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空中メトロ

空に向かって走りだしたメトロ。その心地よい音の響きが心を揺らす

空中メトロAP(最終)大阪を中心に活動する現役大学生3人と高校生1人という平均年齢19歳のバンド、空中メトロ。2014年5月の結成から4ヶ月後には“残響祭10周年オーディション大阪公演最優秀賞”を受賞するなど、急激な勢いで進化を続けている最注目のニューカマーだ。透明感や浮遊感の中にも力強い芯を持った歌声と、ポストロックを基調とした複雑なアンサンブルが絡み合うサウンドは既に独自の輝きを放っている。

 

●昨年に結成したばかりとのことですが、結成から4ヶ月後には“残響祭10周年オーディション大阪公演最優秀賞”を受賞したんですよね。

外山:本格始動したのが2014年の5月だったんです。私と星衛は残響のアーティストがすごく好きで、残響shopが大阪に出張してきた時もすぐに行って、その場で店員さんに「応募します!」と言ったんですよ。音源もなかったので、スタジオで“いっせーの”で初めて録った音源を送って。応募したことも忘れていた頃に連絡をもらって、残響祭に出演が決まったので本当に驚きましたね。授業中にメールで知って、思わず起ち上がっちゃって先生に叱られました(笑)。

●当時はまだ高校生だったんですよね。しかも修学旅行を蹴って、残響祭に出演したという…。

外山:私と藤﨑の2人が当時、高校生だったんです。

藤﨑:決まったと聞いた瞬間に1人だけ「あ、修学旅行の日や…」と思って。でも他の3人はすごく喜んでいたから、言うに言い出せず…(笑)。「これは断れないな」と思ったので修学旅行を蹴って、残響祭に出ました。

●やはり残響祭に出られたことは大きかったですか?

外山:あの日がすごく大きなターニングポイントになって。普通は結成したばかりで(残響祭の会場だった)梅田CLUB QUATTROなんかには出られないじゃないですか。あの瞬間から「音楽で生きていきたい」と真剣に考え始めましたね。

●結成当初から、音楽性は定まっていた?

幸:方向性は決まっていなかったんですけど、外山が最初に持ってきた曲が変拍子のすごくアングラな感じで…。「こういう曲がやりたいんやな」と私は思いました。

外山:それがM-1「空想エレジー」だったんです。

●最初の曲は変拍子でアングラな感じだった。

外山:…かと思いきや、スタジオで作っている時にM-2「ネズミーランド」やM-3「サテライト」みたいな曲が生まれて。変拍子のアングラな曲もやるけど、めちゃくちゃポップな曲やエモい曲もやるし…っていう(笑)。

幸:好きなことを何でもやるバンドですね。

星衛:音色で統一性を出している感じです。

●音色もそうだし、幸さんの声やメロディというのも統一感を出しているところかなと。

幸:歌メロはほとんど私が作っているので、それが統一感につながっているのかなという気がします。

星衛:どれだけ変拍子を持ってきても幸の歌メロが乗ると、良い感じに中和されるんですよ。

●「ネズミーランド」も初期にできた曲?

幸:「ネズミーランド」は、初ライブの日のリハーサル中にできあがったんです。

外山:この曲は4つ打ちでめちゃくちゃ明るくてキャッチーなんですけど、作っていた当時の幸は逆にめちゃくちゃ病んでいたんですよ(笑)。

●全然、病んでいる感じは出ていないですよね(笑)。

幸:病んでいる時のほうが、良い曲ができるんです(笑)。今でも学校やバイトとかで嫌なことがあった時に曲ができますね。

●病んでいる時に書いても歌詞は暗くならない?

幸:基本的に歌詞はポジティブかもしれない。でもM-4「堂々巡り」は歌詞が女々しくて…(笑)。普段はあんまり言葉で言えないことを曲にした感じなんですけど、共感してくれる人が多いんです。この曲は前から私が弾き語りでやっていた曲をバンドに持ってきたんですけど、ライブでもすごく人気がありますね。

●今回のミニアルバム『最終列車は「♯」を乗せて』に入っている曲は、初期からあるものが多い?

外山:やっぱり初期に作った曲って忘れられなくて。特に初ライブからあった「空想エレジー」と「ネズミーランド」は今までライブのセットリストから一度も外れたことがないですね。唯一無二の感じがあるんです。

幸:前半の3曲は初期からある曲で、M-5「doubtful」は藤﨑が入った今の4人になって初めて作った曲ですね。

藤﨑:僕はオリジナル曲を作るのも初めてだったんですよ。だから、すごく新鮮な感じがありましたね。

●レコーディングも新鮮だったのでは?

外山:ライブ感を出したかったので、みんなで“いっせーの”で録って。1日目は緊張してしまって全然ダメだったんですけど、翌日は神が降りたように集中力が桁違いに高くて、結局は2日目に6曲全部を録ったんです。

幸:M-6「翻る春、君が見ていた朝」はレコーディングの前日に完成したんですけど、やってみたら上手くいって。最初は「無理そうだったらやめておこう」という話になっていたんですけど…。

藤﨑:最後の1時間で録りましたね。

●結果的に良いものが録れた?

外山:良いものが録れましたね。あの時の精一杯を詰め込んだ感じがします。レコーディングした時は、私と藤﨑はまだ高校生だったんですよ。私にとっては卒業制作みたいなものになりました。

●どんな作品になったと思いますか?

星衛:「自分たちはこういうことがしたいんだ」というのを提示できるようなアルバムになったと思います。

外山:知ってもらうための1枚という感じですね。これを聴いてもらえたら「空中メトロってこんなバンドなんや」と思ってもらえるんじゃないかな。

幸:私は完成してみて、改めて課題が多いなと思いました。早く次を録りたいという気持ちもあるし、この次につながる1枚をまずは作れたという感じですね。

●リリース後は初めてのツアーも予定されています。

藤﨑:初めてのツアーなのでどれだけお客さんが来てくれるか不安もあるけど、そこでバンドとしてもっと良くなっていきたい気持ちもあるので楽しみではあります。色んな想いのあるツアーですね。

幸:ほぼ毎日メンバーと一緒にいることになるし、これを1つ超えたらまた変われると思うので頑張りたいです。

外山:今は未開拓の地にいて、「これからやってやるぞ!」みたいな気持ちが強いですね。

Interview:IMAI

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