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BARBARS

強くしなやかな進化を遂げる無敵のラバーガールが新境地に到達!

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印象的なリフとうねるグルーヴに、とびきりキャッチーな歌声と美しいコーラスワークで聴く者のド肝を抜く本格派ガールズロックバンド、BARBARSが新作ミニアルバム『O.K!』を完成させた。ライブ会場限定シングル3作から表題曲を再録したのに加えて、2人体制になってから初の未発表曲も収録。3ピースバンドという枠に囚われることなく、より自由に音で遊び尽くした楽曲からは新たな一面も感じられる。自信と遊び心を胸に、強くしなやかな進化を遂げた2人に迫るインタビュー。

 

「2人になってフットワークが軽くなったし、より自由になった感じはありますね。考えるよりも、感覚で“良い”と思ったことをパッとできるようにはなったかもしれないです」

●流通盤としては前作の2ndアルバム『CUT! CUT! CUT!』から4年ぶりとはいえ、2013年に3ヶ月連続でライブ会場限定シングルをリリースしているんですよね。その3作リリース直後に、Dr.影山くんの脱退もあったわけですが…。

梨央子:3作目を出してすぐに抜けたんだっけ?

未希:リリース後に2回目のワンマンライブがあって、それが終わってから抜けましたね。

●3人の中から1人が抜けるというのは大きかったのでは?

梨央子:その後で1ヶ月くらいライブをやらずに今後どうするかを考える期間があったんです。やっぱりカゲ(※影山)はマスコットキャラクター的なドラマーだったから、私たち2人だけになるとコミカルな要素がなくなってしまうところもあるなと。そこで今後はどういうイメージで打ち出していくのかとか、ドラマーをどうするのかとか色々と考えて。とにかく“活動を止めないように”というのは考えていたので「とりあえずサポートドラマーを入れよう」となって、そのまま今に至るという(笑)。

●2人になっても続けるという意志は明確だった。

未希:はい。あと「カゲが抜けたら、どうなるのかな?」っていうのが私はちょっと楽しみだったんですよ。その3人でしかやったことがなかったので、実験的なことがやれそうだなというか。

梨央子:それこそカゲが抜けちゃったことによって、TRICERATOPSの吉田(佳史)さんやTHE YELLOW MONKEYのANNIEさん、プリンセス プリンセスの富田京子さんやSHOW-YAのMITTANさん(※角田美喜)ともコラボできたりして。色んなドラマーの方に叩いてもらったことで、グルーヴとかリズムということをすごく意識するようになりましたね。1人のドラマーだけとしかやっていなかったらこんなふうにはならなかったかなと思うし、どんな人が来ても大丈夫だなと思えるようになりました。

●色んなドラマーとも一緒にやれるし、人力のドラムだけじゃなく打ち込みも使えたりするわけですよね。

梨央子:そうですね。実は今回収録した新曲のM-1「スキッパー」とM-5「Hey Girl!」のドラムは、人力じゃないんです。でも最初はやっぱり抵抗があったんですよ。活動を始めた頃は昔ながらのロックが好きだったので、一発録りに美学を感じていて。「空気感まで一緒に録音するんだ」みたいな気持ちが、私は特に強かったから。

●そこから抵抗がなくなった理由とは?

梨央子:エンジニアさんと話している時にその人が今まで録った曲を聴かせてもらって「これは打ち込みなんだけど、わかる?」と訊かれたんですけど、2人とも全然わからなくて(笑)。素直に「良いじゃん」と思ったんですよね。音も色んな加工ができるし、それこそ自由だから「どうせだったら新しいことをしてみよう」となって。だから今回は同期やシンセの音も入れてみたりして、今までとは全然違う作り方をしたんです。ドラムが最初にできているから、レコーディングもスムーズになりましたね。

●元々はドラムを先に録っていなかった?

梨央子:とりあえず3人で一発録りしていましたね。

未希:全員で一斉に音を鳴らして、後から気になるところを直していく感じでした。

●そういう録り方をしていたんですね。

梨央子:本当に昔ながらのロックみたいな感じで、使っている楽器もヴィンテージだったりして。そういう古めかしい感じが好きなので、そこを押し出していたんです。先にシングルで出していた曲のドラムを打ち込みに直そうかという試みも今回はあったんですけど、(最初にレコーディングした段階で)クリックをちゃんと聴いていないから合わないんですよね(笑)。打ち込みに直せないというのもあって、「だったら、このグルーヴで行ったほうが良いんじゃないか」ということでその3曲のドラムはそのままにしました。

●シングルの3曲がどれも“新録ver.”になっているのはどのあたりが?

梨央子:歌を再録したんですよ。歌は元々からかなり変わっているので、今の感じで歌ってみようということになって。録った当時は「ちゃんとしなきゃ」という意識がとにかく強かったのでピッチを気にしすぎて、良くも悪くも力が入っていたんです。でもだんだん自然に出る声で歌えるようになってきたというか。そこはだいぶ変わったんじゃないかな。

未希:私も変わったと思います。2ndアルバムのレコーディングは「勉強しよう」というコンセプトの下でやっていたので、「曲作りとは?」とか「ピッチはこうで、歌はこうあるべき」みたいなのがあって。でもその後に録った3ヶ月連続シングルではウチらが固まっちゃっていたのを「もっと自由にやろう」みたいな感じで歌ってみたら、結果としてワチャワチャしちゃって(笑)。

●ワチャワチャしたんだ(笑)。

未希:当時はそれが全力だったと思うんですよ。今はもう少し柔らかく歌えているような気がします。

●歌詞の言葉もそういうものになっているのでは?

未希:「Hey Girl!」の歌詞も最初のイメージはもっと“ナニクソ”的な感じで、“みんな好きなことばっかり言いやがって!”みたいな感じだったんです。

梨央子:それが今では、こんなに優しい大人な感じになれて…(笑)。

●書いているうちにニュアンスが変わっていった?

未希:そうですね。でも言っていることは同じで、言葉を柔らかくしただけかもしれない。みんな好きなことを言っておきながら、誰も責任は取ってくれないじゃないですか。だったらもう自分たちの好きなように今を全力で楽しんで、それをつないでいこうと。未来とか過去とかも関係なく、“今”をどんどん積み重ねて行くというイメージでいます。

梨央子:昔だったらそれを「ナニクソ、この野郎!」って言っていたと思うけど、今は誰かに語りかけている感じがして。同じことで悩んでいるような人にも伝わるんじゃないかなと思いました。

●自分に言っているようで、他の誰かにも届く言葉というか。

梨央子:それは昔からのテーマかもしれない。「もし昔の自分がライブハウスへ観に来ていたら、どういう言葉が刺さるかな?」ということを考えたりもして。たまに“すきっ歯”とか変な言葉も入れるんですけど(笑)、そういうフザけた言葉のほうが楽しいなって思う自分もいるだろうから。

未希:昔のほうが何かを狙って歌詞を書いたりしていたかもしれないけど、今はあんまり考えていないですね。

●“すきっ歯”という言葉から生まれたという「スキッパー」も、そういう楽しい思い付きを活かした曲?

未希:そうですね。これはあまり何も考えずに書きました(笑)。

梨央子:メロディ優先で考えている中で、“◯◯ッ◯”みたいな譜割りにしたかったみたいで。いきなりLINEで「“◯◯ッ◯”で何が思いつく?」という質問が送られてきたので、私が“すきっ歯”って答えたんです(笑)。まさかそれが採用されるとは思っていなかったんですけど、タイトルにまでなったという…。

●予想外だった(笑)。

未希:結果的にそうなりました。最初に聞いた時は「いやいやいや…」となったんですけど、全く違う歌詞を2〜3回考えてからやっぱり元に戻ろうとなった時に“すきっ歯”を思い出して。意味とかよりも、韻を踏むことを考えて作りましたね。

梨央子:未希がこういう言葉遊びみたいな歌詞を書くというのが、私には新鮮で面白いなと思って。元々は気持ちを出した歌詞のほうが未希は得意な印象があって、言葉遊びや変な言葉を使ったりするのは私のほうが多かったんです。

●ある意味、未希さんの新境地というか。

梨央子:見ていて、そんな感じはしました。

●最後の“スキってなんだっけ?”の“スキ”は“好き”にかかっている?

未希:色々と想像してもらえたら良いなと思っていたんですけど、あんまり意味とかは考えていないです(笑)。

梨央子:そこまで振り切れているのが逆にすごく新鮮ですね。2ndアルバムの時は歌詞のストーリーみたいなものを大事にするということを意識していたので、「ここにこれがあったらこうなって…」みたいなことを考えたりしていて。「そうしなきゃいけない!」という頭になっていた時期もあったんですけど、今はそこから完全に解放されていると思います(笑)。

●同じく未希さんが歌詞を書いたM-3「枯れない花」は、逆にすごく気持ちが表現されているものになっていますよね。

未希:元々はそういう歌詞しか書けなかったんです。この曲は私の中で、ずっとテーマとしてあることですね。“自分なりの花を咲かせなくちゃいけない”みたいな想いがずっとあって。歌えば歌うほど難しいし、この曲ってライブで何回やっても正解が見えないんですよ。

●歌うこと自体も難しい?

未希:歌いきれないですね。

梨央子:この曲をメインで歌っているのは未希なんですけど、ハモリの部分についても「ここはもっとこういう感じで」というのを結構言われたりして。たとえば「“もっと愛したいよ”の部分はもうちょっと強く歌って」と言われたりしたので、やっぱり強調したいところがあったりするのかなとは感じていましたね。

●“正解か? 間違いか? 正解に変えるんだろ”という歌詞がすごく良いなと思いました。

未希:エモいですよね(笑)。

梨央子:私も良いと思う。

●同じ人が「スキッパー」の歌詞も書いていると思うと面白いですが(笑)。

梨央子:振り幅がね(笑)。やっぱり色々できるようになったから。

未希:そういうミニアルバムです(笑)。

●振り幅も大きいし、どの曲も個性が強い。

梨央子:“全然違うな”って自分でも思えるくらい、1曲1曲が良い意味で分かれているというか。アルバム全体のストーリーを考えて…というよりは、メインディッシュが5曲できちゃったみたいな感じはあります。

●「スキッパー」「Hey Girl!」も先にシングルで出していた3曲に匹敵するものというか。どれもがシングル曲のような作品になっている。

梨央子:全曲、全力ですね。

●Twitterで「私たち現状なんでも来い! です! 無敵です!」とつぶやいていたのは、今がバンドとして充実しているからこそかなと。

未希:『O.K!』っていうのは、そういうことですよね。「なんでも来い!」っていう感じで、全てを受け入れられる。

梨央子:妥協とかじゃなく、“受け入れる”っていうことができているのかなと。“自分”がちゃんとありながら、「いいよ」って言えるというか。そういうしなやかさみたいなものが今はあるなと思います。これまでの作品タイトルからの流れもあってシンプルな言葉にしたいというのはあったんですけど、これが一番しっくりきたというか。

●何が来ても、自信を持って受け入れられる。

梨央子:今回は元々レコ発も特に決まっていなかったんですけど、たまたま仲良くなったI Promised Onceというバンドが「レコ発を共催でやろうよ」と言ってくれて。ジャンルも全然違うし、昔だったら「どういうお客さんが来るんだろう…? いきなりレコ発を共催とかちょっと待って…」みたいに考えていたと思うんですよ。でも今はすぐ「一緒にやろうよ」って言えるっていう(笑)。面白そうなことはどんどんやっていこうという感じになっていますね。

●面白そうなことはまずやってみようと。

未希:そういうところもカゲが抜けて、色んな人と一緒にやるようになったことと関係していて。たとえばサポートメンバーのつながりで仲良くなったバンドに、イベントに呼ばれたりもするんですよ。

梨央子:今まではイベントを共催したこともなかったんです。他のバンドと仲良くはなっても、「一緒に何かやろう」みたいにはならなかった。それは自分たちの自信が固まっていなかったからかもしれないけど、他人を受け入れるのがちょっと怖かったんですよね。でも色んな人と関わることで色んな発見もあったりして、イベントを開催すること自体が楽しくなってきて。そういう雰囲気がお客さんにも伝わると思うし、「絶対に楽しいから来なよ!」って言えるものが今はできているなと。2人になってフットワークが軽くなったし、より自由になった感じはありますね。

●バンドとして良い方向に進めている。

未希:バンドに対する感覚は変わりましたね。前よりもラフに考えられるようになったかもしれない。

梨央子:考えるよりも、感覚で“良い”と思ったことをパッとできるようにはなったかもしれないです。前は感覚でやっちゃうのが怖かったりもしたんですよ。「本当にこれで良いんだろうか…?」となっちゃって。でも今は“何とかなるだろう”って思えるようになりましたね。

Interview:IMAI

 

 
 
 
 

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