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東京スカパラダイスオーケストラ

“TOKYO SKA”の絶やさぬ灯が世界を1つにする

 日本だけでなく世界のスカ・シーンにおける最重要バンドの1つ、東京スカパラダイスオーケストラ。デビューから20年以上の時が経った今も、彼らはシーンの最前線を走り続けている。今年4月にはメキシコ、5月にはタイでのライブを行うなど、これまでも世界各国で彼ら独自の“TOKYO SKA”を鳴り響かせてきた。3/11の東日本大震災によって困難な状況に立たされている人々が多くいる中で、音楽にできることは何か? そんな多くのアーティストが今抱える葛藤と向き合い、スカパラの導き出した1つの答えがニューミニアルバム『Sunny Side of the Street』には込められている。バンドとしての立ち位置を再確認したという“HEROES”ツアーを終えて再びヨーロッパツアーへと出掛ける直前、谷中敦(B-Sax.)と加藤隆志(G.)の2人に話を訊いた。

Interview 1:About Tours

「"HEROES"ツアーの前にメキシコとタイに行けたことは、バンドにとって本当に大きかったですね。僕らのとまどっていた気持ちを、お客さんの大歓声で吹き飛ばしてもらった感じがあって。そこで力をもらったので、"これを日本にも届けなくちゃいけない"っていう気持ちになれた」(加藤)

●先日(6/23)、Zepp Tokyoでのファイナルで"HEROES"ツアーを終えたわけですが、4月にはメキシコでもライブされてきたんですよね。

谷中:実は3/11に起きた東日本大震災の後に、初めてやったライブがメキシコだったんですよ。ああいう状況の中でどうするべきか迷ったんですけど、行くことに決めて。実際、メキシコのお客さんから熱烈な歓迎を受けた時に、日本を心配して応援してくれている気持ちがすごく伝わってきたんです。そこで自分たちも頑張っていこうという気持ちになれましたね。

●メキシコでの体験が、前を向いて進むキッカケにもなった。

谷中:5月にはタイにも行ったんですけど、震災の時にタイの人たちが火力発電用のガスタービンを日本にレンタルしてくれたという経緯があって。だからライブで「震災の時は助けてくれてありがとう」と言ったら、フェスティバルに集まった10万人くらいのお客さんが大歓声を返してくれたんです。そうやって"色んなところとつながっている"ということを僕らが音楽で表現することで、安心する人たちもいるだろうと思うんですよね。

●自分たちだけじゃなく、聴く人にもポジティブな影響を与えるというか。

谷中:海外で僕らが受け取ってきたエネルギーを日本のお客さんと交換することで、お互いに相乗効果で元気になったりもすると思うから。そういうものにも助けられて、"HEROES"ツアーのスタートを上手く切れたんだと思います。

加藤:"HEROES"ツアーの前にメキシコとタイに行けたことは、バンドにとって本当に大きかったですね。僕らのとまどっていた気持ちを、お客さんの大歓声で吹き飛ばしてもらった感じがあって。そこで力をもらったので、"これを日本にも届けなくちゃいけない"っていう気持ちになれた。"下を向いている場合じゃないぞ!"と奮い立たされたんです。今思えば、あの時期にメキシコへ行くという決断をして良かったなと思います。

●震災があった直後にライブをやることへの葛藤も、そこで乗り越えられたんですね。

谷中:節電のこともあるし、ちゃんとした形でライブをやるのは大変だなという気持ちは当初ありましたね。でも"灯を絶やしちゃいけない"と思って。ろうそくの灯だけでも演劇ができるように、震災の後でも"ちゃんと音楽をやり続けよう"ということはメンバーとも話していたんです。

●どんな状況でも音楽をやり続ける覚悟があった。

谷中:音楽や芝居っていうのは人と関わる上で、ご飯を食べたり寝たりすることの次くらいに重要だと思っていて。生まれたての赤ちゃんだって1~2年もしたら歌えるようになるし、"ごっこ"も自然に始める。それくらい大事なものなんだという意識で、音楽もやっていきたいなと。

●"HEROES"ツアーでは、被災地のZepp Sendai(5/29)を2本目にまわったわけですが。

加藤:"どういうふうに迎えてくれるんだろう?"っていう部分でちょっと不安もあったんですけど、開演前に聞こえてくる歓声からもう待ってくれていたことをすごく感じたんです。それに僕らも必死に返していった結果、何年も先まで印象に残るようなライブになった。仙台でのライブは特に、お客さんと僕らが良い意味で気持ちをぶつけ合える場所になれたのかなと思います。

谷中:お客さんが"楽しさを爆発させたかったんだな"っていうことも感じられたし、良いエネルギーの交換もできたので仙台は感動的でしたね。

●ファイナルのZepp Tokyoでは谷中さんから、"節電の影響もあって東京の街全体が暗いけど、東京人として一緒に盛り上げていこう"というメッセージもありました。

谷中:東京は色んな地域から出て来ている人が多いので街のムードに合わせるというか、色んな人たちと摺り合わせることに慣れていると思うんです。それによって自粛モードになりがちな部分もあるから、意識的に東京の人間を盛り上げていくことが必要だなということでの発言でした。

加藤:東京は情報が一番集まる場所でもあるから、そういうムードの影響をモロに受けちゃって不安感が増幅しやすいと思うんですよ。でもネガティブな空気じゃなく、ポジティブな空気でつながるっていうことが大事で。一言目を言い出すのは勇気が要ると思うんですけど、僕らから"やろうよ!"っていうムードにどんどんしていけたらなという気持ちはありますね。

●そのキッカケを作るツアーでもあった?

谷中:悩んでも前には進まないから、無駄に悩むのは良くないと思うんです。僕らは今まで以上に、音楽をポジティブな気持ちでやるということが非常に大事だなと思いましたね。

加藤:今回のツアーをやったことで、"音楽でこんなに元気になれるものなんだ"っていうことをステージ上の人間が思ったくらいだから。スカパラがやっているような音楽は特に、お互いを元気にする力があるんだなということを再発見できた。震災が起こった当初は"音楽に何ができるんだ?"と思ったこともあったけど、そこから1~2ヶ月経ってもう一度前を向こうという気持ちになれた時に"こんなに大事なものなんだ"と思って。だからこそ今まで以上に頑張ろうと思えたんです。

●自分たちでも音楽の力を再認識したツアーだったんですね。

谷中:人が元気になるっていうことは、すごく大事なんだなと。電気を貯めておけないのと同じように、元気な気持ちも貯めておくことはできない。でも自分の元気な気持ちで、他人を元気にすることはできるから。その人がまた別の人に元気を与えていったら、世の中にエネルギーを充満させることはできるんですよ。みんながそうしていったら、色んなことが良い方向に進んでいくというイメージを今は持っていて。ライブに来て僕らの音楽で元気になってもらえたなら、そのパワーでにぎやかに家まで歩いて帰ったりして欲しい(笑)。

●"にぎやかに歩いて帰る"って(笑)。

谷中:次の日、その明るさを周りの人にも振りまいてもらえるとすごくうれしい。明るい気持ちって伝染していくものだし、"スカ"っていう音楽はそういうエネルギーの元になりやすいものだと思うんですよ。今回のツアーでは、自分たちの立ち位置をすごく再確認もしましたね。

Interview 2:New Mini Album『Sunny Side of the Street』

「海外と日本をしっかり行き来するっていうことに、気を付けていて。やっぱり僕らは日本人だし、日本でちゃんと活動することが基本だから。もう全都道府県を一応まわったんですけど、次はその中でもまだ行っていない地域に行くことで"Discover Japan"していきたいなと」(谷中)

●そういったツアーでの経験も踏まえて、今作『Sunny Side of the Street』は生まれたんでしょうか?

谷中:M-1「All Good Ska is One」は、震災後に作った曲なんですよ。本当に今までで一番説明がいらない歌詞ですね。聴いてもらって、歌詞を読んでもらったらそのまま意味がわかるというか。

加藤:こういう時だからこそ、リアルなものを届けたいっていう気持ちもあるから。例えばメキシコのお客さんたちからもらったパワーをまた日本に返していくという想いから発したものが、この歌には込められていると思います。

●海外ツアーから得たエネルギーを、日本のライブで返していく。

谷中:「Just say yeah!」(15thアルバム『WORLD SKA SYMPHONY』収録)の歌詞にある"trading energy"だよね。

加藤:スカパラのライブは本当にそうなんです。エネルギーを一方通行じゃなく相互交換し合って、会場で生まれたエネルギーをまた僕らは次の会場に持っていく。…そう考えると、僕らはエネルギーを貯めておけますね! (笑)。

●さっきは貯められないと言ったものの(笑)。

加藤:やっぱり僕らはお客さんからもらったエネルギーを、また別の人に伝えていく職業なんだなと再確認しました。お客さんが盛り上がってくれなかったらこんなに活動を続けられなかったし、年間100本近いライブなんてできない。ヘトヘトになってまで、海外へ行こうとは思わないですよ。でも良いライブをやるとお客さんにエネルギーをもらえるから、そこにとどまっていられないんです。その繰り返しで、20年間やってきているバンドだと思います。

谷中:エネルギーを絶えず交換しているから、続けていられるんだよね。それができるのはやっぱりお客さんが盛り上がってくれるからで、ライブに来てくれる人たちみんなの力だと思います。

●スカパラのライブ終演後は、お客さんもみんなエネルギーを出し切った顔をしていますよね。

谷中:エネルギーを無駄遣いしきった顔だよね(笑)。

加藤:人間のエネルギーは無駄遣いしてナンボなんですよ。

●エネルギーを外に出すことで何かが返ってくる。

谷中:そうなんです。結局、自分のところに返ってきますからね。

加藤:今、僕らが世の中に伝えたいことはまさにそういうことかな。

●「All Good Ska is One」には、そういう想いが込められている?

加藤:(ゲストボーカルに参加した)FISHBONEのアンジェロ(・ムーア)も、電話1本ですぐに参加をOKしてくれて。20年以上前にスカパラがFISHBONEの前座をやった時からの付き合いなんですけど、スカのソサエティは世界各国でつながりが強いのでこういう時にもサッと参加してくれる。アンジェロも自分なりの想いを持って震災の報道を観ていただろうし、谷中さんの書いた歌詞を見た時に伝えるべきメッセージは一目瞭然でわかったと思うんです。歌を聴いた時に、本人の気合いがハンパないっていうのは実感しましたね。

●この曲をアンジェロに歌ってもらったキッカケは?

谷中:ここ1~2年くらいずっと一緒にやりたいなとは思っていたんですけど、今回が良いタイミングだなと思って。

加藤:アクエリアスのCMソングという大きなタイアップがつく話もあったので、だからこそ余計にスカ・ソサエティの中からボーカルを選びたいっていう気持ちがみんなにあって。今の日本にちゃんとメッセージを発することができるアーティストというか。"We can do it"と歌詞にもあるんですけど、そのメッセージを世界中に広げることのできるミュージシャンとやりたいということでアンジェロにオファーしました。

●スカパラが"トーキョースカジャンボリー"を主催しているのも、そういうスカ・ソサエティを大事にする想いからでしょうか?

加藤:僕らをキッカケにして、スカを知ってもらえるのはすごくうれしいですよね。例えばFISHBONEを知らなかった若い子たちが今作をキッカケに、彼らがRed Hot Chili Peppersにも影響を与えたようなバンドなんだと知ってもらえたらうれしい。自分たちが一線でやっていくことによって、世の中の人たちにもスカに注目してもらうというか。僕らはミュージシャンとして色んなアイデアを駆使してサバイブしてきた中で、"スカの灯を絶やさない"っていうことを20年間ずっとやり続けているんです。

●自分たちの活動自体が"スカの灯を絶やさない"ことにもつながっている。

加藤:日本の音楽シーンの中では、スカにとって良い時も悪い時もあって。どんな時でもスカパラがしっかり活動を続けることによって、みんながまたスカ・シーンに帰ってこられるというような存在になれたらいいなと思いますね。FISHBONEが活動休止中にもスカパラはやり続けていたから、今回の"トーキョースカジャンボリー"でまた再会できたりもする。そういった意味でも、やりがいがあることだと思います

●スカ・シーンを支えていく覚悟というか。

加藤:"トーキョースカジャンボリー"に関してはまさしくその象徴というか、活動の中で大事にしていきたいものですね。世界的に見ても、何千人も集まるようなスカのフェスティバルは他にないと思うから。世界各地をツアーでまわっていても、スカが盛り上がっているところもあれば、前に来た時よりも下がっている場所もあって。

●海外でもスカシーンの隆盛がある。

加藤:特に今回のメキシコでは、熱気をすごく感じましたね。メキシコはまだ貧富の差もあったりして、若者たちがフェスティバルや音楽に求める想いがすごく強いんです。ロンドンでいうと、70年代のパンクが出てきた頃のような熱気が如実にある。改めてスカというものがREBEL MUSIC(反抗の音楽)であり、それによって1つになるっていうつながり方を再確認したフェスティバルでした。

●そこでも"スカ"が持つ大きな力を再確認した。

加藤:"もう一度、1つになろう"っていう時こそ、スカっていう音楽がより濃く響いてくるんじゃないかなと今は思っていて。震災当時はそこまで思っていなかったけど、ツアーが終わった今では自分たちの中で響きが変わって聞こえるんですよ。「All Good Ska is One」という言葉も今だからこそ、より響くというか。

●響きが変わったというのは、他の収録曲にも言えたりする?

加藤:M-2「Twinkle Star ~頼りの星~」を録り終えたのは震災前なんですよ。だから曲のムードは違うんだけど、歌詞の内容は震災後に読むとかえって深みを増す結果になったというか…。

谷中:"夜の海に迷うとき 頼りの星はトゥインクル"とかね。

●意図していなかった部分で、歌詞にも深みが出た。

加藤:欣ちゃん(Dr.茂木欣一)の歌もソウルフルで、すごく真っ直ぐなんですよ。今回のツアー中にも演奏したけど、スカパラの今の感じとピッタリ合っていて。元々、曲調はブルーアイド・ソウルとか80sのモッズ・シーンを意識してアレンジしたんですけどね。

谷中:スカパラの中でも新しいアレンジという感じがします。歌詞も"遊び心を持って、感じていこう。そしたら色んなサインが見えてくるよ"とか"実は遠くの星でも、そっちからなら行けたりするんじゃないの?"っていうような内容なんですよ。

●M-3「World Ska Beach(Dennis Bovell Mix)」は、NHK『スタジオパークからこんにちは』テーマ曲の別ミックスですか?

谷中:実はこっちがオリジナルミックスなんですよ。

加藤:ダブミックスが強烈すぎて、テーマ曲としてはメロディが聞き取りにくいということで急遽作り直したんです(笑)。こうやって見ると、今作はスカ・ソサエティの濃い部分が出ていますね。アンジェロ・ムーアにDennis Bovellといったら、どちらも世界的に活躍しているスカのアーティストですから。こういう時にパッと結束してもらえるというのは、ありがたいですね。

●あとの2曲はリミックスですが。

加藤:リミックスしてもらうのを、メンバーもすごく楽しみにしているんですよ。中田ヤスタカさんと須永辰緒さんにリミックスを頼んだミニアルバム『Goldfingers』(2010年10月)に続く第2弾というか。最近はあんまり見ない気がするけど、昔は色んなアーティストがオリジナルアルバムのリリース後にリミックス盤をよく出していた時期があって。そこでまた新しいつながりが生まれたりもするから、そういう広がり方を絶やしちゃいけないなという気持ちもあります。

●今回参加した2人のリミキサーとのつながりは?

加藤:SHINCOさんはずっと前からつながりがあるけど、DE DE MOUSEくんとは新しいつながりですね。Key.沖(祐一)さんはtwitter上で以前から知り合っていたらしいんですけど、僕らも前から注目していて。自分たちと違う世代の人の感性を取り入れるのは、すごく刺激的でした。

●昔からのスカ・ソサエティを大事にするだけじゃなく、新しい世代とも交流している。

加藤:そういうのをやっていくことが"灯を絶やさない"ことにもつながるというか。1つにこだわって自分たちだけになっちゃうと、広がってはいけないから。"トーキョースカジャンボリー"でいつでも帰って来られる場所を作りつつ、色んなボーカリストやリミキサーとコラボレーションすることで今の音楽シーンとの関わりもすごく大事にしていきたいですね。
●今作の『Sunny Side of the Street』というタイトルに込めた想いとは?

加藤:『All Good Ska is One』とどちらにしようか迷ったんですけど、5曲全体に通じるものがあるのはこっちかなと。あとはメキシコのテキーラという街で撮った今回のアーティスト写真を見た時、光が射している感じがまさに"Sunny Side of the Street"という言葉にリンクしたんですよ。

●意図したというよりも偶然、その時の状況にリンクしたという感覚は今作全体に通じる気がします。

加藤:「Twinkle Star ~頼りの星~」の歌詞なんて、まさにそうですね。本当に"明るい"って、大事だなと。スカっていう音楽は60年代に、すごく治安も悪くて差別意識も強い状況の中で生まれたんです。元々はみんなが週末に集まって踊るためのパーティーソングだったので曲調は明るいものが多いんだけど、実はすごいことを歌っていたりして。MCでは色んなことをぶちまけていたりする(笑)。スカという音楽の成り立ちがそうだから、今の日本のムードにも上手く作用すればいいなと思います。

●時代や環境が変わっても、困難にポジティブな気持ちで向かっていく気持ちは同じというか。

谷中:その当時と違う感じで受け入れられることもあるだろうし、自分では使いようがないと思っているようなエネルギーでも別の場所では重宝されたりもするから。それが人間のエネルギーの醍醐味だと思うので、例えば海外に出たりして色んな人と話をしたり関わっていくのも面白いんじゃないかな。音楽だって色んな場所に行ってみると捉えられ方も変わるし、それで受け入れられたり良いエネルギーとして再発見されたりもするんですよ。

●スカパラは実際に海外ツアーを重ねる中で、そうやって再発見してきたわけですよね。7/2からは再びヨーロッパツアーに出られるわけですが。

谷中:ヨーロッパの人たちは新たに聴く音楽に対しても、非常に好意的に聴いてくれるのでやりやすいですね。本当に色んな種類の音楽が受け入れられるし盛り上がるはずだから、日本国内でやっているバンドの人たちもどんどん海外に行ったらいいと思います。バンドだけじゃなくて個人個人でも言えることですけど、1つの場所では活きなかった自分が別の国ではすごく活かされることもあると思うから。

加藤:色んな人に会うと、自分の中のアイデアも変わってくるんですよ。1つの視点だけしか知らなかったらそれに合わせなきゃいけないと思っちゃうだろうけど、色んなものを見ることで"そういうものもある中で選択する"っていう大きい視点になれるから。海外へツアーに行くのは、僕らにとってすごく大事な時間ですね。

●さらに10月からは国内で"Discover Japan Tour"も始まります。

谷中:海外と日本をしっかり行き来するっていうことに、気を付けていて。やっぱり僕らは日本人だし、日本でちゃんと活動することが基本だから。もう全都道府県を一応まわったんですけど、次はその中でもまだ行っていない地域に行くことで"Discover Japan"していきたいなと。そういうことをずっとやり続けていきたいですね。

加藤:ヨーロッパツアーではスキンズの若者から、"Discover Japan Tour"では日本全国の老若男女のお客さんまで同じようにエネルギーを交換できるライブが今の僕らの目標ですね。それができるバンドだと思うので、そこは意識してやっていきたい。人間のエネルギーっていうのは、スタイルじゃないですから。フェスに来ている若い子たちよりも、年配の方のほうがエネルギーを感じるかもしれないわけで(笑)。

谷中:それが面白い。メキシコのお客さんの隣に、日本のお客さんを並べたりしたいな(笑)。

加藤:絶対、友だちになれるよね(笑)。そこは同じなんですよ、きっと。

Interview:IMAI

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