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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第3.5プチ〜番外編〜


 
吉田:新宿で沖縄料理ご一緒した以来ですねハマノさん、ちわっす。
 
ハマノ:そうだねよろしく。法律講座じゃなくていいの?(笑)。
 
吉田:そんなに法律好きなわけじゃないですからね(笑)。たまに『番外編』みたいなん入れる感じで。ハマノさんJUNGLE☆LIFE久しぶりらしいですね。
 
ハマノ:そうだねー“野狐禅”でかなりお世話になって、それ以来だね。じゃあ今日のテーマ何がいいかなあ。
 
吉田:こないだ語り合ってた音楽論というか、そんな感じでいいんじゃないですかね。こないだの続きみたいな。カレーの話でもいいですよ(笑)。
 
ハマノ:カレーでいいんだ(笑)?
 
-STAFF:2 人の共通点とかはどうですか?
 
ハマノ:ほいほい。そうだね、ソングライター同士みたいな。
 
吉田:んじゃそれで。
 
-STAFF:ソングライティング(作曲) についてとかどうでしょう?
 
吉田:そうね、JUNGLE☆LIFE のインタビューの時は音楽の話でしたけど、僕連載で法律のことしかほぼ書いてないですしね (笑)。
 
ハマノ:ハハハ(笑) じゃ作曲についてね、俺はねー、まずひたすらノートに向かう。俺は詞が先なので、まずはそれこそカフェとか近所とか回り回って、だんだん書いていくうちに「この文章とこの文章は曲になりそうだな」っていうのがだんだん出来てきて、ってゆう感じかな。
 
吉田:へぇ、ハマノさんは歌詞が先なんですね。
 
ハマノ:吉田くんはメロディーが先?
 
吉田:そうですね、メロディーやギターリフとかからですね。ただ最近自分の好き勝手に曲を書くっていうのから少し脱して、作曲にしっかり向き合わないといけない環境になったので探ってるとこですけど。こないだ飲んだ時にハマノさんと話してたことですけど、歌詞ってこう引っかかる部分があるから難しい面がありますよね。ダッセー!ってワードが一つ入るだけで「あれ?」って引っかかってしまうみたいな。
 
ハマノ:あーそうだね、だから最終的に俺がテクノとかに行ったりもしたって話ね。
 
吉田:そうそう。なんか前にBBCでランキング付けされてましたよ、『最悪の歌詞ランキング』みたいな(笑)。オアシスやU2もランクインしてましたね。日本人の僕からしたら実際英語の歌詞なんてあんまわかんないから意外でしたけど。
 
ハマノ:へーそうなんだ(笑)。 なるほどねー。
 
吉田:詞が先だと、小説書いてみたいって思ったりしないですか?
 
ハマノ:昔、中学校くらいの時とかね小説家になりたいって思ったりしてたよ。
 
吉田:僕もねーエロ小説とか自分で書けたら手っ取り早いなって思ったことはありますね。
 
ハマノ:ハハハハハ(笑) でもねー言いたいことって暮らしててそうそう無いから、若い時は、、って急におっさん臭くなるけど(笑)。 やっぱり色々あったんだけど、音楽業界に長くいると、描いた夢もいくつか達成したり叶わなくなったりして、そっから新しいことが何か出てくるかってゆうとなかなか出てこないよね。
 
吉田:あーたまにどっかの店とかで耳にする曲だと「君が好き」だとか連呼してたりしますよね。
 
ハマノ:あーそうそう。せっかく書くんだったら違うこと書きたいってのが根本にはあるね。
 
吉田:僕の場合、歌詞を悪口で埋め尽くすとスラスラ書けるってのがあるんですけどあまり受け入れられないのでね(笑)。
 
ハマノ:ハハハ(笑)。
 
吉田:まあかなりロックな曲だと”クソ野郎”とか実際入ってきちゃいますけどね。
 
ハマノ:受け入れられるのはやっぱりトゲがない綺麗な、誰が聞いてもある程度共感できるような言葉になっちゃうもんね。でも、やっぱり理想は独特で刺さるような、万人受けしないけど刺さる人には刺さるって言葉にしたいってゆうのはあるんだよね。
 
吉田:んー全く同感です。僕は女性より男性に刺さるようなモノをって正直思ってきたんですけど、今まさに矯正されようとしてる状況ですね(笑)。
 
ハマノ:陳腐なワードもあるけど、最終的なパッケージで歌詞とメロディーの塩梅なんだろうね。
 
吉田:僕ら日本人が、歌詞の意味があんまりわかんない洋楽を聴いて感動するのが一番素晴らしいカタチなのかもって思ったりしたことありますね。
 
ハマノ:あー確かに。確かにねー。やっぱ曲って最終的に印象じゃない?例えばそれこそサビの一発目の言葉が、そこしか意味がわかんなくてもあとの4分半なんとなくそのワードに引っ張られて印象に残るじゃん?そうゆうのをコントロールしたりしてるんだろうね。
 
吉田:そうですね、塩梅ですね。
 
ハマノ:それこそ今ダウンロードで、歌詞カード見ないじゃない?
 
吉田:ですね。
 
ハマノ:俺なんて昔CD 買ったら歌詞カード読むし、ライナーノーツあったらそれも読むし、なんならスタジオとか書いてるクレジットも全部読んで色々想像したりさ、その想像を膨らませたり。それが大事だったり音楽の楽しみ方だったりだと思うんだけど、そうゆう”音楽の聞き方文化”みたいなのが多分今無いんだろうなぁ。
 
吉田:ですね。例えば、「昔の俳優さんたちには風格や大物感みたいなのがあったのに最近は...」って言われてるのを聞いたりしたことあるんですけど、それは何故だろうって考えたことあるんですよね。おそらく時代的に“多くを語らない”または“語る機会が少なかった”って感じだと思うんですよね。人はその人のわからない部分をそれこそ勝手に想像するので、もしペチャクチャ喋りまくってたら風格や大物感は無くなっていってたんじゃないかなーって。あんま語らない人がボソッと一言言ったらその説得力は凄まじいみたいな。
 
ハマノ:うんうん、なるほど確かにね。
 
吉田:僕も無意識にどっかでそれを意識してるのか、あんま喋らないんですけどただ単に無愛想なやつって嫌われるってゆうね。
 
ハマノ:ハハハハハ(笑)。
 
吉田:なんか勝手に想像する余地がない時代ではありますね今。いわゆる“勘違い”ってものが生まれないような。
 
ハマノ:そうだねーほんとに。ジャケ買いも“勘違い”みたいなもんだったもん。ジャケ買いで出会ったアーティスト結構多くて、ジャケ見てこれいいなーと思って買ってみたら全然違うジャンルだったりしたんだけど(笑) それはそれで聴いて見たら良かったりとかさ。そうゆうのあるからね。今は多分ないよねそうゆうの。
 
吉田:映画も今や掘り出し物とか見つけることないんじゃないですかね。すぐググッちゃうし(笑)。やばそうなら見ないし(笑)。
 
ハマノ:確かにねー(笑)。色々想像して自分の思い込みで、色々失敗したりしたけど、思い込みで憧れたりとかそうゆうのデカかったからねー。さっきの歌詞の話もそうだけど、それも一つの文章として捉えたら意味がわかんなかったとしても、パーツパーツで勝手に想像して感動したり、そうゆうのいいよなーと思うね。全部言いたいことが最初から最後まで詰まってるのもいいけど、みなまで言うなみたいにちょっと忍ばせておいて後は想像してもらうみたいな。
 
吉田:いやほんとに。時代の話で僕の持論なんですけど、野球でも昔の人って打ち方とか投げ方独特な人多かったイメージなんですよね。バッターでも明らかに効率悪いだろその構えってゆう構えの人が結構いたり。でもそれがプロで活躍してたり。まあ僕のあんまり知らない時代ですけど。
 
ハマノ:あーいたいた(笑)。
 
吉田:もう今はメソッドみたいなのが確立されちゃってるから、少年野球チームとかで何かの勘違いでそうゆう変な構えしてるやつがいたら、その時点で矯正されちゃってる気がするんですよね(笑)。その代わり平均点が上がってるような。お笑いも音楽も全てに言える気がしますね。
 
ハマノ:なるほど。マニュアルも出来ちゃってるしデータも集まっちゃってるもんねー。音楽でも、対バンしてもみんなもう普通にいい曲やってるんだよね。バラードならストリングス入れてーとかお決まりが決まっちゃってるもんねー。
 
-STAFF:そろそろページ埋まるんじゃないですか?(笑)。
 
吉田:あれ?ハマノさんのカレー話は?
 
ハマノ:ハハハ(笑)。ここ2、3年で大阪にスパイスカレーってブームが出来てきて、東京にもそうゆう流れを汲んだ店が色々出てきたよね。
 
吉田:じゃ今度はそこ行きますか。
 
ハマノ:そうだね(笑)。
 
 
■プロフィール
吉田健児
ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にG.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1st Album『forthemorningafter』をリリース。
 
ハマノヒロチカ
1999 年、竹原ピストルと共に弾き語りユニット「野狐禅」を結成、鍵盤を担当。2009 年、野狐禅解散と共に、弾き語りでの活動を開始。近年は、楽曲提供や映画音楽のプロデュース等も行い、作曲家としての活動の幅を拡げている。また、サポートミュージシャンとしても、多くのミュージシャンのライブやレコーディングに参加。ツアーの傍らカレーを食べ歩き続け、カレー評論家としても活躍中。2013 年、アルバム『最後の青春』リリース。2017年、新アルバムリリース予定。 
 
 
■WEB
吉田健児 Official Site
 
ハマノヒロチカ Official Site

 
 
 
 

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