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繋げ! 東北ライブハウス大作戦☆LIFE Vol.25

2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の6月に産声をあげた「大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。

チェーンコラム25人目 クハラカズユキ

kuhara 2010クハラカズユキ
1969年4月3日生まれ、北海道・北見市出身。1996年、thee michelle gun elephantのドラマーとしてメジャーデビュー。現在は、うつみようこ & YOKOLOCO BAND、M.J.Q、qyb、The Birthdayでバンド活動中。The Birthdayは結成から10年を迎える今年の秋、9月15日に日本武道館公演、9月16日にベストアルバム『GOLD TRASH』をリリースする。自身のブログ『日々もろきゅう』(http://kazuyukikuhara.blog103.fc2.com)を日々更新中。

 

亮介からのバトンを受けましたクハラです。華麗な韓流アイドルではなく加齢なアラフィフバンドマンです。

2011年3月11日はライブハウスにおりました。ライブは中止。テレビから伝えられる映像に言葉を失いました。都内では人と車が深夜まで行列を成し、日記代わりとなっていた当時の手帳には「とんでもないことになった」と記してあります。翌12日のライブも中止。手帳には「日本という国が今後どうなってしまうのか」と。14日から関東では計画停電が始まり電力不足が叫ばれ自粛ムードが広まり、ライブハウスのスケジュールにキャンセルが相次ぐ中、20日に新宿紅布で「緊急ナイト」というイベントを開催しました。開催前「何かあったら責任はどうするんだ」と問い合わせがあったり、見知らぬアドレスから「偽善者」とメールが来たりしましたが、たとえ独善的な考えだったにしても、被害の無い東京で妙に萎縮する状況に違和感がありましたし、漠然とささやかながらも何かやらねばという心境でした。23日盛岡CLUB CHANGEの黒沼君と会い被災地の状況等を聞いたりする中で「何も被害にあってない人たちは普通に生活して音楽やって下さい」みたいな事を言ってもらい逆にこちらが励まされ、6月15日うつみようこちゃんのバンドで山田町に行った際もそこで出会ったアベックに同じような事を言ってもらい、我々が演奏した「津軽海峡冬景色」を聞きながら涙するおばさんがいらして、10代と思われる女の子には「『津軽海峡』よかったよ!」なんて声をかけられたり…………振り返ると、あの時私は何ひとつ失っていないのに、甚大な被害に遭われた方々から逆に「生きる力」をもらい、見失いかけていた自分の立ち位置みたいなものを気付かせてもらっていました。

バンドマンの自分に何ができるのか、何をすべきなのか、未だ正解はわかりませんし、音楽に何ができるのかみたいな議論もちょいと苦手です。ただ、自惚れた考えかもしれませんが「緊急ナイト」を続ける事で震災がもたらした様々な事を忘れずに、未来に目を向けていきたいですし、ライブハウスに足を運んでくれる皆さんがゴキゲンになってもらえるようバカスカ叩いて生きていこうと思います。

次回は、震災直後から様々な活動を通じて被災地と繋がり、この東北ライブハウス大作戦の礎を成す男、ブラフマンのRONZIにバトンを渡します。

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