音楽メディア・フリーマガジン
2016/10/24@心斎橋BIGCAT
LOKA / Vanity Sicks / グル絶対 / SOUNDWITCH / THE GAME SHOP
■ グル絶対
グル絶対は一見、清々しいまでに王道なパンクバンド。かと思いきや途中でヒップホップをフィーチャーした曲を披露したりと、パンクの一言で語り尽くせない多様性を魅せる。良いものは良いと取り入れる柔軟さを持った彼らは、既成概念をぶち壊し新たなシーンを作る、可能性の塊だ。
■ THE GAME SHOP
ラウド＆アグレッシヴなステージを展開したTHE GAME SHOP。腹の底まで響く重低音や、耳馴染みあるゲームミュージック的サウンドを組み込んだアレンジがたまらない。音楽をこよなく愛する人達が本気で鳴らす音だからこそ、最高にカッコ良く、聴く人の心まで踊らせるのだろう。
■ Vanity Sicks
Vanity Sicksは荒々しくも繊細な楽曲による幅広い表現が印象的。クリアなハイトーンボイスと力強いグロウルのコントラストが秀逸で、ツインボーカルであることの良さを存分に味わえる。時間の流れがあっというまに過ぎ、もっと見たい・聴きたいと感じるくらい楽しさに満たされたライブだった。
■ LOKA
あるときは世界基準のヘヴィなサウンドに本場仕込みの英詞を乗せ、またあるときは日本人ならではの情緒を感じさせるメロディや言葉を綴る…LOKAはワールドワイドな活動を繰り広げる彼らならではの個性で、フロアを自身の色に染め上げる。圧倒的なカリスマ性を有したステージングはまさに圧巻！
■ SOUNDWITCH
トリを務めたのはSOUNDWITCH。ゴシックな衣装を身にまといどこか神秘的なオーラを発しながら、重厚なリフやエレクトロサウンドでもってダークな世界観を形成していく。一度目に、そして耳にしたが最後、どっぷりとその世界に惹き込まれトランス状態におちいること間違いなし。妖しく艶やかな音楽で心を惑わせ、会場中のオーディエンスを虜にした。
TEXT：森下恭子 PHOTO：FUJI子フィルム（グル絶対） / 森下恭子（OTHER ARTIST）
