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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第15プチ

第15プチ〜タバコ吸えなくなるの?〜

twitterそんなに書かないんだけども、まあちょっと覗いたりはするわけ。たまに。
そしたらすげー口論をこないだ見たのよね(笑)口論って言葉で合ってるのかな?文字やからね。文字制限のあるtwitterですげー争ってた。
時代って変わっていくよね。スマホのフリックでササッと、もしくはPCのキーボードをタンタンタンッって叩いて喧嘩するんやから。すごい時代だ(笑)
以前『her』って映画を観た。声のみの人工知能OSに恋をしてしまうおっさんの物語。吹き替えで観たんやけど、まあその人工知能OSの声優が反則なんよね。あれは恋するかも(笑)って思ってしまうくらい。観てみて。ぶっとんだ内容やけど、そんな未来が来るのかもしれない。

そうそう、先日新宿に行った際についでに服買おうと思ったんよね。そしたらレジが完全自動レジでさ。いや、全然使い方わかるよ?初めて見るような自動レジでも見りゃわかるようになってるしさ。ナメんなよ。。。。って思ってたわけ。
ビックリした。全くやり方わからへんねん(笑)ってかあれ初めての時みんな絶対わかってないわ。

普通タグとかをピッて自分でやって精算するでしょ?そんなピッてやるとこないねん。画面があるだけ。それで周り見渡したら、なんかレジの下側に引き出しみたいに開ける部分があって、みんなそこ開けて服をいっぺんに入れてるわけ。ぐしゃぐしゃにしていっぺんに。「えっ??」って感じ。
その引き出しみたいな中に服を入れることによって重さを計ってる、とかなら理解出来たのよね。引き出しの中はなんにもないただの空間。
仮に重さを計ってたとして、それで服を判別して精算は無理だよなーって思って色々考えたけど全然わからんかった。

でもとりあえず真似して入れてみるわけですよ。ガバッと。ほんならそれだけで画面上に、入れた商品がズラって並ぶねん。値段と共に。ビックリしたよね。帰りながらスマホでググッてみたわけ。すると画期的でちょっと話題になった自動レジで、なにもない引き出しの中に実はセンサーが張り巡らされてて、バーコードではなくタグに埋め込まれた何かを認識して商品判別してるらしいね。

んなもんわかるか!いやすごい。ここまで来たかって思いと、俺ももう終わりだなって思いを背負いながら帰ったよ。あ、写真撮り忘れたから先日買ったお気に入りのMacbook載せとくね(笑)

 

 

さて本題。先日、スタッフから「受動喫煙防止条例」ってどうなの?って聞かれた。
正直あんま条例とかに興味なくてスルーしてたんやけど、これはなかなかにヘビーな条例やね(笑)賛否両論あるのわかる。もちろん考え方はそれぞれあっていいので何かここで考えをひけらかす気は無いのだが、「マジでこれやんの?いいのこれ?(笑)」って感想かな。賛成でも反対でもない。「マジでこれやんの?」に尽きる。

僕はタバコを吸わなくなってからもう2年ちょっとくらい経つ。パタッとやめたんよね。それからずっとVAPEっての吸ってるけど。VAPEはタバコでもなんでもないよ!水蒸気を吸ってるだけ。アメリカじゃ主流になりつつあるね。

タバコやめて以来、あのタバコの臭いがもうクサくてクサくて(笑)服につくやん?うっわクッサーみたいな感じ。常に周りには「自分も前吸ってたやん!」って言われ

るけど。いやもっともな指摘。いわゆる嫌煙家ってのは実は元喫煙家が多いのかもね。僕はいちいち喫煙者を非難する気は無いけど。「クサい〜やめて〜」とは思うけどね(笑)

さて、話を戻そう。「受動喫煙防止条例」について。
そもそも、『条例』とはなにか?

日本国憲法第94条
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。

これから分かる通り、”法律の範囲内”で条例は制定されなければならないのね。
法律は“憲法の範囲内”でなければならない。つまり、憲法の範囲内で法律が作られ、その法律の範囲内で条例が作られるってことね。

ちなみに、条例に違反した場合、法律と同じように罰せられることになる。 しかし、上に書いた通りの序列なので法律ほど効力が強いわけでもなく、あくまで目標として目指して頑張りましょうね〜って感じのものが大半を占めてる。違うのもあるけど。一応イメージとしてそんな風に捉えておいてくれたらいい。 条例とは、各地方自治体が定めるその区域の法律のようなもの。

以上から僕が感じていることは『受動喫煙防止条例』なるものは”法律の範囲内”はたまた”憲法の範囲内”と言えるのか?というところ。あとは、マジでこんなのしちゃったら飲食店とかどうなんの?ってところ。

ほぼ全ての飲食店でタバコが吸えなくなる。僕の実家は飲食店。喫煙専用室の設置は認められるようだが、そんなスペースがある飲食店は限られてくる。チェーンしか対応出来ないんじゃないか?

僕も感じてるような懸念は結構あるようで、禁酒法の再来か?と言った声も聞かれる。禁酒法とは、昔アメリカで施行された法律の1つで、お酒の製造・販売・輸送を禁止するというかなり無茶だった法律(笑)やり過ぎた規制で密造や密輸が絶えず、治安は悪化し、粗悪品の飲酒による健康被害が増えたり目も当てられない結果になった。更に、違法にお酒を取り扱うギャングと警察との間での銃撃戦などで死者数千人を出す大惨事に発展したり、大失敗と言っていい法律。

正直全然そこまでじゃないけれども、やり過ぎ感は否めないかも。小規模の飲食店はダメージが大きいだろう。僕が住んでるマンションの隣に老舗っぽいカラオケ喫茶があるんやけど、老人たちが数人毎日歌い続けてるわけよ(笑)あんなところも喫煙できなくなるわけで、キツいと思うよ。財政面でもタバコ税による税収が落ちるだろう。

とまあ、ほんとに人によって捉えかたは変わるんだろうけど、ちょっとマズい条例だと個人的には思うな。僕はなんでも反対ってわけじゃなくてだいたいOK派なんやけども(笑)これはちょいキツいなって感じてる。法律かじった人は特に違和感あるんじゃないだろうか?
よーし、何か反対運動あったら参加するよ。、、いや、そこまででもないかな(笑)

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
『forthemorningafter』をリリース。

http://kenjiyoshidamusic.com/

 

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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第14プチ

第14プチ〜コクサイホウってなぁに?〜

男のロマン。
こないだなんか考えてた。人間って猿から進化したとか言われるやん?
まあそれ自体ホンマかよって思ってはいるんやけど。
動物園の猿がずーっと世代交代していっても猿は猿やぞって。
途中で進化(ところで進化ってなんだ?)しても猿は猿ちゃうの?と思っちゃうけど、
そこらへんは置いといて、まあ猿だとしよう。じゃあ仮に、昆虫とか爬虫類とかの中で進化を遂げていた場合どんな感じになったんだろう。
爬虫類が恐竜になったんやったっけ?あかん全然わからん。
とにかく、昆虫とか爬虫類みたいなのが人間っぽく進化していた場合どんな感じになってたんだろうか。もしかしてどこかに今も存在するかも!?

とかアホ丸出しの妄想してたんよね先日(笑)
で、もし昆虫人間や爬虫類人間と呼べるようなものが存在する場合、さすがに地球上にいたら既に発見されているだろう。ちっロマンのない時代だ。
じゃあ宇宙にいるかも?昆虫や爬虫類がなんらかの進化して宇宙に出て行ったかも。。?
その場合どんな見た目になってるんだろう。。あーっ!よく言われる宇宙人の見た目って昆虫とか爬虫類みたいやん!あいつら昆虫や爬虫類ちゃうの!?

と思い至って自分でびっくりしてた(笑)
とっくに誰かが妄想してる事なんやろうけど。

宇宙人は未来人って説は聞いたことあるな。科学が発展し人間は力をどんどん使わなくなり、現代でもPCやスマホを「見る」って行為に特化されていってるように、その為に目が大きくなっていき、筋肉はなくなって行き、頭脳がより求められていくので脳が巨大化していき、地球の環境がなんか変なことになって日光がアレするからメラニン色素がアレしていき肌があんな色に。。。みたいな。

一回ちゃんと調べてみたいなあとは思ってる。ナスカの地上絵もあれ作り方はもう判明してて、小学生でも描けることがわかってる。モアイ像の移動のさせ方も判明してたはず。紐結びつけて両方から引っ張って傾けて歩くように進ませるみたいな。ピラミッドはどうだっけ?
ミステリーサークルもいたずらなのが判明してる。あー夢がない。
どんどん検証されていって、自らで夢を潰していってる感じやね。

さて、そんな風に我々人類はそこそこ長い歴史を持つわけ。
そんな中で様々な民族が様々な国を作り今に至る。そして、それぞれの国で法律を作り、その法律により治められている。もちろん少数例外はあるが。
それぞれの国で勝手にやってくれりゃいいし、他の国がどうこう言えるものじゃないのは基本として、じゃあその国同士はどんな風に関わってるんだろうか?

それが『国際法』というものである。

大雑把に書くが、国際法とそれぞれの国の国内法はどちらが優位なんだろう?
答えは国際法ね。国際条約に反する国内の法律(国内法)は、原則変更をしなければならない。
“長いものには巻かれろ”みたいなイメージね。

だが、国際法というのは実はふんわりしてる部分がある。
国際法というのは2つに分かれるのね。聞いたことあるだろう『条約』と聞きなれないであろう『国際慣習法』に分かれる。

『条約』ってのはわかるよね。ちゃんと文字として残す国同士の約束事。渋いとこで「日ソ不可侵条約」とかね。一方的に破られた条約。
一方、『国際慣習法』ってのは文字になってないのね。どう言えば一番しっくりくるだろう、慣習って感じ。裁判での判例と同じようなものなんだけども、ようするに「今までこうやって来たやん」って雰囲気と捉えてもらればいいかな。

国際法というのは、国内の法律ような強制的な法ではないのね。
日本の法律でもそうやけど、法を破った者には制裁が下されたりするやん?
この制裁措置があることで、法が機能してるって面がある。
でも国際法の場合、国際法を破った者が必ずしも制裁を下されるわけではないのよね。
だから上記に例を出したように、一方的に条約破られたけど特にお咎めは無かったりする。

英語で書くと、国際法とは”international law”ね。ここで使われている”law”はもちろん日本語で言う”法”なので、訳して『国際法』となるんだが、実態が少し違う。
“仁義”みたいな言葉として捉えた方が実態が掴める。”国際的な仁義”みたいなものね。
〜仁義を破れば何かしら報復される可能性がある〜
もちろん報復がないかもしれない。でも、鬼の首を取ったように報復される可能性がある。
その事が、国際法ってものを機能させてる感がある。ふんわりしてる部分がある、と冒頭に書いたのはそれ。

国際法は“実質的な道徳”に過ぎない。とも言われて来た。でも、道徳に反しても報復を受けることはあまりないでしょう?
国家間では今までも国際法違反による報復が行われて来た実態があり、それが国家間の約束事などを機能させている面がある。
なので”仁義”のようなものと捉えるのが一番イメージしやすいかなって思う。

国内の場合は、例えば窃盗したりしたら国から怒られる。ハッキリ罰を受けるわけね。それよりはふんわりしてるけど、国際法に違反したら”報復される可能性がある”。って違い。

ちょっとイメージつかめた?
普通に生きてたらニュースで国際法だとか言われてもわからんしね。豆知識としてこんな感じで理解してるだけで視野が広がるんじゃないだろうか!

あ、そうそう。新宿行った時にVR体験が出来るとこが出来てた。
今度入ってみよ。

 

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
『forthemorningafter』をリリース。

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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第13プチ

第13プチ 〜ケッコンってなに?〜

禁煙してからもう2年くらい経つかな?
特にタバコやめようって意思があったわけでもなく、VAPEってのに乗り換えただけなんやけど。日本ではまだあんまりいないよね。VAPEショップが色んなとこに出現し始めてるから普及はしつつあるんやろうけども。仲間のドラマーさんにVAPE教えてもらってから、一切タバコ吸ってない。快適快適。

VAPEって電子タバコって日本では言われちゃってるけど、いわゆるタバコとは全く違って煙じゃなく蒸気を吸ってるだけなのね。香り(味)のついた蒸気。加湿器からぶわーって出る蒸気吸ってるようなもん。
とまあVAPEの事はどうでもいいんやけど、吸って吐いたら口から蒸気が出るのでまるでタバコの煙のように見えるのよね。なので、店行っても一応喫煙ルームでしか吸えない空気。もうあのタバコの臭いとか煙とか勘弁!って感じなんやけど、喫煙ルームいくしかないのよね。「違います!これVAPEです!ただの蒸気ですよ!?」って言っても伝わらんやろうしね。
“VAPE、始めて見ませんか?”
ちなみに僕がずっと愛飲してるのは『Witchers Brew “BLACKBIRD”』
ちょい高級なリキッド。ウイスキーみたいでしょ。めっちゃ美味いよこれ。

 

さて、先日友人の結婚式にお呼ばれした
あんまり経験ないし基本的に僕は常識がないので、礼儀作法みたいなもんも全然わからず。とにかく「スプーンとかフォークは端のやつから使うべし」って事だけ頭に入れていった。音楽仲間大集合やったから、ちょっとナメてたんよね。どーせどいつもこいつも社会生活不適合者だろうって。意外とみんなキッチリしててびっくりやったけどね。

という事で、『結婚(婚姻)』とはなんなのか?について書いてみようと思う。

憲法24条1項
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

このように憲法に「両性の合意」と書かれているので、「同性婚」をめぐって色んな議論が起きてる。「憲法改正しないと同性婚は法的に成立しない!」とか、「両性とは、男女だけではなく女性と女性や男性と男性も含まれると解釈すればいい!」とか。
ってゆうか、この憲法が出来た時には同性婚って事自体がほとんど想定されてなかっただけでしょ?って感じなんやけど。

民法第739条
婚姻は、戸籍法の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。

役所に婚姻届を提出し、受理されたら結婚成立って感じ。
とまあ、こんな風に規定されているわけ。

『内縁』って聞いた事あるだろうか?『事実婚』と言われたりするね。
最近、内縁や事実婚って言われる関係が増えて来ているみたい。

夫婦別姓の議論が高まったり、内縁関係が増えたり、いろいろな束縛が時間とともにガバガバになる傾向はあるよね(笑)
何故、夫婦同姓にしないといけないんだ!何故、同性で結婚できないんだ!何故、結婚をする必要があるんだ!みたいなね。悪い意味じゃなく、そうなっていく宿命なんやろうね。

事実婚(内縁)とはなんなんだろうか??
事実婚とは、婚姻届は出していないものの、実質的には夫婦同様の関係にある男女間の状態のことを言う。婚姻届を提出していないので、公的な手続面では法律的な婚姻関係にある夫婦とは区別されることが多くなるけれど、他人から見れば普通に夫婦関係に見えるし本人たちも夫婦関係のつもりって状態。

事実婚のメリットは、姓の変更をしなくていい事。
夫婦関係を解消しても戸籍に記載されない事。(届出婚の夫婦が離婚した場合には、それぞれの戸籍に離婚した旨の記載が残る)。ま、当たり前のことよね。

では、事実婚のデメリットはなんだろうか?
詳しいところまではここでは書ききれないが、事実婚ってものは法的に結構保護されるようになって来ている。婚姻届出してないから法律的な婚姻関係じゃないけれども、なるべく同じように扱ってあげましょうよって感じ。
だがしかし、決定的に違うのが相続に関する事。

事実婚の夫婦は、互いに法定相続人とは扱われない。そのため、一方が死亡した場合、他方が相続できないという事態になる。これは遺言である程度対応することは可能。ある程度はね。とりあえず、現在の法制度では事実婚は相続において圧倒的に不利になってる。

子供が生まれた場合、子供は母親の戸籍に入る。そのままだと父親が空欄のままになるので、父親が認知届けを出すことにより、子供と父親との法的な関係が出来上がる。でもそんな風に、子供と父親との間に法的な関係が出来上がっても子供の姓は母親の姓のまま。もし、父親の姓を名乗らせたい場合は父親がその子を養子にすることで、子供は父親の姓を名乗ることが出来る。

ね、ややこしいしちょいメンドくさいでしょ?(笑)
人それぞれ自由なので、メリットデメリットとかを分かった上で選択すればいいよね。決めては、相続と子供の事かなあ。配偶者控除とか使えないとかも大きいけど。上にも書いた通り事実婚でもまあまあ保護されるのよね。

豆知識として、あまり日本では一般的じゃないけれども夫婦財産契約というものがある。法務省調査によると日本で夫婦財産契約の登記は10件くらいらしい。
夫婦財産契約とは、結婚前に夫婦間の財産関係について決める契約のこと。
結構シビアな契約なのよね(笑)
例えば、「離婚時に夫が妻に支払う金額の上限は〜円とする」「婚姻後1年以内に離婚した場合は財産分与を行わない」みたいなね。
ちょっと日本人の感覚に合わないし実際使い勝手が悪いと言われるのでほとんどの人がやっていないが、きっちり契約を結んでから結婚する人もいる。
ま、自分たちの好きなスタイルで自由にしてくれお幸せに(笑)

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第12プチ

第12プチ 〜ジコウってなに?〜

“ジコウ”って何かご存知だろうか?
自公連立政権のことじゃないよ。”時効”ね。今回は時効について。

えっと、先日新宿にできたAppleストアを見に行った。新宿に用事あったからついでに。
Apple好きなんやけども、まともにAppleストア行ったこととかなかったんよね。
macbook使ってるけど、デスクトップのiMacってやっぱいいのかなー見てみたいなーと思って寄った。
初めて行って少し衝撃を受けたね。ほっとんど外人やねん(笑)
店員は黒人の人もいるし、白人もいるし、アジア系の人もいるし、客も同じく日本人の割合すげー低い。日本人の割合2〜3割じゃないか??と思った。なんであんな事なってんのあれ?(笑)たまたまなんかな?
いやーでもオシャレですね。多分70歳くらい(?)のおじいさんが店員に「普段携帯は何をお使いですか?」って聞かれて「テン(iPhone X)だよ」って答えてた。
多分店員も「普段スマホは何をお使いですか?」って聞いても伝わらないかもしれない、みたいに考えて「携帯」って言葉を使ったのかなー?みたいな邪推したけど、まさかあの年代の人がiPhone Xとは。カッコいいよ。自分がその年代になった時ついていける自信ないもん。
結局色々見て、macbookが最強って結論になったので何にも買わんかった。
また行こっと。

 

 

さて、仲間と議論したことがある。「時効ってなんであるんだ?」って。
なんか何年か逃げればOKみたいなイメージでしょ?
まあ逃げ切れるとは思えないし、僕みたいなもんは怖くて夜も眠れないんじゃないかな?って思うけど。

似たような議論で「死刑について」も何度か話したなあ。
みなさんは『死刑』についてどうお考えだろうか?多分思いっきり意見が分かれると思う。
・厳罰化しても犯罪件数とかは減らない統計が出ている!
・死刑制度は国が行う殺人だ!野蛮だ!
・犯人を死刑にしても被害者が報われるわけではない!
・死刑制度は人間の命を軽んじている!
などなど、まあ色々あると思うよ。海外がどんどん死刑廃止になって行ってるのは事実ではある。そんな中、日本人はいまだに死刑賛成が多い。

じゃあ日本人は野蛮なのだろうか?命を軽んじてるのだろうか?

僕は全く違うと思う。
「命がなによりも大切だと思ってるから、それを(故意に)奪った奴を許さない」って意思だと思ってる。国によって考え方が違っていい。だから法律も違うわけだ。わざわざ合わせる必要なんてない。協調すべき事柄はあるだろうが。
個人的には諸外国と比べても、日本人は命を大事にする国民だと思うね。

。。。って話題が逸れた、一回どっかで書いてみたかってん(笑)

さて、ざっっくりと時効について書いていくけども、時効が設けられてる理由として、
以下のような考えを元に明治時代から時効の制度が設けられた。

・時間の経過とともに証拠が集めにくくなり、それにより冤罪の可能性も出てく  る。アリバイ云々もさすがに難しくなるよね。
・だんだん被害者側の怒りも希薄化する。
・犯人がその間社会生活を送っていて、それなりの人間関係を築いているわけ  なのでその状態を尊重する必要が出てくる。など。

これらは僕の考えじゃないよ。一番上はまあわかるけども。
上記のように一般的に言われている。
いや、言われて「いた」と言った方がいいだろう。

近年になり、「逃げれば許されるって変だろ」「逃げ得はやっぱりオカシイんじゃないか?」という声が大きくなった。いや、もともと大きな声だったと思う。
その声が拾い上げられて来た、って表現した方がいいかな。
重大犯罪は時効廃止!という声が高まった。

そして2010年に殺人などの時効は廃止されたわけだ。
知ってた?結構前にもう廃止されてる。まあ国民感情からして妥当だと思うね。
法律は変わっていくものだ。

とりあえず様々なシーンで”時効”って言葉は使われる。
身近なとこではお金を貸して、いつまでも「返せ」って言わなかったら時効成立とかね。借りた側は返さなくてよくなったりするねん。

法格言として、
[権利の上に眠るものは保護に値せず]
ってものがある。
この考え方は民法166条以下の消滅時効などで具体化されている。
民法第166条
消滅時効は、権利を行使することができる時から進行する。
前項の規定は、始期付権利又は停止条件付権利の目的物を占有する第三者のために、その占有の開始の時から取得時効が進行することを妨げない。ただし、権利者は、その時効を中断するため、いつでも占有者の承認を求めることができる。

お金貨して何年もそのままほったらかしじゃなくて、最低限自分で「返せ」とか請求してくださいねー。そうじゃないと法律はあなたの味方しませんよー。みたいな考え方やね。

時効が何故設けられたのか?
そして、国民感情の高まりでその時効制度が数年前に変わったこと。
についてざっくりわかっただろうか?

実際、時効に関する捉え方、考え方はほんとに様々あるのよね。
全部なくしちまえって意見も聞いたことある。特に犯罪に関してはね。

上にも書いた通り法律は変わっていくもの。
将来ほんとに時効制度自体が無くなる日も来るのかもね。

 

 

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ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第11プチ

第11プチ  〜詐欺の立証はムヅカシイ?〜

ふーレコーディング録り終わった。ミックス待ち。プロデューサーの浅田信一さんに世話になりまくりで、いい経験してる。浅田さんちにぶら下がってた電球カッコよくて同じの買ったぜ。

 

 

先日ホーキング博士が亡くなったね。僕は宇宙の話大好きなんよな。ブラックホールとか最高やん。わけわからんくて。
映画も宇宙系というか、SF系というかそうゆうの大好き。『コンタクト』とか『インターステラー』とかやっぱたまらんやん。たまにビックリするくらいの地雷があるけど。

悪い癖が、どうしても映画観る前に(っつうか映画館行かんけど)ググって評価とか見ちゃうんよね。評価が思いっきり悪いと観るのやめる、みたいな。ほんとはそうゆうの良くないと思うんやけど。前にヒッドイの観てしまって「やば過ぎやろこれ。みんなこの映画どう思ってるんやろ?」って思ってググってみたら、5段階評価で1やったのよね(笑) あーやっぱみんな思う事は似たようなもんよなーって感じて、それから観る前にググっちゃう。良くないよなーと思いつつ。
飲食店の評価とかは見ないけどね、腹立つから。「何様やおまえ」みたいな、上から目線の感想を見た事あってそれから見てない。あーゆー人苦手。
褒めてるくせに5段階で3の評価つけてるのも見たな。「なんでわざわざ厳しく採点してんねん(笑)何様や!」って感じて腹立つ(笑) まぁ人それぞれやけど、苦手。
飲食店の息子に産まれた僕の特徴なのかもね。
飯食いに行った際に、店員に偉そうにしてるやつとか、、、ってまぁいいか。

さて、先日僕の大阪の実家に電話が掛かって来たらしい。
「大阪府警です。先日北海道の方で振り込め詐欺グループを捕まえまして、彼らのメモにお宅の名前、電話番号、住所がありました。被害に遭ってませんか??」と。
電話に出た父親は一切身に覚えが無かったのと、なんか怪しく感じたので「本当に警察ですか?」と聞いたらしい。そしたら相手は「ははは。警察ですよ。心配でしたら警察署の生活安全課へ電話してください。」と言って電話を切ったらしい
ってことで父親から僕に報告があった。吉田家のブレーンは僕なので。

興味あったので地元の警察署に電話して聞いたら「そのような電話をかける事は一切ありません」って。
「間違いなく詐欺師で、最終的にはなんらかの方法でお金を取ろうとしているんでしょう。そのような問い合わせが最近すごく増えてます。」って言ってた。

それから色々考えてみたんやけど、、一体どうやってお金を騙し取る展開に持っていこうとしてたのかさっぱりわからないんよね。わからなくない?誰か思いついたらTwitterででも教えて。ほんまに気になってるねん。
父親が疑わなければ、鮮やかな詐欺師のテクニックが炸裂したんだろうか。。

って事で『詐欺』というものについて考えてみようか。今回は前フリが長いな。
刑法の詐欺を見るね。

刑法246条 詐欺罪
1、人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

2、前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

言葉は小難しいが、まぁわかるよね。一般的に僕らは「詐欺だ詐欺だー」と軽く言うけれども、詐欺罪っていうのはなかなかのクセ者なんよね。「詐欺罪」では無く、普通の「契約違反」になる事例も多い。
何がクセ者かと言うと、詐欺は立証が難しいことなんだ。
言葉を無理矢理噛み砕いて説明するね。

刑法上、詐欺罪になるには
『騙す行為』→『相手を勘違いに陥らせる』→『金渡すとか物渡すとかしちゃう』→『損害発生』
が必要で(構成要件という)、まぁそりゃそうだろって感じなんやけど、面倒なのがそれぞれの因果関係をハッキリしないといけないのよね。

例えば、しょっぱなの『騙す行為』を立証する事は難しい。だって詐欺師側の意思次第やからね。被害者が騙されてお金を取られてしまった場合でも、詐欺師側が「後で返すつもりだった」と言えば詐欺行為として立証するのは難しいねん。
被害者が本当に詐欺師によって勘違いに陥ったのか?被害者が勘違いに陥ったままお金や物を渡したのか?とかもハッキリさせないといけないしね。

まぁでもとりあえず最も難しいのが、最初にあげた「内心の立証」やね。詐欺を行った側が「騙すつもりだった」ってことを立証しないといけないから。これが大変やねん。僕が詐欺師なら言うもん絶対。お金や物を騙し取っても「騙すつもりはなかってん。すぐに返すつもりやってん。」って。
そんな感じなので一般的に『詐欺の立証は難しい』と言われる。

インターネットで全てが繋がってる時代なので詐欺師は様々な手段で騙そうとしてくる。facebookとかでなんかエロい写真をプロフィール写真にしてる女性が友達申請しまくって来たりさ。どーせそーゆーSNSで繋がって、何度か連絡を取ってSNS上で友達のように振る舞い、時を見計らって「実は病院代が。。。」とか言ってくるんだろう。拾い画像のくせにこの野郎。
男のピュアな下心を利用しようとするなちくしょーって感じやね。気をつけてね。

さて、ここで多くの方がよくわかってない事をついでに書いておきたいと思う。
簡単にね。刑事事件と民事事件の違いについて。
よく何か事件が起こって、刑事事件として、民事事件として、その両方で争われる場合がある。
それは一体どういう事かというと、
刑事事件っていうのは、国VS被疑者 の争いなのね。国が「これは犯罪ですよー」って法律で決めたルールを、被疑者が破ったわけ。だから国が懲らしめるってカタチ。民事事件っていうのは、私人VS私人 の争い。私人間の一般的なトラブルとかね。
なので、例えば殺人事件が起こり、被害者の親族が傍聴席に座ってたりするでしょ?当事者としては争わず、傍聴席から見守ってる。
あれは、国VS被疑者で刑事事件として裁判が行われてるからなのね。

日本は相当平和な国だけれど、それでも犯罪に巻き込まれる事もあるだろう。
なるべく変なことに巻き込まれないようにしよう。変な奴は無視しようぜ。

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第10プチ

第10プチ  〜楽器業界版はれのひ事件〜

今からボーカルレコーディングだ!
この記事を書き終えてから向かう。歌うたいで花粉症やったらめっちゃキツいやんってたまに思うな。どうしてるんやろ?ズッルズルのままやったら声自体変わるやん。と言いつつ、あれって突然なるらしいから僕も油断は出来ないけれど。

最近飲み始めてん、コーヒー。美味さがわかってきた。

 

 

先日、なかなか衝撃的なニュースが流れた。あれね、楽器店の店主が客から預かったギターとかを質屋とか(?)に売りさばいてた事件。“楽器界のはれのひ事件”って見出しが踊ったりしたね。実はあの楽器屋さんは良く知ってて、僕も実際に愛用のFender Telecasterを調整してもらったり、アンプ試奏させてもらったり、カポとかパーツ買ったり、、ギタースタンドも確か買ったな。何回も行ったことあるわ。

最初、駅からすぐのところに立派な店舗があって、数年後ちょっと離れたとこに移転してBar兼楽器屋みたいなちょっぴり斬新な店舗になって、また移転して駅からもうちょい離れた店舗になって、、って経緯を見てきた。
僕は被害を受けてないけれど、実際に僕の先輩は預けたギターが返って来ないって。被害にあったミュージシャンの方々だけではなく、楽器屋さんや工房の人たちにとってもなかなかショックだろうなと思う。今後、僕もそうやけど大事な楽器を預ける事に不安が出てくるからね。例えば、ピックアップ交換とかでも数日預けるわけやし、カスタムとかももちろんね。そう考えると、なかなかの衝撃だっただろう。

さて、捜査は警察のお仕事なのでそれはいいとして、”返ってこないものってどうなるの?”って事について、民法に定められているので法律面から書こうと思う。
今回の件は”業務上横領”にあたるだろうし、これを書いてる段階では事件詳細がわかっていないので今回の事例に当てはまる話では無いが、この事件をきっかけに僕らの日常の中で”返ってこないものってどうなるの?”について知っておこうか。

民法第192条(即時取得)
取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する。

。。。ちと言葉が難しいよねこの条文。まあ法律の条文全般に言えるが。
簡単に言っちゃうと、『取引によって、君が何も知らずに、ふつーに手に入れたものはもちろん君のもの。』って事が書いてある。「そんなの当たり前だろ!」って声が聞こえてきそうだが、当たり前とは言い切れないんだ。

具体例を出そう。登場人物は、吉田とベーシストAとギタリストB。
僕、吉田はベーシストAからエフェクターを借りていました。
浪費グセのある吉田はお金に困ってしまい「ええい、これ売っちゃえ」って感じでエフェクターをギタリストBに5000円で売ってしまいました。
ギタリストBはそのエフェクターはもちろん吉田の私物だと思ってました。
さて、エフェクターは誰のものになるでしょうか??

ここで考えられるのは、
① 持ち主でもなんでもない吉田が勝手に売っただけなんだから、本来の持ち主である「ベーシストAのもの」でしょう。吉田は借りてただけで売る権利なんてないし。
② もともと誰のものであれ、そんなの関係ねえ。ギタリストBがお金払って
買ったんだから「ギタリストBのもの」でしょう。

上記2パターンよね?考えられ得る結論は。
答えは、②ね。何も知らずに買ったギタリストBのものになる。これを『即時取得』という。本来の持ち主であるベーシストAにとってみたら「えー!!??なんで!?」となるよね。「吉田に貸してただけなんだ!返してくれよ!大事なものなんだ!」ってなる。

さて、何故民法はこのような結論にしているのだろうか?
想像してみて欲しい。あなたがどこかで何かを買った数日後に、いきなり本当の所有者と名乗る人物が出てきて「それ俺のなんだわ。返せ。」と言われたら困っちゃわない?こんな事が日常で起きたら誰も安心して取引が出来なくなり、大きく言えば経済が停滞してしまう。
なので民法はこんな風に定めて、取引ってものの信頼性を担保してるって感じかな。「心配せずじゃんじゃん取引してください!」って方針。

それだと本当の所有者に対してちと厳しくないか?と感じるかもしれない。
上記の例で言えば、本当の持ち主であるベーシストAはエフェクターを吉田に貸してただけなんだから。それを勝手に売られてしまい、買った奴に「それ俺のんやねん!吉田が勝手に売っただけやねん!あいつに売る権利なんて無いねん!返して!」と言ってもダメなんやから。
ただし、もし買ったギタリストBが心の中で「あれ、、このエフェクターは確かベーシストAのものじゃなかったかな。。吉田に貸してるって言ってたぞ。。」って感じで、吉田のものじゃない事に気づいてた場合とかは『即時取得』は成立しない。
そんな風に、本当の所有者の権利を保護するような決まりも入ってる。
本当の所有者も保護したい。何も知らずに買った人も保護したい。。。。吉田は論外。そんな想いが民法192条に示されてる。

つまり、
・ベーシストAと吉田の間にある貸し借りの関係
・吉田とギタリストBの間で起こった売買
両方別々の取引なんよね。ベーシストAにとってみれば、勝手に売られてしまったんやからその責任は吉田に追求するしかない。
ベーシストAとギタリストBとの間には関係が無いんだから、「返してくれ!」とか言えないってこと。

このように僕らの日常には様々なトラブルが起こる。それらを法律の条文にするのは至難の技なわけだ。実際、民法だけで1000条超えてる。法律はシンプルに、かつ十分な内容を盛り込まないといけない。もう一度、上に書いた民法192条を見てみて欲しい。非常にシンプルにかつ十分にまとめられてる。
”善意”って言葉は法律に頻繁に出てくる。”何も知らない”って意味で使われる。例えば、”善意の第三者”って言葉はほんとによく出てくるよ。
僕らの日常で”善意の第三者”って言えば、”いい人!”って意味で捉えるよね(笑)
それとは全く違う意味で使われる。”事情を知らない第三者”って意味になる。

さて、事件の詳細についてまだわからないんやけども、色々明らかになったらそのことについて書いてもいいかな。あくまで法律面からだけね。
今回は業務上横領のケースではなく、即時取得について書いてみた。では、良い音楽ライフを。あーあーあー、声ちゃんと出るかな今日。

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
『forthemorningafter』をリリース。

http://kenjiyoshidamusic.com/

 

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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第9プチ

第9プチ  〜引っ越す?〜

こないだ本屋行ったら、「仮想通貨」「ビットコイン」とかのワードが並びまくってた。
ブームですね。僕は最近知ったばかりなので色々調べてみたりした。
結構面白い試みよね。ここで多くは語らないしそもそもそんなに深くは知らないけれど。
投資ってものに今まで縁が無くて、イマイチ良くわかんないなって感じやったんやけど、よくよく考えてみたら僕は大学で金融専門やったわ(笑)すっかり忘れてた。
大学で思いっきり仲よかった友達がいて、とにかくずっとつるんでたんやけど、1人は総務省の役人で、1人は銀行に就職してすぐ辞めて税務署へ。1人は証券会社に就職してすぐ辞めてなんか変な活動してた(笑) いやあ懐かしいなあ。
「東京行ってミュージシャンやろかな」って感じの奴なんて僕だけやったわ。

そんな感じでゼミで色々やらされた。今もあるのか知らないけど、野村証券のHPで投資のデモンストレーションが出来たのよね以前。
なんてゆーか、例えば手元に100万あってそれを使ってどんな投資をするかって体験出来たのよね。で、数ヶ月後その株価がどうなってるかとか見れてん。簡単に言えば儲かったか損したかみたいな。
なんか「俺のポートフォリオはこんな感じだよ」とか言ってたなぁみんな。
ポートフォリオっていうのは配分みたいな感じ。A会社に30%、B会社に40%、C会社に30%みたいな自分なりの投資配分のことね。人それぞれ、ハイリスクハイリターンを取るか、ローリスクローリターンでおさめるか、とかね。
僕はそもそも大学受験で燃え尽きてたというか、「大学は一応行っとけ」って確か親に言われたから受験しただけで、大学で勉強する気なんて全く無かったので、ばーっと並んでる企業で『吉野家』が目について、「あー牛丼うまいよなあ。俺は松屋より吉野家派だぜ」って感じで吉野家に全額投資したよね。それは覚えてる。
その行為が教授に怒られたのか、呆れられたのかは覚えてないなあ。
僕だけじゃなくつるんでた奴らももう無茶苦茶で、大学の講義なんてほとんど出ないし、試験の日にサボってみんなで琵琶湖行ったり好き勝手してた。海にも行ったりして高いとこから飛び込んで、鼓膜両方破ってたり(笑)完全に頭オカシかったよあいつら。なのに今や立派なお立場になっててすごい。立派な立場にあろうと、実は中身はオカシイ奴らがいっぱいってことやね(笑)気をつけないとね。うん。
そうそうもう一つ覚えてる。『ジェンダー論』っていう講義が単位取りやすいってことで、なんの興味もないけど選択したわけよ僕ら。ジェンダー論っていわゆる女性差別を無くせ!みたいな講義やった。もちろん僕らはほぼ講義サボってるし、女友達もサボってたのよね。
とりあえず論文書いて提出すりゃ単位くれるって話やったから。僕ら+女友達×2で直前にやっつけで論文仕上げたわけ。みんな全く同じ内容ね(笑)単位くらいくれるやろって思って。ほんなら結局、女友達たちだけ単位ゲット出来て僕らは落とされたよね。完全に差別よねあれ。あーまた腹立ってきた。

、、長くなってしまった。
さて、そろそろ引越しのシーズンじゃないだろうか?僕が住んでるのは思いっきり駅前で商店街のすぐ側なのよね。なのでウロウロしてたらいくつも店舗が閉店したり移転したり開店したりしてる。引越しとは違うけどね。とりあえず、契約とかの関係で出入りが激しい時期なんかなあ。
あ、こないだ東京に雪が降ったね。やっぱいいな雪は。また降って欲しい。。

 

 

僕らが住む部屋を借りる場合をイメージして欲しい。
どうしても借りる側の方が立場弱いイメージがあるやん?お金払って貸してもらうわけやから。「おら、部屋借りたるわ感謝しろ」って態度はちょっと無理でしょ?やっぱり貸主の方が立場が強いのよねどうしても。

そこでだ、法律が作られた。『借地借家法』と呼ばれるもの。『しゃくちしゃっかほう』ね。さっき書いた通り、借りる側はどうしても立場が弱くなるから、社会的・経済的に弱い立場の者(借りる側)を保護しましょうってコンセプトの法律ね。
貸す、借りるって行為のルールは民法にあるんやけれども、その上で『借地借家法』で弱者保護をするって感じ。
僕らが住む部屋を借りるときはこの『借地借家法』が適用され手暑く保護される。
保護というか、家賃滞納が多いとかその他契約違反があるような場合を除けば、借主の方が大家さんより強い立場にあるとも言えるかもね。この法律のおかげでね。

さてどのような保護がされるのか?
全ては書ききれないがものすごく簡単に書くと、
・そもそも借主に不利な特約は無効(逆に借主に有利な特約は有効)
・大家は僕らが快適にベストな状態で住めるようにする義務を負う
・なんかエアコンとかの設備壊れたら家主が修理する、もしくはその分家賃下げろ って言える
・大家の都合で出て行けとか言えない などなど。
とまあ、法律に堅苦しい言葉で色々決められてるわけ。コンセプトが弱者保護なので、家主にとったらちょい鬱陶しい法律やろうね(笑)

『基本的には』どんな契約を結ぼうが当事者間で決めたことは有効なんだけれども、契約結ぶ時に借りる側の立場がどうしても弱いので、
大家「こういう契約なら貸したるわ」
借主「あ、、ありがとうございます。どうしても借りたいです。。」
みたいな状況で、借主に不利な状態にならないように『借地借家法』が作られた感じね。

なので、僕ら借主が法律で保護されているからといって、貸主である大家に対して上から目線でどうこう出来るとかじゃなくて、何か変なこと言って来ても”毅然とした態度を貫いて構わない”という事。
とにかく、今後不動産屋とか行って契約交わす時に、契約書をマジマジと読む人ってあんまいないと思うのだが(面倒なので僕もさらっとしか読まなかった。。読んだ方がいいよ一応)、『特約』が設けられてる場合はそこには絶対目を通した方がいいやろうね。どうせ短いし。

え?って思うような内容が書いてあればちゃんと聞いてみればいい。
今、手元にある契約書に変な特約が書いてある場合、先ほど書いた通り『そもそも借主に不利な特約は無効』なので無視でいいよ。そもそも無効なので、その契約書にサインしたからといって有効になるもんじゃない。無効なものはそもそも無効。
あー僕もそろそろ引越ししようかな。。。なんか10階以上に住みたいのよね。友達の家なんてたまに富士山見えるから。思いっきり23区内からも見えるっていいよね。5回くらい見えてテンション上がったら、もう見ようともしないと思うけどね。

 

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 第8プチ

第8プチ  〜憲法とはナニカ?〜

こんにちわ。僕はといえば、ボーカルレコーディングの為に歌詞を書いてる最近。
さてさて、これまで色々身の回りの法律的な事柄を綴って来た。今回は少し毛色を変え、ちょっとしたお勉強になるようなテーマにしようかと思う。2018年やし。
さあ、今回はついに大きなテーマ"憲法とはナニカ?"について軽く語ろうか。

。。。と、この文章を喫茶店で書いてる。最近になってやっと「喫茶店ってええやん?」って状態だ。コーヒーもイマイチ美味しいと感じないし、そもそも喫茶店でPCいじったり、勉強したりしてる人を見るたび「家でやれよ。」と思ってきた。
でも今ならちょっとだけわかるぞ。喫茶店だとはかどる気がする。コーヒーもブラックならば少し美味しいと感じ始めてきた。いつも人より気づくのが遅いんだ僕は。

 

 

憲法について様々語られる時、そこには何かしらの思想信条が反映されてしまう事が多い。つまり、憲法を語るのはリスキー。しかし僕はそもそも多くを語るつもりは毛頭ないので大丈夫だろう。twitterやfacebook でもそのような話題は一切しない(笑)。大きなテーマだけれどわかりやすくフワワっと語れればいい。それで興味が沸けば、定番の基本書『芦部憲法』を読んでみてもいい。日本国憲法の成り立ちもまぁまぁわかりやすいし。「はぁ!?」って部分はあるけど。「“八月革命説”?マジで言ってんの!?」って思ったりもするけど。まぁいいや(笑)

大原則として、憲法とは国民が国を縛るものなのね。そして、憲法は一番偉い存在。つまり、様々ある法律より上にある存在なわけ。僕がこの連載で語って来た『法律』というのは、僕らが選挙により選んだ国会議員が作るものなのね。国会議員の仕事は”法律を作ること”やからね。国会議員たちは、一番偉い『憲法』に違反しないような『法律』を作ってるわけ。

今までにそんなに数は多く無いけど、「この法律は憲法に違反してるぞオイ!」と最高裁からダメ出しされた事がある。その場合はその法律を変えるわけね。だって憲法が一番偉いわけやから、憲法に違反してる法律は存続出来ないって感じ。
まとめると、
憲法とは、国民が国に守ってもらいたいルールを決めたもの。
法律とは、国が国民に守ってもらいたいルールを決めたもの。

荒っぽく簡単に言えば、憲法が一番偉くて日本を支配している。しかし、その憲法を支配しているのは日本国民である。つまり、日本国民が結局は一番偉いと言える。それを国民主権と言う。我が国日本はそんな感じで国民が主人公の国である。って感じ。ちょっとわかっただろうか?

さて、憲法改正云々が結構話題になったりしてるよねこの数年。
思想とか一切関係無く、憲法は時代に合わせて変えるべきものと言える。というかそれが普通。だって、国民が国に守って欲しいことは時代によって変わるでしょ?
世界各国は時代に合わせて変えてる。一方、日本は日本国憲法が1947年に施行されてからず〜っとそのまんま。かなり特殊で珍しい国なのね現状。他の国がみんなそうしてるから日本も同じようにすべき、とも一概には言えないと思うけど。日本だけが素晴らしく、他国はみんなアホ、って状態もあり得るかもしれないからね。日本は世界で一番歴史が長い国だから、もしかしたら一番優れているのかもしれない。ただ事実として、日本は極めて特殊な状態って事は言えるよね。

ここまでざっくり書いてきた"憲法とはナニカ?"がある程度わかっていれば、様々な議論が出来るようになるだろう。その上で、「どこを変えるか」「どこは変えないか」を考えるのが自然やろうね。
少しだけ踏み込めば、たまに「一番偉い憲法を変えるなんて絶対あってはならない!憲法守れ!」と言ってる声が聞こえるが、それはちと違う。
日本国憲法第96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別
の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

こんな風に日本国憲法自体に”憲法を変えることが出来る条件”が書いてある。
つまり、もともと憲法って言うのは、時と場合によって変えていく事が最初から想定されてるものってことね。憲法を守れ!と言うのならば、この部分も守らないといけない。法律なんてしょっちゅう変わってる。もっとも憲法と法律は格が違うので、憲法は頻繁にコロコロ変えるようなものじゃないけれど。日本国憲法は"硬性(硬い)憲法"と言われ、そもそも変える条件が厳しく設定されている。

さて、さきほど日本国憲法は1947年に施行されてからずっとそのまんまと書いた。
何故70年間もの間、日本は憲法を全く変えずにやってこれたのだろうか?
「今まで変えずにやってこれたから、今更変えなくていいじゃん」と感じるのも真っ当だと思う。でも、”無茶して無理矢理やってきた”って言葉に尽きる面がある。
例を挙げよう。やはり昨今話題になりやすいのが憲法9条。
日本国憲法第9条2項
陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

これに関する個人的見解はここではどうでもいいとして、「陸海空軍その他の戦力は保持しない。。。?あれ?自衛隊は??」と普通思うよね?自衛隊って明らかに戦力じゃないの?かなり立派な陸海空揃ってるぞ?ってことは憲法違反??
実際この事が争われた事があった。”砂川事件”と呼ばれるものね。
そこでの最高裁の判決について様々な見解があるので一概には言えないのが難しいところなんやけど、簡単に言っちゃえば「自衛隊の存在は憲法違反だ!」と判断されなかった。そもそも最高裁は判断をあえてしなかったという色合いが強い。あまりに政治的な問題なので最高裁に判断しろって方が無茶かなって感じ。

これこそ、いろんな人がいろんな事言う事案なのでビシッと語ることは不可能なんだが、とにかく「憲法に書いてることと実際にやってる事違うくない?」って事。
“無茶して無理矢理やってきた”と書いたのはそんな理由。他にも無理矢理な解釈(解釈改憲と言われる)で乗り切って来てる部分はあるんよね。「憲法は変えずに、憲法のこの部分を無理矢理こんな風に”解釈”しよう」ってのをやって来た。

兎にも角にも、日本は国民が主役の国なので僕らが考えてどうするか決めればいい。日本国憲法第96条に書いてる通り、“承認には、国民の過半数の賛成を必要とする”。別に憲法に詳しくなくていい。僕だって憲法学者でもなければ憲法をガリ勉したわけでもない。憲法に関してはホントに思想が入り混じって無茶苦茶な事言ってる憲法学者もいるんやから(笑)
そう、決めるのは僕らミュージシャン、、、じゃなくて、決めるのは僕ら普通の国民なんだから。

 

■プロフィール

ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1stalbum
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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 番外編 第7.5プチ 【後編】

プロデューサー浅田信一さんと吉田健児のレコーディングの合間にスタッフMが突撃。尺を無視し思いのほか長くなったので、今回は先月に引き続き[後編]です。

 

−リハーサル(プリプロ)での様子

 

浅田:こないだリハの時にさ、永高くんが俺をシカトしてたじゃん?ずっと(笑)

永高:あの時自分に言ってるって思わなくてほんとに(笑)

吉田:あーあれね、マジでコイツ終わってんなもうダメだなって思ってましたよ(笑)

永高:いやいや(笑)

浅田:俺あの時に、あーこうゆう子なんだなって思って、それならそれでこのギタリストの力をどうやって引き出せばいいかなって考えてたよね(笑)

永高:それも反省して、こうやってメガネをかけてきました。自分に向いてるってことすら見えてなかったから(笑)

浅田:そうだよね(笑)それ後で“そうゆうことだったんだ”ってわかったんだけど、あの時プレイに対して、こうしたらどうかな?とか色々提案してる時ずっと無視だったからなんかアレー?みたいな(笑)

永高:ほんとすいません。。

吉田:また無視しますよこいつきっと。

永高:、、、、。

 

STAFF:なんか健児君が浅田さんとこうやって長い時間かけて一緒に楽曲を作って刺激を受けたこととかありますか?

吉田:自分でギター1本でメロディー、歌詞、アレンジとかをゼロから生み出してきたわけで、そこには自分なりのポリシーや価値観というか感性というか、そうゆうものだけを拠り所にして作り上げるわけじゃないですか。それってやっぱりどうしても自分のフィールドから抜け出せない感はあったんですよね。オルタナ感が全開になっちゃうし。

浅田:俺は自分でも曲を書くし、プロデュースもされてきた経験もあるし、だから吉田くんの感性とかに口を出したらフザケンナみたいに思うのはわかるわけよ。だから出来ればそうゆうことはしたくない。だけど、俺もそれをされてきた事もあるし、それを拒否してきたこともあるし、そのアーティスト自身のポリシーってゆうのは本人にとっては大事だけど、聴く人にとってはそうじゃないんだなっていうのが長年やってきてわかるわけよね。じゃあ曲を頭から最後まで聴いてもらうためにはどうしたらいいかってっていうことを提案してあげるのが俺の役割だと思うよね。ただ絶対こうしたいっていうのがあれば、それは否定しない方がいいと思うけど。

吉田:ほんとに僕のみの感性でいくとロックというかオルタナなんですよね。シンガーソングライターのくせに。だから凄く勉強というか、これ以上ない経験をさせてもらってます。

浅田:やっぱりいいアーティストだし、もっと色んな人に伝わってほしいし、もっと脚光を浴びて欲しいしね。

吉田:僕は良く声質がいいとか言われたりするけど、そんなの腐る程いると思うしあんまり興味無くて。そんな中で安易に抜け出そうと思ったら奇抜な方向に行きがちだけれど、こんな時代でも奇をてらわずに進みたいなって思ってて。

浅田:やっぱり要するにさ、最終的に何が大事かって言うと、声質とか音色とかフレーズとかそうゆうことじゃなくて、最終的に”心を打つかどうか”ってことでしか無くてさ、例えば音程がめちゃめちゃ悪かろうが、声がめちゃめちゃ悪かろうが、心に響いたやつが一番なわけじゃない?吉田君の声は凄くいいと思うし歌唱力もある、でもそれはもう置いといてさ、そんなことよりも心に響くものがあると思うんだよね。

吉田:例えばBob DylanやNeil Youngとか、もしかしたら過去を見て僕が美化してるだけの可能性もあるんですけど、、、彼らは歌唱力だとかどうでもよくて、心に響くんですよね。Bruce Springsteenも大好きで、あの人に関しては歌唱力自体もの凄いと思ってるんですけど、それでも歌唱力なんてどうでも良くて、響くんですよね。“Atlantic City”とか“Dancing in the Dark”とか何回聴いたことか。親の世代の音楽だと思うけど色褪せない。だから僕は”歌唱力なんてものは隠してナンボ”って姿勢でこれからもいたいなって。

浅田:よくさ、テレビでなんかあるじゃない?カラオケのなんか素人の歌めちゃめちゃ上手いみたいな。まあ、始まると消しちゃうけどさ。

吉田:(笑)

浅田:でもさ、たまにチラッと見たりとかするとさ、心には全然響かないわけじゃない?だからもちろんテクニックがあっても心に響かない例ってのはあるよね。

 

STAFF:分量的にもう前半後半に分けないとまとめようがない感じなんですが(笑)最後に、浅田さんが法律の専門家の健児くんに聞きたいこととかってありますか?

吉田:“元”ね。今やってないし。

浅田:そういや相談したことなかったね(笑)

永高:ずっと側にいるけど俺も相談したことないですね(笑)

吉田:僕みたいな奴が身近にいたら、友達とかにとったら便利だと思うんですけどねー。あんまやる気無いですけど(笑)

浅田:うん便利だよね絶対。

 

STAFF:国家試験にトップレベルで一発合格でしょ?

吉田:1年間時間ありゃ誰でもイケるよ。

浅田:やっぱりそうゆう相談って自分の恥ずかしい事を打ち明けなきゃいけないから相談しにくいんじゃない?

吉田:なんか僕に貸しを作りたく無いみたいな心理が働いてるんですかね。まあちょこちょこは協力しましたけど。守秘義務あるので言えないけど。

浅田:本当に困ってワラにもすがりたいってなったらそりゃ知らない先生に頼むよりはいいと思うけどなあ。

吉田:まあワラ扱いされるとは思ってなかったですけど。

浅田:(笑)

永高:あと数年したら相談あるかもしんない。

吉田:なに??

永高:わかんないけど大人になったら何か起こるかも。

吉田:もう十分いい大人やろ。

浅田:俺も今んところ別にトラブル的なのないなあ。

吉田:なんか法律知ってるやつってウザイでしょ?敵に回したらメンドくさい的な。だから僕はそんな知識出す気無いんですよね日頃。法律なんかより人との関係性の方が大事。コミュ障なんで大事にする知り合いいないんですけど。

浅田:でもこの連載では法律語ってるんでしょ?(笑)

吉田:いや適当になんか僕の変な特徴として法律を知ってるってのがあるので、音楽情報誌で法律のことをチラチラ触れると面白いかなって感じなだけで、あんまりガッツリ法律講座みたいにはしてないですね。

浅田:うんそれホントに面白いよね。

永高:他の音楽雑誌じゃあり得ないよね(笑)

浅田:あ、そうだ!ウチの隣にワンちゃんがいてさ、飼い主が出掛けるとワンちゃんが吠え出すの。それが、朝8時くらいで吠えちゃって寝れないから、元々凄く仲良かったんだけど、数年前苦情っていうか『なんか対策とか考えて貰えるとありがたいんですけど、でもワンちゃんの事だからそんなにキツイ事も言えないし、何か考えてもらえたらありがたいですー』ってやんわりだよ?やんわり伝えたらしばらくはペット業者みたいなとこがワンちゃん迎えに来るようになって、悪いなあって思ってたんだけど、それもしばらくしたら無くなってまた吠え出したわけね。もうそれが5年くらい続いてて、だからそれでもう諦めたんだけど、そのお隣さんが凄く冷たくなって目も合わせてくれないのね。そんな感じなんだけど、どうしたらいいですか?」
吉田:「うんどうしようもないですね」

浅田:「ハハハ(笑)」

 

■プロフィール

吉田 健児
ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンやレーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE)参加曲含む、初の公式音源となる1st album『forthemorningafter』をリリース。
http://kenjiyoshidamusic.com/

 

浅田 信一
ミュージシャン。1969年、静岡県浜松市生まれ。乙女座、O型。1995年、SMILE(バンド)のボーカル&ギターとしてメジャーデビュー。2004年、SMILEを解散。2015年、デビュー20周年を迎える。
2016年、アルバム「Blue Moon Blue」発表。
ソロアーティストとしての活動の他に、詞曲提供、プロデュースワーク等幅広く展開中。
http://www.asashin.net/

 

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吉田健児(元行政書士)の歌うたいのプチ法律講座? 番外編 第7.5プチ 【前編】

今回は、プロデューサー浅田信一さんと吉田健児のレコーディングの合間に、スタッフMが突撃しました。
尺を無視し、わちゃわちゃ楽しそうに喋っていたので思いのほか長くなり、よって前編と後編でお届けすることになりました。

 

−スタッフ:お互い出会った時の印象とか聞かせてもらっていいですか?

吉田:タリーズコーヒーでしたっけ?

浅田:最初はライブハウスだったんじゃない?数年前。

吉田:あ、そっかそうですね。

浅田:代々木Zher the ZOOで突然なんか、、、えー、、、。

吉田:え、なになに?(笑)

浅田:突然ガラの悪いにーちゃんが(笑)

永高:あーわかる。

吉田:んー何故かよく言われる。僕無害なんですけどね(笑)

浅田:珍しくふてぶてしい感じかな、なにか惹かれるものがあるってことだよ(笑)最初さあなんか吉田くんがCDくれたんだよデモCDみたいなの。それのパッケージがまず凄いシンプルなんだけどカッコいいなって思って、これどうやって作ったの?ってやり取りしたんだよね。

吉田:あー!思い出した、あの紙ジャケ的なやつですよね?

浅田:そう、あれ自分で考えたんでしょ?

吉田:そうですね、デモなので適当にシンプルでいいから“The Who”的なイメージなんですけど、ダンボール素材みたいな紙ジャケで名前やタイトルだけハンコ押しとこうみたいな。

浅田:いいじゃんいいじゃん、芸術なんてさピカソが”模倣の模倣だよ”って言って全ては模倣から始まるって言ってるくらいだからさ。自分なりにアレンジしてカッコよくしちゃえば。

吉田:確か浅田さんに、どこで作ったの?とか色々聞かれて、出来るだけ答えたいと思ってたんですけど、俺あんま覚えてなかったんですよね(笑)

浅田:ははは(笑)まあ最初の出会いはそんな感じだったよね。でも割と親切にしてくれて、見かけのわりに親切ないい子なんだなあと思ったよ(笑)

永高:俺と健児くんは対バンで初対面だったよね?

吉田:対バンしたことあるっけ??(笑)あかん俺記憶力最悪やわ。

永高:全然喋ってないけど、喋ったら殺されると思って(笑)

吉田:なんなんやろうか、あんまり喋らないし更に関西弁がダメなのか・・・。

永高:なんかオーラがあるんだよね、身長俺と全く一緒なのに(笑)

浅田:本当は、根はいい奴なんでしょ?

吉田:いやほんとにそう思うんですけどね、怒ったりとか全くしないし、ペコペコあんまりしないだけで。

浅田:本当はいい奴なんだろうなとは思うよ。まだ俺はそこ見えてないけど(笑)

吉田:うっそ最悪や(笑)

永高:まだ俺も見えてない(笑)

吉田:じゃあもう絶対俺いい奴じゃないやん(笑)なんかちょっとしたヤンキーのノリみたいなのがあるんかもしれないなあとは思いますね。あんまりペコペコしたくない、ナメられたら負けみたいな(笑)

浅田:今時珍しいよね、俺の知ってる関西の子たちって凄く腰低くて、上下関係っていうかさ、縦社会ってのを大事にする子が多い気がするけどね。なんか吉田くんはいい意味で異質な感じはするよね。本当にいい意味で(笑)

永高:確かに異質ですね。

吉田:あーダメだな俺。こないだ浅田さんといたROLLYさんに初めて挨拶させてもらった時、びっくりするくらい丁寧に挨拶してくれて、一瞬で好きになっちゃったし、やっぱり人当たりがいい人とかっていいなーって心底感じたんですけどね。

浅田:要するに自信のある人ほど腰が低いってのがはあるよね。虚勢ってあるじゃない?吉田くんの初期の頃とかさ(笑)

吉田:はい、チンピラ。

浅田:でもそうやって学習して大人になっていくんだよ。丸くなりすぎても良くないしね。

吉田:そうそう。だからこないだそれを痛感して、よし!絶対に人当たり良くするぞ!って思ってたのに今までその事忘れてましたね(笑)

浅田:ははは(笑)珍しくていいよ全然それで。昔、大阪でライブある時にヴィンテージ楽器屋さん行ったらたまたま事務所の大先輩も楽器見に来てて、挨拶しなきゃなって思ってて、でも楽器見てるし邪魔したらいけないなと思って待ってたわけ。いつ声かけりゃいいかなって後ろで気をつけしながら(笑)で、様子を伺ってたら大先輩がイキナリぐるっと振り向いて“ご無沙汰してます”って言って俺に頭下げるんだよね。そうなると。。俺の立場なくなっちゃうというかさ(笑)

吉田:土下座しかないんじゃないですか?(笑)

浅田:本当にそうなんだよ(笑)こっちはもういつ挨拶しようかって待ってたのにさ(笑)

吉田:やっぱそうゆう人の方がかっこいいですよねチンピラより。

浅田:かっこいいよね。だからROLLYさんもそうだったでしょ?

吉田:めちゃめちゃかっこよかったです。もしかしたら、ROLLYさんって性格がかなり歪んでるかもしれないけど、、、、。

浅田:はははは(笑)それは偏見だよ(笑)

吉田:実際どうゆう人かわかんないのに、一度会っただけで“すっげーいい人だった”って僕は周りに言ってましたからね。やっぱすげえなって思いましたよ。かっこいいなって。一瞬で人をファンにさせるみたいな。まあ今までその教訓忘れてたんですけど(笑)

永高:ダメじゃん(笑)

浅田:今すごくいい事言ってて、“会って一瞬で人をファンにさせる”っていう人間力みたいなものが無いとアーティストとしてやっぱり大成しないと思うんだよね。アーティストにしても役者にしてもみんなそうだと思うんだけど。俺はなんかさ、吉田くんにそれを感じるんだよね。例えばさ、ギターの永高くんにこないだリハーサルの時に聞いたよね、なんで吉田くんとやってるの?って。休憩中に。

永高:はいそうでしたね。

吉田:あら、いつの間に。

浅田:やっぱり吉田くんの声や書く曲とかが好きでって言ってたし、ベースの彼もそうだったよね?あー吉田くんは仲間をファンにしてるなって思ったよ。俺もなんか吉田くんにモロに影響受けてるしね(笑)デモCDの件もそうだし、こないだ吉田くんが格安sim契約してるから俺も速攻契約したし、Airpods使ってるの見てすぐ真似して買ったし(笑)

吉田:あははは(笑)速攻でしたね(笑)

浅田:だからさ、俺も永高くんたちと同じでさ、吉田くんは別に今レーベルがあるわけでもないのに何で一緒にやってるんだろうなって思うと、なんか気がおけないというかさ、なんかかわいい奴だなってのがあると思うんだよね俺の中で。だからなんかやっぱり人を好きにさせる魅力を持ってるんだよ。

吉田:やり口がチンピラみたいなのは軌道修正しますけどね(笑)

浅田:ははは(笑)うん、その方がいいかもね(笑)

来月へ続く。。。

 

■プロフィール

吉田 健児
ロックを基調にシンプルかつ印象的なメロディーを紡ぐシンガーソングライター。ふてぶてしくも古き良きロック魂を漂わせる佇まいがライブハウスシーンや レーベル等業界の重鎮達からも注目を集める中で西原誠(ex.GRAPEVINE)に見初められ、2016年7月にGt.西川弘剛(GRAPEVINE) 参加曲含む、初の公式音源となる1st album『forthemorningafter』をリリース。
http://kenjiyoshidamusic.com/

■WEB
Official Site

 

浅田 信一
ミュージシャン。1969年、静岡県浜松市生まれ。乙女座、O型。1995年、SMILE(バンド)のボーカル&ギターとしてメジャーデビュー。2004年、SMILEを解散。2015年、デビュー20周年を迎える。
2016年、アルバム「Blue Moon Blue」発表。
ソロアーティストとしての活動の他に、詞曲提供、プロデュースワーク等幅広く展開中。
http://www.asashin.net/

 

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