音楽メディア・フリーマガジン

台灣的音樂情報 Vol.6

Back Stage Pass

丹尼一日音樂節:愛與和平世界紀念日
Daniel Pearl World Music Day

大家好!みなさまお元気ですか?もう年末にさしかかってきました。
台湾の正月、日本じく大切な行事ですが。新暦と旧暦(農業)2つのお正月があります。最近は、新正月にはお友達と集まってカウントダウンパーティーをして、
旧暦に実家に帰って家族と団らんという流れがあるようです。
僕もその中の一人ですが、在台の外国人(移民書調べ)は50万人以上いるといわれていて、いろんな国からの沢山の人集まっています。

先日、台湾在住の外国人達が中心になり開催されているイベントに参加してきました。 台北市客家文化主題公園という都市型公演で開催された
『丹尼一日音樂節:愛與和平世界紀念日 Daniel Pearl World Music Day‎』
という、このフェスティバルは、台北、サンフランシスコ、ロンドン、など今では台湾も含む世界中111カ国で6700公演が開催されているそうです。

顕著なジャーナリストだったDaniel Pearlさんは2002年、パキスタンのテロリストの手で死去し、音楽好きだった彼の追悼と、愛と平和と希望と寛容のメッセージを込め開催されており、 音楽で世界を平和に変えることができる!と信じている人たちが集まり、とてもいい空気がそこにはありました。

ジャンルはRock 、Folk、Blues、Reggae、Jazz、dub、Funk、House....3つの舞台に16バンドと7人のDJによる演出で飽きない内容。
食べ物やBAR、フリーマーケットも出店されており、いろんな人種が楽しめる内容になっていました。毎年開催されているので、来年また行くのを楽しみにしています。

Japan FM Network 楽楽台湾

身近なのによく知らない、いや知られていない隣国台湾。
台湾には音楽&アートのプラットフォームが存在し、
大きな影響力をもっています。そんな台湾のポータルサイトと
連携、台湾の人気ステーションUFO FMの協力のもと
日本には台湾の最先端クリエイターたちを紹介、
また、台湾には日本の最新サウンドを紹介していく
“日本と台湾の音楽&生き方交流プログラム”。
パーソナリティーは青木由香。
FM秋田/FM栃木/FM長野/FMとやま/FM三重/FM山陰/FM岡山/FM山口
FM高知/FM香川/FM大分/FM佐賀/FM宮崎/FM徳島/FM青森/FM石川/FM滋賀
番組WEB SITE http://www2.jfn.co.jp/blog/lala/
オススメアーティスト
河豚子(フグコ)
http://www.indievox.com/fuguko

棋盤上的空格E.S.O.a.C.
http://www.indievox.com/esoacband/intro

蛋堡
http://www.indievox.com/softlipa

四四南村(好丘)|オススメスポット

信儀区にある四四南村(好丘)。
ひと昔前まで外省人の軍人と家族たちがここで暮らしていたそうです。
独特な文化に触れられる歴史的スポットですが、 好丘では、Cafeや台湾で作られたおしゃれな小物や、お茶・麺・アイスなどを販売する場所もあり、隣接するギャラリーでは写真展が定期的に企画されています。最近は、毎週日曜日にSimpleMarketというフリーマーケットが開催されているので、週末のお出かけにおススメしている楽しいスポットです。
日曜日に訪れると毎週フリーライブが開催されています。出演者はアコースティックが多いのですが、良質な台湾ポップスがここで聞けるかもしれませんよ。101タワーから歩いて15分ほど。都会の中にある落ち着けるスポット四四南村とてもおすすめです。
写真の女の子は、ここのイベントを取りまとめているスタッフの小小ちゃん。
親切で愛嬌がある娘です。是非遊びにいってみてください。
そして、この好丘を運営している会社が、2年に一度、Simple Life Festivalを開催していて、今年は12月上旬に開催されます。
天空舞台 微風舞台 綠意舞台 未來舞台と4つの舞台にわかれ、
台湾の音楽シーンを存分に体験できる都市型フェスティバル。
音楽以外にも台湾産オリジナル製品を紹介する取り組みも行われていて、
とても充実した内容になってます。詳しくはWEBをみてね。
好丘 台湾 台北市信義區松勤街54號

http://tw.streetvoice.com/users/goodchos/

Text by :Takeshi_irei

 

 

 

 

 

 

STAYCOOL ステイクール

このバンドとの出会い。僕の奥さんが荷物を運ぶときに、知人のカフェのマスターに紹介された車の運転手がバンドをやっているというお話しになり、
気になってサイトで音を聞いたらびっくり。すぐにライブを見に行きました。
今ではとても仲良くなって、お食事したり、バーベキューパーティーに誘われたりという楽しい関係です。
兵役を終えて社会人一年生になったときにこのバンドは結成されました。
社会人バンドとして音楽も私生活もエンジョイしているこのバンドは、一緒にいると楽しいです。音楽も心地よく台湾の人たちからとても支持されています。

彼らは、カフェ店経営、スタジオ経営、コンピューター関連、大学院生、などなどそれぞれお仕事や学生をしながら活動をしています。
彼らと一度日本にライブに行った事があります。
青山の『月見ル君想フ』で行われたイベントに呼んでいただきました。
大反響で日本の人たち、特に女性のお客さんが多かったです。
ハリーポッター似のボーカルWILLくんは特に大人気。
彼らはいつも変わらず、音楽・写真・文章で生活を記録し、
仕事と生活の隙間で、夢を追いかけています。そんな肩の力を抜いた音楽活動も凄くいいですね。

STAYCOOL
陳 品先:作曲、Keybord、Drum、Jumbe王者
洪 璽開:Vorcal、Acorstic Guiter、作詞
游 睿威:Electoronic Guiter
呂 明憲:Bass
蔡 純宜:Viola
彭 乃芸:Violin

Staycool is all about daily tale.

Simple Life Festival 2012[WE ARE YOUNG SHOULD BE WILD]
2012/12/1.2.  台北華山
http://simplelife.streetvoice.com/2012/

台灣的音樂情報 Vol.5

Back Stage Pass

你好!みなさまお元気ですか?
台湾は日本と台湾のバンドの動きの他にも、いろんなジャンルでの交流があります。今日はその中の一つをご紹介します。『Japan Love Taiwan』2009年頃に台湾で知り合った日本人DJの男の子がいます。時々、僕の家に遊びに来てくれて自分の作ったMix 音源を流しながら、台湾人と音楽を通じて遊びたいな〜といつも話していました。その後、彼はもう一つの夢である『台湾で屋台を出す』プロジェクトを成功させ、今では台湾の二台夜市と言われる『饒河街夜市』で名古屋風手羽先の屋台を出して順調に活動しています。そんな中、彼の好きな音楽Hip-Hopを通じて台湾で知り合った友人と数回、小規模のパーティーを重ね、今ではかわいい台湾人ダンサーの彼女とおつきあいしてすっかりシーンの中にとけ込んで生活しています。彼も日本人の音楽仲間を台湾に紹介したいといつも考えていて、台湾のDJ達を迎えて先に日本の仲間とJAPAN LOVE TAIWANというパーティーを横浜、渋谷で開催しました。その後交流は続き、今度は台湾で Taiwan Love Japanというパーティーを開催するそうです。
この動きに対して台湾人の心境を聞くと、文化の異なる地域でお互いの音楽に対し刺激があってとても嬉しく想っているそうです。
もっとお互いの視野を広げて、お互いに発展していきたいといっていました。
最近、台湾でDJ KRUSHさんの公演をお手伝いして、ラジオのインタビューを通じてコメントを頂いたのですが、彼曰く、『音楽は人種とか関係なくて、今のご時世いろんな問題が沢山あるけど、せめて音楽だけはみんなで手をつないで行こうよ!』と言っていました。これからもっと日本の人たちが海外に出て、世界と対話できる環境になるといいなとおもっています。
Text by :Takeshi_irei

 

Japan FM Network 楽楽台湾
身近なのによく知らない、いや知られていない隣国台湾。
台湾には音楽&アートのプラットフォームが存在し、
大きな影響力をもっています。そんな台湾のポータルサイ
トと連携、台湾の人気ステーションUFO FMの協力のもと
日本には台湾の最先端クリエイターたちを紹介、
また、台湾には日本の最新サウンドを紹介していく
“日本と台湾の音楽&生き方交流プログラム”。
パーソナリティーは青木由香。
FM秋田/FM栃木/FM長野/FMとやま/FM三重/FM山陰/FM岡山/FM山口
FM高知/FM香川/FM大分/FM佐賀/FM宮崎/FM徳島/FM青森/FM石川/FM滋賀
番組WEB SITE http://www2.jfn.co.jp/blog/lala/
オススメアーティスト
Macbeth 馬克白
http://www.indievox.com/wearemacbeth

河豚子(フグコ)
http://www.indievox.com/fuguko

棋盤上的空格E.S.O.a.C.
http://www.indievox.com/esoacband/intro

MISS KO
http://www.indievox.com/missko

 

J’s LIVE


台湾に通い始めたときからお世話になっているWENDY SUというすっごく日本語がうまい友人がいます。彼女のテクニカル通訳はピカイチで、よく一緒にお仕事をする機会があります。友人を紹介するといわれたので、そのままインタビューしてしまいました。今回お会いしたのは、音楽プロデューサー/J’s LIVE経営;蘇 嘉威 Jerry Suさん。Jerry Suさんは、以前台湾にTOWER RECORDSがあった時代、オペレーションマネージャーとしてタワレコで働いていたそうです。
ドラマーの父を持つ環境で育った彼は、CD販売店で働く事になりますが、その後退職し現在はカフェ&ライブハウスの経営と、コンサートプロモーターのお仕事をしています。
自身も音楽制作をやっていますが、子供達に向けて音楽を制作したり、結婚祝にプレゼントで知人に曲を送ったりしている音楽人。そんな彼は2年前、台湾大学の体育館の二階にライブが出来るカフェをオープンしました。
昔からライブの音源を買う人が多く、CDは衰退しても、ライブは衰える事が無いので、常に音楽や音楽人と携わりたいという想いからこの店を立ち上げたそうです。
大学の構内にあるので、アルコールが飲める場所ではないのだけど、台湾を始め香港、シンガポール、マレーシア、中国のアーティストがここを訪れてライブをしているそうです。台湾大学がある公館は、ライブハウスが密集している地域で、J’s LIVEは、週末の金土、アンプラグドに特化したお店として営業をしています。ライブが無い平日は、カフェとして12:00〜22:00まで営業し、珈琲、音楽、撮影スタジオ機能もあるので、台湾の音楽関係者御用達のミュージックカフェになります。ここはチケット販売会社と連携していて、有料公演でも発券もしてくれるので、台湾でアコースティックライブをしてみたいっていう人はチャレンジしてもるのもいいかも。チャージバックのシステムも相談可能だそうですよ。スタッフも音楽好きがいて、ここをキッカケに音楽仲間を増やしたいというかたは是非オススメ。台湾のアーティストとここで一緒に対バンするのもいいかも。このJerryさん。J’s LIVEの経営の他にも様々な公演のプロデュースにも携わっているのですが、それはまたの機会にレポートします。再見!

DJ Noodles


今回紹介するのは、台湾No.1女の子DJ 。麺麺ことDJ Noodles。
彼女との出会いは2006年頃。 台湾でたまたま入ったカフェの店員から紹介されました。2006年のDMC台湾チャンピオン。 ファイナルのロンドンでのプレイは目隠しで挑戦した超強者!!台湾でも有名なCLUB LUXYっていうお店でレジデントをしていて、男の子顔負けのプレイでいろんな國のアーティストと共演もしています。HifannaやDJ Kentaro,など日本でも注目の実力派ともステージを共にした経験を持ち、最近では、台湾のバンドメンバーにDJとして参加したり、いろんなジャンルのアーティストとのコラボレーションも行っています。
2000年頃からDJとして活動を始め、台湾を拠点に世界各国でプレイをしていて、
香港、中国、韓国、日本、マレーシア、ヨーロッパ、オーストラリア、スイス など、巧みな技とオーディエンスを湧かせるセンスと実力で各国で注目を集めています。
そんな彼女の目標は、日本の音楽フェスに出演する事。
バンドとのコラボも柔軟に対応できると想うので、興味がある方は、是非誘ってください。今年は、沖縄で麺麺パーティーをして来たので、各地の麺を食べてもらってください。そしてジャンル隔てなく繋がっていってくださいね。
CHECK IT OUT!! DJ Noodles (通称:麺麺)

2012/10/12
HAWAIIAN6 2012 Taiwan Concert w/Fated Lyeno
迴響音樂藝文展演空間 SOUND LIVE HOUSE 台中
2012/11/10
Brazilian_Serenade 小野麗莎2012台北演唱會.
台北國際會議中心

台灣的音樂情報 Vol.4

Back Stage Pass

夏真っ盛り。台風の季節を迎えた台湾から大家好!!
原稿が遅れがちな今日この頃。少し痩せそうな毎日を過ごしています。
ここ数年で、日本と台湾はとても近くなって来ていますが今日はこの話題。
『日本—台湾大変近くなってます!!』

例えば、今まで東京から台北に向かうためには、東京都内→成田→桃園国際空港→台北市内という行程で、移動が多く大変でしたが、今は羽田空港→台北松山空港(市内)と、かなりアクセスしやすくなっています。2010年の10月末頃からこの流れが出来たのですが、
今では更に便利になりました。昨年には日台航空協定(オープンスカイ)という協定が結ばれ、国と国が行っていた国際線の乗り入れ交渉を、航空会社が直接自由裁量で行えるようになり、そのおかげで、札幌、静岡、富山、名古屋、大阪、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄と地方からも台湾に直接乗り入れる事が可能になりました。今では沢山の日本人が台湾を訪問し、市内ではホテルの建設ラッシュが続いています。
台湾を訪問するバンドも多く見受けられるようになりましたが、注意しておかなくては行けない事があります。台湾でライブをするときにはビザが必要になります。
なので、ライブを行うときは、台湾にある受け入れ会社に、短期労働ビザの申請を相談してくださいね。近くなったとはいえ外国なので、しっかり ルールを守りながら進めた方が安全だと想います。最近、日本のバンドが台湾を訪れる機会が多くなりましたが、
同じように台湾のかたも、多く日本を訪れる事があるという事になるので、
日本の方も台湾の人たち、そして台湾の音楽にもっと近くなってほしいなと考えています。
今年のSummer Sonic は台湾のバンドが9バンド出演。とてもありがたい取り組みになっていますが、他の地方の音楽イベントやライブハウスも、台湾のバンドの受け入れをお勧めします。音楽の交流が相互に行われるように何かお手伝いできる事があれば、気兼ねなく相談してくださいね。
昨年4月から始まったJapan FM Network 『楽楽台湾』という台湾の音楽を日本に紹介するラジオ番組と、JUNGLE★LIFEをチェックしてください。
text  伊禮武志

 

台灣で最も大胆なインディーズレーベル 角頭音樂 TAIWAN COLOR MUSIC

台湾はいろんなレーベルが存在しますが、その中でも最も大胆なレーベル。
角頭音楽を紹介します。角頭音樂の創立は1998年秋、台北市士林に『張 四十三』が創立しました。角頭音楽のアーティストは一般のアイドルとは違い、台灣本島各地方で活動するインディーズのアーティストを扱い、シンプルですが、生命力があり人生の中の様々なエピソードがそこに存在します。
 このレーベルのコンセプトは、人、土地、歌、音楽。
その土地に根付く音楽を紹介しています。特に台湾の原住民音楽を世に送り出した実績があるとても有名なレーベルです。代表的なアーティストは、Tom & Huck  湯姆與哈克、Samingad紀曉君、SKARAOKE、Nanwan Sisters南王姊妹花、88Balaz 88顆芭樂籽、Chalaw Passiwali查勞‧巴西瓦里、Hao-En&JiaJia昊恩家家
Pau-dull陳建年、Panai巴奈。日本のアーティストでは、OKI さんやAll Japan Goithなどがこのレーベルからリリースしています。
最近は、台湾のバンドを多数引率して、北京や香港のフェスティバルに台湾ステージを作って台湾の音楽を海外に紹介していたり、原住民のミュージカルをプロデュースしていたり、
映画製作まで活動の幅を広げているそうです。
レーベルの枠を超えて、音楽にまつわる事をいろんな形でプロデュースするいい会社です。
要チェックですよ。

 

 

 

 

 

 

▲張 四十三

 

台湾アミ族のアーティストSuming

台湾の原住民は人口の2%いると言われています。その中でも国が指定しているだけで、
14部族の原住民が存在し、生活の中に音楽が常にあるので、歌がうまい人が沢山います。
写真家の若木信吾さんが監督したドキュメンタリー映画『Totem Song for Home』は、SumingがボーカルをつとめるTOTEMをフューチャーした物語。
台湾の原住民がバンドを結成し、都会に移り住み活動する心境をドキュメンタリー映画にしてます。この主役になっているSumingが最近ではソロ活動を開始し、アメリカ、カナダ、フランスなどへも遠征、昨年は台湾のグラミー賞にあたる、金曲奨も受賞し、
台湾国内で開催した単独公演では1500人強のオーディエンスを集客するなど、
台湾国内での評価と人気は目覚しいです。

彼が作り出す歌は、先住民族が引き継いできた独特のメロディや歌いまわしを大切にしていて、故郷の風景や家族への憧憬を描いたものが多いです。

最近は、AMISTYLE(アミ族のスタイル)というものを提唱し、原住民の音楽をいろんな音楽の要素に取り込んで、クリエイティブな活動も行っています。ライフワークとして、先住民族の民謡や踊り、手工芸、ことばなどの文化保護をするため、部落の子供たちに向けて、さらに大学で臨時講師を勤めるなど、先住民族としてのアイデンティティをとても大切にしている青年です。
そんなSumingが東京で公演を行います。詳細は下記をチェックしてくださいね。

SUMING JAPAN LIVE 2012 『阿米斯 AMIS』
10月6日(土) 18:30 / 19:00 会場;月見ル君思フ
ギター1本+筆1本+カメラ1台
10月7日(日)会場;吉祥寺 キチム
romantic taiwan 〜樂樂台流〜
10月8日(月祝)18:30 / 19:00 会場;月見ル君思フ
泰山に遊ぶ/K.P.M./Suming/DJ KAZBABA
チケット予約はこちらからどうぞ。
http://www.btpbtp.com/suming.html

台灣的音樂情報 Vol.3

Back Stage Pass

台湾と沖縄の間は凄く熱い!どんどん交流が生まれていますよ。
今日はその中の一部分を紹介します。

台湾花蓮から飛行機で1時間足らずで行ける沖縄八重山諸島石垣島。日本本土復帰40年を迎え、現在では石垣出身の多数の人が日本本土で活動する中、沖縄石垣出身のアーティストが、単身上京し真摯に取り組み、積み上げて来た活動と地元の人々の協力が実を結び、小さな離島で史上初の動員を記録する音楽イベント「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2012in石垣島」が実現しました。

BEGINがプロ生活12年目を迎えた頃の2001年より、『6/23慰霊の日』の翌日を『うたの日』と提唱し『うたの日コンサート』を始めました。

戦時中、大声を出して歌う事が許されない中でも、沖縄のオジー・オバーは、ひっそりと歌い踊ることで互いを励ましあって乗り越えてきたそうです。『うた』には喜びはもちろん、様々な苦難をも乗り越える力があると信じています。沖縄にはより多くの『うた』が根付いており、祝いの席や祭りごとに関わらず 各家庭においても日々の暮らしの中で、事あるごとに『うた』が溢れています。

うたの日とは、その当たり前にある『うた』に、改めて感謝したいという想いから、『うた』そのものをお祝いしようという日なのです。

今年の出演者は合計9組。うちBEGIN以外の8組が初出場。
今年から新たな取り組みとして、海外からのゲストアーティストが招聘され、台湾、台東出身の「MATZKA」が出演しました。
初めて海外から迎えるゲストアーティストは、島中から暖かく大歓迎を受け、言語が違う音楽でも国境を越え、人々に暖かい刺激と感動を与えていました。

石垣市の人口は5万人弱。一年間の入域観光客数は、国内外会わせて65.7万人(国内60.1万人、海外5.6万人)。今年うたの日コンサートを訪れた入場者数は公式発表で1万人を記録しました。島外から、台湾も含め沢山の人々が訪れ、190程あるホテルや民宿はほぼ満室。飛行機もコンサート前後は満席状態となり、 レンタカー、タクシー会社、飲食店、おみやげ品店などの観光業種の方々にも影響を与えていました。
来年3月には新石垣空港が完成。国際線も整備され、海外からの訪問者を迎えるため、多言語表示の案内板などの整備に加え、海外顧客に対応する人材の育成など、地域をあげて海外からの訪問客を歓迎する取り組みが積極的に行われています。
石垣から直接台湾花蓮に渡る旅も楽しいかもしれません。

text  伊禮武志

Legacy LIVE HOUSE

台湾のライブハウス。最近ではとても増えて来て日本のアーティストが訪れる機会も増えています。その中でもLegacy Liveheuseは、台湾の音楽シーンに無くてはならない存在。 ManagarのArther さんにお話を聞いてきました。
Legacy Live houseができたのは2009年。当時はこの規模のライブハウスはまだありませんでした。席で言うと600名、スタンディングで1200名。

この規模のライブハウスを作った理由は、昔は仕事が終わりカラオケやクラブに行く習慣はあるが、音楽を聴きにいく習慣はまだ根付いていなく、音楽を聴きにいくライフスタイルを提案したいという。
2年半前に比べて台湾の音楽シーンに変化が出て来たのは、メジャーのアーティストがメディアの世界だけではなくライブに力をいれてプロモーションをする事になった事。音楽シーンに影響を与えたのはインディーズのアーティストでも続々Legacy規模のライブハウスを利用するようになりました。
オープン当時には、日本のアーティストを招聘しイベントを開催していました。

最近では日本の著名アーティストの台湾でのライブも多数開催され、他の国からも様々なアーティストが訪れている。
Legacyを運営する、Neutron Innovation Groupでは、台湾の音楽アートを紹介するWEB SITE | STREETVOICE http://tw.streetvoice.com/ と連携し、NEXT BIG THINGという新人を紹介、経験があまり無いバンドに向けてチャンスを与え業界関係者も招聘しライブを見せる企画を行っている。

運営スタッフに置いても、スタッフ育成に力を入れて実習をかねながら人材育成を行い、今後は台北以外にもLegacy支店のオープン、更には中国本土や香港等にも事業を展開していきたいと考えている。そして、観客の7割合は学生が多い。
もっと一般の方が気軽に訪れる音楽の場を提供していきたい。

 

Pick Up Artist

台湾のReggae BAND MATZKA

いや〜。このバンドを始めてみたときはびっくりしました!
台湾にいたんです。ボブマーリーが生きてたんです。
なんとも個性的なメンバーがここまで揃ったなと感心しつつ、ここ2年くらいでアレヨアレヨと有名になっちゃいました。
今日紹介するのは台湾のReggae Band “MATZKA”。
このバンドとの出会いは3年ほど前。アルバムのレコーディング中のスタジオにおじゃましたのがキッカケ。
友人がホーン隊の録音に参加するため、同行したプライベートスタジオでこの音楽と出会いました。
プロデューサーもとっても気さく。五百チャイナブルーのベーシストで、音楽家の気持ちもよくわかる。メンバーの一人は、TOTEMというバンドのドラムなので、新しいバンドをやるといっていたが、ここまでいいバンドだとは想わなかった。
原住民のメンバーで構成されるこのバンドは、パワフルでロックなレゲエを見せつけます。前のページで紹介した、今年のうたの日コンサートにも出演しました。
横浜の方!大阪の方!日本のレゲエ関係者!
このバンドを見逃すな!MATZKA マヅカ!
http://www.matzka.com.tw/

台灣的音樂情報 Vol.2

Back Stage Pass

JUNGLE☆LIFE 読者の皆様こんにちは。
今月は台湾の音楽シーンで盛り上がりを見せる一大イベントを紹介します。
台湾では政府も力を入れて音楽や映画をPRする動きがあります。
その一貫で、一年に一度行われる音楽アワードで『金曲奨』と呼ばれる大きな授賞式があります。1990年から始まり、今年で23年目を迎えます。
台北ドームで行われるこの授賞式の時は、各テレビ局のニュースもこの話題一色。生放送で授賞式の模様が伝えられます。
台湾のグラミー賞といわれるこの金曲奨をキッカケに、一般的に人気が高まるアーティストも多数います。
最佳年度歌曲獎/今年一番流行った曲。
最佳國語專輯獎/中国語で流行った歌、
最佳台語專輯獎/台湾語で流行った歌。
最佳客語專輯獎/客家語で流行った歌。
最佳原住民語專輯獎/原住民語で流行った歌。
などなど、言葉別に表彰されたり、最佳音樂錄影帶獎/ベストMV賞もあったり、その中に、バンドの部門があって、今年ノミネートされているバンドの情報があがったので、お知らせしておきます。

最佳樂團獎
五月天 / 相信音樂國際股份有限公司
Tizzy Bac / 彎的音樂有限公司
buddha jump / 種子音樂有限公司
Mary See the Future / 映象國際多媒體股份有限公司
蘇打綠 / 環球國際唱片股份有限公司
最佳新人獎
吳南穎/吳南穎《我只是吳南穎》/無非文化有限公司
女孩與機器人/Miss November/亞神音樂娛樂股份有限公司
鄧福如/原來如此!!/豐華唱片股份有限公司
以莉.高露/輕快的生活/風潮音樂國際股份有限公司
李佳薇/感謝愛人/華納國際音樂股份有限公司
そう!今年注目の台湾のノミネートアーティストです。
探して聞いてみてね。

台湾音楽フェス事情

台湾のフェス事情と行っても、大小さまざまなイベントが毎月各地で行われています。その中でもJUNGLE☆LIFEの読者にあっていると想うのは、毎年春に行われる<Spring Scream>。台湾の最南端にある観光リゾート地、墾丁(人口30000)で行なわれる音楽イベント<Spring Scream>は、今年18年目を迎えます。 エントリーバンドは1999年 頃から100組を越え、現在では500アーティストがエントリーする迄に至っているそうです。
開催期間は、毎年4月上旬の週末3日間。7つのステージに世界中から200組以上のオリジナリティー溢れるインディーズのアーティストが多数出演しており、来場者数は25,000人を越えるそうです。
そして、同時期に同じく墾丁で行われる<Spring Wave>は、台湾でも著名なアーティストが多く、はやい時間はバンドが出演し、遅い時間はDJイベントとして開催されています。他には台湾のライブハウスTHE WALLを運営するWALL MUSICが主催するロックフェス<MEGAPORT FESTIVAL大港開唱>も日本からも幾つか参加していて一見の価値がありますよ。
市街地で行われる<Simple Life Festival>も独特の楽しみ方があり、インディーズブランドや、雑貨、アートなどとリンクして野外で行う楽しいイベントです。台湾の人もそれぞれ独自の表現の仕方を楽しんでますよ。
情報を見つけたら、一度遊びに来てはいかがでしょうか?

Pick Up Artist

臭豆腐 SKA? 盪在空中 タンザイコンゾン

臭豆腐SKA? と書いてしまったのですが、皆さん台湾の臭い豆腐を食べた事はありますか?
初めて食べると、日本人は大抵とても匂いがきつくて食べられないのですが、慣れてくると癖になる味で台湾人はこの食べ物がとても大好きです。

台湾語で歌うこのバンド、盪在空中はベースがレゲエ好きで、ギターがスカ、ドラムがロック、ボーカル/ギターが演歌調のコブシを入れて心込めて歌う台湾人。気持ちよく音楽をやっているので、歌のうまいヘタではなくてSOULを感じられるバンド。曲の歌詞は聴けば聴くほど味がでる。

台湾では積極的に自分たちでライブを主催して、日本のバンドのサポートやシーンを盛り上げるためにとてもがんばっています。
なんと、このバンドが日本でリリースしていますよ!
音源もいいけど、ライブもチェックしてね。

ARTIST: 盪在空中  TITLE: 『一大片的風景』
LABEL: NEWTOK / CAT.NO.: ART
RELEASE DATE: 2012. 3. 7.
http://www.facebook.com/hangintheair

台灣的音樂情報 Vol.1

Back Stage Pass

JUNGLE☆LIFE読者の皆様はじめまして。
今月から始まるこのコラムを書かせてもらいます。
伊禮 武志|通称;akemiと申します。
よろしくお願いします。

かれこれ14年程前でしょうか。当時、沖縄でインディーズレーベルのまねごとを始めた僕は、大阪を訪れた際に、知人の紹介でPJ こと平井さんとお会いしました。

当時から沖縄をベースに 本土に向けて活動する事を目標として、日々手作りでライブ制作、宣伝など充実した日々を送っていました。
もちろん事あるごとにJUNGLE☆LIFEにお世話になっていましたが、いつしかレーベル業務から離れ、沖縄を拠点にコンサート制作やライブハウスの運営を主に活動していました。
沖縄からの発信という目標は変わらず、新しい表現の場所を求めていろいろ調べた結果、これからは台湾と繋がりたい! と思い、2006年はじめて台湾に渡航しました。

沖縄から1時間10分、距離で630k という場所に、活気あふれるパワフルな国際都市が存在するのを目の当たりにし、本格的に台湾を意識し始めました。

当時は個人での渡航だったのであまり頻繁には行けなかったのですが、徐々に音楽仲間も増え、DJの招聘やアコースティックでのライブ遠征など、少しずつ活動を始めていきました。それから数年経ち、沖縄で開催される国際音楽祭のスタッフとして台湾に渡航するようになり、その後、別事業で本格的な調査のため、2010年より台湾に移住することになりました。

徐々に皆様にも御紹介していきますが、台湾には魅力的なアーティストが沢山います。もっと台湾の魅力を知ってもらいたい!! と想っていた時に、多くの方々の協力を経て、2011年4月から台湾にハマって抜け出せなくなる音楽番組『楽楽台湾』がスタートしました。今は台湾でこの番組の制作に携わっています。
同時に、日本⇄台湾、相互に進出するアーティストのサポートを目的に小さく台湾で開業しました。

常にインディーズ時代の精神を持ち続け、音楽という対話で、地域文化を世界につなげていく。そんなお手伝いをしていきたいと想っています。
みなさまよろしくお願いします。

Text by Takeshi “akemi” Irei

楽楽台湾

身近なのによく知らない、いや知られていない隣国台湾。台湾には音楽&アートのプラットフォームが存在し、
大きな影響力をもっています。そんな台湾のポータルサイトと連携、台湾の人気ステーションUFO FMの協力のもと日本には台湾の最先端クリエイターたちを紹介、また、台湾には日本の最新サウンドを紹介していく
“日本と台湾の音楽&生き方交流プログラム”。
パーソナリティーは青木由香。

FM秋田/FM栃木/FM長野/FMとやま/FM三重/FM山陰/FM岡山/FM山口
FM高知/FM香川/FM大分/FM佐賀/FM宮崎/FM徳島/FM青森/FM石川/FM滋賀

http://www2.jfn.co.jp/blog/lala/

今月の推薦アーティスト

董事長樂團
http://www.indievox.com/chairman
HiJack
http://www.indievox.com/hijack
Macbeth
http://www.indievox.com/wearemacbeth

INDIEVOX

http://www.indievox.com/bluetreepress
台湾のインディーズを中心に紹介しているポータルサイトINDIEVOX内で、番組で紹介したON AIR LISTを紹介しています。
気になるバンドはサイトで視聴できます。

地下社會 | Underworld

台北市内には大小さまざまなライブハウスがあります。
台湾師範大学の近く『師大夜市』の入り口近くにある『地下社會 | Underworld』では、毎週地元のアーティストのライブが行われています。

ライブハウス独特の様子の階段を地下におりていくと、席で30/スタンディングで100名くらいでしょうか。壁一面にサイケデリックなアートが描かれた空間。夜な夜な近くの学生や外国人が音楽と仲間を求めてこの店に集まります。ライブのみならず、エレクトロが多いようですがDJのパーテョーや、アニメのイベントなども行われているそうです。

1995年にオープンした『地下社會 | Underworld』では、台湾でとても有名な五月天などもこのステージに上がった事があるそうです。
今も GOCHICや、Macbethなど、今のシーン一線で活動しているバンドもここに来ると出会えるかも。

ステージは、5400/3000くらい?とあまり大きくないのですが、ここの場所から様々なアーティストが育っています。
台湾の音楽シーンにとってとても大切な場所。夜市を見た帰りにライブハウスで一杯いかがでしょうか。
そして、日本のアーティストも時々この場所でライブを行っています。
台湾でライブをしてみたい!と想ったら、ここにコンタクトをとってみるのもいいかも。

Pick Up Artist

SKARAOKE

SKARAOKE

SKARAOKE

台湾を代表するスカバンド。
FORMOSA SKA=SKARAOKE。

FORMOSA(フォルモサ)とは台湾の別称、麗しき島という意味合いを持ちます。夏でも冬でもスーツ姿、クールなボーカルにシンプルなリズム。台湾のスカパラ?と紹介しても過言ではない。間違いなく台湾スカシーンの中心にいるバンドです。

メンバーの中には、唯一日本人のベーシストが在籍、7名編成のバンドです。ボーカルのトーマスは英語が上手! なので、中国語、英語、日本語でステージを繰り広げます。昨年には、ALL JAPAN GOITHとSplit Albumを2カ国同時発売。沖縄のライブで泡盛づけの日々を送りました。

そして、近年は、北京/香港などでも活動の幅を広げています。
今後も積極的に日本でも活動をしていきたいそうで、フェス、ライブとかがあったら是非誘ってください。
Facebookのアドレスをのせておくので、気になったらフレンドリクエスト出してね。『フォルモサ スカ スカラオケ』ですよ〜。覚えててね。

http://www.facebook.com/skaraoke.tpe