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Jin-Machine

自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド”が開拓する 新ジャンル“コミックプログレッシヴロック”の夜明け

 

 

自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド”のJin-Machineが、シングル『がんばれ!桜、アディオス』とアルバム『全日本おもしろ選手権』(2タイプ)を同時リリースする。シングルの表題曲「がんばれ!桜、アディオス」は、桜をテーマに制作された“ジンマ流卒業ソング”。卒業式のシーンが次々と描き出されていく中で、楽曲もめまぐるしい展開を見せていく。昨年8月にリリースした「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」をも凌ぐほどの“プログレ感”と、“ボケ”がふんだんに詰め込まれた楽曲となっている。アルバム『全日本おもしろ選手権』のほうには上記2曲に加えて、「ゴリラ」「NEVER SAY NEVER」という既発シングル曲も収録。今作で初めて聴くリスナーが入りやすい工夫もありつつ、もちろんジンマらしい過激で笑撃的な仕掛けも“これでもか!”とばかりに仕込まれている。タイトルにもあるとおり“おもしろ要素”を前面に押し出す一方で、幅広い音楽的造詣に基づいた多彩な楽曲アプローチ(ロック、メタル、プログレッシブロック、パンク、ポップ、ボサノバ、ジャズ、レゲエ、演歌、etc…)にも注目して欲しい。ヴィジュアル系をベースにしながら、独特な着眼点と発想力で毎回リスナーを笑いの渦に巻き込む彼らが生み出した新たなる最高傑作。ちなみに【タイツA】【タイツB】という2形態で発売される今作には、バンギャ必須アイテムである「タイツ」が封入されているそうだ。そんな堂々としたダジャレで恥ずかしげもなく勝負をかけるメンバー5人に迫る、15,000字以上の超ロングインタビュー!

 

Cover & Interview:Jin-Machine #1

「前作から徐々に新ジャンル“コミックプログレッシヴロック”というところを我々は開拓し始めているなと思っていて。チームとしての雰囲気も“プログレッシヴ”な方向に向かっているというか」

●今回はシングルとアルバムの同発ということでツッコミどころはたくさんありますが、まずはアルバムタイトルの『全日本おもしろ選手権』というのはいったい…?

ひもり:元々は“色んな架空のアーティストをでっち上げて、おもしろいことをいっぱいやろう”みたいな体(てい)で始まったんです。でもやっていくうちにだんだん自分たちでも、どこからどこまでがどうなっているのかわからなくなって…。そのタイトルだけは残ったという感じですね。

●自分たちでも途中で設定がよくわからなくなったと(笑)。タイトルは先に決まっていたんですか?

16:コンセプトが決まった時点からありましたね。最初に“こういうことをやりたい”というテーマをいっぱい挙げていったんですけど、それらをまとめて一括りにできるタイトルを考えた時に“おもしろいことをやっているよ”というのが伝わるものが良いんじゃないかなと。そこで自分たちから“おもしろ”と発信していくっていう…、一番やってはいけないことをやっちゃいました(笑)。

木村:自分で言ってしまった(笑)。

●自称“おもしろ”(笑)。

16:おもしろいか、おもしろくないかは“相手が決めることだろう?”っていう話ですよね…。要は“おもしろ”の押し売りですよ。

●ハハハ(笑)。でも自信がないと付けられないタイトルですよね。

16:自信も何も、アルバムがまだできていない段階でタイトルが決まっていたので、それに沿って曲を作っていくしかないっていう…。

●“おもしろいことをやりたい”という気持ちが、根底にはあったわけですよね?

16:“おもしろいことをやりたかった”ですね。だから『全日本“おもしろいことをやりたかった”選手権』なんですよ。

一同:ハハハハハ(笑)。

16:“あとの判断は、みなさんにお任せします”っていうことで。

水月:でもタイトルを見て頂くだけで、方向性が伝わるから良いかなと思います。

●確かに。“全日本選手権”だから、選りすぐりのネタが揃っているというか。

16:でも“全日本”とか言いながら、自分たちしか参加していないですからね。バンドのメンバーしか参加していないんだから、絶対に優勝だろうっていう(笑)。

水月:5人しかエントリーしていない(笑)。

●少数精鋭で(笑)。元々のアイデアとしては、色んな架空のアーティストによる曲を収録する予定だったと。

木村:オムニバスみたいなイメージで、最初は考えていました。

16:その結果として、バラエティ豊かにはなりましたね。元々はそれぞれの曲に(架空のアーティストの)名義を付けたかったんですけど、最終的にその余裕がなくなって…。シングルに入っているM-4「ヘビー重労働」とM-5「フライングユンボ」に“starring DKT148”と付いているあたりに、そういう匂いだけは感じてもらえたらなと。

●“DKT148”というのは何なんですか…?

16:“DKT148”は総勢148名の土建屋ですね。現場作業員の歌を歌う、オジさんたちのアイドルグループっていう設定なんですよ。

●現場作業員のオジさんたちによるアイドルグループ…?

ひもり:斬新な世界観ですよね(笑)。

16:アイドルユニットを作りたかったんです。それ以外の曲でもキャラに特化したものはあるんですけど、名前を付けるまでには至らなくて…。他の曲も本当はそういうプロデュースの仕方をしていきたかったんですよ。

木村:“していきたかった”(笑)。

●そういう意味では、「ヘビー重労働」と「フライングユンボ」は制作の初期にできていたんでしょうか?

ひもり:このコンセプト自体は、前からあったんですよ。だから“曲を作ろう”となった時もパッとできましたね。

16:歌詞も“現場作業員の歌をうたう、オジさんたちのアイドルグループ”っていう世界観が決まっていたので、わりと書きやすかったです。

●そもそものコンセプトは、どこから浮かんだんですか?

16:元々、僕と木村とひもりが現場作業のバイトをしていたので、思い入れが非常に強いんです。そして、現場にはおもしろさがいっぱいあるということを知っていて。いつかそのおもしろさを表現したいなと思っていたので、今回それを形にできて良かったです。

●コンセプトのおもしろさでいうと、シングルのM-3「death海峡のdeath岬」は演歌にデスボイスを乗せるという野心的な試みですが…。

16:これもずっと前からやりたかったことなんですよね。いつかやろうと思っていたものを今回とうとうできたんですけど、思ったとおりというか…。

ひもり:“やっぱりこうなるよね”っていう(笑)。

●演歌とデスボイスのミスマッチ感というか(笑)。

16:シングルのM-3〜M-5は、わかりやすい“ボケ曲”なんですよね。言ってしまえば、芸人さんがやる“ネタ”のほうにどちらかと言えば近いと思います。それをバンドとしてCDの中に収めるというところに、目新しさがあって。

●他のバンドがやらないようなことをやっている。

16:やらないということは何か理由があるというか…、やっても意味がないからやらないんでしょうけどね(笑)。でも我々は、そこをあえてやっていこうと。表題曲のM-1「がんばれ!桜、アディオス」に関しても、カラオケバージョンを入れて良かったなと正直思っていて。

●というのは?

16:何か変なことをやっている曲だというのはわかっても、一聴しただけでは楽曲の中で“こんなことやあんなこともやっている”というところまでは伝わらないと思うんです。でも実は“楽曲としてもちゃんと作られているんだよ”ということを、カラオケバージョンを聴いてもらえれば証明できるわけで。

●カラオケバージョンを聴いて、楽曲に秘められた工夫に気付いたりもするわけですよね。

16:だから、前作(シングル『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』)にもカラオケバージョンを入れていて。“どうだ、おまえら? こんなことができるか?”っていう意味も込めているんです。ぜひ“演奏してみた”とかに活用して欲しいんですけど、なかなかそういう動画が上がってこないんですよね。難しいからなのか、単に自分たちの人気がないだけなのか、もしくは興味が全然ないのかっていう…。

ひもり:たぶん3つ全部じゃないかな(笑)。

一同:ハハハハハ(笑)。

●演奏する側も大変なのでは?

ひもり:これはもう…カオスです。演奏(のみの)部分はイントロくらいなんですよ。他の部分はほぼ全てに声が乗っちゃっているので、そういう意味でも難しいですね。ずっと声が鳴っている中で、どうやって(演奏との)兼ね合いを取るのかというのが難しいし、そこがやりがいの1つでもあると思います。

●そんな曲を自分で作ってしまったと。

ひもり:裏の裏をかいたらこうなったというか。本当はイントロの合唱的な感じで1曲作りたいという気持ちもあったんですけど、“コミックバンドだったらこうするだろう”というものをいくつも重ねると、たぶん今回みたいな模範解答が…(笑)。

●コミックバンドとしての模範解答なんだ(笑)。

ひもり:“わかりやすく、わかりにくい”っていう感じですね。

16:“コミックバンド”と自称しながら、前作から徐々に新ジャンル“コミックプログレッシヴロック”というところを我々は開拓し始めているなと思っていて。チームとしての雰囲気も“プログレッシヴ”な方向に向かっているというか。

●確かにプログレ的な、意表をつく展開が増えていますよね。

ひもり:完全にそういう流れになっているんです。“何か起こらないとダメ!”みたいな(笑)。

●「がんばれ!桜、アディオス」の曲中に“校長先生のご挨拶”が差し込まれる部分でもなぜか突然、校長先生が宇宙人に変わるという…。

ひもり:小学生みたいな発想ですよね(笑)。

16:楽曲が先に上がってきてから歌詞を付けるんですけど、楽曲に置いて行かれたら負けなんですよ。そこで負けちゃったら曲として破綻しちゃうので、それ以上の歌詞をぶつけないといけない。“いつまで自分の引き出しが保つんだろう?”っていう不安もある中で、いずれ下ネタに走る日も近いんじゃないかっていう予感がちょっとあって…。

●下ネタまで言い出したら、まさに小学生レベルですよ(笑)。“卒業ソング”的なものにしたのは、今回のリリース時期が3月だから?

16:これはいわゆる“桜ソング”なんですよ。森山直太朗さんの「さくら」だったり色んな“桜ソング”がある中で、角度を変えたら“この曲もそういうものと横並びになれるんじゃないか?”というものが作りたくて。

●違う角度から、そこに並ぼうとしている。

16:普通に“良い曲・良い歌詞”みたいなものは飽和しているじゃないですか。そういうものとは別の…誰もいないところで“桜ソング”を作って、そのジャンルにおける「“桜ソング”の第一人者です!」と言えるようなものはできたんじゃないかと思います。我々は“コミックプログレッシヴロック”界における“桜ソング”の第一人者なんです(笑)。

●後に続く人がいるかは謎ですけどね(笑)。そういえばシングルにはあと1曲、M-2「おれおれ詐欺に気をつけろ!!」も収録されているわけですが。

16:これは曲を振り分けた結果として、シングルに入ったんですよ。1曲目であれだけやっちゃっているので、聴きやすい曲も入れておこうというか。

ひもり:ちゃんとしたカッコ良いサウンドの、ライブで盛り上がりそうな曲も入れてきたいなと。

●そんな曲のテーマが“おれおれ詐欺”という…。

ひもり:“おれおれ詐欺”は、ウチらより有名ですからね。

●確かに誰でも知っていますけど(笑)。

ひもり:最初は“若者向け”っていう仮タイトルだったんですよ。

16:どちらかというと、(歌詞は)“お年寄り向け”になっちゃいました(笑)。元々この曲を木村が作ってきた時に、「今っぽい感じ」と言われたんです。フレーズを聴きながら色々考えていると、“おれおれ詐欺に気をつけろ!”っていう歌詞がハマるなと思って。木村が持ってきた曲をぶち壊すっていう、いつものパターンになりましたね。

●元々、木村くんの中では“若者向け”なイメージで作った?

木村:ちょっと“今時っぽい”感じというか。ロックっぽい要素を出しているアニソンって、最近は多くなってきて。そういうものをイメージしつつ、わざとサビ前に80年代のハードロックっぽい古臭いキメを入れたりもしているんです。…でも元々これは、俺の中でボツ曲だったんですよね。

●あ、ボツになる予定だったんですね。

木村:だから、デモも途中までしかできていなくて。“もういいかな”と思っていたものを候補として一応出してみたら、ここまで昇格しましたね。まさか“おれおれ詐欺に気をつけろ!”っていう歌詞が乗るとは思わなかったですけど(笑)、“そういう発想はやっぱり俺にはできないな”と思いました。

ひもり:自分で作曲している人にはない発想ですよね(笑)。すごく成長を遂げた曲だと思います。ずっと目立たずにいたけれど、着実に勝ち残った曲ですね。

Cover & Interview:Jin-Machine #2

「“より過激に、より衝撃的に”みたいな。実際に求められているのかはわからないんですけど、自分で“求められているんじゃね?”とか思っちゃっているのがもうヤバいですよね(笑)」

●先ほど“曲を振り分けた”という話も出ましたが、たくさん候補曲を作った中からアルバムとシングルに割り振った感じでしょうか?

ひもり:そうですね。もうレコーディングもほぼ終わったくらいの頃に振り分けをどうするか話し合って、こんな感じになりました。

水月:最初は“アルバムを作ろう”というところで始めたんですけど、アルバムには曲数をすごくたくさん入れたいという前提があったんです。そこにDVDも付けたりすると、必然的に価格も上がってしまって…。初めての人が手に取りやすい価格のものも作ろうということで、今回はシングルも同時に出すことになりました。

●最初はアルバムを想定して曲を作り始めていた。

ひもり:ストックも結構ありましたし、俺とキムさん(※木村)で合わせて40曲くらいは作っていたので、やっぱり“アルバムかな”という気持ちはありましたね。前回の制作時に作った曲がやっと今回で日の目を見たというものもあったりして、とにかく曲数はたくさんあったんです。アイデアだけなら、50曲分以上はあったんじゃないかな。

16:それを全部並べた中から“これが良いんじゃないか?”とか“現実的にこれはちょっと無理なんじゃないか?”という感じで、割り振りしていって。“作れるものから作っていこう”ということで40曲くらいが形になって、さらにそこから振り分けた感じですね。

●候補になる曲数はかなりあったんですね。

ひもり:曲作りで困ったことはないです。数はとりあえず出せるので、あとはテーマとして“どれだけおもしろいか?”とか“どれだけ想像できるか?”みたいなところになってきて。やっぱり“おもしろくなりそうだな”と思った曲が、今回も生き残っていますね。

木村:あとは前回のシングルでM-6「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」を出したおかげで、“セオリーどおりに行かなくて良いんだ”ということになって幅が広がったんです。それによって曲作りに、より困らなくなったというのはあるかもしれない。

●「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」を出したことで、セオリーに囚われなくなった。

木村:“こういう方向に行っても良いんだな”っていう。“Aメロ〜Bメロ〜サビ”という流れじゃなくても別に良いし、ロックの後に突然ボサノバが来て、その後にレゲエが来たりしても良い…かどうかはわからないですけど(笑)、とりあえず前例は作ったから今回またやっても大丈夫だろうとは思っていました。

●それまでは、ある程度のセオリーに縛られている部分もあった?

木村:やっぱり作品として出す以上は、ある程度の形は守っていたんだと思います。でも「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」で、“やってしまった…”というか(笑)。そうなったら、もうそっちの方向でやるしかないとなって。それが今回のアルバムで1つの形になったのかな。

16:前作で一歩踏み出してしまったので、次の作品ではそれを超えなくてはいけない…そんな茨の道を自分たちで歩き始めたのかなと。誰も歩いていない道を、俺らも別に詳しいわけじゃないのに行くっていう。何か強力な武器を持っているわけでもなく、“とりあえず棒だけを持って向かっていこう”みたいな(笑)。“何とかなるだろう”って思いながら、ただただ歩き続けなきゃいけないところに来てしまった。そして今回のアルバムを出してしまったら、次はまたさらに変なものを作らなきゃいけないっていう…“負のスパイラル”状態に陥っています(笑)。

●自分たち自身でハードルを上げてしまっている。

16:“より過激に、より衝撃的に”みたいな。実際に求められているのかはわからないんですけど、自分で“求められているんじゃね?”とか思っちゃっているのがもうヤバいですよね(笑)。“それくらいのことができるなら、もっとちゃんとしたものを作ったら?”と思われているかもしれないですけど、自分たちの中では“もっと衝撃的なものを作らなきゃ! もっと過激なことをやらなきゃ!”と思っていて。ただただ自分たちを責めているだけかもしれない(笑)。

木村:“次は何が来るんだろうか?”と期待されているんじゃないか…?

ひもり:…っていう期待(笑)。シングルに関しては、もう“ひたすら裏切っていかないと”っていうハードルがありますね。

●衝撃を与えるという意味ではアルバムの1曲目も大事だと思いますが、今回のM-1「僕らはみんなヴィジュアル系」もそういうパンチのある曲かなと。

ひもり:そうなんですよ。“僕らはみんなヴィジュアル系”と言い切ってしまったという。これは「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」に続く、“ヴィジュアル系はこうだ!”シリーズの第2弾になっていて。すごくわかりやすい曲になりましたね。

●完全に“ヴィジュアル系”というものを、外から見た目線で歌っている感じですよね。

16:実際に自分でもやっているわけで、“そんなこと、おまえに言われたくないわ!”っていうことを歌っているんですよ。自分たちもポーズを取ったり、写真を撮ったりしている。そういう姿を“第三者の自分が見たとしたら、こう見えるんじゃないかな”っていうことを想像して書きました。

●“ヴィジュアル系”を客観視している。

16:そもそも根本的に“ヴィジュアル系っておもしろい文化だな”と思っているから、自分たちもやっているわけで。この曲を聴いた人に笑ってもらいつつ、“へえ、こんなものがあるんだ!”とか“ヴィジュアル系ってどういうものなのかもっと知りたい!”と思ってもらえるキッカケに少しでもなれたらなと。ポジティヴに言えば“布教”というか、“もっと広がれば良いのにな”と思って作っています。

●そういうスタンスだから、オープニングも子どもに呼びかけるようなタッチになっている?

ひもり:ヴィジュアル系のアーティストで1曲目が“みんな、げんき?”から始まるアルバムって、これしかないと思う。…“やかましいわ!”っていう(笑)。

16:“おまえに心配される筋合いはないわ!”って(笑)。でも“おかあさんといっしょ”的なイメージで元々作っていたりはするんですよ。

水月:お子さんがいる方は、その子に聴かせてもらえれば…。途中から急に変わるのでビックリするとは思うんですけど(笑)、ヴィジュアル系教育を子どもにできるような曲なのかなと。

●ヴィジュアル系教育(笑)。M-9「通勤モッシュはエブリデイ」も捉え方が面白いなと思って。通勤ラッシュの空間をライブ会場だと捉えれば、楽しいと思えなくもないのかなと…。

16:思えなくもない…というか、思えない(笑)。“埼京線をなめんなよ!”っていう。

ひもり:“思えたら良いな”っていう感じですね。

●地元の仙台では、そこまでの通勤ラッシュはないですよね?

ひもり:地元にいる時はないんですけど、東京で何度か体験しましたね。“これは死ぬんじゃないか?”と思って。そういう苦しい気持ちを、この曲で少しでも緩和できたらなと思います。

16:普段は通勤ラッシュに巻き込まれることがないから、余計に感じるというか。終電間際で、しかもダイヤが乱れていたりするとすごく混むじゃないですか。“こんなことを毎朝やってるの?”と思ったので、少ない経験を元にして“でもこういう解釈もできるんじゃないか?”という感じで書いてみました。毎日だったらそんな生ぬるいものじゃないし、こんな考え方は絶対できないだろうなとは思いますね。

●M-5「パンチ伝説」は、どういうイメージで作ったんですか?

16:まだ曲もできていない段階の打合せで、“みんなで動ける曲が良いんじゃないか?”というアイデアがあって。“どんな動きを強要したらおもしろい画になるだろう?”と考えた時に、大勢の人が空中に向けてパンチを打ち続けている姿をミュージックビデオにしたらおもしろいんじゃないかというアイデアが浮かんだんです。そこからできたのが「パンチ伝説」ですね。ただその動きを強要したくて作ったという。

●木村くんもそのイメージがあった上で、曲を作った?

木村:動きのイメージもあったし、“パンチ伝説”という単語自体も最初から出ていたんですよ。そこから曲を考えた時にイントロのピアノがすぐ浮かんだところから、展開を作っていきました。サウンド的には、ロックキッズが“おおっ!”ってアガるような感じを狙って作ったところもあって。一聴して“カッコ良い”というのがすぐわかるものというか。これは本当にもうみんなにパンチしてもらって、やっと成り立つ曲ですね。

●ライブが楽しみですね。M-3「ようこそJAPAN」も木村くんの作曲ですが、これは和のテイストをイメージした?

木村:日本の伝統芸能で歌舞伎や狂言みたいなものだったり、和のテイストを入れたいなと思って作りました。元々のサビは今と全然違っていて、和テイストのヴィジュアル系ロックにはよくあるような普通のメロディだったんです。でもメンバーからケチがついて…。

ひもり:「普通じゃね?」っていう(笑)。

●普通ではダメだと。

木村:そこにすごい注文が来たんですよ。「サビに男性アイドルグループっぽい感じを出したら良いんじゃない?」みたいなことを言われて、「はぁっ?」っていう。

ひもり:ムチャぶりがね(笑)。

●確かにJ-POPっぽいサビだなとは感じましたが、男性アイドルグループをイメージしていたんですね。

16:「日本といえば、男性アイドルグループでしょ」っていう。

ひもり:J-POP的なものをねじ込んだら、おもしろくなるんじゃないかと思って。

木村:そこから試行錯誤した結果、このサビが生まれました。

●そういうことだったんですね。

16:あと、去年は海外公演をする機会があったので、その経験が曲に活きた部分もあるんじゃないかな。2020年に東京オリンピックが開かれるというのも頭にあって、誰よりも先に“日本”というテーマで書きたいというのはありました。後からそういう曲が出てきても、「俺らのほうが先だろ!」と言ってやりたい…小さい声で。

●ハハハ(笑)。M-8「さくら〜NEVER DIE〜」も、和テイストの曲かなと。

木村:元々ひもりくんが作ってきた中に、これと近いテイストの曲があったんですよ。それを俺なりにブラッシュアップして作った曲ですね。だからクレジット上は俺が1人で曲を作ったことになっているんですけど、実質的には“ひもり&木村”かなと思っていて。

●ひもりくんのネタを元に木村くんがブラッシュアップして完成した。

木村:まず1番までは“良い曲”風でちゃんとやろうと。今までは16さんがボケるパターンが多かったんですけど、この曲では16さんにちゃんと歌ってもらって、それ以外のメンバーがぶっ壊していくようなイメージで作っていきました。

●結局、ぶっ壊すのか(笑)。

16:去年は通年でツアーをやっていたんですけど、その中で「ばいばい」(同名シングル収録)や「夢の中で」(アルバム『種まき蔵』収録)みたいなしっとりしたバラードを自分たちでぶっ壊していくっていうことをやっていて。元々はスタジオで練習していた時に「試しにやってみよう」みたいなところから、自然発生的に始まったんです。実際にやってみたらおもしろかったから、ライブの舞台でもやってみようとなったんですよね。“こういう笑いも曲になれば良いんじゃないかな”と思って、アイデアを出したところはあります。

●それが形になったのがこの曲だと。

16:後半になるともう色んな要素が入り過ぎていて、これも結局はプログレになってしまうっていう…。最終的には、ボケに聞こえなくなっていて(笑)。でも“NEVER DIE”って言えたのは良かったですね。

●“NEVER DIE”と言いたかった?

16:こういう曲で“DIE DIE!”と歌う意味がわからないじゃないですか。メタルの要素を簡単に表現できる“DIE”とか“DEATH”という言葉を入れたかっただけなんですよ。それで実際に入れてみたら案の定、浮くな…と思って(笑)。

●予想どおりだった(笑)。

16:実際はもっと“DIE DIE!”と歌っているんですよ。それをやむなくカットして、このくらいの量になったんです。

木村:後半から入ってくる“DIE DIE!”も、最初は今の3分の1くらいだったんですよ。でもレコーディングで急に「曲をこっちで止めるまでずっと歌い続けて」と言われて。元々は想定していたところで止めようと思っていたんですけど、思ったよりも勢いがあったので結局、最後まで行ったという…。

あっつ:ブースの中で歌いながら、“いつ止まるんだろう?”と思っていました。

●終わりなき“DIE”(笑)。

あっつ:全力で歌い続けているのでだんだん酸素が足りなくなってきて、子鹿のように震えていましたね(笑)。結果として、相当良いものになったと思います。

木村:そこまでやらせておいて、一部カットっていう(笑)。

●コンパクトにしたのは、聴きやすさを意識している?

ひもり:やっぱり普通の人も聴くと思うので、入り口は広いほうが良いかなと。普通に聴ける曲も入れておきたいというのはありますね。

●免疫がない人が聴いても受け入れやすいものというか。

ひもり:曲が始まって1分半くらいまでは大丈夫だろうなと思います(笑)。

16:曲ができあがっていくにつれて色んな音が入ってくると、さらに“あれが欲しいな。これが欲しいな”という欲求が出てきてしまうんです。言い出したらキリがないので、“これくらいにしておこう”という意識が働くようにはなりましたね。みんながみんな“変なことをやりたい”と思っているから、どんどん変な方向に行きそうになるところに誰かが「もういいんじゃない? それはやりすぎでしょ」と言うようにはなったのかな。

●詰め込み感はあっても、やりすぎてはいない。

ひもり:アレンジは今回、だいぶシンプルになりました。チャンネル数やトラック数も音数もかなり減らして、今までの3分の1くらいのボリューム感にはなっていて。今までと同じようにやっていたら、エンジニアさんも死んじゃいますからね。

●26曲という時点で死んでいると思いますけどね(笑)。シングル曲を4曲収録しているのも、初めての人でも聴きやすいような工夫かなと。

ひもり:Jin-Machineを知らない人も、“今まで我々がどういう活動をしてきたのか”というのが、聴けばわかるだろうっていうところでシングル曲も入れました。

●元々のシングル収録時とは何か変わっている?

ひもり:少しだけ変わっています。音質がちょっと変わっているというのと、M-2「ゴリラ(album ver.)」だけはアウトロが変わっていますね。

16:クドい感じになっています。シングルのレコーディング時に、このバージョンも録ってあったんですよ。それを今回は使いました。

Cover & Interview:Jin-Machine #3

「“自分たちにしかできないこと”ってよく言うじゃないですか。簡単な言葉だけど、まさにそれだと思います。たぶん誰もやらないだろうなっていうことをやれたなと。このチームにしかできないであろうことができた」

●【タイツA】と【タイツB】共通の9曲はどういう基準で選んだんですか?

ひもり:元々アイデアを出して曲を作っていく時に、“マジメ曲”と“クソ曲”という分け方をしていて。その中で“マジメ曲”のほうが主に、共通曲に選ばれていますね。テーマもちゃんとあって、曲もちゃんとしているから“これは作り込んでいこう”っていう曲たちです。

●…ということは、10曲目以降は“クソ曲”ということですか?

ひもり:“クソ曲”としてやる予定だったんですけど、いかんせん“もっと作り込んでいきたいな”という想いが増していくうちに“クソ曲”ではなくなったものもいっぱいあります。

16:欲しがっちゃいましたね(笑)。最初は“クソ曲”は全部、打ち込みで良いんじゃないかという話もあったくらいなんですよ。

●その程度の扱いだった。

ひもり:でも結局は生楽器で録って、全部ガッチリやりましたね。曲の長さも最初は“2分以内に収めよう”というルールがあったんですけど、結果的にはほとんど全て無視する形になってしまって。

●とはいえ、【タイツB】M-11「新曲です、聞いて下さい」なんかは完全にフザけていますよね?

16:ミックスが上がってきた時にみんなで聴いてみたら、本当にくだらなくて。“これをCDにしてリリースする意味って…?”と考え込んでしまうような感じというか、ちょっと哲学的ですらあると思いますね(笑)。“音楽とは一体、何なのか?”っていう…。

●それもある意味、プログレっぽいですけどね(笑)。

16:精神的プログレですね(笑)。

ひもり:これは“クソ曲”のままでしたね。元々はこういう曲ばかりになる予定だったんですよ。

●【タイツB】M-14「じんま日本昔話」もフザけていますが。

ひもり:これもある意味で、プログレというか哲学的というか。“語り”なのもあってつい聴き入っちゃうんですけど、この結末っていう…。俺が一番おもしろいなと思ったのは、話が途中で変わるっていうところで。

●最初は『笠地蔵』だったのに、途中で急に『花咲か爺さん』に話が変わる(笑)。

ひもり:“勝手に変わるな! 最後まで聞かせろ”っていう(笑)。この曲はライブでやってみたいですね。バラードの後とかに、急に“笠地蔵!”って言った時に会場がどんな空気になるのか見てみたい(笑)。

●どうなるんでしょうね(笑)。【タイツB】M-13「BLUE MOUNTAIN」は同じ歌詞が延々と続くわけですが。

ひもり:これはボサノバですね。元々は“クソ曲”だったんですけど、だんだんクオリティが上がっていって。“分け入っても 分け入っても 青い山”(※種田山頭火)という歌を小学校の時に習ったなと思い出して、それが形になりました。今回のアルバムを作ろうとなった時にテーマを“山”にしようというアイデアが元々あったので、その名残でもあるっていう。

●アルバムのテーマが“山”って(笑)。【タイツA】M-15「チャンプロード」は、現在は休刊になったあのヤンキー雑誌から…?

16:えっ、休刊したんですか!?

●あ、知らなかったんですね。

16:“この雑誌はやっぱりブレねぇな”と思っていたから、曲にしたいとずっと思っていて。『チャンプロード』がこれからもずっと続いて欲しいなと思っていたんだけど、休刊かぁ…。

●『チャンプロード』への思い入れから作った曲なんですね。

16:“『チャンプロード』の世界観って、こういうことだよね”っていう。

●【タイツA】M-10「絶滅危機!成人向け雑誌」も、雑誌がテーマになっています。

ひもり:エロ本の歌ですね。

16:これもずっとやりたかったテーマで、“エロ本って最近減っていってるな…”っていう悲しさと思い出を曲にしたかったんです。

●曲調的にはアッパーな感じですが…。

16:このチームはメロコアが好きなんですよ(笑)。

ひもり:メロコアが一番好きかもしれない(笑)。毎回、絶対に1曲はやりますね。

●【タイツB】M-10「きみの好きな人は無職」もメロコアですよね?

ひもり:これもメロコア風な感じですね。この曲は水月さんが初めて作った曲なんですよ。初作曲が“無職“っていう(笑)。

水月:去年1年間を通してやってきたワンマン企画で、メンバーが1人ずつ曲を作るコーナーがあって。今まではひもりくんとキムくんが曲を作っていたんですけど、そういうところでの経験を活かしてみようかなと思って挑戦してみました。2人が当初作ってきた中にメロコア〜パンク系の曲がなかったので“じゃあ、ちょっと作ってみようかな”と思ったら、同時にキムくんがそういう曲を作ってきたという(笑)。

●それを【タイツA】と【タイツB】に割り振ったと。どちらも疾走感のある曲なので、1曲目にふさわしいですよね。

水月:当初は“2分以内に収めないといけない”というルールもあったので、その尺の中に収まるようにどんどんテンポを上げていったら、おそらく今作で一番速い曲になりました。ドラムは大変なんですけど、キムくんだったら叩けるだろうと思って(笑)。

木村:大変でしたけどね。しかもレコーディングのほぼ最後のほうに録ったので、一番疲れている時にこの曲が来るっていう…。

●時期も悪かった(笑)。「きみの好きな人は無職」という歌詞のテーマはどこから浮かんだんですか?

16:常々“無職”っていうワードを入れた曲が欲しいよねっていう話はしていて、「きみの好きな人は無職」というタイトルはわりと制作初期からあったんです。無職の人に対してネガティブな感じで“働け、働け!”みたいに歌うのも嫌だし、かといって無職であることを自虐ボケにするような風潮も好きじゃなくて。無職ということに対する新たな切り口が何かできないかなと考えた結果、“無職だけど、よくできた人もいるんじゃないかな”という歌詞にしてみました。

ひもり:でも逆な感じで言っているよね。“すごいヤツっぽいけど、無職!”っていう(笑)。

●結局、逆になっている(笑)。【タイツA】M-11「二次元シンドローム」は、ライブでヲタ芸を誘発する曲かなと。

ひもり:これまでも「妹コントローラ」(『捨てました-日本流通盤-』収録)というヲタ芸をする曲があったんですけど、その第2弾として白塗りヲタクが活躍する曲を作りたくて。

あっつ:白塗りヲタクで〜す。

●この曲で、あっつくんの活躍する場が作られたと(笑)。

あっつ:はい、現役のヲタクです! この曲は熱量も全部含めて、本当にありのままの自分を詰め込めたなと。歌詞カードには載せていないんですけど、ヲタクがよく曲の間奏にやる口上も自分で歌詞を考えて詰め込んだんです。

●口上?

あっつ:“ガチ恋口上”というのがヲタク文化にはあって。それを自分でオリジナルで作って、間奏に突っ込んだんです。

16:本当は歌詞カードに載せたかったんですけど、それが“作られたもの”だと思わせたくなくて。“気持ちで喋っているんだ”という感じにしたかったので、歌詞カードにはその部分を載せなかったんですよ。

ひもり:ライブ感が出したかったんですよね。

●実際、あっつくんのほとばしる気持ちが込められている?

あっつ:本当にありのままですね。好きなアーティストのライブに行ってリミットが外れたら、こんなふうになっちゃった…みたいな。もうステージも周りも見なくて良いから、ただ叫んでいるっていう(笑)。

●ステージすらも見ていない(笑)。

あっつ:リミットが外れたら、天を仰いでいますからね(笑)。自分の脳内で見えているというか、第六感…いや第七感で感じているんです。

ひもり:そういう意味では、ステージ上の人とフロアにいる人の声が一緒に入っている曲って珍しいと思うんですよ。

16:これをちゃんとCDにしてメジャーから出すっていう…。後々、冷静になった時に“何をやっているんだろう?”って思うんじゃないかな(笑)。こういうことをやるのは我々くらいじゃないですかね。

●“他にありそうでない”曲というか。

ひもり:まぁ、そうですね。“ありそうでない”というか、“やる意味がない”っていう。

●ハハハ(笑)。“シンドローム”つながりで言うと、【タイツA】M-13「ロックミュージックシンドローム」という曲もありますが。

ひもり:どちらも俺が作詞する上で“対になるように”というのは考えていたんですけど、方向性は結局全然違うところに行ってしまって。元々は中高生でもコピーできそうなシンプルでカッコ良い曲にしようと思っていて、“何かおもしろいテーマがあったら良いな…”と考えているうちに“ロック”というテーマが出てきたんです。結果的に、全然ボケの入っていない歌詞ができましたね。

●今回の収録曲を聴きながら1曲1曲のツッコミどころをメモっていたんですけど、この曲は何もないんですよね…(笑)。

木村:スーッと流れちゃう(笑)。

ひもり:これは何もないと思います。でも変な人たちがマジメな曲をやると“ボケ”になる…みたいなところもあって。そういう意味では、“ボケ”ですね。

●【タイツA】M-12「locking for prevention of crime」は、防犯的な内容の曲でしょうか?

ひもり:“戸締まりしろ”っていう曲ですね。

16:曲を渡された時に“これは映画とかでありそうな感じだな”と思っていて。(曲調が)ロックというところから、“lock”のほうの“鍵”が浮かんで。そこから“戸締まりをちゃんとしよう”というのをカッコ良く言おうということで書いた歌詞ですね。

●タイトルがムダに長い…(笑)。

16:カッコつけているけど、要は“戸締まりしろ”っていう曲だというのを長ったらしく言っています。

●【タイツB】のラストを飾るM-16「キミノテ」は、すごくマジメな曲ですよね。

16:これも元々は“クソ曲”じゃなかった?

ひもり:“クソ曲”でしたね。“これはどうせおもしろくならないだろうから、クソにしちゃえ”と思っていたんです。でも煮詰めようがあったというか、アレンジの振り幅も結構あったし、ここにちょっと繊細そうなロックが来たらおもしろいかなと思って。【タイツB】の最後にこういう曲をぶっ込めば、際立つかなと思って入れました。

●歌詞もマジメですが…。

16:これは最初のほうに書いた歌詞なんです。“今週ミーティングがあるし、1曲くらい持っていかないとヤバいな”と思って、“とりあえずマジメな曲でも書いてみよう”ということで作って。まさか作品に入るとは思っていなかったので、とりあえず簡単に書けそうなものを書いてみたら、こうなっちゃったという…。

ひもり:この曲は元々から、だいぶ進化しましたね。

●結果的に良いものになった。

16:最初から“もっと良くなる”というのが見えていたら、(歌詞も)フザけたら良かったなって思います。ミーティングに間に合わせるためということで、軽はずみにマジメな歌詞を書いちゃったなと…。

ひもり:コミックバンドとしてはちょっと…。

16:0点です。

●ハハハ(笑)。

ひもり:でも今回のラストに入ったことで、やっとこの曲の居場所ができた感じです。ここじゃなかったら、完全にボツでしたね。

●ちなみに【タイツA】M-14「はじめてのフォーク」と【タイツB】M-15「さいごのフォーク」というのは…?

16:これはトークですね。

ひもり:1つだけ言っておくなら、“フォークソングではない”です(笑)。

●内容は聴いてのお楽しみということで(笑)。そういえばツッコミ忘れていましたけど、【タイツA】と【タイツB】という分け方のとおり、今回はタイツが封入されているんですよね?

ひもり:そうですね。これは16さんのアイデアなんですけど、ミーティングで【Aタイツ】と【Bタイツ】という案が出た時にみんな爆笑していたので、“これはもう絶対入れなきゃ”っていう感じでした。

16:その時のミーティングでは、我々も行き詰っていたんですよ…。そういう状況だったからウケたんだと思うんですけど、今冷静になってみたらただのダジャレなんです(笑)。

●タイトルともつながっていない?

ひもり:何もつながっていないですね。ただダジャレが言いたいがために、タイツを特典で付けたんです。

●タイツはオリジナルデザインなんですか?

ひもり:いえ、全くの無地です。だから、逆に使いやすいと思います(笑)。より実用性のある黒と、実用性のないピンクの2色が付いています。

●実用性のないものも付いている(笑)。アーティスト写真は“和”のイメージ?

ひもり:これは和服を着ることで、見たらすぐ“ヴィジュアル系”っていうのがわかる感じにしていて。“桜”というテーマはあったので、そこで和装を着たら似合うかなと。

●ちゃんと“ヴィジュアル系”らしいところを見せるのも大事なんですね。

ひもり:それはかなり大事ですね。我々は“ヴィジュアル系”なので…。

16:一応“ヴィジュアル系バンド”を名乗るために、写真はちゃんと撮らなきゃいけないですから。

●何だか“義務”みたいになっていますけど…(笑)。でも見た目がカッコ良いから聴いてみようと思う人もいるかもしれないですよね。

ひもり:そういう入り口もあって欲しいですよね、“ヴィジュアル系”をやっているからには…。

●それでアルバムを聴いてみたら…。

ひもり:“何だ、これ!?”っていう。

●ハハハ(笑)。でも作り終えてみて、ちゃんと“おもしろい”ものになった感覚はあるのでは?

ひもり:“おもしろい”ものかどうかはちょっとわからないですけど、我々らしい作品になって良かったです。

16:“自分たちにしかできないこと”ってよく言うじゃないですか。簡単な言葉だけど、まさにそれだと思います。たぶん誰もやらないだろうなっていうことをやれたなと。それが良いか悪いかは別として、このチームにしかできないであろうことができた。だからこそ「がんばれ!桜、アディオス」みたいな曲を“やってみた”動画を、ニコニコ動画とかに誰かそろそろアップしてくれても良いんじゃないかなって…。大変さをわかって欲しいんです!

●懇願するような(笑)。では最後にあっつくんから、レコ発に向けての意気込みをお願いします。

あっつ:まぁ…、“腹筋崩壊”間違いなしかなと。

16:言うね〜。『全日本おもしろ選手権』というタイトルで、“腹筋崩壊”ってヤバいですね(笑)。

●それくらい自信がある。

あっつ:“(※当社比)”と書いておいて下さい(笑)。自分が客観的にリスナー目線で今作を聴いた時も、すごくおもしろかったんですよ。「じんま日本昔話」とかがライブでどんな感じで再現されるのか、1リスナーの目線で観てみたいなと思って。そういう純粋な気持ちで“観に来いよ”…ということで、いかがでしょうか?

一同:ハハハハハ(笑)。

Interview:IMAI

 

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