覚した。そしてこの歌詞サイトを使って簡単に日本人の国民性が解ってしまうのだ。サイトの製作者はユーザーが知りたい歌詞を掲載しただけなのにこんな使い方があるとは驚きである。是非国民性を調査している日本統計数学研究所も活用頂きたいですね。そしてよく聞く歌詞の逆の歌詞こそが我々エンターテイナーの追及する非日常なのでは無いでしょうか?「眠れぬ夜」が多いなら「起きぬ朝」で検索するとやはり0件!よっしゃーーー!!勝った!是非本コラムを読まれているバンドマンのみなさんもこの様にして斬新な歌詞を書いていってもらいたいですね!(全員無視)

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj