音楽メディア・フリーマガジン

TRICHORD vol.7

6組の才能が下北沢の夜を彩り、心と身体を揺さぶった

JUNGLE LIFE × ReG presents “TRICHORD vol.7”
2017/8/23@下北沢ReG

出演:ReFrain ReFrain / Chapter line / イロムク / book of story / Terasakick. / JONATHAN OLDSTYLE

JUNGLE☆LIFEと下北沢ReGによる共催イベント“TRICHORD vol.7”が、8/23に開催された。第7回を迎えた今回は、ReFrain ReFrain、Chapter line、イロムク、book of story、Terasakick.、JONATHAN OLDSTYLEの6組が競演。それぞれが個性溢れる楽曲と演奏を響かせた、充実のイベントをレポートする。

 


 
まず初めに登場したのは、3ピースロックバンド・JONATHAN OLDSTYLE。Vo./G.こうすけ。の一度聴いたら忘れられないハイトーンボイスが印象的だ。ソリッドなサウンドとどこか攻撃的な歌詞に、未知数のエネルギーを漂わせる。後半には優しくて温かいバラードも披露するなど、25分の中でも様々な色の楽曲で魅了した。

 

 


 
作り込まれた緻密なサウンドに乗せて、Vo./G.寺崎光の熱い歌声を場内の隅々にまで響き渡らせたのは、2番手のTerasakick.だ。クリーンなギターの音色が印象的な「風花」では、4人の息のあったバンドアンサンブルで場内に爽やかな風を吹かせる。温かい音色が観客を包み込んだ「リメンバー」など、その優しくも力強い楽曲に酔いしれた。

 

 


 
1曲目から独特な存在感で異彩を放っていたのは、茨城県水戸市発の“不思議系”ロックバンド・book of story。歌詞に合わせて演技しているかのように歌う、Vo./G.るんの表現力の豊かさに圧倒された。先の読めない目まぐるしい展開と壮大なサウンドスケールで、あっという間に観客を彼らの世界に引き込んでいく。まるでお芝居を観ているような錯覚に陥るほどの、まさに“不思議”な時間を創出した。

 

 


 
聴く者の胸に突き刺さってくるようなVo./G.藤沼健の鋭い歌声で会場の注目を集めたのは、イロムク。性急なビートとキャッチーなメロディラインが光る楽曲の数々に、思わず身体が動き出す。「三枚目」では、感情を剥き出しにしたエモーショナルな歌声とダイナミックな曲展開にド肝を抜かれた。「明日声が出なくなってもいいやってくらいの気持ちで歌っています」という言葉通り、彼らの覚悟がひしひしと伝わってくるステージだ。

 

 


 
「リスタート」でエネルギッシュにライブをスタートしたのはChapter line。イベントも終盤戦に近づいてVo./G.小浦和樹に「疲れている場合じゃないですよ!」と煽られたフロアから手拍子が鳴るなか始まった「どんなあなたでも」では、どこか幻想的なサウンドが場内を包み込んでいく。その後も「微かな光」、「大言壮語の逆襲」など骨太かつキャッチーなサウンドで、最初から最後まで観客を魅了し続けた。

 

 


 
この日のトリを飾ったのは、ReFrain ReFrain。「夢花火」でライブをスタートすると、Vo./G.中村禎の繊細な歌声がどこか切ないサウンドと重なり、優しく染み渡っていく。「もっともっと楽しい夜にしましょう」と言って披露された「TONIGHT」はG.吉田啓一のギターが冴え渡るロック色の強い楽曲で、フロアのテンションもどんどん上昇。アンコールでは、軽快なテンポで紡ぎ出される「流星と一瞬の君」が高揚感をもたらす。真摯なMCからは2人の誠実な人柄もにじみ出ていて、とても心地良いライブだった。

 

6組の新鮮な才能が下北沢の夜を彩り、オーディエンスの心と身体を揺さぶった“TRICHORD vol.7”。どのバンドも各々の想いを音楽に託して、本気で表現する姿に胸が熱くなった。彼らの想いを乗せた音が、より広い世界に届くことを期待したい。

 

TEXT:室井健吾 / PHOTO:美澄

 

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj