音楽メディア・フリーマガジン

NoGoD

これからも突き進む。その固い決意と深い愛情が心の底まで響いてきた

2015/7/25@渋谷TSUTAYA O-EAST
“NoGoD 10th ANNIVERSARY TOUR-2015- 【BON VOYAGE -ROUND 33 PLACES-】”

PH_NoGoDバンド結成10周年を記念したベストアルバムを今年4月にリリースしてから、33ヶ所に及ぶ全国ツアーを敢行してきたNoGoD。そのツアーファイナルとなる渋谷TSUTAYA O-EAST公演は満員のオーディエンスで溢れかえり、熱狂の瞬間を今か今かと待ち構える期待感に渦巻いていた。場内が暗転して、不気味な雰囲気のSEに乗って、Vo.団長の歌が幕の向こうから聞こえてくる…。

幕が開くとその中央にはお立ち台に乗った、団長の姿が。目の前に大挙した“信者”たちを何度も煽りつつ、「布教を始めようか!」と呼びかけてライヴがスタートした。オープニングチューンの「カクセイ」から激アガりのところに続けて「愚蓮」、さらにはG.Kyrieのエッジィなギターから始まる「Follow」ではステージ上に煙が噴き出して、興奮状態をさらに高めていく。「浮世ROCKS」の前にはBa.華凛のソロパートで、ベースと観客のかけ声によるコール&レスポンスも発生。

8曲目の「絶望、バイバイ。」まで立て続けに楽曲が演奏される展開に、どこまで上昇するのかわからないくらいヴォルテージが上がり続けるフロア。ようやくのMCでは団長からこの日のライヴが映像化されることも発表され、歓喜の声が湧き上がった。その後は「十人十色」「この世界に見放されても」と歌ものを2曲続けて聴き入らせたかと思えば、「walk」からは再びヘヴィなサウンドを叩きつけていく。

気が付いたら、あっという間にもう後半戦に突入。序盤のMCでは「やっとツアーが終わる」と言っていた団長も前言を撤回して、「まだ終わりたくない!」と叫ぶ。まさにパワフルな「The Power」から、全員が拳を上げる「STAND UP!」。「恒星」「神風」と怒涛のキラーチューンを連発して、最後は「ノーゴッド」で銀テープが舞う中で本編の幕を閉じた。アンコール後の「俺たちは死ぬまで解散しません。だから、お前らも生きている限り信者でいて下さい!」という団長の言葉が示すとおり、支えてくれる人々と共にこれからも突き進んでいく。その固い決意と深い愛情が心の底まで響いてくるライヴだった。

TEXT:IMAI / PHOTO:Hidemi Otsuka

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