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THE SLUT BANKS

4人の猛者が繰り出した不滅のロックンロールは、心に直接突き刺さる

昨年結成20周年を迎え、メジャー復帰となるアルバム『ROXY BABY』(2016年4月)とオールタイムベストアルバム『1996 FIND MY WAY』(2016年12月)をリリースし、全国各地のライブハウスで暴れまくったTHE SLUT BANKS。味わい深いヴォーカリゼーションと心をえぐる歌詞、普遍的な輝きを放つ強靭なロックンロールを鳴らし続けてきた彼らが、待望のニューアルバム『ダイレクトテイスト』を完成させた。切磋琢磨を繰り返し、メンバー同士の結び付きをより深くし、アンサンブルをより強固に組み上げ、人間味溢れる想いを昇華させ、今まで以上にオリジナリティを追求した今作。4人の猛者が繰り出した不滅のロックンロールは、聴く者の心に直接突き刺さる。

 

INTERVIEW #1

「なかなか完成形が見えてこなかったんです。俺は今作は“実験的なアルバム”と言っているんですけど、そんな心境で取り組んでいました」

●昨年は20周年アニバーサリーイヤーでメジャー復帰というトピックもありましたが、20周年を経た心境はいかがですか?

DUCK-LEE:いや、特に(笑)。

●ハハハ(笑)。今までと特に変わらず?

DUCK-LIEE:別に改まった感じではないですね。でもそんなもんでしょ?

●20年が目標だったわけではないというか。

DUCK-LIEE:そうそう。

TUSK:俺も同じですね。特に変わらず。

●19年目、20年目と同じように、これからも進んでいくと。今回12/6にニューアルバム『ダイレクトテイスト』がリリースとなりますが、いつごろレコーディングされたんですか?

TUSK:今年の夏頃かな。

DUCK-LEE:今回は我々にしては珍しく、制作期間2ヶ月強くらいかかりました。実労働はいつもと同じくいらい、2〜3週間だったんですけど(笑)。

ACE DRIVER:結果的に期間がかかりましたよね。制作の合間にライブがあったりして、飛び飛びになっちゃって。

●前アルバム『ROXY BABY』の際に戸城さんが「このメンバーでスタジオに入ったとき、バンド的で原始的な生々しいものを作りたい。そういうメンバーが集まった」とおっしゃっていたんですが、今作はその延長線上なんでしょうか?

DUCK-LEE:うーん、どうだろうな。最初の段階で候補曲を持ってきたとき、サビでありがちなメジャー展開の曲がいくつかあったんです。でも「なんか気持ち悪い」と思って(笑)、その時点でそういうのはやめたんです。

●やめたというのは、アレンジを変えたんですか?

DUCK-LEE:アレンジを変えたものもあるし、ボツにしたものもあったんです。まだデモの段階で曲が完成していたわけではなかったんだけど、なんか80年代のヒット曲みたいな印象があって、「気持ち悪くね?」っていう。そういう経緯があったから、今回のアルバムは“いかにも”な感じの曲調はあまり無いと思うんですけどね。

●全体的なアルバムのイメージはあったんですか?

DUCK-LEE:今の話にも関連するんだけど、J-POPというと語弊があるかもしれないけど、そういうポップなものじゃない方がいいかなと。自分の好きなもの…別に洋楽がいいと思わないんだけど…自分が聴いて好きだと感じるようなものができたらいいかなと。

●なるほど。

DUCK-LEE:自分でデモを作る段階ではそういうことを考えて、色々デモを作ったり録ったりしたんだけど、でもレコーディングになるとまたコロコロ変わっちゃって。ドラムを録った後に上モノを変えちゃったりして。制作の時間があったせいで、逆にそれが良かったんだけど。

●曲を客観的に見直す時間があったと。

DUCK-LEE:うん。それがありがたかった。

TUSK:今回はレコーディングしていてリーダー(DUCK-LEE)が「やっぱり違う」と言って変えることが結構多くて、自分の中では最後まで完成形が見えなかった曲が多くて。

●聴いた印象としては、リズムが速くて攻撃的なイメージが強いアルバムだと思ったんですが。

DUCK-LEE:でも速さとか、実際にはいつもとあまり変わらないんだけどね。そう聴こえるだけなんじゃないかな?

●スポットを当てている部分が違うんでしょうか?

DUCK-LEE:でも音の質感とかエンジニアとか、そういう部分では今までと変わっているので、その辺も関係していると思うんだよね。今回エンジニアが今までと違うんだけど、偶然にも俺は昔やったことがある人で。その辺の影響が音に出ていると思います。ドラムがスパンと前に来て、ビートが強い感じにはなっていると思います。

●先ほど「レコーディング段階でもアレンジを変えた」という話がありましたが、今作の中でいちばん変わったというか、苦労したのはどの曲ですか?

DUCK-LEE:M-7「なりふりかまわず」とかは全部完成した後でベースをやり直したし、M-5「Please」は昔の曲なんですけどどうしても気に入ってる曲だから“いつかは録り直したい”と思っていたんです。それで今回色々とアレンジをしたんですが、実はこの曲のドラムは昔のアレンジっぽく叩いちゃってるんですよね。

●ほう。

DUCK-LEE:でも時間があったお陰で客観視することができて、ベースや上モノを工夫して最終的に満足がいくアレンジに仕上がって。二転三転があって苦労したとはいえ、最初は12曲でいいと言われていたんですけど、作っていったら結果的に14曲(ボーナストラック含む)できたので、全部入れちゃおうと。

●TUSKさんは先ほど「自分の中では最後まで完成形が見えなかった曲が多かった」とおっしゃっていましたが…。

TUSK:「Please」は前からある曲ですけど、やっぱりライブで演っていない録り下ろしの曲はなかなか完成形が見えてこなかったんです。俺は今作は“実験的なアルバム”と言っているんですけど、そんな心境で取り組んでいましたね。

●坂下さんは、今回の制作はいかがでした?

ACE DRIVER:自分なりに色々とやりたかったんですけど、結構難しかった印象がありますね。デモを作ってきた戸城さんから「ああしてほしい」「こうしてほしい」という要望を色々と聞いて、その上でアレンジをしたんですが、曲によっては戸城さん自身がギターを弾いていたものもあって。

DUCK-LEE:だって、口で説明するのめんどくさいじゃん。

●ハハハ(笑)。今作のギターはすごく饒舌だし、特に間奏では映像的なフレーズが多いと思ったんですが。

ACE DRIVER:「Please」のAメロのアルペジオとか、Bメロのチェロみたいなフレーズだったり。だからポール・マッカートニー状態ですよね(笑)。

 

Vo.TUSK

Dr.カネタク

G.ACE DRIVER

Ba.DUCK-LEE

 

INTERVIEW #2

「今までは言わなかったけど、もうそういうことを気にしなくても別にいいかと。却下されてもいいから、思ったことはとりあえず言っておこう」

●カネタクさんは今回の制作はどうでした?

カネタク:さっきみんなが話していたように、完成するまでどんな曲かわからなかったことが多かったですね。

●ドラムはいちばん最初に録りますもんね。

カネタク:そうそう。ギターのアレンジもどうなるかわからなくて、最初のデモのイメージを膨らませて叩く。それで完成して、歌詞が入って、“こういう曲だったのか!”と。

一同:ハハハハハハ(笑)。

カネタク:曲が完成してレコーディングが終わって、やっと全体像を掴むというか。

ACE DRIVER:でも今回、カネタクの貢献度は相当高かったと思いますよ。

カネタク:いやいや(照)。

ACE DRIVER:ドラムは本当に手探りだったと思うので、かなりすごいと思うよ?

カネタク:完成を想像しながら叩くんだけど、完成した曲を聴いて“想像していたのと違ったー!”と思ったこともあって。さっき話題に出た「Please」とかはそういう感じだったんですけど、でもそれもおもしろいかなと。狙ったところには着地していないけど、そういうのもバンドならではというか。

TUSK:でもエンジニアさんとカネタクの相性も良かったし、カネタクがTHE SLUT BANKSで何枚かアルバムを録ってきた中で、今回はいちばんガツガツとやっていたんです。「ここはもっとこうしたい」みたいな、自分の主張なんかを出してきて、俺はよりドラマーとしてバンド感を増したんじゃないかなって思いますね。

●お。カネタクさんはいちばん年下だし、以前のインタビューでは「ゆとり世代」と言われていましたが(笑)、自分の主張や意見を出すようになってきたと。

カネタク:加入して今回で5作目ですから、そろそろね。

●加入してある程度の経験を経て、アイディアがより浮かぶようになったという感じですか?

カネタク:アイディアは常にあるんですけど、“それをどれだけ言っていいものか?”という。却下されるのも怖かったし、そういうのもあって今までは言わなかったけど、もうそういうことを気にしなくても別にいいかと。却下されてもいいから、思ったことはとりあえず言っておこうって。そしたら意外と採用されたこともあったし。そういう部分での遠慮はしなくなりましたね。

●カネタクさんから見ればオリジナルメンバーの戸城さんやTUSKさんは大先輩かもしれないけど、本当の意味でバンドの一員になったわけですね。

カネタク:そうですね。俺の意見でも、バンドが少しで良くなればいいかなって。

ACE DRIVER:またひとつ大人になったね(笑)。

●いいですね。

DUCK-LEE:別に俺の意見が正しいとも思わないし、人によって聴こえ方って違うからね。だから意見を言ってくれるのは全然いいことだと思う。でもカネタクは怒ったりするんだよね。

ACE DRIVER:そうそう。怒ってたよね(笑)。

カネタク:え?

DUCK-LEE:「おまえフィル違うぜ」とか言ったら「リハからやってましたよ!」って。

●ハハハ(笑)。

カネタク:つまりね、アレンジとレコーディングの作業が行ったり来たりしたら、作りながらレコーディングすることになるわけで、ライブで何度もやって完成した曲ではないんですよ。だから少しくらい違ってくるという。

DUCK-LEE:でも俺は大人だから「俺が合わせればいい」と大人の対応をするんです(笑)。

カネタク:まだ僕は子供ですからね。

DUCK-LEE:まあこういうのは早い者勝ちなところもあるからね。どっちが正しいという話でもないし。

●ハハハハハ(笑)。そういう意味では、よりバンドらしくなってきたということなんでしょうね。

 

 

INTERVIEW #3

「きっと偶然の一致なんだろうけど、すげぇ歌詞だなと(笑)。だから“逃げ場所はどこにしましょうか イスラエル”っていうのは、あながち間違いじゃない」

●TUSKさんの歌詞についてなんですけど、かなり刺々しいというか、インパクトがあるワードが多いと感じたんです。

TUSK:ほう。

●例えばアルバム幕開けの3曲ですが、M-1「月と便所」ではタイトルの通り“便所に流された”、M-2「ケチがついてるエブリデイ」では“行きずりの殺人”や“やりたいだけのSEX”、M-3「イスラエル」では“イスラエル”という、一聴しただけで残るインパクトの強いフレーズが繰り返されていて。

TUSK:歌詞はいつもと同じく曲からイメージを膨らませて書くんですけど、今回そういう歌詞になったのは、結局サウンドから受けた印象が強かったんでしょうね。でも例えば「イスラエル」の歌詞は、政治的なメッセージは全然なくて、言葉の持つ響きがよくて“イスラエル”という言葉を採用したんです。

●ああ〜、響きですか。

TUSK:そう。曲がああいう雰囲気だからドロッとした風に聴こえちゃうかもしれないけど、俺的な歌詞のイメージとしては、人生を投げ出したくなったときにまったく知らない国に行ったら面白そうだなっていう発想がスタートになっているんです。単にそういうことを歌った歌(笑)。

●なるほど。

DUCK-LEE:でも俺は「イスラエル」はタイトルも歌詞もインパクトがあって結構好きなんです。TUSKは絶対に知らないと思いますけど、この曲の歌詞に“逃げ場所はどこにしましょうか イスラエル”とあるじゃないですか。

●はい。

DUCK-LEE:日本の核シェルター普及率は0.02%なんだけど、イスラエルは100%なんだよね。

一同:へぇ〜〜〜!!

ACE DRIVER:え? シェルターそんなにあるの?

TUSK:そうなんだ。

DUCK-LEE:ああいう国だからね。

●イスラエルは周りが敵だらけですもんね。

DUCK-LEE:うん。でも今の日本は北朝鮮からミサイルが飛んできてもおかしくない状況じゃないですか。

カネタク:ものすごく示唆に富んだ歌詞じゃないですか!

DUCK-LEE:だからきっと偶然の一致なんだろうけど、すげぇ歌詞だなと(笑)。だから“逃げ場所はどこにしましょうか イスラエル”っていうのは、あながち間違いじゃないっていう。こんな平和ボケした国に住んでたら、何かあったときにはすぐ死んじゃうんだからっていう。

TUSK:次のインタビューからそれっぽく言わせてもらおう。「日本の核シェルター普及率って知ってますか?」って。

●ハハハ(笑)。でもこの「イスラエル」だけじゃなくて、結構退廃的な歌詞が多いじゃないですか。それは今の日本の情勢というか、社会や心境が投影されているような気がしたんですよね。

DUCK-LEE:そうだよね。いつ戦争が起こってもおかしくないし、いつミサイルが飛んできてもおかしくないもんね。

●“退廃”や“怒り”などの心境や感情が歌詞の元になっているのかなと。

TUSK:「イスラエル」は語感で決めました。

一同:ハハハ(笑)。

●ちなみに「イスラエル」のイントロはストリングスっぽい不思議な音が入ってますが、あれは?

DUCK-LEE:あれはメロトロンだね。

●あのイントロもそうですが、“これ何の楽器だろう?”っていう音が今作には結構入っていて。聴いていてゾクゾクするような雰囲気があるというか。

DUCK-LEE:AKAIのUNI BASSっていう1オクターブ上の音が出るようなエフェクターがあるんだけど、それを俺は今回結構使っているんです。「ケチがついてるエブリデイ」とかも、あまり聴いたことが無いような音をベースで出していて。

●なるほど。あとインパクトでいう部分ではM-10「TARGET」は強烈な歌詞ですよね。

TUSK:これね〜。

●え?

TUSK:これはサウンドも歌詞もすごく気に入っていて俺も大好きな曲なんだけど、タイトルがダサいよね。

●え〜(笑)。

TUSK:でもすげぇ考えたんだよね。ダサいっていうかありがちじゃん。

DUCK-LEE:まあその気持ちはわからなくもないけど(笑)。

TUSK:もうちょっと気の利いたタイトルにしたかったんだけど、時間ギリギリまで悩んで「ここまで」という感じで。もし録り直す機会があったらタイトルを変えたいですね。“ありがちなタイトルにはしたくない”とはいつも思っていることなんですけど、まあ今回は「TARGET」くらいかな。あ、でもM-8「恋の行方」も悔やまれるタイトルだけどね。

●新作のインタビューでそんなこと言わないでください(苦笑)。

DUCK-LEE:「恋の行方」はいいんじゃない? ピンキーとキラーズっぽいじゃん。

TUSK:古いな。

ACE DRIVER:ハハハ(笑)。わかんねぇ(笑)。

 

 

INTERVIEW #4

「本編終わった時点で“曲順くらいちゃんと覚えといてくださいよ!”ってカネタクに怒られて。3人で“すみません”って」

●さっきAKAIのUNI BASSの話がありましたけど、全体を通して音数が多くて、サウンド面で壮大な曲が多いと感じたんです。アレンジはかなり煮詰めて緻密に作り上げたのかなと。

TUSK:確かにスタジオでは、俺以外のメンバーはずっとこもって作業している印象がありましたよ。ブースから出てくることもなく、割とみんなが根を詰めている感じというか。

DUCK-LEE:そうですか? でも簡単なフレーズしか弾いてないですけどね。

●いやいや、フレーズは難しくないかもしれないですけど、その組み合わせ…音数が多いのにアンサンブルが美しく構築されているというか。

TUSK:そういう意味では、音作りもかなりこだわってましたね。俺は出音はそこまで気にならないんだけど(笑)、最後までそれぞれ「あーだこーだ」と言いながらやってました。ドラムとか特に。

カネタク:そうですね。音作りもそうだし、録った後のミックス作業で、重箱の隅はかなりつついた感じがありましたね。自分が出したい音にもこだわったし、今回は曲が難しいじゃないですか。

●はい。そういう印象を受けました。

カネタク:さっき言われたように音数が多くて情報量が多いんですよ。だからうまくアレンジをしないと良さが伝わらないんじゃないかなって。そういう危機感があったから、ちゃんと作り込む必要があると思っていたんです。そういうこともあったから、意見を出すことが多かったんです。

●勢いでガーッと演奏したらグチャッとなるというか。

カネタク:そうそう。

ACE DRIVER:だから必要なものとそうじゃないものをちゃんと振り分けて、バランス良く配置するっていう作業が多かったような気がします。だから結果的に聴いたとき、ちゃんと成り立っているというか。たぶん2人(DUCK-LEEとカネタク)はそういうところをすごく求めていたと思います。

DUCK-LEE:基本的には、シンプルなものがかっこいいと思うんです。曲なんか5分も6分もタラタラやらないで、キャッチーな感じで3分くらいで、わかりやすい曲構成でやるのがいちばんだと思っているんですよ。だからそういうところは常に求めていて、その中でどうやって独自性を出すかというところで結構考えたかな。

●なるほど。

DUCK-LEE:あと手前味噌で申し訳ないけど、ベースも動きまくっていて。昔作った曲を聴くと「中学生でも弾けるじゃん」って恥ずかしくなるけど、今回のフレーズは中学生にはちょっと難しいだろうな(笑)。だからキャッチー感は常に変わっていないと思うんだけど、そういう部分は変わってきたんじゃないかなと思います。

●なるほど。それと今日のインタビューではインパクトがあるワードだったり、退廃的だったり怒りの感情が元になっている歌詞の話を多く訊いてきましたけど、ボーナストラックのM-14「RUN GIRL LOVE」を聴いたら救われたような気分になったんですよね。

TUSK:あ、そうなんですか?

DUCK-LEE:ありがたい解釈だね。全然そういうつもりはなかったけど(笑)。

●いや、「RUN GIRL LOVE」は次に繋がるような曲じゃないですか。今回のアルバムは最初から振り切れた曲が多くて、簡単に言うと音数が多くて激しい印象が強いですけど、こういう曲がボーナストラックとして収録されることによって、リスナーと気持ちが繋がるというか。

DUCK-LEE:曲調がメジャーっぽいからね。「RUN GIRL LOVE」は去年出したベスト盤『1996 FIND MY WAY』にも収録されている曲なんだけど、もう少しスピード感がほしいと思っていたんですよ。今回のテイクはクリックとか使わずに「せーの!」で一発録りして結構荒々しいから、そういう部分もバンドとしては大事にしたかったんです。「イスラエル」とかM-9「激しい風穴」とかはクリックを使ってテクニカルにやってるんですけど、そういうのじゃなくて、生々しく勢いだけでやるのもTHE SLUT BANKSの味だと思うので、今回改めて収録したんです。

●THE SLUT BANKSらしさと進化が詰まったアルバムになりましたね。ところでリリース前からツアーが始まっていますが、今回はどのようなツアーにしたいですか?

ACE DRIVER:カネタクさんにダメ出しされないようにちゃんとやりたいですね。

一同:ハハハハ(笑)。

●え? カネタクさんダメ出しするんですか?

ACE DRIVER:すごいっすよ。「ちゃんと弾けよ!」って。

TUSK:だから今、カネタクはすごく心強いんですよ。ライブは特に、バンドを引っ張ってくれているんです。

DUCK-LEE:影のリーダーです(笑)。

ACE DRIVER:「今日は良かったね」と褒められることもあります。

●いちばん年下なのにめちゃくちゃ上から目線じゃないですか(笑)。

一同:ハハハハハハハ(笑)。

TUSK:こないだ新しいセットリストでライブをやったとき、「次の曲なんだっけ?」みたいな感じで我々がモサモサしてたんですけど、本編終わった時点で「曲順くらいちゃんと覚えといてくださいよ!」ってカネタクに怒られて。3人で「すみません」って。

ACE DRIVER:カネタクはセットリストも決めてるんです。

●すごい。

カネタク:役割分担でセットリストを決めろっていうことになったんです。

TUSK:カネタクがそういう部分で引っ張ってくれているので、ライブもすごくいい感じなんです。

●でもアレンジ面でカネタクさんが意見を出すようになったという先ほどの話と通じる部分があると思うんですが、セットリストを考える役割をカネタクさんに割り振ったのは、各メンバーが自分の意見を出し合って、バンドとしてよりガッチリと強くなるためという意図があったんですよね?

DUCK-LEE:というか、曲順を決めるのはめんどくさいからね。

●あれ?

TUSK:もともとは戸城さんがセットリストを決めてたんですけど、戸城さんは決めるのが遅いんですよ。だから事前に把握しておきたいというのもあって俺が考えるようになったんです。でも俺がセットリストを考えると偏ってしまうことも多いし、もうその時期も過ぎたかなと。だからカネタクに決めてもらうことにしたんです。

●なるほど。その結果、各メンバーが意見を出し合ってバンドがよりいい状態になっていると。いいことですね。

TUSK:最近は「ここでMCね」とかも指示されます。「ここで客を煽って」とか。

一同:アハハハハハ(笑)。

●ツアーが楽しみですね。

TUSK:それと今回は、Droogと首振りDollsとの3バンドでまわる“ようこそ地獄ヘルズツアー2018”というツアーもあるんです。

DUCK-LEE:そのツアーでは、3バンドのメンバー混合のバンドでもライブを演るんです。“地獄ヘルズ”っていうバンド名なんですけど。

●え?

TUSK:メンバー全員というわけにはいかないんですけど、トリプルヴォーカルで。

DUCK-LEE:リズム隊は俺たちで、曲は俺が作って。ゆくゆくは一緒にCDを出せたらいいねっていう話をしてるんです。

●Droogと首振りDollsとはどういう経緯で?

DUCK-LEE:前に一緒にまわったことがあるんですけど、そこで意気投合して。彼らは若いけど昔気質のロックンロールバンドですごく好きなんだよね。でも彼らは客を呼べないから、当時は宿にも泊まれなくて。でも一緒にツアーをやって、がんばって客を呼べば泊まれるじゃん。それを今回やろうということで。

●そういうのいいですね。

DUCK-LEE:ヴォーカルは3人とも持ち味があるから、地獄ヘルズの曲のアレンジとかも少しずつみんなで詰めてるんだけど、すごく楽しいよ。

interview:Takeshi.Yamanaka

 

 
 
 
 

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