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FOXPILL CULT

格段に進化した異界のポップス最新作を、盟友Shinpei Morishige(ex.PLASTICZOOMS)と語る

fpcアー写1月にリリースした『邪宗門』は瞬間風速でディスクユニオン週間インディーズ・チャート1位を獲得。アングラ界の中でも一際異彩を放つFOXPILL CULTが、8/5にミニアルバム 『蠅になろう』をリリースする。ゴス/ポジパンの伝説的バンドPhaidiaのギタリストとしても活躍する西邑の経験がフィードバックされ、より進化した彼らの新作。異界のポップスとも言える摩訶不思議な世界観はそのままに、よりキャッチーかつ立体的な作品に仕上がっている。今回はメンバーの西邑とPueruに加え、音源にゲストとして参加し、メンバーの友人でもあるShinpei Morishige(ex.PLASTICZOOMS)を迎え本作について語ってもらった。

●前作『邪宗門』のディスクユニオン週間インディーズ・チャート1位獲得、おめでとうございます!

西邑&Pueru:ありがとうございます。

●そこから約半年という短いスパンで新作『蠅になろう』をリリースしますが、これまでどんな活動をしていましたか?

西邑:ひたすらライブをやっていましたね。あとは今作にも関わっているPhaidiaでギターを弾いたり、廻天百眼という劇団の創立10周年ワンマンライブにFOXPILL CULT+Shinpei Morishigeという形態で演奏もしました。

●そういった経験の中で、バンドとして何か変化はありました?

西邑:その中の変化が、今作をリリースするきっかけになりました。『邪宗門』は演劇的な要素を強く出していて、歌詞の内容も「言わざるをえない」っていうところが強かったんです。でもチャートにランクインしたこともあり、その心理から一旦開放されたっていうところがあって。

●『邪宗門』は確かに歌詞が強烈な印象がありましたね。

西邑:そうですね。暑苦しい感じ(笑)。

●ハハハ(笑)。それに対して今作の歌詞は噛み砕いて伝えている気がします。

西邑:それは意識した部分かもしれないですね。前作で良くも悪くも濃いアルバムが出せたので、今作はもっとストレートなものを作っておきたかったんです。バンドとしてもライブが増えたので「今しか出せない作品」を作っておこうと思ったんですよね。

●Morishigeさんは友人として活動を見ていて、バンドの変化は何か感じましたか?

Morishige:まず、ライブ力が格段に上がりましたね。その中ですごくシェイプされていって、今の“FOXPILL CULT”というものが浮き彫りになったと思います。『邪宗門』は客観的に聴いて、西邑くんのパーソナルな部分が非常に反映されたと思うんですね。殺伐としたコンセプトがあって、15曲入りという一大絵巻のような作品になったと思うんです。それに対して『蠅になろう』はとにかく聴いてキャッチーというか。

●確かにキャッチーですね。それに今作は、録音のクオリティが格段に上がっているように感じます。

西邑:単純に僕のミックスが上手くなったんですよ。そういう技術的なこともあったし、自分の考えもまとまってきました。『邪宗門』ではスネアの代わりにタライを使ったりしていて、レコーディングがすごく大変で…。

●タライを使っていたんだ(笑)。

西邑:そうなんです(笑)。でも今回はスネアを使っていて、ミックスがすごく楽になりました。

●そこは実験的な要素をなくしてシンプルにしたと。

西邑:「シンプルにやった方が聴いている側もやっている側も両方楽しい」という。いろいろな実験をしたことによって、自分の考えがまとまってきたっていうところがありますね。

●前作アルバムから半年後のリリースということでハイペースな印象がありますが、このタイミングにしたのは何故ですか?

西邑:一度作品を出すと、めちゃくちゃ後悔するんですよ。特に僕はミックスからマスタリングまで全部やっているので、エゴの部分と普遍性の部分との戦いっていうのがずっとあって。完成した時はそれが良くても、その一ヶ月後には録り直したいと思うことはいっぱいあります。作っていく中で前より良い曲ができると、それを早く世に出したいと思うし。
Morishige:バンドマンだったらそういう気持ちは絶対あると思う。リリースしていいんだったら月1くらいで出したいくらい(笑)。

●常に良いものを出していきたいと。

Morishige:『蠅になろう』は、今の彼らでしかできない作品なんですよね。西邑くんがやっているPhaidiaもすごく大きなファクターとしてあると思うし、そうじゃなかったらM-7「CLOSER」(feat.Gilly from Phaidia) みたいな曲は生まれなかったと思う。僕も「CLOSER」にゲスト参加させてもらって、PLASTICZOOMSというゴシックなバンドをやっていた身として、その元祖たるPhaidiaのGillyさんと“FOXPILL CULT”を介して邂逅を果たしたわけですよね。僕らの中ではPhaidiaは神様みたいな存在で、“FOXPILL CULT”というひとつのプールがないと、僕らが出会うことはなかったと思う。
西邑:「CLOSER」はPhaidiaをオマージュしたような曲なんですけど、あえてそういうことをやって、そのシーンと繋げていくようなことも意識しました。MorishigeくんとGillyさんを同じ曲のゲストに呼んだっていうのも、音楽で人を繋げていくっていう考え方のうちの一つなんです。

●なるほど。

Morishige:この作品は僕らだけじゃなく、みんなで作りました。参加してくれたみんなで作ったアルバムなんですよね。

●それをMorishigeさんが言うという(笑)。

Morishige:「お前が言うのかよ!」って(笑)。
西邑:メンバーは特に何も言っていない(笑)。

●リリース後の8/7には東高円寺U.F.O clubでリリース記念3マン企画、“ポトラッチデッド vol.19-蠅になろう-”が開催されますね。

西邑:今まで“ポトラッチデッド”はシーンの大御所に出演してもらうことが多かったんですけど、今回は全員若い世代で鼻っ柱が強い。ある意味全員アウェイのイベントなんですよ。でもアウェイでこそ輝くバンドっていうのが面白いバンドだと思うので、このイベントは最高のメンツだと思っていますね。

●面白いイベントになりそうです。ではPueruさん、最後に一言どうぞ。

Pueru:ライブハウスで待ってるぜ!!

Interview:馬渡司

 

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