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pegmap ×pocketlife

pegmap × pocketlife:PLAYMATE TALK SESSION #3 山本章人(Vo./G.) × モリコン(Vo./G.)

 4年振りの音源となる『COME BACK e.p.』で、シーンの最前線に帰還したpegmap。

本企画“PLAYMATE TALK SESSION”では彼らと縁のあるアーティストとの対談から、その不思議な魅力に迫っていく。第3弾の今回は、今年8月に3年振りのニューアルバム『ZOOM』をリリースしたpocketlife。現在はそのレコ発ツアー中ということで油の乗り切っている彼らのツアーファイナル自主企画では、久々の対バンも予定されている。

その前哨戦とも言うべきタイミングで、対談が実現! かなり古い付き合いという両者ならではのディープな関係と、互いの魅力を語ってもらった。

Interview

「観ただけで"こいつはヤバい"って思わせられる存在感には憧れますね。山本くんはライブを観ていても、どこかアブない感じがするんです(笑)」(pocketlife Vo./G.モリコン)

●両バンドの出会いはいつ頃?

山本:かなり古いですね。僕らが初めて自主企画をやった時に出てもらったのが、最初だったと思います。

モリコン:もう何年前かも覚えてないよね。そのイベントの後にすぐ仲良くなったわけじゃないんだけど、ライブを初めて観た時から"このバンドはヤバい"とメンバー全員が思って。だから、ウチらのイベントにもよく誘って対バンしていたんですよ。

●"ヤバい"というのは?

モリコン:ライブを観て圧倒的なものを感じると、"ヤバい"っていう言葉しか出てこないんですよね。圧倒的なライブを観ると、具体的な言葉が出てこなくて。そうでもないライブだと、逆に細かいところをピックアップしちゃうんですけど。

山本:pocketlifeのライブは、いつも楽しいですね。ギターやボーカルが上手いとか細かい部分も挙げられるんですけど、やっぱりひとことで言うと"ヤバい"んですよ。大好きだから、家でCDを聴きますもん。

●山本くんが他のバンドのCDを家で聴くのは珍しいですね。

山本:CDを聴きながらライブも思い出すし、単純にファンですね。僕らのライブにもよく来てもらっていて。

モリコン:最近はあんまり対バンもしていなかったので、お互いのライブを観ていない時期があって。でもこの前、久々に観たらすごく良かった。やっぱり、いつ観てもpegmapは良いですね。

●メンバー間でプライベートも仲が良かったりする?

山本:僕は仲良くなりたいと思っているんですけど、pocketlifeのメンバーはみんな落ち着いているから。雑な遊びができないので、踏み込みづらいんです(笑)。

モリコン:でも実は、pegmapのメンバーとは関わりがあって。Dr.河村くんとは一緒にライブをやったこともあるんですよ。俺はソロでもライブをやっているんですけど、河村くんにドラムを叩いてもらったらすごく楽しかったので手伝ってもらったんです。あと、Ba.冨田くんともスタジオに入ったことがあって…。

山本:えー! なんで? …俺ともやりましょうよ(笑)。

一同:(笑)。

●知らないところで実はつながっていた(笑)。

山本:河村と一緒にやったのは知っていたんですけど、冨田は知らなかったですね。ヤバい…吸収されまくってる(笑)。

モリコン:(笑)。冨田くんのベースが良いなと思ったので、スタジオに誘ってみたんですよ。

●冨田くんともライブしたんですか?

モリコン:やっていないですね。何度目かのスタジオが大雨で中止になったんですけど、それからリスケジューリングしてなくて(笑)。

山本:天候により解散(笑)。

モリコン:いつも同じメンバーとばかりやっているので、たまにそうやって違う人と一緒にやるのは新鮮ですね。俺はpegmapのメンバーが、みんな好きなんですよ。バンドサウンドとしてカッコ良いのは、全員のプレイが良いからだと思っていて。

●だから一緒にやりたいとも思うわけですよね。音楽的な背景は違いそうですが。

山本:"絶対、趣味は違うんだろうな"と思っていたから、初めて会った時からそういう話はしなかった気がする。

モリコン:俺は山本くんがMr.Childrenを好きなのは知っていますよ。

山本:この人は洋楽を聴いて育ってきた人なんだろうなとは思っていて。

モリコン:洋楽は好きですね。バンド同士のサウンドは確かに違うけど、何かしらの共通点はあるんじゃないかな。激しくロックしてるみたいな…それは違うか。

一同:(笑)。

●サウンド的にはアメリカっぽい乾いた質感は近いと思います。

山本:他のバンドの人たちがpegmapを聴いて共通点に感じる部分って、ほとんどが河村の要素だと思うんですよ。あいつはすごく音楽が好きなので、色んな要素を持ち込んでくる。僕はその上に歌メロを乗せているだけなので、音楽的な部分についてはそこに反応してもらっている気がします。

モリコン:確かに河村くんと音楽の話をした時は、共通するものが多かったですね。SoundgardenやJeff Buckleyが好きだったり、そういうところが共通しているから"この人のドラムはヤバいな"って思うんですよ。

●山本くんの歌はちょっとJeff Buckleyに通じるものがあるような気もします。

山本:僕はその人を知らないので…(笑)。

モリコン:存在感は近いですよね。ただ単に半端じゃない人がそこにいるだけっていうか。観ただけで"こいつはヤバい"って思わせられる存在感には憧れますね。山本くんはライブを観ていても、どこかアブない感じがするんです(笑)。"こいつは何かアブないな"っていう人に、俺は惹きつけられるんですよ。

●アブなさを感じるくらいのストイックさは、2人に共通しているのでは?

モリコン:この前、TVでサッカー選手の本田圭佑についてのドキュメンタリー番組を観ていたんです。彼に比べたら、自分なんて全然ストイックじゃないですね(笑)。

●そこと比べますか(笑)。

山本:僕は漫画家の冨樫義博や井上雄彦、大友克洋とかの作品を見ていて、"あんなに向き合えるってすごいな"と思うんです。あそこまで描き込める人って他になかなかいない上に、彼らには媚びが全くないんですよ。それでも評価されているのはすごいなと。自分に向き合っていてもただのオナニーになっている人はいっぱいいるんですけど、それがすごく濃厚だから他人に評価されるんだろうなと僕は捉えていますね。

●山本くんは、pocketlifeの音楽に対してはどう捉えているんですか?

山本:"最高"ですね。Mr.Childrenとかを聴くのと同列というか。楽曲が素晴らしいし、ライブも良い。聴いている音楽は全然違うんでしょうけど、僕はpocketlifeの曲の構成からリフまで全部が好きなんです。

●そんな細かいところまで聴いているんですね。

山本:キャッチーだから耳に入ってくるんですよ。

モリコン:キャッチーと言ってくれるなんて…ほとんど誰にも言われたことないのに(笑)。

一同:(笑)。

モリコン:でもウチのPiggy(G.)はそういう部分も意識しているというか、センスの中に染み込んでいる感じがします。だから、そう感じるんじゃないかな。

山本:彼が入ったことでより明確にはなったけど、3ピースの頃から俺はキャッチーだと思っていたんですよ。

●耳に残るという意味では、pegmapもキャッチーだと思います。

山本:僕らもほとんど言われないですけどね(笑)。

モリコン:pegmapのライブを観たら、全てが気になると思うんですよ。演奏はもちろん、態度からMCまで…全てが気になるという意味ではキャッチーなんだと思います。ライブを観た人に"今のは何だったんだ?"て思わせる感じがあるし、俺らもそうありたいと思う。

●フックがあるということですからね。

モリコン:やるからには、何か印象を残したいんですよ。「あいつら、マジでクソだったね!」って言われたとしても、それはそれでインパクトが残ると思うんです。「観たことはあるけど、よく覚えてないなぁ」って言われるよりもまだ良いから。

●最初に対バンした時もそういうものを感じたから、今まで関係が続いている?

モリコン:それは間違いないです。pegmapに似たバンドなんて他に知らないですけど、いたとしてもそれを俺が好きだとは限らない。ライブを何度も観て、音源も何回も聴いて"良い"と思ったわけだから。"~系"だから好きっていうわけじゃなくて、pegmapだから好きなんですよね。

山本:僕もジャンルとかで、pocketlifeが好きなわけじゃないんです。たぶん、音楽を作っている姿勢とかが好きなんだと思う。音を聴いていて、アプローチとかに"簡単に作っていないな"っていうことや熱意が見えてくるバンドが好きなのかな。"音楽が好きなんだろうな"って感じられる人が自分は好きなのかもしれない。

●そういう姿勢への憧れはある?

山本:それはありますね。ボーカルとしてすごく気持ちよさそうな声で歌っているので、自分もこんな声で歌えたらいいなとは思います。モリコンさんはすごくパワフルなんですよ。

モリコン:そこはお互いにないものねだりだと思います。俺も山本くんみたいには歌えないけど、そういうものだと思うんですよ。良いボーカリストはたくさんいるので、そういう人たちから無意識的に何かを取り込んでいるはずではあって。自分のスタイルと同じじゃなくても、良いと思えたり共感できる部分はあると思う。

●自分に似ていないから、好きになるというか。

山本:自分に似ていたら、好きじゃないと思います。

モリコン:逆にムカつくかもね(笑)。バンドはたくさんいるけど、それぞれにしか出せない音があるから良いわけで。たとえばギタリストをもっと上手いヤツに変えたからといって、そのバンドが良くなるとは限らない。あくまでも自分たちらしさをいかに出すかが重要だし、だからバンドをやっている意味があると思うんですよ。

●ちょうどpegmapは最近、ギタリストが変わったわけですが。

モリコン:デンキくん(沓掛靖)になった時も、俺はすごく変わったと思ったんです。ギターが変わると、バンドってすごく変わるんですよね。

山本:デンキが脱退して今は元susquatchの稲葉(洸)にサポートで弾いてもらっているんですけど、自分としてはそんなに違和感がなくて。新しいギターが"こういう人だから自分はこうしよう"みたいに考えてはいないし、自然に反応しているんじゃないかな。

●12/10にはpockelifeの企画で久々に対バンも決まっています。

モリコン:新しいメンバーになってからはまだ観ていないので楽しみです。絶対に前とは違うpegmapが観られるはずだから。pegmapがライブをやるっていうことは間違いなく、クオリティの高いものを見られるはずなんですよ。俺らも間違いないものをやります!

山本:僕らも楽しみだし、早くpocketlifeのライブが観たいですね。ビールを呑みながら、酔いしれたいと思います(笑)。

Interview:IMAI

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