音楽メディア・フリーマガジン

The キャンプ

野営サウンド、7年目の本気。

The キャンプ名古屋芸術大学の軽音部で結成され、過去にRISING SUN ROCK FESTIVALやCOMIN'KOBEなどの大型フェスに出演。Theキャンプは、注目されながらも流通音源のリリースを一切せずに活動を続けてきた。5/14、結成7年を迎えた彼らが待望の『キャンボリズム』をリリース。
ひたすら磨き上げたサウンドを武器に、彼らは新たなフィールドをサヴァイヴする。

 

 

●『キャンボリズム』が初の流通盤ということで、何か特別な意識はありましたか?

山口:特に新しい試みをするとか、新しい意識的な改革をするって気持ちは別になくて、いつもと同じ感じでしたね。

伊藤:せっかく7年もやってきたし、まずはやってきたことを今の自分達で、そのまま提示するっていうところが大事なことかなって思います。

●積み上げてきたものを出すと。

コバヤシ:『キャンボリズム』は今までの集大成というか。違うことと言えば気持ち的な意味でのライブ感というか、熱量は詰め込めれたらなと。それ以外の新しい試みはないですね。

●聴いた印象として、前作の自主制作ミニアルバム『フェスティバル』と比べて、よりシンプルに自分たちの持っている強い部分だけを詰め込んでいる印象がありました。

伊藤:2012年にメンバーが脱退して、ギターが2人から1人になったんです。そこで誤魔化せていたことができなくなって、否応なしにスタイルの変化を求められたんですよね。

●新しくギタリストを探そうとは思わなかった?

伊藤:4人のバンドで格好良いバンドも沢山いるわけで、曲をアレンジする時に「もう1本ギターがあればな」って思う時は確かにあります。でも、そういう発想になるのは誤魔化したい気持ちの現われかもしれないです。

●気持ちの問題だと。

伊藤:だから今は4人でいいと思っています。同じ感覚やセンス、目線を持っていなくてもいいけど、やる気とか気持ち的に一緒にやれる人間とやりたいと僕は思うし。どっちかというと演奏的なことの方がなんとかなるような気がします。

●音楽的なルーツはみんな違っていたりするんですか?

伊藤:大学に入ってからは奥田民生、真心ブラザーズ、はっぴいえんどとか…とにかく邦楽ばかり聴いていました。

オカエモン:僕はフュージョンを良く聴いていました。自分がドラムを叩くにあたって、技術的な面での影響が非常に大きいです。

山口:THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとかを聴いていましたね。それからブルースを聴くようになりました。

コバヤシ:俺はファンクがめっちゃ好きなんです。伊藤くんがこれを歌ったら格好良いだろうなと思って聴かせると、伊藤くんは英詞があまり好きじゃなくて…。

伊藤:この間、コバヤシくんに「英語だから聴かないのはもったいない!」って怒られました(笑)。

●伊藤くんは英詞に抵抗があったりする?

伊藤:その曲が何を言おうとしているのかをちゃんと噛みしめたいんです。メロディも大事だけど、そこが歌の決め手だと思うから。英語になると何となく節々で分かるけど、全然気持ちも入らないし、どの言葉が上手い使い回しなのかもよく分からないんですよね。

●音楽を聴く上で言葉の力っていうところが重要ということ?

伊藤:そうですね。

●そういうところではM-4「深海魚」の歌詞の内容は重みを感じますね。

伊藤:5人から4人になって「自分たちが良いバンドだ」と言いたくないくらい、バンドの現状と立ち位置に悩まされる時があったんです。ただ辛いことならやりたくない、それくらいに落ち込む時期がありました。

●それはバンド内の空気としてあったんですか?

山口:ギター1人でバンドをやったことがなかったので、「とりあえず4人でやってみたものの…どうしよう」みたいな。個人的にはそれに必死で感情的なものとかそんなことを考えていなかったと思う。

●伊藤くんは作詞、作曲者としてそういう空気感を肌で感じとった。

伊藤:ものを作る、歌を歌うっていうことは自由だし、良いものを作るって大切なことを忘れてるんじゃないのか? もっと純粋に自分の好きなもの、良いと思うものを作る、それだけでいいじゃないかって思ったんです。そういう溜まっていたものを曲に詰め込んで、簡潔に「こうだろう」っていう答えも乗せました。

山口:「深海魚」が出来た時は、今までやってきたことが全部綺麗にはまった感じがして「あ、良かった」って思ったのは覚えています。

●それぞれ壁を越えたところがあると。

コバヤシ:たしかにそうかもしれないです。

●『キャンボリズム』の歌詞を見ていて思ったのは、ラブソング的な要素ってあまりないですよね?

伊藤:あぁ…。そうなんですよね。

●すごく切実な感じですけど(笑)。

伊藤:いつもラブソングは書きたいんですよ。でもどうしても自分のことしか書けなくて。M-6「エジソン」はラブソングのつもりで書いたけど、一番メインで伝えているところはラブソングになっていないって思うし。

●この曲はどちらかと言うと、対象が異性の感じがしないというか。

伊藤:最初は完全に異性を対象のつもりで作って、でき上がったらこれですから(笑)。…ラブソング、作りたいんですよね。

山口:それ聴きたいな。めっちゃやりたいです。

●ひとつ楽しみが増えたところで、これからバンドとしての展望はどんな感じですか?

オカエモン:バンドの規模を際限なく大きくしていきたいです。自分たちが想像し得ないスピードで、想像できない規模になっていきたいですね。

コバヤシ:苦しいことも増えていくと思うんですけど、同じ分だけ楽しいことに変えていきたいです。

山口:あとは次のライブを良くしたいし、もっと格好良くなれたらいいと思います。

伊藤:バンド的にはそういう感じで、個人的にはラブソングをやりたい。とにかく良い曲を作りたいですね。

Interview:西田真司

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