音楽メディア・フリーマガジン

Against All Enemies

固定概念をブチ壊せ! 常識に風穴を空ける渾身の1stシングル

エモを基盤にメタル、ポスト・ハードコアなどの要素を組み込み、心に響く言葉をキャッチーなメロディーを届けるAgainst All Enemies。アグレッシブなパフォーマンスに加え、会場全体を巻き込むライブで各方面から話題殺到中の彼が、11/28に1stシングル『Just Break It!!』をリリース! 人々の中に生まれた固定概念に向けて、ストレートなロックを撃ち放つ。常識に風穴を空ける渾身の1stシングルが、ここに完成した。

 

 

●みなさんは2011年に結成されたそうですが、今みたいな音楽の方向性が定まってきたのは、いつごろなんですか?

SHOTA:基盤は結成当初からありましたね。もともとラウドなジャンルで勝負したかったんですけど、個人的にボーカルとしては歌詞やメロディで想いを伝えたいという気持ちで始めました。だからメンバーを集める時にも最初から1人1人に「僕はこういう音楽がしたいんだけど、みんなはどう?」っていう感じですり合わせながらやってました。

●そういう進め方だと、メンバー間で曲に込められた想いが共有できますよね。曲や歌詞はどなたが作られているんですか?

SHOTA:曲は完全にYUJIの担当で、それを聴いたファーストインプレションで僕が歌詞とメロディをほぼ直感で書きます。それから自分の頭にしまってある言葉やメロディを合わせてみて作っていく感じですね。

YUJI:僕が持っていった曲に対してほんまにぴったり乗せてくれるし、いつも期待していたラインを越えてくれるんですよ。純粋にすごいなと思いますね。

TAISUKE:そうそう。彼が作って来たものを聴いて嫌だと思った事がないですから。

●むしろ、メンバー全員が納得するものじゃないと、曲として完成状態にならない。

SHOTA:どっちかと言うと曲を作るスピートが遅いんですけど、1曲に費やす時間が長い分、ボツになる作品ってあんまりなくて。

●今作『Just Break It!!』の収録曲は、前々からあった曲なんですか?

SHOTA:そうですね。まずM-2「Slayer」が結成当初からやっていたもので、“ブッ壊す!”みたいな荒々しさがあるイメージですね。

●荒々しさ、ですか。

SHOTA:誰にでも、どうしても上手くいかなくて諦めてしまう時があると思うんです。だけどそこには“こんなことしたくないのに!”って感情が絶対にあるわけで。きっと悔しい思いをしながらも、泣きながらやってしまうこともあるじゃないですか。そういう心の動きを歌詞に乗せています。

YUJI:だから1曲のうちに、激しい部分と静かな部分が出てくるんですよ。ギターもその変化を意識しつつ弾いていて。静かになるところはとことん静かにしようとか、逆に激しくなるところは全員でリズムを合わせてドカンと行ってやろうとか。

TAISUKE:ドラムの場合は力強さを重視して、特にシンバルの使い方は意識しましたね。

●なるほど。他の2曲はいつごろ出来た曲なんでしょうか?

SHOTA:どちらもライブ活動を始めてからですね。M-3「Proof of Life」は僕らの中でもテンポが最高潮に速くて、ライブで盛り上げるにはもってこいなんですよ。“このイベントは盛り上げようぜ”っていう時には必ず入れているくらい、良いアクセントになる曲ですね。

●それほど重要な曲でありながらも、リード曲に持ってきたのはM-1「Just Break It」なんですね。

YUJI:実はちょうど「Just Break It」が曲が出来た時に「そろそろシングルを作りたいね」という話をしていて。どの曲をリードにするか相談していく中で、メンバー全員が一致で“一番聴いて欲しい”と思ったのが「Just Break It」だったんですよ。

SHOTA:この曲は、まさに自分達の現状とリンクするところがあって。結成から1年経っていろんな壁にぶつかってきましたけど、自分達の目指す夢はその壁を壊した先にしかないなと気付いたんです。その想いをこの曲に乗せているので、リード曲にしました。

●目指している夢、というのは?

SHOTA:僕達は、“僕達の音楽が誰かの力になって欲しい”という想いがすごく強いんです。バンド名の“Against All Enemies”には、敵にぶつかっていく、という意味があるんですよ。リスナーの“このジャンルの曲が一番良い”っていう常識を覆して、ライブハウスに足を運んでくれた全員に僕らの音楽を届けたくて。僕は“このジャンルだけが好き!”っていう考えが特にないので、良いものは良いっていう感覚なんですよね。だからたまたまライブに来てくれたお客さんに“こういう音楽も良いんだぜ”っていうのを伝えたいんです。

TAISUKE:ジャンルの壁を越えて聴いてもらえたら嬉しいですね。

YUJI:ライブハウスに来る人達って、バンドが好きとか、音楽が好きで遊びに来ている人達じゃないですか。そんな人達に対しても楽しんでもらえるバンドでありたいし、逆にライブハウスに来た事がない人にも、CDを聴いて“こんなバンドがいるなら、実際に生で観てみたい”って言われるようなバンドになりたいと思っています。

●そのためにも“固定概念”という敵にぶつかっていくと。

TAISUKE:本当に良い作品が出来たから、この自信作をひっさげてツアーに回るのが今から楽しみですね。ただ正直に言うと、完成したという嬉しさもあれば“この演奏を完璧にこなせるのか”っていうプレッシャーもあって。

SHOTA:もともと僕達は楽器経験こそ長かったんですけど、バンド経験自体は短くて。このバンドが初めてっていう子もいたし、緊張感だったり不安の大きさはハンパなかったです。だからこそ、完成したを家で聴いた時“ああ、ちゃんと出来あがったんだ”と思って泣いたくらい。これはみんなに自信を持って薦められる作品が出来たなと思います。

●どきどきですね。

YUJI:本当にどきどきしますね。初めて行く土地もありますし、初めて僕らを観てくれる人達の前で、良いライブをしてしっかり名前を知ってもらいたいです。

Interview:森下恭子

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