音楽メディア・フリーマガジン

Poet-type.M

この場でしかありえない瞬間の至福に酔いしれた原宿の夜

2015/7/5@原宿ストロボカフェ
D&D release Party 『Gentry liar from D&D』Vol.2 独演会 Acoustic ver.

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「Dark&Dark玄関口のおかしな酔っ払い」をイメージに今年4/1に開催されたVol.1から約3ヶ月、D&D release Party 『Gentry liar from D&D』Vol.2 独演会 Acoustic ver.が前回と同じ原宿ストロボカフェにて開かれた。Vol.1では見事な酔っぱらいぶりと、通常のPoet-type.Mのライブではありえないユルさで特別な時間を堪能させてくれたが、今回は果たしてどうなるのか?

この日も相方を務める楢原英介(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE,YakYakYak)は既に飲酒していると見え、ご機嫌な様子で先に登場すると「浅草が生んだスーパーニート。門田家17代当主」という前口上で、門田匡陽をステージに招き入れて会場に笑いを呼ぶ。同日に発売されたばかりのconcept 2nd mini Album《夏盤》『A Place, Dark & Dark -ダイヤモンドは傷つかない-』から、「その自慰が終わったなら(Modern Ghost)」でライブは幕を開けた。

続く「窮屈、退屈、卑屈(A-halo)」は、2人のボイスパーカッション的なビートから始まる。アコースティック編成とは言え、1本のギターだけでも多彩な音色を生み出す楢原のサポートを受け、繊細で美しい音世界が眼前で繰り広げられていく。楢原のピアノをバックに門田がピンボーカルで歌う「神の犬(Do Justice To?)」など、この編成だけのスペシャルな演奏が味わえるのがたまらない。

次にリリース予定の《秋盤》からの2曲を一足先に聴けたのも、この場を訪れた者だけの特権だろう。秋らしい愁いを感じさせる、切なくもロマンティックな楽曲に浸った。アンコールでは門田1人での弾き語りで2曲披露した後に、観客のリクエストに応えてGood Dog Happy Menの「陽だまりを越えて」を久々に演奏。最初から最後まで、この場でしかありえない瞬間をいくつも楽しませてくれた本イベント。Vol.3が開かれるとしたら、絶対に見逃さないことをお勧めする。

TEXT:IMAI

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