音楽メディア・フリーマガジン

OTODAMA’11-’12~音泉魂~

それぞれの“音”が響き合い、“泉”のごとく溢れ出る。 奏でる人、受け取る人の“魂”の触れ合う場所。 それが、OTODAMA〜音泉魂〜

クリープハイプ/レキシ/真心ブラザーズ/木村カエラ/星野源/佐野元春&THE COYOTE BAND/奥田民生/怒髪天(OTODAMA SPECIAL)/THEラブ人間/DOES/SCOOBIE DO/ねごと/TOMOVSKY/子供ばんど/フラワーカンパニーズ/KING BROTHERS/モーモールルギャバン/ドレスコーズ/POLYSICS/MONGOL800/筋肉少女帯/The Birthday/THE BACK HORN/サンボマスター/ザ・ビートモーターズ/MONOBRIGHT/a flood of circle/OKAMOTO'S/SION & The Cat Scratch Combo/the telephones/Theピーズ/四星球 他多数

 

 

 

 

 

 

昨年の音泉魂は台風の直撃によりあえなく中止となってしまった。今年はそのうっぷんを晴らすべく、まさかの2days開催を決行。しか〜し、当日の設営準備の段階ではまたしても雨。しかも前日までキレイに晴れていたのに…天気予報では8日と9日のイベント当日だけが、まさかの雨予報。どこまで“行い悪いんだ!! 清水音泉〜〜”と心の中で叫んだのはPJだけではないはず。
またしても…しか〜し、なんと開場時には雨が止んでしまった。芝生エリアはいい具合に湿り気があり、涼しい風も吹いて来た、さ〜イベントのスタートだ。まずは、入浴宣言の、がりーぱみゅぱみゅ/レイザーラモンRGの軽快なトークと、パフォーマンスから始まった。
このイベントの主催者は、“音の泉”と書くのだが、読んで字のごとく、会場内の2ステージ&2テントがそれぞれ“音の浴場”となっている。
大浴場、露天風呂、秘湯! SET YOU FREEテント、貸切! 宴会場テントと個性豊かな演出がなされているのだ。ジャングル•ライフでもお馴染みのセックスマシーンが秘湯のオープニングを任されたのだが、朝10時過ぎにもかかわらず、秘湯テント前には黒山の人だかりが出来ていた。このイベントに集まってくるオーディエンスの音楽好きはもとより、バンドに対する並々ならぬ愛情を感じる。“音泉魂のオーデイエンスは、ほんとに良いヤツの集まり”との印象をうける。クリープハイプ、レキシと続き、16時台に出た、星野源の時には綺麗な虹がかかった。初日ラストの怒髪天のステージでは、ヒダカトオル、SCOOBIE DOなども参戦。華やかなエンディングとなり、締めにはなんと花火までが上がったのには感動すら覚えた。
2日目は朝から快晴となり、オーディエンスの足並みも更に加速ぎみ。開場時にはすでに長蛇の列が出来ていた。大浴場のモーモールルギャバンは、トップバッターとして容赦なく会場を煽り、露天風呂ではザ•ビートモーターズがクールなビートを刻んで行く。会場は午前中から早くもヒート気味だ。こやす状態を保っていたお天気も3時過ぎになると真っ黒な雨雲が近づいてきた。この雰囲気にピッタリなOKAMOTO'Sのラスト曲で、激しく打ち付けるスコールとなったがこの雨が実に気持ちよく、エンディングのリフレインとも重なりOKAMOTO'Sはドラマティックに終わった。
日も暮れて、恵みの通り雨も止み、再び昨日と同じ虹もかかり、イベントも終盤に向かっていく頃、露天風呂ではTheピーズ、大浴場ではいよいよ2日分の大トリ、サンボマスター。そして、露天風呂での風呂そうじが四星球。ここ数年で実力と動員力を身につけたバンドだけあって、帰りのお客さんをも確実にキャッチする。
終演を惜しむように岐路につくオーディエンスを見ていると、このイベントの愛される所以がよくよく理解できる。広い会場だが、詰め込むことはせずに余裕を持って楽しむ環境が整備されている。フードの提供、日よけの設置、子供たちの遊ぶスペース。トイレの数の多さ。そして何より出演者が日頃活動するライブハウスのテントが設けられているところがこのイベントの大きな特徴といえる。主催者である清水音泉の清水氏は「ミュージシャン、バンドマンには出来るだけ長く活動を続けてほしい。私たちはその環境作りを全力でやっていく」と。大阪ならではのイベント“OTODAMA”は、宇宙一(イチ)心の通ったイベントだ。来年はあなたも参加して、その五感で“音”と“魂”を感じてほしい。
JUNGLE☆LIFE 発行人PJ

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