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SPECIAL LIVE REPORT:Nothing’s Carved In Stone “Existence Tour”

村松拓は確かに言った。

2017/3/17-18@Zepp Tokyo

 

Nothing's Carved In Stone “Existence Tour” 2017/3/17@Zepp Tokyo

「日本一のお客さんだと思って最高の演奏にするので、ついてきてください」とVo./G.村松は言った。

このツアー、幸いにも筆者は4本目の甲府CONVICTION(1/29)でライブを観ることができたのだが、そのときから彼らの充実ぶりと想いの強さは目を見張るものがあった。伝わってくる想いが桁違いで、胸に深く深く突き刺さるライブ。それ故に東京公演への期待も高く、この2日間を待ちわびていた。

「Overflowing」で始まった3/17、たくましいサウンドにまず心を奪われる。無機質で硬質な肌触りのある音を幾重にも積み上げていく4人のアンサンブル、そこに村松が有機的な温かみを注ぎ込んでいくようなステージ。

「Like a Shooting Star」「Honer is Gone」「Our Morn」などのキャラクターが立った新曲が、「Spirit Inspiration」「白昼」「Rendaman」などの既存の曲に挟まれて見事に融合したセットリスト。MCが少なくともバンドの想いをビシビシと感じるその流れに、オーディエンスは惹き込まれていく。

アコースティックギターの温かい音色と艶っぽい歌で魅せた「華やぐ街に向かう君」、アンサンブルの妙「Mignight Train」、強烈な一体感と多幸感に包まれた「きらめきの花」。

すべての曲が必然的に鳴り響く。自信に溢れる表情でフロアを見つめる村松、ソリッドなギターを炸裂させるG.生形、トリッキーかつダンサンブルなプレイのBa.日向、卓越した技術と感情を露わにするプレイが印象的なDr.大喜多。

4つの歯車がガッチリと噛み合い、ライブは興奮の頂点へと向かって進んでいく。  中盤のブロックではスペシャルゲストのヒイズミマサユ機が登場。

昨年11月の“Live on November 15th”以来となる5人編成で「Diachronic」と「(as if it's)A Warning」を披露。まるで打楽器のように鍵盤を叩き、跳ねるように身体を揺らすヒイズミを擁したNothing's Carved In Stoneは、まさに最強だ。

ライブは佳境に入り、観る者を強烈に惹き付ける圧倒的なパフォーマンスを見せつける。「In Future」では村松がギターを置いてマイクを持ち、解き放たれたかのごとくダイナミックに動きながら歌い、村松を中心して3人が音をぶつけ合う。

「Sing」では強大な一体感でオーディエンスを引っ張り、名曲「November 15th」でグッとさせて本編を「Shimmer Song」で締め括り、アンコールではヒイズミマサユ機との「Adventures」で聴かせ、最後は名曲「Sands of Time」。凶暴で強靭な音、複雑なアンサンブル、エッヂィなサウンドと極上のメロディ、溢れんばかりの想い…Nothing's Carved In Stoneというバンドが持っている様々な要素を全部詰め込み、ギュッと濃縮したようなライブ。

Nothing's Carved In Stoneというバンドはとっくに完成していたと思っていたが、それは勝手な思い込みだった。この日のワンマンは、彼らの無限の可能性を見た夜だった。

PHOTO:RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)
TEXT:Takeshi.Yamanaka

Nothing's Carved In Stone “Existence Tour” 2017/3/18@Zepp Tokyo

昨夜の興奮も冷めやらぬまま、Zepp Tokyoのフロアを多くの観客が埋め尽くす。今日はいったいどのようなライブになるのだろうか。開演前から会場は高揚した空気に包まれていた。

点でもなく線でもなく、面でもない。3次元の立体的な空間として音を解釈しているかのような彼らのアンサンブル。更にそこに時間軸が加わって、4人は音で時空を作っていく。

1曲目の「Like a Shooting Star」からゾクゾクする。続く「YOUTH City」「November 15th」で、彼らは3月18日を完全に自分たちのものにする。うねるオーディエンス、押し寄せるような歓声と興奮。初っ端からアドレナリンが放出し、感情の温度が上がっていく。あかん。今日のライブは泣きそうになるやつや。

致死性の高い生形のギターが鳴り響き、まるで機関銃のように大喜多がビートを叩き込む。踊る日向、咆哮する村松。個々が感情を乗せた音が質量を持ち、音の粒子がステージの上でぶつかり合って絡み合い、火花を散らしていく。荒ぶる猛者たちが全力でバチバチと作り上げていく瞬間の連続に歓喜する。

アコースティックギターでの「華やぐ街に向かう君」、一緒に歌う観客の顔を観るだけでグッと胸が熱くなる「村雨の中で」、ライブならではのセッション的なブリッジを経て「Brotherhood」。過ぎ去っていく1秒1秒、通り抜けていく1音1音が愛おしい。

ヒイズミマサユ機を交えての「Diachronic」と「(as if it's)A Warning」は昨日に負けず劣らず素晴らしい。水面を跳ねていくように鍵盤を叩くヒイズミと、楽しそうに音を合わせる4人。そりゃあダイバーも跳ぶよな。

生形のギターが闇を切り裂くのならば、日向のベースは空間を破くのだろう。「Prisoner Music」で彼のベースは空間を破いて大きな穴を開け、我々を興奮のるつぼへといざなっていく。

「In Future」「Sing」で会場の興奮はピークに到達。その中心に立ち、どこまでも無限に響く声で歌うヴォーカリスト・村松拓。彼を中心にして強大な重力が生じているかのような一体感が生まれ、オーディエンスは興奮を露わにし、客席から放たれる熱気で会場の温度はどんどん上がっていく。

本編最後の「BLUE SHADOW」ではオーディエンスのまぶたと鼓膜に音と情景を刻み込み、アンコールはヒイズミマサユ機との「Adventures」で心をグッと鷲掴みにし、「Isolation」でライブを締め括る。

このツアーでNothing's Carved In Stoneは大きく変化した。客を巻き込み、引きつけ、気持ちをぶつけ、4人の想いとオーディエンスの想い、観客の興奮と4人の感情の相互作用で作り上げていくようなライブは、今までの彼らにはなかったものだ。

「日本一のお客さんだと思って最高の演奏にするので、ついてきてください」と村松は確かに言った。Nothing's Carved In Stoneは4人の猛者による強靭なバンドだが、このツアーでは実際的な意味で、オーディエンスがバンドに加わったのかもしれない。

PHOTO:Viola Kam (V'z Twinkle)
TEXT:Takeshi.Yamanaka

 

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