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SpecialThanks

想いのままに生きることが、心を輝かせる。

SpecialThanksにとって新たなる代表作とも言うべき傑作となった3rdフルアルバム『Anthem』から、1年も経たずして待望の新作ミニアルバム『HEART LIGHT』がリリースされる。矢継ぎ早に紡ぎ出されていく言葉が耳に心地よい軽快なロックチューン「SUNNY CLUB」から幕を開け、美しいメロディが胸を打つミドルナンバーの表題曲「ハートライト」まで“スペサン”の魅力を全5曲の中にギュッと凝縮したような今作。Misaki (Vo./G.)がまだ中学3年生の時に結成してからじっくりと時間をかけて進化と熟成を重ねながら、最高の“今”を更新し続けていることを確かに実感できる一枚が完成した。彼女の内面における変化と心の動きに迫る、スペシャルインタビュー。

 

「今は心の声を聴いた上で、“私はこう思っている”と言っているんです。だから、最近は笑顔が増えたと思いますね。たぶん心が喜んでいるんですよ」

●今回のミニアルバム『HEART LIGHT』ですが、まずM-1「SUNNY CLUB」がいきなりラップ調で始まるのが印象的でした。

Misaki:あっ、やっぱりラップだと思われちゃうんだ…! でも私の中では、あれは“ラップ”というイメージじゃないんですよ。

●ラップのようにも聞こえる歌い方をしているだけというか。

Misaki:今までも英語ではこういう歌い方もしていたんですけど、日本語で歌った途端にちょっとラップっぽく聞こえるようになったのかもしれないですね。

●意図的にこうしたわけではないと。てっきりヒップホップにハマっていたりするのかなと思いました(笑)。

Misaki:そういうわけではないですね(笑)。むしろ今回は“ロックな作品を作りたい”と思っていたんです。

●そう思った理由とは?

Misaki:ロックスターみたいにカッコ良くなりたいと思ったんです。…って中学生みたいですね、私(笑)。

●ハハハ(笑)。

Misaki:“ステージに上がったら誰でもロックスターになれる可能性はあるんだ”って、ふと思って。そういうところから“ロックなアルバムを作ろう”と思いました。

●元々バンドを始めた頃から、ロックスター的なものへの憧れはあったんですか?

Misaki:いわゆる“ロックスター”というよりは、もっと身近なバンドでした。でもその人たちのことを“ロックスター”だと感じていたのかな。“あんなふうになりたい”と思って、バンドを始めたから。そういう気持ちがまた自分の中で湧いてきたというか。

●ロックへの憧れが自然と再燃してきた?

Misaki:ここ最近の作品では聴かせる感じの曲が増えていたので、もっとノレる感じの曲を増やしたかったというか。みんなでジャンプしたりして、楽しくハッピーになれる空間を作りたいなと思ったんです。だから、そういう曲が今新たに必要だなと思って。

●今回、アッパーな曲調が多いのはそういう理由からだったんですね。

Misaki:はい。それをテーマにしていて。スピード感のある曲を作ろうと思っていたんです。最初の段階から、“ロックでスピード感があってカッコ良い曲”っていうテーマはありました。

●それはいつ頃、思い付いたんですか?

Misaki:前作『Anthem』のツアーが終わってからですね。ツアー中はいつも次の作品のことは全然考えていないんですけど、“よしやるぞ!”みたいなスイッチが入る瞬間があって。そんな気持ちになった時に、レーベルに「ロックなアルバムを作りたいです」という話をしたんです。ツアーが去年7月に終わって、8〜9月くらいには次の作品を作りたいと考え始めていて、実際の曲作りは10月から始めました。

●前作から1年も空いていないので、わりとスパンとしては早いですよね。

Misaki:そうですね。SpecialThanksにしては早いと思います(笑)。

●これまでは年に1枚のペースでリリースしてきたわけですが、今年は2月にして早くもリリースという…。

Misaki:今年はもう終わりかな…とか言って(笑)。

●ハハハ(笑)。年に2枚出したことはない?

Misaki:ないですね(※シングルや企画盤を除く)。絶対にそうしようと思っているわけではないんですけど、そういうふうに自分の気持ちが動いているというか。ツアーが終わって“よし、次をやるか!”という流れが、ちょうど1年おきにくるっていう(笑)。

●なるほど。そういう流れの中で今回は少し早めに波が来たと。

Misaki:でも最初は、曲がなかなかできなくて…。というか、ギターを持たずにまったり過ごしていたんですけどね(笑)。

●まったり過ごしていたんだ(笑)。

Misaki:ゆったりしていました。今回はロックの初期衝動的なものにしたかったから、そういうものが湧き出てくるのをずっと待っていたんですよ。それにわりと時間がかかったんですよね。でもその心を大切にしたいというか、出てくるまでの時間を大切にしたくて。そこから“よし! そろそろ作るか”みたいなモードになって、最初にM-5「ハートライト」ができたんです。

●あ、「ハートライト」が最初だったんですね。この曲はミドルナンバーですが…。

Misaki:ロックなアルバムが作りたいとか言いながら、意外にも…(笑)。この曲の“心の中にあるのは大きな太陽”というフレーズが浮かんでから歌詞もできていって、そこから一気に全部できたという感じで。

●この曲がキッカケになっている?

Misaki:「ハートライト」の“心の中にあるのは大きな太陽”というフレーズから、全部始まっています。でも私の思い描いていたスピード感のある“ロック”のイメージには合わないなと思ったので、その次に作った「SUNNY CLUB」では自分の中にあるロックの王道っぽい感じのフレーズを最初に持ってきたんです。あとはタイトルから先に決めたりして、自分の中で“こんな感じにしよう”と曲順も決めてから作っていきました。

●作った順番で言うと?

Misaki:「ハートライト」で「SUNNY CLUB」、その次はM-3「愛のエナジー」かな。M-4「Water」とM-2「Simple Space」は、ほぼ同時進行でした。作品全体をイメージしながら、曲を作っていったんですよ。

 

●今回の歌詞は太陽や宇宙、水といった普遍的なテーマが多いように感じました。

Misaki:最初に“心の中にあるのは大きな太陽”というフレーズが浮かんでから、太陽をテーマにしたくなって。そこから宇宙や水だったり、壮大なテーマが広がっていきました。そういうものが自分の中から出てきたというのは、感じるものとかが変わってきたからなんだろうなと思います。

●“感じるものが変わってきた”というのは?

Misaki:最初は自分の日記みたいな歌詞を書いていたところから始まって、次は“私とあなた”になって、前作では“みんなとスペサン”になって。そういう感じで、どんどん人と音楽を共有することができるようになってきたんです。最初は“自分が楽しければ良い”と思っていたところから、だんだん“誰かのために”という気持ちになっていったというか。結局はそれが自分のためにもなるんですけど、外を向くようになってきたのかな。

●自分の中だけで終わるのではなく、外に向けた表現をしたいと思うようになった。

Misaki:ライブだったらみんなで良い空間を作れたり、音源なら聴いてくれる人が良い気持ちになれたりとか、“誰かの心を救えるようなアルバムにしたい”という方向にどんどん気持ちが変わっていきました。

●先ほどの話にもつながると思うんですが、ロックスターは人の心を照らす太陽のような存在でもあるじゃないですか。

Misaki:本当にそうだと思います。ちょっと話が逸れるんですけど、私はどちらかといえば普段は落ち着いたカフェでまったりしていたいというか、そっちが“本当の私”なんです。もちろんステージにいるロックな自分も“本当の私”なんですけど、どちらの面もバランス良く持っていることで自分を保っているところがあって。基本的には静かな場所でまったりするのが好きだから、ガヤガヤしたライブ会場とかも実はちょっと苦手な部分があるんですよ。

●実は落ち着いた場所でまったりしていたい。

Misaki:でもなぜそういう場所で歌うかと言ったら、みんな(※観客)もそれぞれに日常生活でネガティブな気持ちになることもある中で、“ここでは楽しみたい”と思ってライブに来てくれているわけじゃないですか。そういう人たちの“太陽”みたいな存在にステージの上ではなれたら良いなって思うし、それをやることで自分自身もバランスが取れて救われているところがあるんです。みんなの“楽しい!”っていうエネルギーをもらって、また生きていける…みたいな感じなんですよね。

●「SUNNY CLUB」でも“Positive & Negative 集まる”と歌っていますが、ポジティブとネガティブの両方があるから良いというか。

Misaki:そう! 両方があるから良いんですよ。私の中で“ネガティブ”な面がより出ているのはバラードとかで、逆に“ポジティブ”な面が出ているのがハッピーなロックだと思っていて。“どっちもあるから良いんだな”っていうことを「SUNNY CLUB」では言いたかったんです。

●この曲の“そろそろ自愛する時だって”というのは、どういうニュアンスなんでしょうか?

Misaki:これは“みんな、自分を愛そう”っていうことですね。“自分を否定したりしないで、愛してあげよう”っていう。それぞれがそういうふうになっていけば、また新しい世界が生まれるんじゃないかと思うんです。

●まずはそれぞれが自分自身を愛することで、世界が良い方向に変わっていく。

Misaki:基本的には、そういうことを全ての歌詞で言っているなって思います。「Simple Space」では“始まりはSimple Space”と歌っているんですけど、心も宇宙みたいにシンプルな感じでいれば良いというか。色んなエゴとか“あの人は私のことをこう思っているんじゃないか…?”みたいな考えはなくしてシンプルにしていれば、本当の自分の心の声を聴いてあげられるようになるから。心の声に従って行動するっていうことは、自分自身を愛しているわけじゃないですか。そういうことを「Simple Space」では歌っていて。

●自分の心の声に耳を傾けることが大事。

Misaki:自分の心を大切にしたいし、みんながそうしたら世界が変わるんじゃないかって思うから。それが“ハートライト”ということなんですよね。“心を輝かせる”というか。生まれたばかりの頃みたいに、心の声を思うままに出せば良い。赤ちゃんは泣きたい時に泣くじゃないですか。そういうふうに自分を押し殺さないで、思ったことは言えば良いんです。心の声を大切にしてあげれば絶対に生き生きしてくるはずだし、そんな人だらけになったらすごくないですか?

●心の声を解放することで生き生きした人が増えて、結果的に良い世界になっていく。

Misaki:そうなりますよね。だって、良いようにしか世界は進んでいないと私は思っているから。私たちが変なことを考えるから、こじれていくわけで。本当に心のままに、想いのままというか。「SUNNY CLUB」でも“想いのまま”と歌っているんですけど、どの曲もこのことが言いたいんです。

●確か2016年のミニアルバム『heavenly』の頃から、“心のままに”ということを話していましたよね。

Misaki:“ときめいている心に素直に”ということですよね。そこから自分が解き放たれていったというか。まだ全然なんですけど、それ以前は自分が勝手に決めたルールにもっと縛られていたんです。“あれはダメ”とか“みんなに迷惑をかけるから、ちゃんとしなきゃ…”とか考えすぎちゃって、“でも私、本当はこう思っている”という気持ちが全部かき消されていたんですよ。その頃は、音楽以外で“自分が何を好きなのか?”ということもよくわらなくなっていて。

●自分の本心がわからなくなっていた。

Misaki:音楽に関しては降りてきたイメージを表現するということでずっと鍛えていたから“これが正解!”ってすぐにわかるんですけど、それ以外の“何を食べたい”とか“何を着たい”みたいなことがわからなくなっていて。でも「DOUNARUNO!?」(『heavenly』収録)を作った時期くらいから、1つずつ“これはこうじゃなきゃいけない”と思っていたところが変わってきたんです。ときめいている心に耳を澄ますようになってきたんですよね。

●その頃から、そういうことは考えていたと。

Misaki:でも本当に、つい最近までよくわかっていなくて。そういうことを歌っていたし、そうしようとは思っていたものの、実際にはまだよくわかっていなかったんです。最近ようやく“心の声って、こうやって聴くんだ”というのがわかるようになってきたんですよね。心の声が聞こえるようになってきて、“これがときめきなんだ!”というのがやっとわかるようになってきました。

●今回の作品を作っている時には、既にそういう感覚になっていたんですか?

Misaki:いや、作り終わった後です。今こうやって“心の声を聴いたら良いんですよ”とか言っていますけど、作っている時点ではまだそこまで至っていなかったですね。「DOUNARUNO!?」の歌詞から始まって、ちょっとずつ“自分のやりたいようにすれば良いんだ”とか“本当にやりたいことは何なんだ?”ということを気にするようになって。今回の歌詞ができてから、ようやく“今、自分はこう思っているな”というのがわかるようになってきました。

●今は変なルールにも囚われていない?

Misaki:だんだん抜け出し始めたのかな。昔のほうが“絶対にこう!”という意識が強くて、すごく頑固でした。でも今は心の声を聴いた上で、“私はこう思っている”と言っているんです。だから、最近は笑顔が増えたと思いますね。たぶん心が喜んでいるんですよ。そうするとすごく感動できるようにもなるので、「ハートライト」をレコーディングしている時にも泣けてきたりして…。

●自分の心が喜ぶようなことをやれているというか。

Misaki:やれるようになったんです。そういうことをやりたいと思うようになったのが『heavenly』あたりからでしたね。今もまだまだなんですけど、“何かわかってきたぞ”っていう感覚はあります。“SpecialThanksは、こういうことをやりたいんだ”というものが最近やっと見えてきたのかもしれない。10年くらいやってきましたけど、ようやく(笑)。だから、みんなもバンドを続けて下さい!

●ハハハ(笑)。長くやることで見えてくることもあると実感したんですね。

Misaki:本当にそうですね。“続けてきたからこそ”だと思います。だから今作を作り終えてみて…毎回言っている気がしますけど(笑)、“やっと1枚目ができたな”という気持ちになったんですよ。これからもずっと、音楽をやり続けていきたいですね。

Interview:IMAI

 

 
 
 
 

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