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SEVEN STEP

過去から現在、そして未来へ。“七色のスカ”の進化は止まらない。

“SKAViLLE JAPAN'17”や“EAT THE ROCK 2017”といった大型野外フェスにも出演を果たすなど活動の勢いを増しているSEVEN STEPが、2年ぶりのニューアルバム『PROGRESS』を遂に完成させた。メンバーチェンジを経て集まった現在の7人は異なるルーツを持ちながらも、それを逆に活かしたバラエティ豊かなサウンドを展開。スカパンクを基盤にしてジャンルレスに進化する“七色のスカ”は、万民に届く普遍性を備えている。過去から現在、そして未来へと歩んでいく彼らの進化はまだまだ止まらない。

 

「スカをベーシックには置きつつも、レゲエやパンクもやれるバンドでありたくて、僕らは“七色のスカ”という言葉を掲げているんです。“こうじゃなきゃいけない”というものがないのがスカパンクの良さだと思うし、それを自由に表現できるのが僕らかなと思っています」

●前作『SWITCH』から2年ぶりの新作リリースとなりますが、その間にメンバーチェンジもされているんですよね。

Hiroki:『SWITCH』の時のメンバーから、ホーン隊が総入れ替わりしているんですよ。前作のツアーファイナルでホーン隊が抜けて、そこからはメンバーを探しながら活動してきました。やっぱりライブをやらないとバンドの名前も廃れてしまうので、ツアーをやっていた時以上にとにかくライブの本数を入れて全国各地をまわっていたんです。Takeが入ってくれた時もそんな状況だったので、「しんどいから辞めます」とか言われたらどうしようとか思っていましたね(笑)。

●メンバーが固まる前から、とにかくライブをたくさんやり続けていた。

Take:加入する前から、ライブの本数が多いのは知っていて。僕は元々はサポートで手伝っていて、その後で正式メンバーになったんですよ。“ライブをガンガンやっていくバンドなんだな”とは感じていましたね。

Hiroki:その頻度に何とかTakeや新しいメンバーもついてきてくれて。そこから今作のリリースが決まったので、メンバーが固まったことは大きかったですね。

●現在のメンバーは、ルーツ的にも共通する部分が多いんでしょうか?

Hiroki:いや、僕とTake以外はスカパンク的なルーツのある人間がほとんどいないんですよ。MaSaはロックンロールがルーツにあるし、THE-CHO(Dr.)はメタラーだし、Keita-moss(G.)は雑食な感じだし、ホーン隊もジャズや吹奏楽出身だったりして、スカをがっつり聴いているのは僕くらいですね。

Take:僕もスカバンドは長くやっていたので色々と知ってはいますけど、Hirokiほど深くは知らなくて。

●実はスカ以外のルーツを持ったメンバーが集まっている。

Hiroki:スカパンクが好きというよりは、演奏することが好きな人間が集まっている感じですね。スカをベーシックには置きつつも、レゲエやパンクもやれるバンドでありたくて、僕らは“七色のスカ”という言葉を掲げているんです。そもそも“スカパンク”というのは、1つのジャンルというよりミクスチャーなものだと思っていて。“こうじゃなきゃいけない”というものがないのがスカパンクの良さだと思うし、それを自由に表現できるのが僕らかなと思っています。

●そういう考えが根本にあるから、ルーツの違うメンバーが集っても一緒にやれているんでしょうね。

MaSa:そうですね。最初に入った時は自分の歌をどう馴染んで絡ませるかと考えた部分もあったんですけど、やっていく内に自然とできました。Hirokiも自分の声を想定して曲を作ってくれるので、自ずと絡めていけて。それが前作の『SWITCH』や今回の『PROGRESS』にもつながっているんじゃないかなと思います。

Hiroki:実はボーカルも途中で変わっていて、MaSaは2代目なんですよ。基本的に僕が曲を書いているんですけど、MaSaに歌わせたい曲が書けるようになったというのが一番大きいですね。最初はMaSaの声に合わせて書いていたところから、今は自然と書けるようになりました。

●MaSaさんのボーカルスタイルも、『SWITCH』を経て固まったんでしょうか?

MaSa:日々精進ではあるんですけど、『SWITCH』の時に確立できた部分はあると思いますね。そこからさらに今回の『PROGRESS』というタイトル通り、向上して発展した先に今があって。まだこれから先もあるので、頑張っていこうと思っています。自分だけじゃなくて、バンドもまだまだ進化できると思っているから。

●『PROGRESS』というタイトルには、進化していきたいという想いが込められている?

Hiroki:タイトルはそういうことですね。曲の中にも色んな意味を込めているんですけど、MVにもなっているM-12「オウコライコン」というのは“往古来今”という四字熟語のことで“過去・現在・未来”を表す言葉なんですよ。“進歩・発展”という意味の『PROGRESS』というタイトルに込めたのも、先のことだけではなくて。過去のバックボーンや苦節があった上に今があって、また見据える先もあるという曲が作りたいと思った時に“往古来今”という言葉が浮かんだんです。

●英詞メインの楽曲が多い中で、この曲を日本語詞にしたのはどういう理由から?

Hiroki:やっぱりメッセージ性がある曲も必要だと思うから。英語で歌うのも好きなんですけど、この曲は一番に“伝えたい”という想いがあったので1曲だけ日本語にしました。

●“伝えたい”という気持ちが特に強い曲だった。

Hiroki:『SWITCH』の時も「新たな1ページを」という曲を作ったんですけど、両方とも“伝えたいことをしっかり伝えたい”という狙いがあって日本語にしているんです。やっぱり僕らもそうですけど、英語の曲を聴いていてもネイティブじゃないから何を言っているか正確にはわからないじゃないですか。日本語詞で曲を作る時は伝えたいメッセージがあるので、日本人に一番耳に入るような言葉の振り方をするようにしていますね。

●確かにサビの“オウコライコン”という言葉がとにかく耳に残ります。

Hiroki:そこは狙っていましたね。「オウコライコン」とラストのM-13「Progress」のどっちをリード曲にするかはすごく悩んで。他のメンバーは「Progress」が良いと言っていたんですけど、僕がみんなを説得しました。「オウコライコン」でMVを撮ったのも、歌詞を読みながら聴けるというところがあって。英詞の曲で画面に和訳が出るような感じにしても、そこまで頭に入ってこない感じがするから。この曲は歌詞も日本語で、ポップだから良いなと。

●“オウコライコン”という言葉の響きもポップですよね。MVを見ている時に初めて、本来は“往古来今”と書くんだと気付きました。

Hiroki:狙い通りです。漢字にしなかったのも、こだわりがあって。カタカナで書かれた文字を見て“何だろう?”と調べた時に“そういう意味なんだ!”と知ってくれたら、曲により深く興味を持ってくれるかなと。だから、MVもいっぱい観て欲しいんですよね。

MaSa:ポップで聴きやすくて、自然と万人受けする曲やなと思います。

●今作の中でも飛び抜けてポップな感じがします。

Hiroki:作っている段階から、この曲はポップにわかりやすく作ろうと思っていました。自分の中でスカやパンク、ハードコアとか曲のジャンル分けをしちゃうと、それはそれで好きなので、そういう方向にどんどん邁進して作っちゃうから。「オウコライコン」は、あえてポップに振り切ろうと思って。さっきも話しましたけど、“スカパンクだからこうしなきゃいけない”というものはないし、“こういう曲を作らなきゃいけない”とも思わないんですよ。いっぱい作った曲の中から、“良い”と思ったものを選んでいるだけですね。

●今作の13曲は、この2年間で作ったものが多いんでしょうか?

Hiroki:ほとんどがここ1〜2年で作った曲です。『SWITCH』のツアーが終わってからホーン隊が抜けてしまったので、その時に“ホーンの入っていない曲を作ろう”と思って作ったのがM-3「Stupid」、M-4「Let's hit the road」、M-7「Friendship」の3曲で。でもその後で新しいホーン隊が見つかって、元々あったものからアレンジはしています。その3曲以外は、去年新たに作ったものが多いかもしれないですね。

●バラエティ豊かな印象ですが、意図的にそうしたわけではない?

Hiroki:狙ってはいないです。たとえばレゲエっぽいM-6「Time around sunset」なんかも、ただそういう曲をやりたいから作ってみただけで。僕はスキンヘッドレゲエが好きなので、そういうものをバンドで表現したらどうなるのかなと思って挑戦してみたんですけど、良い出来になりましたね。個人的には、アルバムの中で一番好きかもしれない。

●この曲が全体の真ん中あたりに来ていることで、いったん落ち着ける感じがしました。

Hiroki:曲順はハゲるかと思うくらい悩みます。曲のバラエティが豊富なので、1ヶ所変えるだけで印象が全然違うんですよ。

●全体を通して、1本のライブのセットリストのようになっているなと。

Hiroki:本当にそうだと思います。シャッフル再生するのも良いかもしれないですけど、やっぱりそのバンドが作った曲順で聴いて欲しいなという想いがあって。それこそライブ感というか、そういうものがすごく大事だと思うから。

●ライブも想像できる流れになっているというか。既にライブでやっている曲もあるんでしょうか?

MaSa:M-2「Jolly Roger」はわりと早い段階でできていたので、新しいホーン隊が入ってからのライブでは結構やっています。

Take:僕が入った時にはある程度完成された状態であったので、バンドとしては一番やり込んでいる曲ですね。新しくメンバーとして入って、バンドの方向性がわかる曲がこれでした。

●この曲を通じて、バンドの方向性を理解したと。

Take:“これからどういうふうにやっていくのか”という方向性をキャッチできたのが「Jolly Roger」でしたね。

●その頃にとにかくライブを重ねたことで、新たなホーン隊と共にバンドが固まったところもあるのでは?

Take:特にホーン隊に関しては、そういう面が大きいかもしれないですね。当時は別のバンドにいながらも前作の『SWITCH』は聴いていたので、クオリティの高い作品だというのもわかっていて。自分たちが入って新しい作品を出すという時に、どうしてもそこと比べられるじゃないですか。前作を超えなきゃいけないということは、今回のレコーディングに向けた練習から意識していました。

●前作を超えるものを作らなくてはいけないという意識があった。

Hiroki:でも今作を作っている段階では正直、超えられるかどうかわからなかったんです。『SWITCH』は1回目に聴いた時のインパクトもすごくあるし、聴けば聴くほど“良いな”と思える作品で。最終的にミックスが終わる段階までは、“超えた”と思えなかったですね。

●それくらい自分の中で前作の存在が大きかったんですね。

Hiroki:レーベルに新しいアルバムを出したいと相談した時も、最初に言われたのが「『SWITCH』を超えられる?」ということで。自分にもプレッシャーをかけないとダメだなと思ったので、そこは「やります!」と宣言して作り始めたんです。曲を作っていく中でも、“曲単位で超えてもアルバム全体で超えないと意味がないな”と思っていて。『SWITCH』と『PROGRESS』はヴァリエーションが豊富なところでは近しいところもあるんですけど、中身が全然違うんですよ。

●というのは?

Hiroki:『SWITCH』は勢いをすごく重視した作品で曲ごとに“切り替える”という意味でタイトルをつけたんですけど、今回は1曲目から13曲目まで聴いてもらって初めて『PROGRESS』というアルバムになるのかなと思っていて。だから最後の最後まで、“超えられた”という確信が持てなかったのかもしれないです。

●それぞれに違う魅力を持ったアルバムになっているのかなと。

MaSa:僕個人の印象なんですけど、『SWITCH』はこっち側から発信していく内容が多くて、“ついてこい!”という感じだったんです。逆に今回の『PROGRESS』はライブで言うとステージとフロアを良い具合にかき混ぜて、一緒になって盛り上がるようなアルバムだと思うんですよ。

●ライブで一体化して盛り上がるイメージが湧く作品になっている。

MaSa:だから、自分の中ではまだ『PROGRESS』は完成していなくて。今はまだ50〜60%くらいできている段階で、残りはライブでオーディエンスのみんなと一緒になって、タイトル通り“PROGRESS”していくというか。最終的に100%を超えて、200%から300%へ、1000%から2000%まで行ける力を持っていると思うんです。これからこのアルバムを、みんなと一緒に作っていこうと思っています。

Interview:IMAI
Assistant:室井健吾

 

 
 
 
 

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