音楽メディア・フリーマガジン

SpecialThanks

初の日本語詞にして新たな名曲を生み出した運命的コラボレーション

SpecialThanks新アー写SpecialThanks(以下スペサン)が初の日本語詞による楽曲をリリース! 『別冊マーガレット』で人気連載中のコミックを原作としたTVアニメ『オオカミ少女と黒王子』、そのオープニングテーマ「LOVE GOOD TIME」がそれだ。初チャレンジの日本語詞ながらもアニメの世界観を見事に表現した楽曲は、スペサンらしいパワフルかつポップなバンドサウンドに仕上がっている。一度聴いたら忘れられないMisaki(Vo./G.)のキュートな歌声とグッドメロディも健在。バンドの魅力と可能性をさらに増すような、人気アニメとの運命的で奇跡的なコラボが実現した。

 

 

「ちょっとずつ変わっていけるというのは嬉しいことですよね。変わらない部分もありつつ、少しずつ変化していきたいです」

●去年のミニアルバム『MOVE ON』リリース直前に骨折してしまったんですよね。

Misaki:そうなんです。2014年にフルアルバムをリリースする予定で曲もずっと録っていたんですけど、それもちょっと中断してしまって…。いったん止まっている間にMIX MARKETとのスプリットアルバム『ROCK'N'ROLL』や今回のお話を頂いたので、まずはそっちを先にやろうということになりました。

●最初はフルアルバムに向けて動いていた。

Misaki:そうですね。だからスプリットアルバムもMIX MARKETと共作の曲以外は、フルアルバムに向けて作っていた曲なんです。でもフルアルバムに入れるとなると、(リリースがまだ先なので)曲自体はどんどん古くなっていっちゃうじゃないですか。だから、「早く出したい!」っていう気持ちもあって。

●今回のTVアニメ『オオカミ少女と黒王子』オープニングテーマ「LOVE GOOD TIME」に関しては、タイアップの話をもらってから書き始めたんでしょうか?

Misaki:今年の8月末頃にお話を頂いて。できあがってはいなかったんですけど、曲自体はちょっと前からあったんですよ。「原作のマンガも読んで、雰囲気に一番合いそうな曲でちょうど良いんじゃないかな!?」と思ったので。

●この曲が原作の雰囲気と合いそうだなと思った部分とは?

Misaki:明るくて、ちょっとポップな感じというか…かわいらしいイメージかな。

●原作を読んだ印象はどうだったんですか?

Misaki:面白いって思いました。私が学生だったら喜んで読むだろうし、若い女の子はすごく好きそうなマンガだなって思います。「学生、楽しそうだなぁ。戻りたいなぁ…」って思いながら読んでいましたね(笑)。

●今振り返ってみて、自分自身の学生時代も楽しかった?

Misaki:すごく楽しかったです! 特に高校時代は最高でしたね。そういう感じは自然と今回の曲にも出ているのかな。

●曲のアウトロにみんなの歓声みたいなものが入っているのは、和気あいあいとした楽しい感じをイメージしたのかなと思ったんですが。

Misaki:メンバーみんなで「イェ〜イ!」って言っているところですよね。あれは…ノリです(笑)。

●ノリなんだ(笑)。

Misaki:でも確かに、そういう楽しそうな感じは出したかったですね。

●原作を読む時は、主人公(エリカ)に自分自身を重ねたりもした?

Misaki:たぶん学生時代だったらそうしたと思うんですけど、今回はそんな感じではなかったですね。歌詞は客観的に見て、原作の世界観に合うように書いてみました。

●主人公が恋している気持ちを想像して、楽しくなったりもする?

Misaki:そういうのもあるかもしれないです。

●自分自身も恋して楽しいという気持ちになることはあるんでしょうか?

Misaki:あります! 年中無休で恋しているというか(笑)。音楽でも何でも、わりと惚れやすいタイプだと思いますね。

●そういうタイプだから、今回のアニメの世界観にも入り込みやすかったんでしょうね。

Misaki:全く違和感なく入り込めましたね。少女マンガも好きだから(笑)。

●歌詞はアニメの世界観に合わせつつ、サウンド面ではハンドクラップが入っていたりとライブを想定して作ったのかなと。

Misaki:そこは常に意識しています。実はもうライブでもやってるんですよ。

●日本語詞の曲をライブでやってみた感覚は?

Misaki:いつもとは違うから、やっぱり恥ずかしいですね。この間もライブでやる前に「私の恋愛についての歌詞じゃないです。こういうアニメがあって…」という話をしてから歌い始めました(笑)。

●“「はい」のかわりは「ワン」でしょ?”だったり、“ただ、あたし首輪ほしいの”という歌詞もありますからね(笑)。

Misaki:“どM”だと思われちゃったら困るなって(笑)。でも自分の恋愛についての歌詞じゃないから、スラスラ書けましたね。自分のことだと恥ずかしいけど、エリカの気持ちで書いたから。「エリカのイメージで」という要望は(制作側から)最初に頂いていたんですよ。

●恋愛の歌詞を書くのは恥ずかしい?

Misaki:今までスペサンでは、恋愛についての歌詞がなくて。今回、初めて恋愛についての歌詞を書きましたね。ちょっと恥ずかしいようなフレーズを入れたりもできて、楽しかったです。

●日本語詞自体も初めてなわけですが。

Misaki:歌詞全体を日本語で書くのは初めてなんですけど、作っていて楽しかったです。

●初の日本語詞にも楽しんで取り組むことができたんですね。

Misaki:ホント楽しかったです。前からアニメの楽曲はやりたいと思っていたんですよ。だから、お話を頂いた時はすぐ「やります!」という感じでした。他のメンバーは「日本語だから(Misakiは)やらないだろうな」と思っていたみたいなんですけど、自分が一番最初に「やるやる!」って(笑)。

●メンバーからは最初、やらないだろうと思われていた。

Misaki:日本語だし、私がやりたくないだろうなと思ったらしくて…でもそんなことはない! 今までは(日本語で歌うのが)恥ずかしかっただけで、ただの照れ隠しなんです(笑)。

●元々、日本語で歌うことがイヤだったわけではない?

Misaki:一番の理由は、自分の好きなバンドが英語で歌っているというのがあって。そういう憧れもあったので、今までは英語で書いていました。あと、恋愛のこともそうなんですけど、日本語だとストレートに気持ちが伝わっちゃうので恥ずかしかったんですよね。絶対に日本語がイヤだという意識はなかったので、今回良いキッカケになったと思います。

●実際にやってみたことで、日本語詞を書く楽しさもわかった。

Misaki:「やっぱり日本人だな」って思いました(笑)。作ってる時も楽しかったし、自分で歌ってても楽しいんです。

●『MOVE ON』リリース時のインタビューでは「歌詞ってやっぱり自分がすごく伝えたいことを書くわけだから、そんなにも伝えたいことっていくつもないんですよね。だから、悩んじゃう」と話していましたが…。

Misaki:めっちゃ赤裸々ですね(笑)。

●でも誰かの気持ちになって書くということを経験したことで、歌詞の幅も広がったのでは?

Misaki:そうですね。これからは友だちのことを書いたりもしていきたいと思います。今までは本当に自己中心的すぎるくらい、ほとんど自分のことしか書いていなかったから…。こういうのも楽しいなって思いました。

●自分の気持ちだけだと、伝えたいことにも限りがありますよね。

Misaki:言いたいことなんて、もうないです(笑)。

●ハハハ(笑)。最近のTwitterでは「棺桶のふたが閉まるまで、悩みはなくならないの」とつぶやかれていましたが、そういう悩みを歌ったりはしない?

Misaki:悩みはありますけど、そういうのを曲にすると後で聴きたくなくなっちゃうから。つらい気持ちを思い出しちゃうじゃないですか。だから前向きな気持ちの時やモチベーションが高い時に、歌詞は書きますね。最近も(過去の曲の歌詞を)読み返して「こんなにも前向きだったんだ」という感じで、元気をもらったりしています。

●「LOVE GOOD TIME」もそういう歌詞になっている?

Misaki:励まされるという感じではないけど、良い歌詞が書けたと思います(笑)。歌っていて楽しいというのが一番大きいですね。

●初めてのタイアップとなるわけですが、制作はスムーズだった?

Misaki:スムーズでしたね。だから、すごく運命を感じました。日本語で歌詞を書くのも初めてだし、最初はすごく不安だったんですよ。もし「全然ダメだよ!」って言われて突き返されたらどうしようかなと思って、ビクビクしていて(笑)。でも最初に1番の歌詞を書いた時に(制作側に)見てもらったら、すぐに「2番の歌詞もお願いします」と言ってもらえたのですごく嬉しかったです。

●イメージにちゃんと合っていたわけですね。

Misaki:原作のイメージがあるので、コラボするにあたっては絶対にそれを汚しちゃいけないなと思いながら書いて。原作者の先生も良いと言って下さったそうなのですごく嬉しかったし、自信にもなりました。今回はスペサンが『オオカミ少女と黒王子』の世界におじゃまさせて頂いたという感じですね。

●でもちゃんとスペサンらしい曲になっていると思います。

Misaki:そう言ってもらえると嬉しいです。もうライブでもやってるし、また日本語詞の曲を書きたいなっていう気持ちにもなっていて。

●今後の作品にも日本語詞の曲が入る可能性はある?

Misaki:日本語がハマりそうな曲があれば、やってみたいです。今回は初めてだったので探り探りだったんですけど、次は自然に言葉が出てきたら良いですね。

●バンドとしての新たな変化を見せる良いキッカケにもなったのでは?

Misaki:ちょっとずつ変わっていけるというのは嬉しいことですよね。変わらない部分もありつつ、少しずつ変化していきたいです。

Interview:IMAI

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj