音楽メディア・フリーマガジン

ジェッジジョンソン × メガマソ

未知なる化学反応が起こること必至の2マンイベント開催!!

PH_Mainヴィジュアル系ロックバンドの中でも独自の世界観が異彩を放つメガマソと、エレクトロ・ロックの先駆者であるジェッジジョンソンによる、ジャンルの垣根を超えた2マンイベントが決定。活動するシーンは違えど、そのアーティスト性や音楽性にはどこかしら近いものも感じられる両者がJUNGLE☆LIFEの呼びかけにより、11/15に下北沢CLUB251で初めて音を交わし合う。未知なる化学反応が起こること必至のイベント開催を前に、両者によるスペシャルかつ貴重な対談が実現した。

 

●今回はJUNGLE☆LIFE企画でジェッジジョンソンとメガマソという、ジャンルの垣根を超えた2マンイベントを11/15に下北沢CLUB251で組ませて頂いたわけですが。

藤戸:今はもうジャンルの垣根なんてないと思うんですよね。元々はジャンルで区切られていたものが、SNSによって「趣味が共有できる人だけで集まって盛り上がればいいや」ということになって。そこでコミュニティが成立するので、ジャンルというものが要らなくなった。だからハイスタ(Hi-STANDARD)が好きで、LUNA SEAも好きという人も今では普通にいるし、ある一定の年齢層からは一気に混ざったと思うんです。

●たとえばヴィジュアル系のバンドをやっている人たちも、ヴィジュアル系以外にも色んな音楽を聴いていたりしますよね。

涼平:今は特にそんな気がしますね。逆にヴィジュアル系だけを聴いているという人のほうがあまりいない気がする。

藤戸:僕らも一般的に見たらジャンルで分けられているのかもしれないですけど、一緒に混ざってユーザーに届けるというのが正解なんだと思います。だから今回、JUNGLE☆LIFEさんから「メガマソと対バンでイベントをやりましょう」というお話を頂いた時に、僕は血が沸き立ってきて。「これですよ!」っていう(笑)。お互いにおそらく別々のクラスターにいて、その中にもそこしか見ていないユーザーがいると思うんです。でもそのユーザーがお互いを見合うことによってまた違うクラスターができて、これから広がっていくと思うんですよね。

●メガマソ的にもこういった対バンを望んでいた?

涼平:僕らは今までヴィジュアル系との対バンしかやってきていないんです。そういう中で9周年を迎えるという時に、今回のお話を頂いて。それですぐにジェッジジョンソンの最新作(『テクニカルブレイクス・ダウナー』)を聴かせて頂いたら、音楽的な幅がすごく広い作品で。僕たちのお客さんも純粋に音楽として楽しんで聴いてくれそうだし、逆に僕らの曲もジェッジジョンソンのファンに届いたらいいなと思って、ぜひ一緒にやりたいという気持ちになりました。

●藤戸さんから見たメガマソの印象は?

藤戸:メガマソのことは以前から知っていたんですけど、結構早い段階からPCを使ってエレクトロ的な音も取り入れていたじゃないですか。あの頃って、そちらのクラスターではそういう音を取り入れているバンドは他にあまりいなかったと思うんですよ。

涼平:最近はPCも普及してメンバー自身がプログラミングできるようになっていると思うんですけど、僕らが取り入れ始めた頃はまだ外部のプログラマーを入れたりすることが多かったんです。ライブ用の同期ものの作成を外部に依頼したりしていて、音作りの面での意識がそこで分かれちゃっている感じはありましたね。メンバーですらバラードの時の音作りを自分たちではわかっていないとか、そういうバンドも多かったんです。その点、僕らはプログラマーやプロデューサーを入れた時もあったんですけど、基本的には自分たちで色々と作ってきたから。そう思うと、ヴィジュアル系の中では最初のほうだったかもしれないですね。

●いち早く同期を取り入れていた。

藤戸:早かったですよね。元々、みなさんは電子音楽がお好きなんですか?

インザーギ:いや…ルーツはバラバラですね。僕はずっとR&Bとかを聴いていたので、電子音楽は全く通っていなくて。ロックはもちろん好きだったんですけど、ヴィジュアル系も通っていなかったんです。ずっとダンスをやっていたので、涼平と出会ってメガマソに入ってからが初めてのヴィジュアル系という感じでした。

Gou:俺はヴィジュアル系がずっと好きだったんですけど、電子音楽は全然通っていないですね。

藤戸:そうだったんですね。僕としては、当時からエレクトロや電子音楽も入れた上でやっている人たちだなというイメージを持っていました。

涼平:それはありますね。実際に僕らはライブで20曲やるとしたら、全く同期の入っていないのはその中の2〜3曲だけなんですよ。残りの大半には何かしら打ち込みのピアノやオルガンとかが入っていて。

●かなりの割合で同期を取り入れている。

藤戸:あと、4つ打ちを取り入れるのも早かったですよね? あの頃はまだヴィジュアル系で4つ打ちを取り入れているバンドって、あまりいなかったと思うんです。

涼平:そうですね。そういえば、僕らは1stシングル(『星降町にて』)も4つ打ちでした。ここまでのお話をうかがった感じだと、藤戸さんのルーツはやっぱり打ち込み系の音楽なんですか?

藤戸:僕は元々、デスメタラーだったんです。

涼平:えええ〜! それは全然わからなかった。新作を聴かせて頂いたイメージだとUSのオルタナとか、そういうところがルーツなのかなと思っていました。

藤戸:確かに『テクニカルブレイクス・ダウナー』は、オルタナを意識して作りましたね。

涼平:「ドミニオン」とかを聴いた瞬間に、オルタナだと思いました。ギターの音作りとかに、そういう感じがしたんですよ。

●でも実際はデスメタルだと(笑)。

涼平:デスメタルバンドで歌っていたんですか?

藤戸:歌うこともありましたけど、基本的にはギタリストでしたね。でもギターを弾きつつ、バックには打ち込みの音も入れていたんです。たとえばMINISTRYみたいにミクスチャーの中に要素として打ち込みやデジタル音を取り入れたバンドが出てきた頃で、そういう音とデスメタルを混ぜられないかなと思って。元々テクノも好きだったので「テクノを取り入れて何か新しい電子音楽ができないかな」と思って高校生くらいの時に1人で始めたのがジェッジジョンソンですね。そこに流動的な感じで色んなメンバーが加わって、今に至ります。今からもう20年くらい前の話なんですけど…。

●その間には活動休止期間もあったわけですよね。

藤戸:ジェッジジョンソンは5年前に一度、活動休止したんです。僕が身体を壊してしまって、音楽をやりたくてもできなくなって…。約5年間くらい活動が止まっていたんですよ。去年やっとライブを再開して、今年になって新作をリリースしたという感じですね。

涼平:僕らも今年の12月でいったん活動休止して、充電期間に入っちゃうんです。

藤戸:どのくらい活動休止する予定なんですか?

インザーギ:1年くらいですね。

藤戸:その1年間で制作をしたりするんですか?

涼平:そういうわけではなくて、それぞれが1回やりたいことをやってみようということですね。8年間ずっと一緒にやってきたので、固まってきちゃった部分もあるというか。

●休止期間中にそれぞれが何をやるかというのは考えているんですか?

インザーギ:12/16(@新宿ReNY)までは、どういう方向に進むのか何も決めていないですね。

Gou:本当に何も決まっていないんです。

涼平:今は、メガマソに重きを置きたいというか。とりあえず年末まではバンドで走り続けようと思っています。あと、あんまり焦っても仕方がないと思うから。自分たちから動くのは年末あたりからで、もしそこまでに面白い話があれば色々と勉強に行ったり、話を聞いたりはしたいなというスタンスですね。

●ジェッジジョンソンもメンバーそれぞれが外仕事をしていたりしますが、そのことがバンドに還元される部分も大きいんでしょうか?

藤戸:還元されますね。メガマソも絶対そうなると思いますよ。魚にたとえると、メガマソの3人はこれから各地の海を回遊してくるようなものだと思うんです。それぞれが別々の海を回って色んなことを吸収してきた上で生まれてくる音楽って、絶対にそれまでとは違うんですよね。スキルも絶対に上がってくると思うから。

涼平:来年も月1くらいのペースでは3人で会って、現状報告みたいなのをしようっていう話はしているんですよ。でも自分たちのやりたいようにスケジュールを組めるように、お休みをするっていう感じですね。

藤戸:1年の充電期間を経て、そこから生まれるものとそこからできるライブっていうのは絶対にすごいものになるだろうなと…ステージの袖から観ながら楽しみにしています(笑)。

●当日はお互いのライブを観るのも楽しみでは?

涼平:楽しみですね。ジェッジジョンソンの名前はずっと前から知っていたんですけど、最新作を聴かせて頂いた時にライブの画が想像できなくて。エレクトロな曲からロックな曲まで本当に幅が広いので、1人の観客的な視点で観たいなと。リハーサルからぜひ観させて頂きたいです。

藤戸:僕は4年くらい前に一度メガマソのライブを拝見したことがあるんですけど、音を届けると同時にエンターテインメント性も意識した“ショー”のようなライブだと感じたんですよ。いつ頃から、そういうところを意識していたんですか?

Gou:俺は最初からですね。ヴィジュアル系がずっと好きだったので、演奏しながら見てもらうという意識は最初からありました。

藤戸:しかも、ライブで結構喋りますよね?

Gou:喋るんですよ。結成当初はライブで全く喋らないキャラで通していたんですけど、ある時期からもう我慢できなくなって喋るようになっちゃいましたね(笑)。

藤戸:初めからエンタメがバンドにとって1つの要素だった?

涼平:特に僕だけは活動歴が長くて、以前からヴィジュアル系のバンドをやっていたのでそういう意識が強くて。ただ、そういう部分と自分たちの演奏クオリティとのバランスがやっと取れてきたかなと思えるようになったのは、ここ1〜2年くらいですね。

藤戸:なるほど。ちゃんとエンターテインメント性があって、すごいなと思います。

●それでは最後に、ライブ当日に向けての意気込みをお願いします!

Gou:こういう2マンは初めての試みなので自分の中でもわからない部分はあるんですけど、楽しみのほうがすごく大きいですね。自分としても、本当に楽しみたいなと思っています。

インザーギ:絶対に楽しいイベントになるだろうなと、今から思っているんですよ。だから、あとはそれを形にするだけかなと。

涼平:Twitterとかでの反響がすごく大きかったので、それだけお客さんも期待しているのかなと思うんですよ。少なくとも1〜2曲目くらいまで聴いてもらえたら、僕らの良さもわかってもらえるかなと思っていて。お互いにまず1〜2曲目までは聴いてもらって、あとは自分たちの努力でこっちに引っ張り込みたいですね。

藤戸:アーティスト側としては自分たちの音も聴いてもらいたいけど、相手側の音ももちろん聴いて欲しくて。JUNGLE☆LIFEを見ている人たちは「この2組が一緒にやるんだ!」とまず思うはずなんですよ。何よりもこういうことって、他にはない新しいことだと思うんですよね。必ず面白いものが観られるだろうし、新しいものを見つけたいという方にはぜひ来て欲しいですね。

Interview:IMAI

 

■ライブ情報
CLUB251 AUTUMN THANKS FEST 「FUYU/MACHI感謝祭」
JUNGLE☆LIFE × CLUB251 presents “Whiteboard Jungle”
11/15(日) 下北沢CLUB251

出演:ジェッジジョンソン / メガマソ
OPEN 18:00 / START 18:30

チケット:前売 ¥3,500 / 当日 ¥3,800 (共に1D別)

 

■ジェッジジョンソン

Member
藤戸じゅにあ(Vo.)
西川響(Bassline)
蓮尾理之(Key.)

Release
CD_Jedze

New Album
『テクニカルブレイクス・ダウナー』
UNITED TRAX/BELLWOOD RECORDS
BZCS-1124
¥2,800(+税)
NOW ON SALE

DVD_Jedze
New DVD
『MILKMIX NITE THE MOVIE 2014』
UNITED TRAX
UNTD-1501
¥3,000(+税)
NOW ON SALE

more info→ http://jetze.net/

 

■メガマソ

Member
インザーギ(Vo.)
涼平(G.)
Gou(Ba.)

Release
New Album
『ニシュタリ』
MINGA MUZIK / SPACE SHOWER MUSIC

表紙_ol_0622修正
[初回生産限定盤] ※完売
DDCB-94008/94009
¥3,700(+税)

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