音楽メディア・フリーマガジン

音×AiR

観る者全てを笑顔にした東京初ワンマン

2016/3/12@原宿アストロホール
“NOW ON AiR 快進撃ワンマン 原宿アストロホール編 〜東の都でひと旗上げまっせ!〜”

音108 アルバム『ベスト オブ ハタチ』を昨年12月にリリースし、同月には心斎橋BIGCATでのワンマンも成功させた4人組ハートフルロックバンド、音×AiR(オンエア)が東京での初ワンマンを開催した。“東の都でひと旗上げまっせ!”というサブタイトルにも、地元・大阪を飛び出して原宿のステージに立つ4人の決意が感じられる。

赤・黄・緑・青というメンバーそれぞれの色に合わせたライティングとBGMに合わせて、音×AiRの4人が1人ずつ登場。冒頭からエンターテインメント意識の高さを感じさせる演出で、彼らの“ショー”の始まりだ。軽快なリズムのオープニングナンバー「ダントツ☆YOU」に合わせて、オーディエンスも飛び跳ねる。Ba.MASAYAのグルーヴィーなベースラインとVo.楓のハーモニカから始まる「シャカリキエビデイ」では、フロアにいる全員の身体を揺らした。

観客に振り付けを実演指導してからの「Love Me Do」や、「原宿の女の子を誉めまくります!」と言って楓が客席まで降りて歌った「乙女ビンビン」など、会場全体を巻き込んで盛り上げていく4人。MCでは楓の喋りに対して、G.大地が次々とツッコミを入れるという関西人ならではのトーク力で笑いを巻き起こす。「みんなで歌って1つになろう」と呼びかけた「愛を唄おう」では、フロアをピースフルな空気で包み込んだ。

「20歳になってから作った曲」という名曲「あの頃のままで」を一体感溢れるサウンドに乗せて楓が歌い上げた瞬間は、この日の1つのクライマックスだっただろう。みんなでタオルを振り回す「new world」のようなライブチューンから、気持ちを込めて歌った本編最後の「ホームグラウンド」まで、本当にバラエティ豊かな楽曲たち。本イベントの開催に向けて、JOL原宿でのマンスリー無料イベントやストリートライブを重ねてきたという成果は、多彩な楽曲を表現する姿に確実に昇華されていた。

アンコールでは8/7に渋谷TSUTAYA O-Crestで、次のワンマンを開催することも発表した音×AiR。ラストの新曲「まいどおおきに東京」に込めた想いのように、また彼らと東京で会うことを楽しみに待ちたい。

TEXT:IMAI

音110

 

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