音楽メディア・フリーマガジン

THE地球人

どこに行っても楽しい音楽で作る笑顔の『わ』

今年の1月に現メンバーでの活動を開始したTHE地球人。ポップでキャッチーだけど、どこかクセのあるその音楽と同様に、楽しくて個性の強いメンバーが勢揃いしている。今回、メンバーともお客さんともしっかり手を繋いで、音楽の『わ』を作るべく、渾身の1stミニアルバム『地球人の『わ』』をリリース。THE地球人というバンドの生態から今作の制作秘話まで、徹底的に解剖してみた。

 

●まず、出身地も年齢も違う5人がバンドを組んだ経緯をお訊きしたいんですが。
サンライズ高橋(以下、サンライズ):はねくんとめぐは、ネットのメンバー募集で出会いました。シブヤくんとはバンドの繋がりで。

シブヤ:僕とサンくん(サンライズ)は、まだ僕が別のバンドをやっていた時に友達になったんです。サンくんはその頃からTHE地球人をやっていたんですけど、ある時メンバーが抜けて、活動が怪しい状況になっていたんですよ。ちょうど僕のやっていたバンドもあまり活動をしなくなっていた時だったので、一緒にやることになりました。

●なるほど。一番年上の小田さんとは、どうやって知り合ったんですか?

シブヤ:僕と小田さんはラーメン屋で知り合ったんです。

●なんでラーメン屋?

シブヤ:一緒の職場だったんです。俺が、新しいバンドをやるから、ドラムで一緒にやらないかと誘いました。

小田:過去にバンドをやっていたことがあったんですけど、誘われた時にはもう辞めていたんです。でも、声をかけてもらって“きたぞ!”と。

シブヤ:救世主が現れたと!

●アハハ(笑)。かなりキャラクターの濃いメンバーが揃っているように感じるんですが、お互いにどんな印象をお持ちですか?

シブヤ:小田さんは会話のキャッチボールができないんですよね(笑)。

サンライズ:話が通じないから、あまり1対1で喋りたくない(笑)。

●え? いきなり不仲説が浮上しましたけど…。はねさんはどんな人?

サンライズ:はねくんは頑張り屋で、縁の下の力持ち。可愛いこぶっているところはあるけどね(笑)。

シブヤ:僕も努力家のイメージが強いですね。怒られたことを直そうと頑張っているのが、一番見えるメンバーですよ。

小田:リズム隊として一緒にやっていても、メキメキと腕を上げているし、すごく頑張っているんだと思います。

はね:褒められた(照れ笑い)。

●すごく努力家なんですね。今日いらっしゃっていないめぐさんは?

サンライズ:マイペースで掴みどころがない感じ。

シブヤ:一番大人ぶっているんですけど、実は子供だと思いますね。

●小田さんとめぐさんは一番年が離れていますが。

シブヤ:でも、4人の中では小田さんが一番仲がいいんですよ。THE地球人では、めぐと小田さんが姉弟っていう設定なんです。

小田:おかしな話なんですが、向こうが年上で高校生という設定で、よくいじられたり、食べ物を与えてもらったりしています(笑)。

●そんな裏設定が(笑)。続いてシブヤさんは?

はね:シブヤくんはお喋りだよね。

サンライズ:うん。うるさい。でも、バンドのムードメーカーではあるかな。

小田:沈んでいる空気もドカンと持ち上げてくれます。

シブヤ:イエーイ! 救世主!

●いろんなところで大活躍ですね(笑)。

はね:逆にサンくんは根暗だよね。

シブヤ:それに、ネガティブな寂しがりだもんね。

●寂しくなって落ち込んじゃうタイプなんですか?

シブヤ:落ち込むというか、拗ねます(笑)。子供みたいな部分がある人ですね。でも、やっぱりうちのリーダーなので、やることはちゃんとやってもらっています。

小田:THE地球人というかTHE野生人で、一番人間っぽくて、“ひねくれどん”でもあるし…。

はね:THE野生人!? もう全部意味が分からないよ!

シブヤ:やっぱり小田さんは話が通じない(笑)。

●では、M-4「ひねくれどん」も入ったニューミニアルバム『地球人の『わ』』のお話に移りましょうか(笑)。この曲はゆるさ全開で、ものすごく気の抜けたコーラスには、思わず吹き出しそうになったんですが。

シブヤ:僕と小田さんはレコーディングで実際に吹き出しちゃって、最後のコーラスには入っていないんですよね(笑)。

はね:ブースに5人で入ってコーラスを録ったんですけど、2人が笑っちゃったので。

●歌えなくなったんですか(笑)。逆にM-6「祭リズム」は祭囃子から始まって、すごく疾走感に溢れた曲になっていて、今作の豊富なバラエティに驚きました。

サンライズ:タイトルの通り、“お祭り”をテーマに作りました。

シブヤ:サンくんが持ってくる歌詞にはだいたいテーマがあるんですよ。そこは絶対に壊さないよう、心がけています。テーマに関しては、みんなで話し合うようにしているんですけど、それによって行き詰まっていた曲が一気に進むことも多いですね。

●なるほど。今作は1曲1曲にも様々なテーマが見えますけど、アルバム1枚を通しても1冊の絵本を読んでいるような感覚になりました。

シブヤ:狙い通りですよ! なかなか決まらなくて、何回も組み替えた中で、この曲順になったんです。

●悩んだ結果、いい流れができたわけですね。そんな今作のタイトルを『地球人の『わ』』にしたのは、聴いてくれる人達と“繋がっていこう”という想いから?

サンライズ:それもありますし、現メンバーになってようやく落ち着いてきたので、5人の中でも輪ができ始めたんじゃないかなと。あと、レコーディング自体は大変だったんですけど、みんなで輪になってできたという意味も含めて、このタイトルにしました。

●間もなく今作の先行発売を兼ねたレコ発ツアーが始まりますが、ズバリTHE地球人のライブの見所は?

サンライズ:いつも僕達の音楽で会場にいる人をみんな笑顔にできるライブを目指しているんです。見せるということも意識して、手拍子をしたり手を振ったり、お客さんに絡んでいったり、ステージ上からのコミュニケーションを取るようにしていて。

●客席との距離感が近いライブなんですね。

サンライズ:今ツアーで初めて行く場所もいっぱいあるので、僕達の楽しい音楽はどこに行っても楽しいと思ってもらえることを確認したいし、バンドとして成長して、THE地球人がもっと仲良くなれるといいなと思います。

Interview:Hirase.M

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