音楽メディア・フリーマガジン

Shibuya Milkyway 3rd Anniversary JUNGLE LIFE Presents “JUNGLE STREAM 6”

真夏の夜をさらに熱くしてくれた、全てのパーティー・ピープルに感謝!

2013/8/02@Shibuya Milkyway
CAST:UNCHAIN / CRACK BANQUET / トレモノ / BRADIO
DJ:botta(ラクエンコウサテン) / MC:DJ ガッツン

Shibuya Milkywayの3周年を記念して、この日で6回目となる“JUNGLE STREAM”が開催された。オープン初年度にJUNGLE LIFEとMilkywayの共催企画として始まった本イベントだが、毎回違った色に染まるのも面白いところだろう。今回の出演者はUNCHAINにCRACK BANQUET、トレモノにBRADIOというメンツで、パーティー感溢れるイベントになることを予想させるが果たして…?

主催者ですら展開が予想できないイベントを、いきなり派手に盛り上げてくれたのはトップバッターのBRADIOだ。日本人離れしたルックスとパフォーマンスで目を引くVo.真行寺貴秋を中心に、ソウルやファンクなどのブラックミュージック的なグルーヴを取り入れたダンサブルなサウンドが観客を一瞬で虜にする。初めて彼らのライブを観た人も多かっただろうが、否が応でも身体を揺らさずにはいられない音との出会いに誰もが心を鷲掴みにされたはずだ。

そんな興奮が冷めやらないフロアをゆるやかに飲み込んだのが、2番手のトレモノだった。レゲエやサーフミュージックを独自に昇華したサウンドは、どこまでもピースフル。心地よいサウンドと伸びやかなメロディに身を任せていれば、いつの間にか南国のパラダイスに運ばれてしまったかのよう。沖縄・石垣島出身という彼らの出自にも納得の楽園トロピカル・ムードでフロアの空気を一変させ、その中にいつまでも浸っていたいと思わせてくれた。

良い意味でユル〜くなった空気をビシっとシメるかのように、ソリッドな演奏を冒頭から奏でたのはUNCHAINだ。エモーショナルなロックサウンドに、ジャズやソウルなどのブラックミュージックを融合してきた彼らはこのシーンでは先駆者と言えるだろう。誰かを真似するのではなく、道なき道を突き進みながら自分たちだけの音を追求してきた彼らのライブは説得力十分。始まった瞬間に“さすが”と思わせられたが、次々と繰り出される名曲の数々にはもう「参りました」と言うほかない。

恒例のJUNGLE TIME(生¥100TIME)で、フロアにアルコールの陶酔が広がり始めたイベント終盤。いよいよトリを務めるCRACK BANQUETの出番がやってきた。ドラム以外のメンバーがステージ最前へと飛び出して、各々の音と動きでオーディエンスを煽り立てる。その場にいる観客全てを巻き込むかのごとき、エンターテインメント感溢れるステージング。グルーヴィーでロッキンなバンドサウンドのダイナミズム。トリを飾るにふさわしい圧巻のライブで、会場を至福の高揚感で包み込んだ。

以上の4バンドに加えて、DJのbotta(ラクエンコウサテン)とMCのDJ ガッツン。そしてShibuya Milkywayに集った全ての観客やスタッフが混ざり合って生み出されたグルーヴは、確実にこの夜を忘れ得ないものとしたことだろう。真夏の夜をさらに熱くしてくれた、全てのパーティー・ピープルに感謝!

TEXT:IMAI

UNCHAINCRABAN

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