音楽メディア・フリーマガジン

イヌガヨ

<ニューアルバムリリース記念>メンバーによるセルフライナーノーツ 〜作品に懸ける想いを語る〜

J_5669Vo./G. じゃっく

イヌガヨ、新アルバムついに発表である。ここに収録されている曲は古いもので約10年くらい前、新しいもので昨年の秋頃、と制作時期にずいぶん幅があるのだが、 一貫して、悲しみや怒りを燃やして爆発させたエネルギーでもって突っ走るバンドサウンドと、叙情的なメロディと歌詞に満ち満ちた楽曲が揃っているように思う。ガレージにも青春パンクにもアングラにもメロコアにもミクスチャーにもパンクにもハードコアにもエモにもオルタナにもはまらず、この10数年間のバンド人生の中、そういったいかなるムーブメントにもリンクしそうでしないままぼくらはここまで来た。しかし、どこともリンクしないということは時代に流されず自分なりにオリジナリティを保ってこれたという証拠なのかなぁとも思うし(単に周りが見えてなかっただけかもしれないが笑)、それはこのアルバムの楽曲たちがそれを証明してくれてるのではないかと思う。今またロックシーンは変化してきていて、イヌガヨの様なバンドは主流とは言えないかもしれないし、ロック自体が求心力を失ってきているとさえ言われている。しかし、巷に蔓延る不条理や圧力や悲しみと戦うためにはまだまだおれにはロックが必要だし、必要としている人もまた多いと思っている。誰かが求める限り、おれはこんぼうでぶん殴るみたいな衝撃をもってロックを鳴らそうと思う。クールじゃなくてホットにいこうぜ、ホットにね!

 

O_5685Ba. 岡部謙吾

短いレコーディング期間の中、今までで最速のペースで進めることができ、改善点をその場で直していきながら作り上げた、渾身のアルバムです。このアルバムの発売が決まるまでに、紆余曲折があり、順風満帆というわけにはいかなかったですが、その分、リリースできる喜びもひとしおです。ライブで何回も演奏して叩き上げた曲ばかりを集めたアルバムです。きっと曲達も、録音されることを待っていたかのような気もします。僕ら自身、このアルバムの曲に背中を押されて、やってきました。このCDを再生すれば、いつでもどこでも、イヌガヨはあなたに、ありったけの力をこめて歌い、演奏します。そして、たくさん聴いてもらって、ライブで一緒に歌って踊って欲しいです。その時は、誰に合わせるわけでもなく、周りの気持ちを尊重しながら、自分の歌で、自分の踊りで、自分自身の楽しみ方をしてくれたら嬉しいです。このアルバムを、軋轢と戦いながらも、自分らしく生きようとする全ての人達へ。迷いながらも進み続ける人達へ。立ち上がれなくても、うつむいたままでも。あなたにとって、生活に寄り添う、希望のひとかけらになりうる音楽でありますように。

 

eye_inugayo

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