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SPECIAL LIVE REPORT:I-RabBits

追いかけても、届かないほど夢中になれる。 描いた未来へがむしゃらに進み続けていく。

2017/1/14@下北沢ReG “アイクロニクルツアー”初日

自分たちが愛し続けたピアノロックを「美しく汚す」。そんな強い覚悟を感じずにはいられないテーマをもとに、ニューアルバム『アイクロニクル』を完成させたI-RabBits。リリース日の3日後となる1/14に下北沢ReGで、“アイクロニクルツアー”の初日を迎えた。場内が暗転すると満員のフロア全体からの手拍子に導かれ、メンバー4人がステージに登場する。Vo./Pf.竹下麻衣子(マイコ)が気合いを入れるように一声叫び、「アイキャンエニモー」でワンマンライブの幕開けだ。“追いかけても 追いかけても 届かないほど夢中になれる”という歌詞は、数々の紆余曲折を経ながら今もバンドで夢を追い続ける彼らだからこそ余計リアルに響く。
「9%」ではリズム隊がダンサブルなビートを叩き出し、オーディエンスを踊らせる。さらにI-RabBitsが生まれた街・横浜への想いを歌った「ヨコハマラプソディー」と、『アイクロニクル』からの楽曲を立て続けに披露した。既に新作を聴き込んできたであろうファンも、大きな盛り上がりで応えていく。「あけましておめでとうございます! I-RabBitsです」というマイコの挨拶から始まったMCでは、2016年前半から正式加入したDr./Cho.山田祐大を改めて紹介。その山田が新作で一番好きな曲だという「ニ卵性双生論」ではラウドなロック感と美しいピアノの響きが共存する中で、切ないメロディが胸に響いてきた。
あっという間に前半を駆け抜けるとマイコが「最強に楽しい!」と今の気持ちを表現するが、それは観ているファンも同じ気持ちだろう。「久しぶりにこの曲を」という言葉から、エモーショナルに歌い上げる「FREASURE」で後半戦がスタート。横浜での路上ライブから始まったI-RabBitsというバンドも、もう10年以上の活動を続けてきた。“重ねてきた時間が 私を支えてる”という歌詞のとおり、着実に積み重ねてきた一歩一歩が今の彼らを形成しているのだ。最近の曲だけに限らず、過去の名曲も盛り込んだワンマンならではのセットリストにしっかりと反応して1曲1曲で沸くオーディエンスの姿が、その歩みの確かさを物語っている。
新作にも再録された「ユニオン」では全身全霊で歌うマイコが「甘えなしのバチバチで行こう!」と呼びかけ、サビをみんなで大合唱。どんどんバーストしていく演奏のテンションに、クラウドサーフすらも巻き起こっていた。本編ラストをバンド名の由来でもある代表曲「I LOVE IT」で終えた後も、観客の拍手と歓声は鳴り止まない。それに応えてのアンコールではまず祐大が松崎しげるの名曲「愛のメモリー」を歌いながら登場して、場内を爆笑で包む。今日初めてライブでやったという新作収録の「100MG」を再演したのに続けて、「幸連鎖」へ。「ラストのラスト、私の好きな曲をやります」というマイコの言葉から、「Yesの烙印」でツアー初日を締め括った。
現体制では初めてのワンマンだったという、この日のライブを大成功に収めたI-RabBits。かつて描いた未来地図をがむしゃらに汚して進んでいく4人の歩みは、これからも止まらない。4/16に地元のF.A.D YOKOHAMAで予定しているツアーファイナルに向け、その勢いはさらに増していくことだろう。

TEXT:IMAI
PHOTO:中山優司

 

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