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ROACH

ハッピーで“危険”なライブの匂いが充満する3曲を搭載した必殺のニューシングル

AP_ROACHROACHの約1年ぶりとなるニューリリースは、強力なエナジーとインパクトを放つ渾身のシングルだ。同時代を生きる若者たちが誰しも抱えるような悩みを吹き飛ばす、強いメッセージ性と推進力を持ったタイトル曲。極めてヘヴィでありながらも美しいメロディが心を揺さぶる「stay there」。疾走感と強烈にキャッチーなメロディを併せ持つ「ドロップキック」と、3曲いずれもが彼らの個性と可能性をビシビシ感じさせるキラーチューンとなっている。ライブでの盛り上がりが容易に浮かぶ今作を携えての9月からのツアーは、もう絶対に見逃せない。

 

「ライブも最近ハッピーなんだけど良い意味で“危ない”感じがするんですよ。また楽しい感じに激しくなってきそうだなっていう予感がありますね」

●去年10月に前回のミニアルバム『GET MORE!!』をリリースしたわけですが、自分たちの中で前作はどんな作品だったんでしょうか?

くぼっち:『GET MORE!!』はチャレンジでしたね。

taama:その前に『OKINAMERICA』(2012年10月/ミニアルバム)を出して、一周しちゃった感じが自分の中であって。だから「次はどうしようかな?」と思っていたんです。そこでメロディと歌詞が大事なバンドなので「1回、メロディから曲を作ってみようか」ということになったんですけど…やっぱり「違うわ!」となったその次が今回の『CALL ME LAZY』(笑)。

●違ったんだ(笑)。

taama:そういう縛りはいかんなって。メロディからということだけに縛って曲作りするのは違うかなっていう感じがしました。

Daisuke:メロディから曲を作るのは初めてだったんですよ。そこまではセッションで作っていたから。

●今回の楽曲を作ったのは前作リリース以降?

taama:今作の中でM-1「CALL ME LAZY」だけはすごく昔の曲で、4〜5年寝かしていたんですよ。欠片はずっとあって、それをDaisukeがすごく気に入っていたんです。

Daisuke:ROACHに入って初めてやった曲なので、そういう思い入れもありましたね。

●でも今まで形になっていなかった理由とは?

taama:自分の中ではサビのない曲だったんですよ。AメロとBメロしかない曲だったので、こうやってリード曲になるというイメージが湧かなかった。「いつかやろうね」と言って、そのまま忘れていたくらいで(笑)。今回シングルを出そうとなった時にDaisukeから「CALL ME LAZY」がやりたいという話が出たので久々にやってみたら、「良いね」という感じになって。他にも色んな人に聴かせたんですけど、みんな「良いね」と言ってくれたんです。

●当時と形は変わっているんですか?

Daisuke:アレンジも色々と変えたんですけど、結局は元に戻ったという(笑)。

くぼっち:ギターはメッチャ変えています。元々はパワーコードしか弾いていなかったので、個人的に満足していなかったんですよ。自分でも楽しめるようにって考えて今の形になったんです。

taama:リフが色々と入ったことで、鮮やかになってくれましたね。ギターの細かいリフは後から加わっていますけど、大まかな骨組みは変わっていないです。

●ギター以外は原型とそんなに変わっていないのに、今やると良かったのはなぜ?

taama:実際にやってみたら、自分的にはBメロだと思っていたものがコーラスとかも付け加えた結果、サビっぽい感じになってきたんですよ。疾走感があるし、どストレートなので、色々と悩んできた後に自分たち自身がハッとさせられたところもあって。「これで良かったのかな」と思えましたね。

Daisuke:俺の中で「CALL ME LAZY」は、サビがないところがミソみたいな曲なんですよ。日本の曲ってどれもサビがキャッチーじゃないですか。20歳くらいから洋楽ばかり聴いてきたんですけど、サビがなくてもメロディが立っていてカッコ良い曲が個人的には好きなんですよね。

●言ってしまえばこの曲って、曲全体がサビみたいな感じだと思うんですよね。全てのメロディが立っているというか。

Daisuke:でもAメロ〜Bメロ〜サビっていう形が、俺らの中で定着しちゃっていて。そうじゃない形の新しい音楽って他になかなかないと思えるので、この曲は良いなと思いましたね。

勝也:最初に聴いた時は俺もtaamaと同じような印象で、良い曲なんだけどリード曲にはならないなと思っていて。それで今回の制作ではサビを付けてみようということで色々と試してみたんですけど、やっぱり原曲は原曲のままがカッコ良いんだなと感じました。

●今考えると、ある意味では原曲の時点で完成していたというか。

くぼっち:サビがなかったので、自分の中では“未完成な曲”っていう印象だったんですけどね。「もっと詰めないとな…」とは思っていて。

taama:俺は未完成と思ったことはなかったんですよ。この曲はAメロとBメロだけで十分お腹いっぱいなので、サビをつけたらクドい感じがして。原曲を作った時点で、既に構成までできていたんですよね。流れとしてはすごくきれいで、無理が全くない曲というか。当時から意識していたかどうかは別にして、この曲はこの曲として完成していたんだと思います。

●歌詞の内容も昔と変わっていないんですか?

taama:元々の歌詞は、ちょっと青いところがあって。言いたいことはわかるんだけど、やっぱり5年前の言葉なので今の自分が言える言葉に変えました。でも基本的に言いたいことはほぼ同じで、タイトルも5年前から決まっていましたね。

●タイトルは決まっていたんですね。

taama:そういえば、この曲のサビは1回だけあります。“CALL ME LAZY”って、タイトルを叫ぶところだけですね(笑)。この曲の歌詞は同じ言葉を何回も言うところがなくて、全部が文章になっているんですよ。当時は歌詞というよりも、“手紙”みたいな感じで普通に言葉が並んでいるようなものが好きだったんです。でもそうするとリフレインがなくなっちゃうんですよね…。相反しているんですけどリフレインも好きなので、せめて1ヶ所くらい曲のタイトルをちゃんと言いたいなと思って、そこに入れました。

●青いところがあると先ほど話していましたが、この曲の歌詞は特に若い世代にはすごく刺さる内容だと思うんですよ。

taama:メッセージ性はすごく強い曲ですね。やりたいことより、やらなきゃいけないことのほうが多いじゃないですか。義務を果たすことも大事なんですけど、それにがんじがらめになってしまうと結局、どうやって生きていけばいいのかわからなくなってしまう。逆にそれを見つけようともがいていたら「好きなことばかりやって」ととがめられる風潮もあったりして。若い子ってそういうところで怒られがちだから、そういう子たちの背中を押してあげたいなと思ったんです。自分も若い頃にそういうことを感じたことがあるので…って、まだ若いんですけどね(笑)。

●確かに(笑)。

taama:でもこういうことを言えるっていうことは、年を取っているってことですよね。バンドで紆余曲折しながらも、1つ1つ答えは見つけられているかなって思うから。最近は東京に住んでいる感じになってきていて、沖縄にずっと住んでいた時よりも色んな景色を見させてもらっているんですよ。色んな経験も積んできたので、何か言われたとしても昔よりは論破できます(笑)。

●ただ言われっぱなしじゃないと(笑)。他の2曲は新たに作った曲なんですか?

taama:最近作った曲ですね。『GET MORE!!』の制作を通じて、無駄なものが削ぎ落ちた感覚があって。この2曲は自分自身もすごく好きで、今までにツアーで日本をぐるぐるまわってきて、やっとできた曲のように感じるんです。M-2「stay there」ができた時は、勝也が「美しい!」と言ってくれたんですよね。

勝也:この曲はすごく気に入っています。全体的に無駄がなくて、でもバンドの個性というか“らしさ”があると思うんですよ。メロディも広がりがあって、感動できる曲ですね。

くぼっち:美しいですよね。自分もこの3曲の中で一番好きです。

●美しい曲という印象が一致している。

taama:最近は美旋律でシャウトしているバンドって、あまりいないじゃないですか。でも昔は叙情系のハードコアでそういうバンドがいて、好きだったんですよ。だから、きれいな旋律の中で叫んでいる曲を久しぶりに作りたいなと思ってトライしました。

Daisuke:「stay there」は、taamaがやりたいことを全部そのまま出したっていう印象がありますね。自然に出てきた感じなんですよ。

●スムーズにできた曲ということ?

Daisuke:スタジオの予約時間が終わりかけている時に、レコーディングの日も決まっていたので急いでセッションしている中で自然にできたんです。一番すんなりできた気がしますね。

●M-3「ドロップキック」はどうだったんですか?

taama:これは結構こねくりまわしましたね。

Daisuke:taamaの中でのイメージが最初からすごく強くて、ああでもないこうでもないという感じで一番時間がかかりました。

●どういう部分をこねくりまわしたんでしょうか?

taama:構成を変えたり、間奏を変えたりもして色々と試しましたね。構成はもう少しいじれたかなと思うんですけど、Aメロの感じがすごく良いんですよ。Aメロの開けた感じに、今後の自分の可能性を見れた気がして。

●自分たち自身もまだこれから変わっていく可能性を感じている?

taama:自分たちの中でも「俺たちはこんなバンドです」という部分が、いまだにフワッとしているんですよ。だからいつも悩んでいるし、曲作りはいつもさまよっている感じで(笑)。でも10年やってきた中でシーンも変わっていくし、自分がその時その時で聴いているものや取り入れていくものも変わっていくわけだから。

●変化も自然なものとして受け入れていく。

taama:あとは自分の必殺技がまだわかっていないのかなっていう気がするんですよね。言葉や歌詞ではあるんですけど、「このコードやリズムを持って来れば勝ちでしょ!」みたいなものがない。そういう意味では、まだ主軸がない気がします。

●良く言えば変に固まっていない分、変化できる余地があるというか。

taama:そう言ってもらえたら、最高だなって思います。

くぼっち:今回の作品では元々の核に持っている初期衝動的な部分もありつつ、前作からの自分たちも消化してミックスできている感じがするんですよ。

●核になる部分は保ちつつ、進化していけていると。リリース後のツアーへの意気込みは?

勝也:普通のことなんですけど、いっぱい練習してライブのクオリティを上げたいですね。バンドって、音にならないと伝わらないと思うんですよ。気持ちだけでもダメで、クオリティが高くないと伝わらないというのを最近すごく感じているから。

taama:『GET MORE!!』の時は、ライブでも“みんなで楽しもう”っていう雰囲気作りに努めたんですよ。そしたら一体感は生まれたけど、自分の中で“ちょっとヌルいな”って感じるところがあったんです。だから今作はまたライブに寄せた方向に行ったのかなと思っていて。それによって何だか自分が原点に戻っている感じがあって、ライブも最近ハッピーなんだけど良い意味で“危ない”感じがするんですよ。また楽しい感じに激しくなってきそうだなっていう予感がありますね。

Interview:IMAI
Assistant:馬渡司

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