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TëKMO+のサウンド設計室 第2回|教材は「navyblue」

80年代の“夜の匂い”って、ただ古い音色を使えば出るわけじゃないです!
TëKMO+の3rd ALBUM収録の「navyblue」(https://pci.lnk.to/navyblue)は、懐かしい80年代のサウンドを、“今のスピード感”で蘇らせるために設計した曲。

聴けば聴くほど要素が分解できて気づいていくタイプのやつ。

1)今月の問い

「80sの懐かしのサウンドを、現代J-POPの疾走感で成立させるには?」

2)結論

「navyblue」の正体は、これ。

  • ジャンルを“混ぜる”じゃなく、“重ねる”
  • シンセの音色で“遠近感”を作り、夜景みたいな奥行きを出す
  • リズム隊が16分を刻むことで、曲に推進力を与える

この3つの要素で、80sの気配が“懐かしさ”で終わらず、新しさを生み出していくよ。

3)設計ポイント①:ジャンルを1つに絞らない

「navyblue」は、1つのジャンルで説明しようとすると分かりにくい。
でも実は、いくつかの“味”を重ねて作ってる曲だと思うと一気に見える。

中心になってるのは、だいたいこの4つ。

  • Synthpop(シンセポップ) , Power Pop(パワーポップ):メロが強くて、歌も前に出る。曲の芯。ライブで聴くと“パワー曲”なのが分かるやつ。
  • City Pop(シティポップ):リズムが気持ちいい。和音もちょっと大人。曲に“洒落感”を足してる。
  • Synthwave(シンセウェーブ)80年代っぽいキラキラした光。夜っぽい景色を作る担当。
  • Disco Funk(ディスコファンク):ベースがうねって、体が勝手に動く感じ。踊らせる担当。

大事なのは、混ぜただけじゃなくて、役割分担してるってこと。

懐かしさは“背景の景色”に回して、前に出るのはメロとノリ。

だから、レトロっぽいのに古臭くならない。

4)設計ポイント②:シンセは「距離」で聴くと一気に分かる

「navyblue」の立体感は、曲中にずっと「ジャン!」って鳴ってる、シンセの音色が作ってる。
同じシンセでも、“どこで鳴ってるか”が全部違う。

・近くで鳴るシンセ

サビで「チキチキ」って細かく鳴ってる音が聞こえるかな?

→ これがあるから、沢山の音を詰め込んでも、全体がボヤけないで輪郭がはっきりとするよ。

・遠くで鳴るシンセ

耳を澄ませて。サビ、歌の後ろの方の遠くで「ジャン!」ってくり返し鳴ってる音。
これはあえて“奥のほう”で鳴らすことで、夜景の光みたいな広がりを作ってる。

→ ここが「navyblue」の“色”であり!背景となってるよ。

おすすめの聴き方
サビを1回だけ“歌”を追わずに、近い音遠い音の順で意識してみて。
「この曲、奥行きでテンション上げてるな」って分かるはず!

5)設計ポイント③:リズム隊が主役みたいに動く(簡単版)

「navyblue」の速さって、音が派手だからじゃない。
ベースとドラムがずっと前を走ってるから、自然に加速して聴こえるでしょ?

  • ベース:ただ支えるんじゃなくて、細かく動いて曲を引っぱる。だから跳ねて聴こえる。
  • ドラム:特にスネアが気持ちいい。ここが抜けるからスピードが出る。
  • ハイハット:細かい刻みで、体感のテンポを速くしてる。

つまりこの曲は、
**シンセが“夜の景色”を作って、リズム隊が“車で走らせてる”**曲。

6)「今日の“懐かしい音”」の正体

【正体:】“硬いシンセ音” × “16ビートのリズム”=80sの夜のネオンとスピード感

  • New Order「The Perfect Kiss」

7)まとめ:この曲は「夜の情報量」

「navyblue」は、80sの懐かしさをそのまま持ってきてるんじゃない!
遠近感(空間)と、リズム感(速度)で、現代J-POPに変換てる楽曲!

ヘッドホンで、夜に聴いて。
奥でキラキラしてて、手前でチカチカ鳴ってて、下でベースが走ってる。
それが全部そろった瞬間、曲のタイトルが“色”として見えるはず。

 

【作品とライブの案内】

3rd Album:『CONTINUE?』全国発売中!
『navyblue』を収録したアルバム。全曲はこちら:
(配信/https://pcim.lnk.to/continue

(全国のCDショップにてお買い求めいただけます。)
(販売元購入サイト:https://pcimusic.com/s/pec/item/detail/TKMO-0003?ima=4016

(タワーレコード:https://tower.jp/search/item/T%C3%ABKMO%EF%BC%8B

(楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/18420063/?l-id=artistpage-item
(※画像1)

 

[ ONE-MAN LIVE 2本同時解禁!] 

 5/23(土) 下北沢Music Islanmd O

「たっぷりテクモvol.2サウンド設計-実演編-」

〜近距離でテクモサウンドを紐解く〜

https://www.tekmoplus.com/blank-6/tappuritekumovol-2-saundosekkei-jitsuenhen

 

8/21(金) 月見ル君想フ

TëKMO+ ONEMAN LIVE ”Summer pulse”

〜テクモと騒ぐ夏〜

https://7057.zaiko.io/e/tekmo0821


 

TëKMO+のサウンド設計室 第1回|教材は『24/7』

始まりました。TëKMO+の連載コラム「サウンド設計室」。

第1回は、3rdアルバム収録曲『24/7』を教材に、

“おしゃれで切ないのに「ノれる」”の正体を分解していきます!

1)今月の問い

「“おしゃれで切ない”って、音でどうやって作る?」

2)結論

『24/7』の“エモさ”は、

①夜色のハーモニー

②低音が演出する疾走感

③ネオンみたいな質感

の3つで設計してる。
その結果、80sの都会的ポップスの“キラめき”が、現代の鳴りでよみがえる。

3)設計ポイント3つ

① ハーモニー:夜の街を彩る「エモい」色の正体

この曲を聴いて「なんだかオシャレで切ない」と感じるのは、使われている音の重なり(コード)に秘密があります。

単なる「ドレミ」の明るい音だけでなく、少しだけ「濁り」や「浮遊感」のある大人っぽい音の組み合わせを多用しているからです

例えば、都会の夜景を眺めているときに、街灯がじわっと滲んで見えるような感覚ってありますよね。あの「切なさと高揚感が混ざった感覚」を音で表現しています。

ただ明るいだけじゃない、夜の空気感を含んだ「エモい」響きが、曲全体に深みを与えているのですね!

 

② リズム:夜を駆け抜ける「ドキドキ感」の作り方

この曲の最大の魅力は、立ち止まらせないような疾走感(ドライブ感)にあります。

心臓の鼓動よりも少し速いテンポに加え、リズムのアクセントをあえて少し「ずらす」ことで、聴いている人の背中をグッと押すような躍動感を生んでいます。

夜の高速道路をスムーズに走り抜けているような感覚。
一定のリズムを刻みつつも、時折「跳ねる」ような動きが入ることで、身体が自然に揺れてしまうような心地よいグルーヴを生んでいます

耳を澄ませて、一度歌から耳を離し、ドラム・ギター・ピアノ・ベースがどのようなリズムを刻んでいるのか意識して聴いてみてください。

 

③ 質感:音の中に閉じ込めた「ネオンの光」

曲全体を包んでいるのは、80年代の都会的なポップスを現代風にアップデートしたキラキラした質感」です。 耳を澄ますと聞こえてくる、宝石を散りばめたようなサックスや電子音の響きが、まさに夜の街に輝くネオンサインを連想させます。
一方で、ボーカルや楽器の生々しい熱さもしっかりと感じられるため、冷たいデジタルな印象にならず、どこか「人の温もりや息づかい」を感じる音に仕上がっています。
この「新しくて、どこか懐かしい」光の質感が、聴く人を一瞬で都会の夜へ連れて行ってくれるのです。

4)「今日の“懐かしい音”」の正体

【正体:80年代のドラマ主題歌のような「都会のキラめき」】

この曲から感じる「懐かしさ」は、かつてカセットテープから流れていたような、少し背伸びをした大人なポップスの要素を感じさせます。
今の時代に聴くと、それが逆に「新しくてカッコいい」響きとして胸に刺さるんです!

 

聴いてみてほしい懐かしの曲

 

・杏里『悲しみがとまらない』

(切ないけれど踊り出したくなる、80sシティ・ポップの代表格となる楽曲)

https://www.youtube.com/watch?v=Io57r9R0HcE

 

・PSYQUI 『ヒステリックナイトガールfeat.Sach』

80sシティ・ポップの質感に、futerbassをかけ合わせ現代ポップスに落とし込んだ楽曲。24/7の1:10〜の10秒間と、こちらの楽曲を聴き比べてみてね!)

https://www.youtube.com/watch?v=MwxgUVrj5m4

5)今夜の“耳トレ”(1分でできる!)

「一番低い『ドスンドスン』という音だけを追いかけてみよう」

今日は、ボーカルではなく、一番低いところで鳴っている**「ベース」の音**に全集中して聴いてみてください。

  1. 最初は難しいかもしれませんが、耳を「低音」のフィルターにするイメージで。
  2. この曲のベースは、単にリズムを刻むだけでなく、まるで歌っているように激しく、かっこよく動いています。
  3. 「あ、ここでベースが跳ねた!」と気づくことができれば、曲の疾走感が2倍、3倍に感じられるはずです。

土台となる低い音が、どれだけ曲をエネルギッシュに動かしているか。それを知ると、音楽を聴くのがもっと楽しくなりますよ!

【作品とライブの案内】

3rd Album:『CONTINUE?』全国発売中!
『24/7』を収録したアルバム。全曲はこちら:
(配信/https://pcim.lnk.to/continue

(全国のCDショップにてお買い求めいただけます。)
(販売元購入サイト:https://pcimusic.com/s/pec/item/detail/TKMO-0003?ima=4016

(タワーレコード:https://tower.jp/search/item/T%C3%ABKMO%EF%BC%8B

(楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/18420063/?l-id=artistpage-item

ONE-MAN LIVE開催決定!
2026/2/22
(日)「FORTH」|天王洲アイル KIWA
チケット:https://t.livepocket.jp/e/forth0222
(初めての人でも乗れる合図、用意してます!)