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ジ・アズキウォッシャーズ

北米大陸を揺るがせたミュータント蛮族どもが逆輸入的上陸! 慈悲のかけらもないデスメタルポップがマインドを覚醒させる

PH_AZK日本では全くもって無名の存在ながらも2度のUSツアーでは北米大陸を熱狂させた“デスメタルポップ”バンド、ジ・アズキウォッシャーズが満を持して1stフルアルバムをリリースする。伝統的なイディオムを豊富に含んだメタル的サウンドの中に、突如としてポップなメロディが差し込まれる展開はまさしくジェットコースター的テロリズム。偉大な先人たちからメタルの真髄を継承しながらもキャッチーさを背負い、音を通じて冒涜の限りを尽くす4人のジャパニーズ蛮族どもに、JUNGLE☆LIFEでは2号連続のインタビューで迫る。前編となる今回はいかにして、この狂気的にして奇跡的存在が誕生したかをトラディショナルなメタルテイストで訊いてみた。

 

ジ・アズキウォッシャーズ・インタヴュー #1

「そこで気付いたんだよ。我慢せずに、こうやって全部出しちまえば良いんだっていうことに…」

●ジ・アズキウォッシャーズは2009年に結成ということだけど、どういう経緯で始まったの?

Keita:実は前身バンドの“☆ゼウス☆”は元々、ガールズバンドだったんだよね。

●えっ、そうなんだ! …といっても君たちは全員、男じゃないか!?

Yu:その頃からいるのは、俺だけなんだよ。当時の俺はドラムボーカルだったんだけど、超ロン毛だったから(顔を隠して)男か女かバレないようにしてドラムを叩いていて。他のメンバーは全員、本当に女の子だったんだけどね。

●ガールズバンドの時からデスメタルをやっていた?

Yu:いや、やっていなかったね。メンバーの女の子たちが本当に下手すぎて、デスメタルどころじゃなかったんだよ。もう曲にすらなっていないっていう…ある意味、本物のデスメタルだったのかもしれないな(笑)。

●なぜ、そんなバンドを結成しちゃったんだい?

Yu:俺もその☆ゼウス☆ってバンドが嫌いだったんだよ。でも女の子たちがどうしても俺とヤりたいって言うからさ…。

●えっ、君とSEXを?

Yu:HAHAHA(笑)。いや、さすがに3人とヤるのはキツいよ! 「じゃあ、バンドでもやろうか?」っていう感じだったね(笑)。最初は誘われて参加したんだけど、あまりにも(メンバーの演奏技術が)ヒドかったから、逆に「これでどこまで行けるんだろうか?」っていうのに興味が湧いてきて。当時は俺が全員分の楽譜を手書きして、メンバーに渡していたんだよ。頑張って一緒にやっていたんだけど、「時代が追いつかないな」と思って結局は辞めちまったね。今世では無理だなと。

●それは来世でも無理なんじゃないかな…(笑)。

Yu:(メンバーが)生音で弾いているから「なぜアンプに繋がないのかな?」と訊いたら、「大きな音が怖い…」って言うんだよ。だから俺も「そっか、じゃあアンプに繋ぐのはやめようか」ってね(笑)。

Keita:それはヤバいね! (笑)。

●そもそも☆ゼウス☆っていうバンド名からヤバいと思うんだけど(笑)。

Yu:俺は当時、メンバーの女の子たちから「神々しい」と言われていたんだよ。それで「神っぽい名前をつけよう」っていうことでいくつか候補が挙がった中から、もう苦肉の選択で“☆ゼウス☆”しかないなと…。

Keita:俺は同じサークルの後輩だったんだけど、そこでのYuは”神”みたいな存在だったんだ。俺たちは彼のことを崇拝していたから「神を世に出さねばならない!」と思って、こっちから「一緒にバンドをやりましょう!」と誘ったんだよね。

●一体どうしてYuはサークル内で崇拝されていたんだ?

Kenta:ギターを突然、真っ二つに破壊したりしていたらしいよ。

Keita:基本的に気が狂っていて…でもカリスマだったね。

Yu:ギターを2本折っただけなのに、相当に崇められちまって。逆に言えば、ギターを2本折れば誰でもチヤホヤされるっていうことだね。これは世に伝えたいことだよ(笑)。

●HAHAHA!(笑)。そこでKeitaがYuを誘ったところから、新たにバンドが動き始めたわけだ。

Keita:その時点ではまだ☆ゼウス☆っていう名前は引き継がれていたんだけど、体制はそこでガラッと変わったね。ドラムだったYuがヴォーカルギターになり、今に通じる大体の形がそこで出来上がったのかな。

Kenta:その時から第2期☆ゼウス☆が始まった。第2期は当初YuとKeitaと今とは別のベーシストがいて、そこに俺も招集されたんだよね。

●その頃にはデスメタルをやっていた?

Keita:まだメタルの部分はなかったね。

Kenta:もうちょっとカワイイ感じというか…、ASIAN KUNG-FU GENERATIONみたいな曲をやっていたかな。

●当時はまだ普通のギターロックだったと。ジ・アズキウォッシャーズは歌詞もトチ狂っているわけだけど、その頃からそういう歌詞だったの?

Yu:いや、全然違ったね。

Kenta:当時はまだちゃんとした歌詞もあったな。

●いつから今みたいな歌詞に?

Keita:俺たちには「ゾウンコビ」という曲があって。これはゾンビとウンコを足した言葉なんだけど(笑)、その「ゾウンコビ」ができてから、このバンドの何かがおかしくなり始めたんだよ。

Yu:ちょうどその頃、俺は原因不明の下痢に2週間くらい苦しめられていて…。電車で通勤中に2駅ごとに降りてはウンコして…というのを繰り返さないといけないくらいの状態だったんだ。

●それは悲惨な状態だね(笑)。

Yu:そんな中で仲間に誘われて、千葉の屋内サーキット場へレースに参加しに行ったんだよ。でも運転中もウンコがしたくて意識朦朧としていたらクラッシュして、肋骨を折っちまって…。しかも同じタイミングで風邪もひいていたから、ゲホゲホ咳をする度に肋骨も痛むし、ウンコもしたい…っていう状況に置かれた時に、人が変わったんだろうね。

●その結果、「ゾウンコビ」というニューアンセムが生まれたわけだ。

Yu:「あっ、自分を出して良いんだ!」という感じだったね。そこで気付いたんだよ。我慢せずに、こうやって全部出しちまえば良いんだっていうことに…。

Kenta:それまではギターロック的な曲ばかりで、そんなにトチ狂った感じではなかったのが突然…。しかも「ゾウンコビ」のデモは、確かクリスマスに送られてきたんだよ。「これはヤバイ…革命的だ!」と大騒ぎしたのを覚えているね。

●それが現在のジ・アズキウォッシャーズの音楽性に連なっているのかな?

Keita:今のジ・アズキウォッシャーズが掲げている“デスメタルポップ”の礎となるような曲だったね。ポップな曲調から始まって、突然デスメタル的なパートが入り込んでくるっていう…。

Kenta:そして、それからまた何事もなかったかのようにポップな曲に戻る…っていうスタイルが、そこで確立されたのかな。まさにデスメタルポップを体現するような曲だったから。

●ジ・アズキウォッシャーズの曲は、基本的にYuが作っているそうだけど。

Yu:俺の判断基準って、“面白いか面白くないか”だけなんだよね。自分が見て「面白いな」と思ったら、それでOKっていう。

Kenta:でもここにいる4人は、それを全員が「面白い」と思っているんだよね。曲ができる度に「何じゃ、これ!?」って4人で大騒ぎしているから。

Keita:毎回、抱腹絶倒だよ。「何だ、これ? …ヤベェ。今回も問題作だよ!」みたいな(笑)。

Shun:Yuから「もうすぐ曲ができるから」という発言を聞いたら、もう期待しかなくて。「早く早く!」みたいな感じで、ずっと全員で待機している感じだね。

●そんな4人が遂に揃ったのはいつ?

Keita:ジ・アズキウォッシャーズになってからだね。前任のベーシストが海外留学で脱退するとなった時に、俺はShunと一緒に別のバンドをやっていて。でもそのバンドも解散することになって、ちょうど彼も宙ぶらりんになっていたんだよ。彼は元々デスメタルやメタルを全く聴かなかったから、絶対に自分たちのこんな音楽には合わないだろうなと思っていたんだけど…。

Shun:俺はポップなものが好きなんだよね。最初に今回のアルバムにも入っているM-1「ツタンカーメン風ふでばこ」を聴かされた時は「メタルだな…」と思ったんだけど、ずっと聴いているとポップなパートも出てきて。これだったらサポートくらいはできるし、Keitaもいるから楽しそうだなと。最初からビビッときた感じではなかったね。

●ビビッときたのは何がキッカケで?

Shun:4人で初めてスタジオに入った日には、もうビビっときていたね。スタジオに入るといきなりKentaから「いらっしゃい」と言われたんだけど、「変な妖怪がいる!」と思って…。思わず「部屋を間違えました」って、言っちゃったよ(笑)。

●Shunの中では、Kentaは妖怪なの?

Shun:妖怪だね。あと、俺の中ではYuは神というよりも、ゾンビなんだけど。

Keita:だんだん形態が変わっていったのかもしれない。サークルにいた頃は“神”だったんだけど、確かに今はゾンビっぽいな…。

●神は世に出る前に腐っちゃったんだね(笑)。

一同:HAHAHAHAHA!(爆笑)。

(※3月号のインタビュー#2に続く…)

TEXT:Imai
 
 
■ジ・アズキウォッシャーズ - ジャングルで飢え死に [Official Music Video]

 
 
 
 

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