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HOWL BE QUIET

想像を超えた未来を描き出すため、新たな冒険の旅がここから始まる

howl_mainHOWL BE QUIETのメジャーデビューシングル『MONSTER WORLD』。リリース前に先行公開されている表題曲のMVを見て、これまでの彼らを知る人は少なからず驚きを感じたのではないだろうか? だが、その変化はこれまでの2作品を振り返ってみれば、当然のことなのかもしれない。「Merry」や「GOOD BYE」に代表される切ないバラード曲でリスナーの心を鷲掴みにした、インディーズでの1stアルバム『DECEMBER』(2013年12月)。その約1年後にリリースされた『BIRDCAGE.EP』(2014年11月)では、「From Birdcage」や「ライブオアライブ」といった楽曲でロックバンドとしてのスケール感の大きさを見せつけた。そして今回の『MONSTER WORLD』では突き抜けたポップネスを持った表題曲を軸に、“バンド”という枠にすら囚われないようなカラフルな3曲が並んでいる。カテゴライズされることを拒み、とことん自由に新たな自分たちの音楽を創造し続ける姿勢は、核にある“歌”と共に決して変わることはないのだろう。新たな始まりを告げる作品を携えメジャーデビューを果たした4人に迫る、巻頭スペシャル・ロングインタビュー。

 

「変わらない部分はずっと自分たちの核として持ちながら、その周りの部分をもっと柔軟に変えていきたいんです。新しいものを追い続けるマインドというのは当時も今も変わっていないから」

「“予想を裏切る”ということはこれからも繰り返していきたいなと思っています。それを続けていくことが僕らにとっても刺激になるし、想像もつかないことを繰り返し発信していきたいですね」

●初のアルバムだった『DECEMBER』から次作の『BIRDCAGE.EP』でも大きく変わった印象があったんですが、今回の『MONSTER WORLD』ではサウンドがさらに変化していて…。そういった作品ごとの変化は、意図的なものなんでしょうか?

竹縄:全て狙ってやったというわけじゃないんですけどね。『DECEMBER』から『BIRDCAGE.EP』への変化と同じように、自然発生的なものというか。変わらない部分はずっと自分たちの核として持ちながら、その周りの部分をもっと柔軟に変えていきたいんです。新しいものを追い続けるマインドというのは当時も今も変わっていないので、その時期から今における変化が今回の『MONSTER WORLD』につながったという感じですね。

●今作に至るまでの変化には『BIRDCAGE.EP』を作ったことも関係している?

竹縄:もちろん関係しています。まずそれ以前に『DECEMBER』は僕らにとって初めての全国流通盤ということで、僕らの知らない人にも届けられるようになったというのがすごく嬉しかったんですよ。ライブハウスだけで活動していた頃は、目の前にいる範囲の人たちにしか音楽を届けられなかったから。でもその半面ですごく驚きだったのが、自分たちをカテゴライズされることがすごく多くなったというところだったんです。当時のリード曲が「Merry」と「GOOD BYE」だったんですけど、その2曲を矢面に立たせたことで“泣けるバンド”だったり“切ないバンド”みたいなカテゴライズをされることがすごく多くて。

●確かに『DECEMBER』の頃は、そういうイメージが強かったですよね。

竹縄:そういう言葉自体はすごく嬉しいんですけど、それだけでまとめられて(イメージが)1人歩きしちゃうのは本意じゃなくて。僕らは“泣けるバンド”をやろうとして活動しているわけじゃないし、『DECEMBER』という作品には「孤独の発明」みたいなHOWL BE QUIETの“陽”の部分を表現した曲もちゃんと入っているわけだから。そこでカテゴライズされることの怖さを知ったんですよね。

●「Merry」や「GOOD BYE」といった切なく聴かせる感じの曲が、そのままバンドのイメージになってしまった。

竹縄:ライブに来た人もやっぱりそれを求めているから、アッパーな曲をやっても自分たちが思うようには伝わらなかったりして。そういうことを経て、ライブでもっとわかりやすくお客さんとつながれる音楽をやろうと思って作ったのが『BIRDCAGE.EP』だったんです。今回もその延長線上ではあるんですよ。カテゴライズされることはすごく嫌だし、とにかく音楽に対して自由でありたいという気持ちは変わっていないから。

●根本にあるものは今回の『MONSTER WORLD』にもつながっている。

竹縄:「MONSTER WORLD」という曲はすごくポップなんですけど、ただポップなだけじゃなくて。その裏にある“グロさ”(※グロテスクさ)というものを、音楽においてもミュージックビデオ(以下MV)においても表現したいなと思っていたんです。そういう想いはずっとあるので、全部がつながってはいますね。

●『BIRDCAGE.EP』を作ったことで、『DECEMBER』でカテゴライズされたイメージからいったん解き放たれた感覚はあった?

竹縄:ありました。でも『BIRDCAGE.EP』に関しては、今度はバンド然としすぎてしまったというか。“THE ロックバンド”みたいな感じになりそうなのが嫌だったんですよ。特に「千年孤独の賜物」や「救難戦争」をライブでやるとすごくロック的に見える部分があるから、そういうところで“ロックバンド”というカテゴリにまた収まりそうになってしまって…。

●また別のカテゴリに収まりそうになってしまったと。

竹縄:それがすごく窮屈で嫌だなと思って。自分たちの音楽をカテゴライズされることへの反抗心というか、とにかく“自分でありたいんだ”ということを体現しないといけないなと思ったんです。結果として「MONSTER WORLD」という曲はそういうものになったし、カップリングも含めてそういうシングルにできたかなと思っています。

●先ほどから話されているように、“音楽に対して自由でありたい”という気持ちがすごく強いわけですよね。

竹縄:だから僕らは今、“アイドル”というキーワードをよく使うんですよ。いわゆる“アイドル”ってキラキラしていて、TVに出ていて…みたいな印象があると思うんですけど、それって日本独特のものじゃないかなと思っていて。僕の中での“アイドル”という言葉の定義は、とにかく自由だということなんですよ。音楽面でもEDMもやれば合唱曲もやるし、J-POPもあったりして様々じゃないですか。その都度で顔も変わるし、ミュージックビデオでの表現も本当に自由だし、何にも囚われずに色んな表現をしている。そこがすごくカッコ良いと思うし、魅力を感じたんですよね。

●確かにバンドよりも、大きく変化していける自由さはあるのかもしれない。

竹縄:僕はアイドルがやっていることを本当にカッコ良いと思っているからすごく賛辞を贈るし、自分もそういうことをやりたいんです。だから「僕らはアイドルになろう」という話をメンバーにもしたんですよ。

●メンバーとも考えを共有したと。

黒木:“一番好きな、大本命の”という意味で言えば、たとえばColdplayやRadioheadだって僕らにとってはアイドルなんですよ。僕らが一番好きな音楽を、僕ら自身もアイドル的に見ているわけで。僕らもファンにとって、一番好きな大本命の存在になりたいんです。それって、ファンにとっては“アイドル”じゃないですか。言葉の定義は人によって違うと思うんですけど、僕らの中では“音楽のジャンル的にも別け隔てなくやれる”という意味で整合性が取れていたので、“アイドル”っていう言葉が良いなと思いました。

●スムーズに受け入れられたんですね。

黒木:あと、僕らはジャニーズやONE DIRECTIONの音楽もみんな大好きだから。竹縄から「アイドルと名乗っちゃうのも面白いよね」という話を受けた時も「そうだね」という感じでした。

岩野:竹ちゃん(竹縄)は高校時代から、そうなんですよ。元々、自分は周りの友だちが「これが今イケてるんだぜ」と言うようなものを聴いていればイケてるんでしょと思っているような感じだったんです。でも竹ちゃんだけは何でも聴いていたというか。それで竹ちゃんと一緒にバンドをやることになって、「こんな音楽があるんだぜ」と言って聴かせてもらったものが全部良かったんですよね。しかも全部バラバラで。その竹ちゃんが「次はこれをやりたい」と言って出てきたワードが“アイドル”だったから「なるほどね」と。

●竹縄くんはすごく幅広く音楽を聴いてきた?

竹縄:姉の影響もあって、小さい頃はずっとSMAPを聴いて育ったんですよ。SMAPから音楽に入って、ヒットチャートのトップ10みたいなものばかりを聴いていた時期も経て、中学校に入ってからBUMP OF CHICKENやRADWIMPSみたいな“バンド”というものに出会って。そして高校でさらに雑食になった…という流れなので、本当に何か1つをピックアップして聴くという感じではなかったですね。

●ジャンルで聴いたりしているわけではない。

竹縄:そうですね。だからマキシマム ザ ホルモンも好きだし、BIGBANGとかの韓流も好きだし、ONE DIRECTIONも好きだし、Coldplayも好きだし、SMAPも好きだし…。自分の中でそこに共通しているのは、“歌”ですね。特にマキシマム ザ ホルモンは衝撃的だったんですよ。初めて友だちに聴かされた時に「これはちょっと苦手かもしれない…」と思ったんですけど、曲の中に絶対1ヶ所はすごく良いメロディがあって。そこの“ギャップ萌え”みたいな感じが初めての体験で、すごく刺さったのかなと(笑)。結局、自分の中では“歌”が全部の中心にあるんですよね。

●これまでリリースした3作品に通じているのも、やはり“歌”だなと。

竹縄:そうですね。そこはこれからもずっと変わらないと思います。

●やろうとしていることの核にあるものは、メジャーだろうがインディーズだろうが関係ない。

竹縄:全く関係ないです。たまたま今回がメジャーデビューというタイミングに重なったというだけで。たぶん今回がメジャーデビューのタイミングじゃなくても、僕らはきっとこういう音楽や表現をしていたと思います。僕らとしてはどちらかといえば付属的に“メジャーデビュー”というものがある感じで、全部が音楽主体で進んでいるから。自主制作盤の時から、ずっと同じマインドと熱量で音楽を作っているんですよ。歳を取るにつれて徐々に成長していっているというだけで、根幹の部分は全然変わっていないですね。

●「MONSTER WORLD」の歌詞は“新しい始まり”を感じさせるものですが、それもメジャーデビューを意識したものではない?

竹縄:そこは一切、意識していないです。この曲の歌詞は、メジャーデビューが決まる前からできていたんですよ。その後でメジャーデビューの話が来て、この曲がシングルに選ばれたという感じですね。

黒木:でも僕もこの曲を聴いた時に、“新しい始まり”だと感じていて。歌詞の内容としても、最初に聴いた瞬間から「完全に開けて、ここからHOWL BE QUIETは新しいスタートを切るんだな」というのは伝わってきました。

●この曲が“新しい始まり”を告げるものだというのは、メンバーも感じていた。

橋本:すごく竹ちゃんらしいというか。(竹縄は)色んな音楽を聴いているんですけど、自分が今やりたい曲をメンバーの前に出してくるんです。「あ、次にやりたいのはこれか!」みたいな感じで、僕はワクワクしてきましたね。次にやっていく曲が「MONSTER WORLD」ということで、音源を聴きながら色んなことを想像しちゃって。

岩野:これを聴いてワクワクしないメンバーはいないですよね。聴いた瞬間に、すごく色んなものが浮かんできたんですよ。ドラムってライブ中も一番後ろからメンバーの姿を見ているから、この曲を歌っている竹ちゃんや演奏しているメンバーの姿が何となく想像できるんです。それがすごくカッコ良いというイメージがあって。だから最初に聴いた時は驚いたけど嬉しかったし、すぐに「やりたい!」となって、MVもメンバーみんなでワイワイ話し合いながら作れたんだと思います。

●竹縄くんから「MONSTER WORLD」を最初に聴かされた段階で、メンバー全員が確信を得ていたというか。

黒木:『DECEMBER』のバラード曲にあったメロディアスさを、この曲ではアッパーな曲調に組み込んで昇華できていると思うんです。本当にメロディアスでノレる曲ができたなと思ったし、「新しい“竹縄航太”だ!」っていう印象があって、最初にこの曲を聴いた時は僕も嬉しかったですね。ちゃんとビートがあってライブでも盛り上がれるし、カラオケで歌いたくなるくらいメロディにも力があるっていう…、これは僕らにとって完全に新しい形だなと思いました。

●竹縄くん自身としては、どういうイメージでこの曲を作ったんですか?

竹縄:『DECEMBER』と『BIRDCAGE.EP』を出して、色々と思うことがあって。僕は今のバンドシーンがすごく嫌だったんですよね。

●というのは?

竹縄:みんな4つ打ちで同じようなBPMでハイハットをオープンクローズしている曲ばかりで、ライブでもお客さんが演者に背を向けて楽しんでいるとか、そういうのを見た時に悲しいなと思っちゃって。やっぱり僕は歌に感動してきたし、歌で伝えたいなと思ってきたから、今のシーンがそうなっていることがすごく悲しかったんです。でも『BIRDCAGE.EP』を出した時のマインドのままでいたら、自分たちもそこと一緒にされそうだなと感じたんですよ。

●ライブでわかりやすくお客さんとつながれる音楽だけをやり続けることに危機感を抱いた。

竹縄:当時は「こうやったら、こう思われるかな?」とか「こうかな? こうかな?」とか考えすぎて、自分の中でも完全に混乱しちゃっていて。そこで難しいことを考えるのは1回やめて、原点回帰しようと思ったんです。音楽を始めた頃の気持ちを思い出そうという感じになった時に、やっぱり自分が一番やりたいものは“歌”だなと。ポップスみたいな歌が歌いたいと思った時に、色々と吹っ切れたんですよ。とにかくやりたいことを自由にやって、メンバーに渡してみようというところで書き始めたのが「MONSTER WORLD」だったんですよね。

●自由にやったものを渡しても、メンバーは受け入れてくれるだろうという信頼感も大きかったのでは?

竹縄:それはありますね。もし3人の中に誰か1人でも「俺たちはもっとロックバンドとしてやりたい!」という意志があったら、たぶんこういう音楽はやれていないから。仮に同じ「MONSTER WORLD」でメジャーデビューしていたとしても、たぶんこういうアレンジやMVの表現にはなっていないと思うんです。本当にこの4人だからこそできたんだなと改めて思います。…結局まとめてしまうと、僕らはすごく面倒くさいんですよ。

●面倒くさいんだ…?

竹縄:全部の物語が自分たちの中で完結できないと嫌なんですよ。「MONSTER WORLD」のアレンジも4人でひたすら話し合ったんですけど、その中で僕らはMVの話にも発展するし、どういうアーティスト写真にするかというところにまで話が広がって。「だったら、こういうのはどうだ?」っていうビジョンが4人からすごく浮かんできたので、それを具現化するために自分たちで(映像)監督も探したんです。他にも僕らの「こういう服が着たい」という願いを叶えてくれるようなスタイリストも探したりだとか、そういうところまで今回はこだわってやったから、こういうMVができたんだなと思います。

●曲を作っていく中で、MVのイメージも浮かんでいった?

竹縄:そうですね。とにかくカラフルで、“おもちゃ箱”とか“冒険感がある”といったキーワードやイメージがあって、それを叶えてくれそうな人は誰かということで色んなMVを見て探していったんです。「このMVを撮っている監督なら自分たちの意図を理解して、すごく良いものにしてくれるんじゃないか」という方に今回はお願いして。そこからまず自分たちがどうしたいのかを全部話して、監督がそれを咀嚼して拡大してくれたものを僕らに返してくれたんですよね。その結果、すごく良いものになったと思います。

黒木:キラキラしているんだけど、ただの明るいポップスという感じではなくて、ファッション性もちゃんと持たせたいなと思っていて。白い衣装で最後までずっと行ったら、面白くないなと。そういうことをやるバンドは他にもいっぱいいると思うし、誰も見たことがないようなものにしたかったから。「とにかく一度も僕らが見たことのないような面白いことがしたいです」とは監督に伝えていたし、ただのポップスとして成立させたくないという話は最初からしていましたね。

●ポップスの表面的なキレイさだけではなくて、先ほど竹縄くんが話していたような裏側にある“グロさ”も表現したかったわけですよね。

竹縄:音楽もそうだけど、ただのポップスとして発信しているわけじゃないから。それを視覚的にもよりわかりやすく表現したいという意図はありましたね。

●曲を作る段階から、ただのポップスでは終わらないような“グロさ”を潜ませようと意図していたりもする?

竹縄:そこは考えてやっているというよりも、どちらかと言うと作り終わった後に気付くことが多いかもしれない。僕自身もこの「MONSTER WORLD」のグロさに気付いたのは、MVが完成した後だったから。ただのポップスにしないようにはしているけど、その相反する部分…“光と闇”みたいなものが「この曲にもあったんだ!」とまざまざと見せつけられたのはMVを見た時でしたね。

●自分でもMVを見て発見した。

岩野:監督さんと話し合っている段階から、すごい意見が飛び交っていたんですよ。メンバーからはイキきったような意見ばかり出てきていたので、監督さんがそれを感じ取ってくれたというのはあると思いますね。「こいつらはたぶん普通のものを作りたくないんだな」みたいなのを感じ取ってくれたことで「こんなのはどう?」というアイデアが出てきて、僕らも「良いですね!」となっていった。お互いの化学反応で作ったような感じです。

橋本:自分たちが想像していたものとは違う、新しい発見もあったりして。生きていく上では、色んな出来事が起きるじゃないですか。「人は真っ白な状態のままでは生きていけない」ということを、僕はこの曲から勝手に感じているんです。そういう色んな捉え方ができるものになったなと思います。

●MVだけではなく、曲自体も色んな解釈ができるような深みがある。

竹縄:メンバーですら今話している中で「あ、こういうことなのかな?」って気付いたりするくらい、「MONSTER WORLD」については僕らの中でも再発見することが多いんですよね。聴いていくうちに耳が慣れてきて、聴き方も変わってきたりするものじゃないですか。そうやってどんどん変化していく曲だなと思うし、その感じがリスナーや受け取る側にも伝わると良いなと思います。

●そして今回はカップリングの2曲でも、新しいアプローチを見せているわけですが。

竹縄:まずM-2「レジスタンス」のことから話すと、実はこの曲は今作で一番の古株なんですよね。時期で言うと、『BIRDCAGE.EP』を出してすぐ後くらいに書いた曲なんですよ。

●『BIRDCAGE.EP』リリース直後にはできていたんですね。

竹縄:でも作った当初はしっくりこなくて、一度置いておいた曲なんです。その後に「MONSTER WORLD」ができて、そっちを僕がずっと愛でていた時にも「レジスタンス」を心の隅に置いておいてくれた黒木が人知れず育ててくれていて(笑)。

黒木:人知れず救出大作戦をやっていました(笑)。

●どこかに行きそうになっていた「レジスタンス」を黒木くんが救い出したと。

竹縄:僕が当初やっていたのとは、全く解釈の違うアレンジで蘇らせてくれて。その時にちょうど「MONSTER WORLD」を作っていたというのも関係あるかもしれないんですけど、全てがカチッとハマったんですよね。「MONSTER WORLD」の相棒としてハマったというのもあるし、今の僕らのモードというかライブにおける表現の仕方においても1つの武器として「レジスタンス」はすごくハマったんです。そこから「レジスタンス」にフォーカスし始めたというか。黒木のアレンジが全てを持ってきてくれた感じだったから、それを軸に進めていきました。

●黒木くんは最初から、この曲に確信を持っていたんですか?

黒木:最初に聴かせてくれた段階では、竹縄自身も「どうだろう…?」みたいな感じで出してきて。俺だけは「メッチャ良い曲なのに、なぜ誰も良いと言わないんだろう?」と思っていたんです。でも「MONSTER WORLD」ができた時に、明らかにポップでダンスチューンという方向に突き抜けているものが1曲あったら、さらに「MONSTER WORLD」の世界も広がるなと思って「レジスタンス」をカップリングに提案しました。

●「MONSTER WORLD」ができたことで、「レジスタンス」を活かすことができるようになったわけですね。

黒木:そうですね。あと、「レジスタンス」は僕らなりの“かわいさ”があるなと思ったんですよ。ダンスチューンと言ってもギラついた感じじゃなくて、「Hey!」とかも言っているし、“竹縄航太らしさ”が詰まったダンスチューンだなと。それもあったので、この曲は入れたいなと思ったんです。

●ライブでお客さんと一緒に歌ったりして、盛り上がれそうな感じもありますよね。

黒木:そこは「ライブオアライブ」からの流れも強いのかなと思います。「レジスタンス」は『BIRDCAGE.EP』を作った直後に作ったものだから。最初に持ってきた「レジスタンス」は、もう少しロック調のアレンジだったんですよ。でも「ライブオアライブ」でそれをやりきっちゃったのでみんなは次の段階に行きたいんだろうなと思って、こういうアレンジにしました。実際にライブでお客さんが一緒に歌ってくれた時は、すごく自信になりましたね。“初めてライブでやったのに、そんなにもパワーがある曲なんだ!”というところもあって、今回のカップリングに入れようという話になって。そこから作ったのが、M-3「Daily Darling」なんです。

●「Daily Darling」は、今作で最後に作った?

竹縄:まず「MONSTER WORLD」がリード曲になると決まって、その相棒として「レジスタンス」が付くとなってから書いたのが「Daily Darling」で。僕は今まで“シングル曲を書こう”みたいな意識で作ったことがなかったんです。“どれもが主役になるものを”と思って書き始めているので、脇役にしようと思って書き始めたりはしないんですよ。でも今回ちゃんとしたシングルという形で出すということになった時に、初めてそういうものを書こうと思って。

●「MONSTER WORLD」のカップリング曲ということを意識して書き始めたと。

竹縄:「MONSTER WORLD」と「レジスタンス」という2曲に対してバランスが良くなるような、もう1曲の仲間を付けてあげようという意識で書き始めたのが「Daily Darling」という曲で。その2曲を並べて聴いた時に「次にどんな曲が来て欲しいかな?」と考えて出てきたのが、この曲だったんですよね。

●3曲でのバランスを考えて、残りの1曲を作った。

竹縄:そういうのは初めてでした。やっぱりリード曲とカップリング曲というのは、お互いがあってバランスが取れるものだなと考えていて。「MONSTER WORLD」だけじゃ生きられないし、「Daily Darling」だけでも生きられない。3曲がお互いに手と手をつないで三角形を作っているのが、『MONSTER WORLD』というシングルだと思っているんです。

●この3曲で1枚の作品になっている。

竹縄:その気持ちがすごく強いんですよ。リード曲がその名を名乗ってはいるけれど、このシングル自体が『MONSTER WORLD』だから。この3曲が作る三角形で『MONSTER WORLD』というシングルを体現するものにはなっています。“カップリング=おまけ”みたいなイメージがあるかもしれないけど、今回はカップリング曲もマジでヤバいので本当に聴いて欲しいですね。

●これまでも良い意味で予想を裏切り続けているわけですが、次作のイメージも既に見えているんでしょうか?

竹縄:そこまではっきりと決まっているわけではないんですけど、“予想を裏切る”ということはこれからも繰り返していきたいなと思っています。「予想を裏切られた」と聞くと僕らとしては「シメシメ」と思うし、嬉しい言葉ではあるから。それを続けていくことが僕らにとっても刺激になるし、想像もつかないことを繰り返し発信していきたいですね。

Interview:IMAI

 

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