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a flood of circle

波瀾万丈の道を転がり続けてきたバンドの真骨頂、 最強のエモーショナル・ロックンロールが誕生!

PH_AFOCa flood of circleほど、“波瀾万丈”や“紆余曲折”という言葉が似合う道を歩んできたバンドはなかなかいないだろう。メンバーの失踪や脱退というアクシデントを幾度も経つつ、それがロックンロールの宿命であるかのように受け入れては乗り越え、転がり続けてきた。そんな彼らが結成10周年を目前にして、新たな代表曲となるであろう「花」をシングルとしてリリースする。心情を吐露しながら感情を剥き出しに表現する楽曲はファンの間でこれまでも人気を集めてきたが、「花」はまさしくそのエモーショナル・ロックンロールの真骨頂と言えるものだ。波瀾万丈のバンドヒストリーや佐々木亮介(Vo./G.)自身の半生を5分間に隠すことなく全て詰め込んだ“自伝”のごとき歌詞は、この時代を必死に生きる人々の声を代弁しているかのようでもある。徹底的に自己の内面を掘り下げた先にある“普遍性”へと到達した最強のニューアンセムが、ここから未来へと鳴り響いていく。

 

「既に花が咲いていて、あとはどうやって散っていくかということを考えるんじゃなくて、“何が何でも咲かさなきゃいけない”という感覚だったんですよ。“ここから始まって、ちゃんと花が咲いた先の夢を見ている”という歌になった」

「ただ突き抜けるっていうよりは、“全部抱えて持っていく”っていう感じというか。何かを置き去りにして行くんじゃなくて、ここまでの歴史を全部ひっくるめてAFOCにしかできない進化や物語を見せられたら良いなと思っていて」

a flood of circle・佐々木 亮介(Vo./G.) INTERVIEW

●a flood of circle(以下AFOC)は今まで本当に紆余曲折を経てきたバンドなわけですが、今回の表題曲「花」の歌詞はまさにその道程を描いたような内容というか…。

佐々木:紆余曲折感が全開で出ていると思います(笑)。今までは紆余曲折があってもその中で1つ出した答えを曲にしてきたんですけど、今回に関しては紆余曲折の部分を全部見せちゃうっていうことでテーマを“自伝”と設定したんです。バンドは来年で(結成から)10年で、俺は(生まれてから)30年というのがあって、その中で1つの結論みたいなものをここで出すというか。最初から最後まで全部見せきっちゃってから、来年の10周年に向かおうというところでしたね。

●10周年を前に一度、ここで全てをさらけ出そうと。

佐々木:あと、代表曲を作っておきたかったというのがあって。これまでにも代表曲やライブの定番曲みたいなものはいくつかあるんです。そういうものって自分たちで定番にしようと思っていたというよりも、聴いている人たちが曲をすごく可愛がって大事にしてくれた結果としてそうなっているというか。10年やってきた結果、定番曲というものが生まれていると思うんですよ。でもここから先に進むためには、そうじゃなくて自分たちで「これぞ!」という曲を意識してシングルとして出すことに意味があると思ったんですよね。

●自分たちで意識的に新たな“代表曲”を生み出そうと考えた。

佐々木:だから曲作りの段階から、それを意識していて。しかもアルバムのリード曲や配信という形で出すわけじゃなく、CDセールスが厳しいと言われているこのご時世にシングルでリリースして、ちゃんと結果も出すということをやりたかったんです。そういうところで、すごく意味と意識を持って作りましたね。

●シングルで出すということにも、こだわりを持っていたんですね。

佐々木:ここで自分たちの柱を1つ打ち立ててから先に進もうと思ったから。ミュージックビデオにもこだわったし、歌詞カードにも花の香りが付いていたりして、作品全体としての伝え方にもすごくこだわったんです。

●そこまでこだわるのは、楽曲として良いものが作れた実感があるからこそでは?

佐々木:とにかく曲作りがすごく大変で…。自分たちで金字塔を打ち立てようと思ってから曲作りをするのって、ハードルがめちゃくちゃ高いわけじゃないですか。今までで一番丁寧に作曲段階から時間をかけてやったし、プリプロにも回数を一番かけたので、本当に手間をかけて作った子という感じでした。

●すごく時間をかけて作ったと。

佐々木:「花」というモチーフやこの歌詞やメロディに行き着くまでにも、プロトタイプを山ほど作っていて。どれがこの歌詞を活かすのに最適なのかというのを考えて、リズムパターンも何パターン試したかわからないくらい試しましたね。いつもはもっと感覚的に詰めていたところがあったんですけど、今回は“もう出てこない!”というところまで歌詞も詰めて書いたし、アレンジも“絶対にこれしかない!”っていうくらいまで追い込んで。時間はたっぷりかけましたね。

●実際にどのくらいの期間をかけているんですか?

佐々木:曲を具体的に落とし込む作業は3ヶ月くらいだったと思うんですけど、自分的にはこの歌詞は3ヶ月悩んだという感じじゃなくて、ずっと悩んできたことを書いていて。紆余曲折を見せようと思っていたから、30年分かけて書いたという感じがします。3ヶ月間で全人生を1回振り返るみたいな感じだったので、まるで走馬灯と一緒に未来図を書くみたいな…。

●走馬灯というと、これが人生最後の作品になっても良いというくらいの覚悟も持って臨んでいたのかなと思うんですが。

佐々木:最初はそういう感じで、“遺書”を書こうと思って書き始めたんです。でも“これがダメだったらもうダメだな”というくらいに追い込んで2番の歌詞まで書いた時に、遺書では終われなくなっちゃって。“俺はまだ死なない”っていう歌詞が出てきたり、“花”というのがまだ咲いていない感覚があったんですよね。既に花が咲いていて、あとはどうやって散っていくかということを考えるんじゃなくて、“何が何でも咲かさなきゃいけない”という感覚だったんですよ。

●ここで終われないというか。

佐々木:“ここから始まって、ちゃんと花が咲いた先の夢を見ている”という歌になったので、これが最後の1枚になっちゃダメなんですよね。これからこれを代表曲として育てて生きていくんだという感覚があるから。最初は最後の1枚のつもりで始まったものが、結局はすごく前向きな歌になったなと。そういう意味で、“AFOCはまだイケるな”っていう感覚があったんです。

●バンドとしてもっと先に進めると思えた。

佐々木:“ここで終わっちゃダメだ”という感覚がすごくあって。たとえば今度のツアーの東名阪の会場も、今までのAFOCの中ではキャパが大きいほうなんですよ。でもそれを“大きい”と思いたくないというか。もっとデカいところでも伝わる曲を書いているつもりでやっているから…と思ったら、俺の中にあるイメージは先のことばかりなんですよね。たとえば武道館だったり、自分たちの中で“ここでこれを”という目標を立てていたりするんです。そういうイメージがあるからには“ここで死ねない”っていう想いがすごくあるから、往生際悪くやってやろうと。どうしても歌詞も曲も生きる方に向いていっちゃったので、それは自分にとっては希望でもあって。“まだここで終わりじゃないし、これが最後じゃダメだ”と思いましたね。

●そう思えるのも、自分の中で1つ突き抜けたものを作れたという実感があるからこそかなと。

佐々木:毎回作品を出す度に“1つ突き抜けた答えを出すぞ”という気合を持ってやってきたので、そういう意味ではその一番良い形だとも言えますね。でもただ突き抜けるっていうよりは、“全部抱えて持っていく”っていう感じというか。何かを置き去りにして行くんじゃなくて、ここまでの歴史を全部ひっくるめてAFOCにしかできない進化や物語を見せられたら良いなと思っていて。今は姐さん(Ba.HISAYO)とナベちゃん(Dr.渡邊)がいて、サポートメンバーがいて…というすごくイビツな形だと思うんですよ。バンドの在り方としてはかなり変わっているんですけど、そうじゃないとできない曲やライブの在り方が絶対にあると思っているんです。

●メンバーチェンジを数々経てきた結果の、今の編成だからこそできるものがある。

佐々木:AFOCは最初、それをちょっとコンプレックスに感じていたというか。ずっと同じメンバーで長く活動できているバンドに対する憧れが最初はあったんですけど、今はもうなくて。むしろ俺たちにしかない“傷”の形があって、“これが俺たちなんだ”とはっきり言える気がしているんです。今の3人になってからも新たにギタリストが入ってすぐ抜けて…とかもあったけれど、“やっぱりこの3人で良いんだ”という覚悟みたいなものはどの曲にも入っていると思いますね。

●ベースがHISAYOさんになってからの3人は、バンドとして本当に固まっているわけですね。

佐々木:“この3人は無敵だから大丈夫だ”っていう気持ちがあるので、今は一番良い状態なのかなと。メンバーチェンジが多いイメージだと思うんですけど、AFOCが来年に10周年を迎える中で姐さんが入ってからはもう5年経つんですよ。姐さんが入ってからの歴史のほうが長くなってきていて、この3人が当たり前という関係にどんどんなっているんです。それは自分にとっても誇れる部分だし、どれだけ“波瀾万丈”とか“紆余曲折”と言われようとも筋を通せてきている部分だと思っていて。そこをこれから先はもっとちゃんと主張していきたいというか、周りの変化に戸惑わずに突き進みたいなという気持ちがあります。

●この3人はずっと変わらずに突き進んでいく。

佐々木:その突き進み方がAFOCらしいなと自分でも思うのは、ここまでの傷を全部見せちゃうというところで。それも抱えていくのが俺たちなんだという気持ちがあるので、「花」はそういうふうに書いたんです。傷跡を隠すんじゃなくて、1行1行に血がにじんでいるくらいの感じで歌詞を書くっていう。

●そこまでの強い想いがあったから、時間もかかったんでしょうね。

佐々木:どの行を読まれたり聴かれたりしても絶対に刺さる歌詞にしたかったし、本当に一語一句を精査して書いたから。めちゃくちゃこだわり抜いて書いた感じがしますね。

●自分たちのことを掘り下げて書いた結果、他の人が聴いても共感できるような普遍的な歌詞にもなっている感じがします。

佐々木:それはめちゃくちゃ嬉しいですね。“遺書”や“自伝”というテーマってあまりにも“自分”すぎて、それだけだと伝える意味がないんじゃないかというのは考えていたので、時代性や普遍性は絶対に必要だと思っていたんです。AFOCの変わり続けたり転がり続けている在り方って必然的というか、しょうがなくやっているところがあって。俺は自分から(メンバーを)切っていることって少なくて、基本的にフラれているんですよ(笑)。

●ハハハ(笑)。

佐々木:時代も変わっているし、自分たちも変わっているんですけど、どんなに変化しようとも自分の主張がちゃんとしていて、自分が何を伝えたいのか、どんな方向で勝負するのかっていうものがあれば、何が変わろうと勝負できるはずなんですよ。それは音楽以外の仕事でも同じで、職場や世界の環境が変わっても“この仕事で何かを成し遂げるんだ”というものがあれば、その人はカッコ良い仕事ができる人だと思うんです。そういう意味で、時代性や普遍性とリンクできている気はしていて。AFOCの今まで変わりまくっているところを恥ずかしがって隠すんじゃなくて、あえて全部見せてしまうことによって、むしろ今の情報が速くて変化が速い時代というものに寄り添った表現になっているんじゃないかと思っているから。だから普遍性を感じてくれるというのはすごく嬉しいし、書いて良かったなと思えますね。

●自然と今の時代にも合ったものになっている。

佐々木:今の何でも“こうやって盛り上がるんですよ”とか“これが面白いんですよ”というガイダンスがしっかりしている時代の中では、AFOCは浮いているし逆行しちゃっているのかもしれないなとは思います。でもその浮いていることによってオイシいところもあって、自分たちしかいないポジションに俺らは今いるなと思っているので、そこを突き詰めてやりたいんですよ。AFOCにしかできない時代の書き方があると思っているから。この「花」も時代に逆行して書いているという感じではなくて、単純に俺らのやり方で時代を書いているという感覚は持っていますね。だから今シングルで出す意味があると思うし、“こんな暑苦しいロックンロールソングは他にないぜ”という意味でも聴いて欲しいですね。

●他にないポジションにいることを武器にできているというか。

佐々木:どれだけ自分たちが浮いていたり、端に追いやられていると思っていてもちゃんとフェスに出て、シーンの真ん中まで持って行こうと思っていたりはするんですよ。それは対バンに誰を呼ぶかとかワンマンの見せ方も全部含めて、“面白いことをやっているぞ”という意味でちゃんと伝えていきたいですね。ただ“必死にやっています”という感じよりも、やっぱりロックンロールは面白かったり気持ち良かったりするんだというのを伝えたいから。それをちゃんと外に出していきたいという気持ちはずっと持っています。

●時代のメインストリームに寄せるわけではなく、自分たちの王道を堂々と提示していくという姿勢もありますよね。

佐々木:俺は本当に自分たちがやっているロックンロールというものを王道にもう一度取り返したいと思っているから。でもそのためには、今からちゃんと王道たる曲を書いておかなきゃいけない。だからここで他のジャンルから演奏やアレンジの面で何かを借りてきたりすることなく、AFOCの一番真っ直ぐなものをシングルとして出せたというのはすごい強みだなと思っています。

●歌詞の中に見える遊び心もAFOCの魅力だなと思っていて。

佐々木:“土に還るまでが遠足です”なんて、ダジャレですからね(笑)。でも真実というか。自分の中でどれだけ追い込んでやっていてもやっぱり音楽を作るのは楽しいし、歌うのは楽しいから、どこかでそういう自分なりのユーモアは入れていますね。

●M-2「鬼殺し」ではユーモアが前面に出ていますが、これは完全にフザケていますよね(笑)。

佐々木:徹頭徹尾、フザケています(笑)。作っている時もフザケていたし、録っている時も日本酒を呑みながら録っていますから。「花」に根を詰めすぎて、すごく苦しかったんですよ。それで「花」を書き終わった後に勢いでパーッと曲を書きたいと思って、最初に思いついたテーマが「鬼殺し」だったという。

●コンビニで1パック100円くらいで売っている日本酒の“鬼ころし”が元ネタ?

佐々木:それのことですね。ステージでもよく呑んでいたら、お客さんが差し入れしてくれるようになって。単純に好きだから、“鬼ころし”の曲をいつか作りたいなと思っていたんです。最近は本当に差し入れでもらうことが多くて、今は家に鬼ころしが50合分くらいあるんですよ。もう鬼ころしはいいやって、この曲を出す前から思っているんですけど(笑)。

●ハハハ(笑)。本当に遊び心が出ている曲ですよね。

佐々木:ニヤニヤしながら作りましたね。コーラスでも“チューチュー”言っていますから(笑)。

●ストローで吸っている音が入っている(笑)。

佐々木:それを入れたかっただけっていう。コーラスとしての音楽的な効果とかはどうでも良いんです(笑)。曲としてはすごく気に入っていますけどね。

●M-3「Dreamers Song」はまたタイプの違う曲ですが。

佐々木:これまでもシングルを出す時はいつもバラバラの曲が入っていて欲しくて、狙ってそうしていたんですよ。1曲1曲は独立しているものが入っているというのが、シングルの面白さかなと俺は思っているから。だから曲調としての流れはないんですけど、歌詞のテーマとしてはどれも“生きる”という言葉が共通して入っていたりして。実は貫かれている部分もあったりするので、1枚のシングルとしてまとめて聴いて欲しいという気持ちはすごくありますね。

●「Dreamers Song」の歌詞を読んだ時に、「花」と通じるものがあるなと思いました。

佐々木:「Dreamers Song」は1年前くらいからあったんですけど、当時は曲のかわいらしさが恥ずかしくなっちゃって「これはちょっとダメかもな…」と思って使いどころを考えた結果、アルバム(『GOLDEN TIME』)には入れなかったんです。でも「花」と「鬼殺し」ができた時点で聴き直してみたら、すごくリンクしているように感じて。良い感じにバラバラだし、俺が思っているシングル像にもすごくハマったんですよ。しかも歌詞はすごくつながっていたりして、意外としっくりきたなっていう。

●M-4「Trash Blues -Band ver.-」を入れた理由は?

佐々木:『ベストライド』にピアノとギターによるバージョンが入っているんですけど、元々「Trash Blues」はバンドバージョンが存在していて。ミニアルバムは1つの流れが欲しかったので「Trash Blues」はすごくシンプルで短い曲でスッと落ちているような状態にしたくて、アレンジを引き算しまくったんですよ。でもバンドバージョンもすごく気に入っていたので、どこかで入れたいというのがあって今回入れたという感じですね。

●この曲はボーナストラック的な位置づけかなと。

佐々木:ボーナストラック的な感じですね。おまけの1曲として最後に入れて、シングルパッケージをより盛り上げたかったというのはあります。形にすごくこだわっているので、ジャケットに花の香りを付けていたりもするし、(初回限定盤の)DVDの内容も自分たちですごく考えて。ライブ映像だけじゃなくて、リハーサル中の映像も入っていて、自分がギターを弾いている手元を映していたりとか、普段のAFOCが見せたことのない映像をこの作品に入れておこうと思ったんです。本当にパッケージを買って聴いて欲しいという想いがこもっていますね。

●リリース後には、対バン形式での“VSツアー”も予定されています。

佐々木:基本的にはみんな、ちょっと年上の先輩たちっていうところですね。その胸ぐらを掴みにいくイメージです(笑)。

●それぞれとは、どんなつながりが?

佐々木:3つともエモいつながりがあって。まずグッドモーニングアメリカとは“カントリーロードツアー”というのを以前一緒にやったんですけど、あえて東名阪ではやらずに地方だけをまわるというツアーだったんです。北は盛岡から南は大分までという感じで移動距離もすごく長いのに、7ヶ所しかまわっちゃいけないというルールのもとにやっていて…。移動も大変だったし、当時はまだお客さんもそんなにいない場所もあって、色んな厳しい時間を一緒に過ごしてきたバンドなんですよ。先に武道館でやられて悔しい気持ちもすごくあるんですけど、このタイミングで大阪でガチでツーマンをやっておこうという。苦しい時間を共に過ごした相手ならではの対バンみたいな感じですね。

●HEY-SMITHはちょっと意外な気がします。

佐々木:HEY-SMITHは最近知り合ったんですけど、元々はGOOD4NOTHINGを俺らのツアーに呼んで、向こうのイベントにも出させてもらったところからで。そのどちらにも猪狩(G./Vo.猪狩秀平)くんが遊びに来ていて、打ち上げで呑みながら仲良くなったんですよ。その時ちょうどHEY-SMITHは活動休止中だったんですけど、俺らもちょうどDuran(G.)が辞める直前のライブだったんですよね。「お互いに色々あるよね」という感じですごく話が盛り上がって、人間的にもすごく熱くて面白い人だなと思って。そういう時の「また呑もうね」とか「対バンしよう」という言葉って大体は社交辞令なんですけど、本当に次のツアーでお互いに呼び合っちゃったっていう(笑)。人としてのシンパシーがハンパじゃないですね。

●9mm Parabellum Bullet(以下9mm)とは、どんなつながりが?

佐々木:9mmは俺の中で因縁があって…。2007年に9mmが対バンツアーを新宿LOFTでやった時に、前座で出させてもらったんですよ。AFOCはまだ結成して1年半とかで、もうこてんぱんにやられたんですよね。そこからいつかまた対バンしたいとは思っていたけど、なかなか叶わなかったんです。でも最近になって、9mmの(Vo./G.菅原)卓郎さんとTHE BACK HORNの(Vo.山田)将司さんと3人でアコースティックセッションをやる機会があって。その時に「実はLOFTで一緒にやらせてもらった時にすごく悔しくて…。いつかいつかと思っていたので、挑戦状を叩きつけさせて下さい」という話をして、OKしてもらいました。

●いずれも心に期するものがある対バンということで、どうなるのか楽しみですね。

佐々木:この世代ではみんな当代一のバンドを呼んだつもりだし、3バンドとも強敵なのはわかっているから。色んな意味で先輩ですけど、肩を並べてやれるって俺も思っているし、あとはバンド同士でガチンコでやるしかないなって。こんなラインナップを揃えられるバンドは、他になかなかいないと思うんですよ。AFOCならではの対バン企画だと思うので、ぜひ楽しみに来て欲しいですね。

Interview:IMAI

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