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矢沢洋子×柳家睦

矢沢洋子の「ニャンだこのやろう」 対談シリーズ連載・第4回ゲスト:柳家睦

PHyoko_Aミニアルバム『Bad Cat』を昨年11月にリリースし、別世界的な進化を見せつけた矢沢洋子。日本から海外にまで至る精力的なライブ活動を繰り広げる彼女が、対談シリーズ連載をJUNGLE☆LIFE誌上で敢行する。第4回のゲストは元BATTLE OF NINJAMANZで、今はソロや柳家睦&THE RAT BONESとして活躍中の柳家睦。矢沢永吉の大ファンでもあるという氏ならではの観点から切り込んだ、ディープかつ本質に迫る対談となった。

 

 

 

●お2人の出会いは?

洋子:元々、色んな人から「睦さんはヤバい」っていう噂を聞いていて(笑)。それで南青山RED SHOESで柳家睦&THE RAT BONESのライブがあって、ちょうど私もそこにDJで出演したのが出会いでしたね。しかも、その日は父(矢沢永吉)も観に来ていたんですよ。

睦:俺もその姿を遠くから見て、「いるわ…」と思っていましたね(笑)。

●その時に親しくなったんですか?

洋子:でもそこでは睦さんと少し話したくらいで。その少し後に下北沢THREEでまたライブを観に行った時に、打ち上げで初めてしっかりと話したんです。

睦:その日は結局、朝まで一緒に飲んで。俺は朝イチで店を出たはずなんだけど、そこから家に辿り着くまでの記憶がない…(笑)。

洋子:話も盛り上がったと思うんですけど、酔っ払いすぎて変な感じになっていました(笑)。その後も時々お会いする機会があって、ライブを観に行ったりはしていて。

睦:こっちからもライブに誘ったりはしていたんですよ。

●逆に睦さんも洋子さんのライブを観られたことはあるんですか?

洋子:あります。私が福岡でライブをした時、睦さんが観に来てくれたりして。

睦:ライブを観て「もっとチャラチャラしていればいいのに」って思いましたね(笑)。ちゃんとしているのを観ると、「俺なんかと遊んでいていいの?」って思っちゃう(笑)。

洋子:いやいや(笑)。睦さんのライブは本当に素晴らしくて。歌が良いのはもちろんなんですけど、そういうものを飛び越えたところで本当に面白いんですよ。謎のダンサーが出てきたりもして、まさにエンターテインメントという感じなんですよね。

●ちなみに、睦さんは矢沢永吉さんの大ファンなんですよね。

睦:そうなんですよ。だから洋子ちゃんは「私は全然、気にしていませんよ」と言ってくれるんだけど、俺はどうしてもお父さんのことを意識しちゃって…。ある意味、本来は雲の上の存在というか。だから洋子ちゃんに友だちと接しているのと同じような感覚で触れるっていうのは、俺にはなかなかできないんです。

●そのくらい矢沢永吉さんは大きな存在だと。

睦:ちっちゃい時に初めてガソリンスタンドで買ってもらったのが、CAROLのカセットテープなんです。ロックンロールに興味を持ち始めた頃で。そういうところも経て自分がロックンロールの道に入っていったという部分もあるから、(娘である)洋子ちゃんとこうやって喋っているというのはすごく不思議な感じなんですよ。ライブを観ても「やっぱりロックンロールをやるんだ…」というのが面白いなって思います(笑)。

●ファンの人からしたら、どうしてもお父さんのイメージを重ねてしまう。

睦:“矢沢”で“洋子”なんて、ファンからしたらどっちもブランド名みたいなものですからね。

洋子:実際、父の「YOKO」という曲も私が生まれた時に作った曲だから、ファンの方にはすぐにわかってしまう名前ではありますね。他人が思っている以上に私は父のことを尊敬しているし、父親としても大好きなんですけど、こうやって睦さんみたいに「(矢沢永吉が)大好き!」と言ってくれると、やっぱりファミリーとして単純に嬉しくなるんです。

●そこは純粋に嬉しいことだと。

睦:でもお父さんがロックスターという名門に生まれたことで、背負っているものもあるんじゃない?

洋子:もちろん「イヤだな」と思うことも前はありましたけど、ここ数年は全くないですね。たとえば普通の若いロック好きな女の子がバンドをやっているというだけで、SAやニューロティカや睦さんみたいなすごい先輩たちと「一緒に飲みに行こう」となるかといえば難しいと思うから。しかも普段から連絡を取り合ってライブに誘って頂いたりという親密な関係になれるのは、父親の存在が最初のキッカケにあってこそだと思っていて。

●話の取っ掛かりとしては大きいですよね。

洋子:深く仲良くなった人はそういうことも関係なく、一対一で付き合ってもらっているのはわかるんですよ。でも最初に出会った時って、お互いに何かしらの興味がないと深く話したりするのは難しいじゃないですか。ライブにしても初めて観る人には「矢沢の娘ってどんな感じなんだろう?」と興味を持ってもらえることでハードルは高くなるけど、観てもらえるキッカケにはなるから。そういう意味ではもちろん面倒くさいところもあるけど、やっぱり(父親から)もらっている部分もあるので、今は全然気にしていないですね。

睦:最初はやっぱり“永ちゃんの娘”っていう印象が強いけど、自分でロックンロールを掘り下げていっているし、ルーツ的なものも全部踏まえて音楽をやっているのがわかるんですよ。そこは自分たちと同じ世界観だから、こうやって一緒に喋れるのかなと思います。

●ルーツが同じだし、ちゃんとそこを突き詰めているところが共感できる。

睦:結局は自分で突き詰めていかないと、良いものはできないと思うんですよ。ちゃんとロックンロールを掘り下げているというのは伝わるし、そこはネームバリューに関係なく“すごいな”って思う。あえて“こっち側”でやるんだというところが気持ち良くて。「矢沢洋子さんって、どんな人ですか?」と訊かれて説明する時に、「こっち側の人」って言えばわかっちゃうからね(笑)。

洋子:やっぱり“こっち側”の先輩たちって面白いんですよね。音楽性だけじゃなくて、それぞれの生まれからバンドを始めるまでの人生も面白い。一度それを知っちゃうと面白すぎて、もう離れたくないというか。

●それだけ中毒的な魅力的があると。

洋子:もし私がそういう人たちと出会うキッカケがなくて、普通に女子大生をやって卒業してロックンロールを知らないままで生きていたら、“今どんな感じになっていたのかな?”っていうのが逆に想像できないんですよね。

睦:俺が逆にその立場だったら「同じことをやるか?」ということなんですよ。「これ、金になんねぇぞ」って言っちゃいそうというか。色々と考えてそれでもやるって言うなら「おめえ、バカだろう? でもしょうがないよ、それがロックンロールだもん」っていう。…失礼だけど、「バカなんだろうな」っていうところでしょう、結局は!

一同:ハハハハハ(爆笑)。

Interview:IMAI

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