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メガマソ

過去と現在の対比が映し出す唯一無二の存在感と進化

PH_MEGAMASSOさらなる躍進への狼煙を上げた前作シングル『St.Lily』を経て、レーベル移籍第2弾シングル『MISS WAVES/VIPER』をメガマソがリリースする。美しいメロディがドラマチックに鳴り響くバラード曲「MISS WAVES」と、初期音源「バイパー」を大胆にリメイクした「VIPER」の両A面シングルとなる今作。同時リリースされる3タイプの各カップリングに収められた過去曲のリメイクも合わせて聴けば、“今”の彼らが放つ輝きと確かな進化が伝わってくるだろう。独自の世界観と誰もが聴きやすいポップな楽曲という武器の威力を増し続けるメガマソは、その強烈な存在感をより広い世界へと届けようとしている。

 

 

 

●レーベル移籍第1弾となった前作の『St.Lily』では、心機一転という部分もあったのでは?

涼平:気分的にはありましたね。やっぱりレーベルが変わると制作する環境やバックアップしてくれる環境も変わるから。前作では今までとはちょっと違う、新しい人たちにも見てもらえたんじゃないかなと思っていて。良い形で移籍第1弾をリリースできたので、その形を広げていきたいなとは思っていました。

●そこを経て、今回の『MISS WAVES/VIPER』にはどういったイメージで取り組んだんでしょうか?

涼平:僕らはこれまで8年間活動してきたんですけど、今回のカップリング曲はどれも過去曲のリメイクなんですよ。最新形の僕らと、“昔の僕らの曲を今のクオリティでやったらどうなるか?”というものを両方出したシングルですね。ちょっと原点回帰的な部分もあって、一番新しいところと大元になっているところを見直そうという感じでした。

●そういうことをやろうと思ったキッカケとは?

涼平:最初に「VIPER」(※原題「バイパー」)をリメイクしたいなという気持ちが、僕の中にあって。「VIPER」は昔の曲だから、もう一方を最新の曲にして両A面シングルでリリースしたら面白いんじゃないかと思ったところからですね。やっぱり8年もやっていると、昔はよく聴いてくれていたけど今はもう聴いていないという人もいると思うんですよ。そういう一度離れた人たちも、(こういう形で出せば)もしかしたら興味を持ってくれるかもしれない。その時に最新形の曲も聴いてくれて、また「良いじゃん」となってくれたらいいなっていう。

●原曲の「バイパー」は2007年3月のZeppTokyo公演で配布されたCDに入っていたもので、かなりのレア曲ですよね?

涼平:そうなんです。今ではそのCD自体を持っている人も少なくて。ライブでも最近はあまりやっていなかったんですけど、初期は定番曲だったんですよ。あの頃の音源を聴くとまだ技術不足なところもあって、今のほうが絶対にもっと良くできるなと。だから今回は“別物”っていうくらい変わっている部分もありつつメロディは変わらずに、進化を見せられているんじゃないかなと思っています。

●技術的な進化を楽曲に投影できている。

涼平:今のほうが単純に(技術的には)キツくなっていますね(笑)。ドラムも大変だし、歌も1オクターヴ上がっちゃっているので…。元々高い声なのに、もっと高く歌わなきゃいけないっていう(笑)。

●オクターヴを上げた理由とは?

涼平:原曲は7弦ギターのノーマルチューニングで弾いていたんですけど、今回は6弦のドロップC#チューニングにしているんです。その時点でまず7弦ギターに比べて、(音の高さが)“+2”になっているので…というギタリスト的な理由ですね。

Gou:ギタリストのせいです(笑)。

インザーギ:そのしわ寄せが僕に来ちゃいました(笑)。

●歌うのは結構大変だった?

インザーギ:“結構”じゃないですよ。

●かなり大変だったと(笑)。だからこそ自分の進化を見せられたというか。

インザーギ:…まあ、そうですね。

涼平:ノせるのが上手いですね! 今ちょっと(インザーギが)気持ち良くなっていましたよ(笑)。

●インザーギさんなら、“+2”くらい大したことないですもんね。

インザーギ:そうですね…「えっ、上がってたの?」っていうくらいかな。

一同:ハハハハハ(笑)。

●実際に進化を実感する部分もあったのでは?

インザーギ:昔の音源と比べてみたら、やっぱり進化していますね。初期の曲を聴き返すと、今のほうがより曲に馴染む歌い方になっていたり、抑揚の付け方も全然違ったりして。昔のバージョンもあれはあれで良いんですけど、思い入れとかを抜きにして単純に「カッコ良いのはどっち?」と訊かれたらやっぱり今のバージョンなんです。

涼平:(原曲には)思い入れもあるし、その瞬間の煌めきはあるんですけどね。

●「VIPER」の歌詞は、原曲から結構変わっているんですよね?

涼平:わかりにくかった部分をわかりやすくしたんですけど、メッセージ性自体は変わっていないです。“自分たちの求める音楽を最高のものにしていきたいし、自分たち自身が音楽になりたい”みたいなテーマがある曲で。あとはそこに、応援してくれているみんなへの感謝も込めています。

●「MISS WAVES」の歌詞も、ファンに対して歌っているのかなと思ったんですが。

涼平:そういうことですね。この曲ができた時に“空から光が降り注いでいるんだけど、とても冷たくて。その光から身を守ろうとして日傘を差す”みたいなイメージが浮かんだので、そこから(歌詞を)ふくらませていきました。僕たち3人が寄り添って入っている日傘の中に“みんなも一緒に入ってきなよ“みたいな歌詞ですね。

●曲調的には「VIPER」と真逆な感じですよね。

涼平:真逆ですね(笑)。僕らの中でも特にポップというか、キャッチーなメロディのあるバラードになっていて。今まであったバラード系の曲はJ-POP的な要素が強かったんですけど、これはもっと素直にバンドサウンドをメインにしてみた感じです。

Gou:「VIPER」が先にあったので、それとは両極端な感じが面白いかなって。両A面シングルでどちらも似たようなものを見せてもしょうがないので、この曲ができて良かったと思います。

●今回はアーティスト写真が2パターンありますが、それもこの2曲が持つ二面性を象徴しているんですよね。「VIPER」のアーティスト写真でガスマスクを付けているのにはどういう意味が?

涼平:この曲は「MISS WAVES」と表裏一体というか。「MISS WAVES」(の歌詞)では、冷たい“白い光”が空から降り注いでいて。普通は“白い光”というと、世間一般的に見たら温かい感じがしますよね。世の中の(多くの)人にとっては気持ちよく浴びれる光なんですけど、たとえばメガマソを好きな人やヴィジュアル系を好きな人って意外と世間一般の人が好きなものを好きにはなれなかったり、毒にすら感じてしまう人もいるから。そういう感覚の違いを“僕らと一緒に共有しようよ”という想いがあって、ガスマスクを付けているのは“世の中の空気が合わない人たちは僕らと一緒に集まろうよ”という意味なんです。浄化されたものに(自分たちは)合わないから、ガスマスクを着けているっていう。

●そういう意味があったんですね。カップリングの3曲目は今回リリースされる3タイプでそれぞれ違うわけですが、これにも1つ1つ意味がある?

涼平:僕らの場合は、3曲目にシングル自体のテーマを左右するものが入っていることが多いんですよ。まず「MISS WAVES」がテーマになっている初回限定Aにはそれに(曲調を)寄せた「トラオム」を入れて、初回限定Bは「VIPER」がテーマなので(その曲調に近い)「由佐波利」というインダストリアル・ロック調のものを入れて。通常盤に関しては僕らのアーティスト写真がジャケットなので、昔からメガマソでやっているロックな形が出ている「展覧会のネリオリ」を入れたという感じです。

●他のリメイク曲はタイトルがかなり変わっているのに比べると、「展覧会のネリオリ」(※原題は「展覧会のネリ・オリ」)は微妙な変更ですよね。

涼平:この曲は歌詞を一切変えていないというのもあって。あと、僕の中では最初から“ネリ・オリ”だったんですけど、ファンの間では“ネリオリ”で1つの言葉だと思われていたみたいだったのでわかりやすくしてみました。

Gou:“ネリオリ”で1つの言葉じゃないの?

●メンバーさえも知らなかった(笑)。

涼平:“ネリ”と“オリ”という2人の名前で、男の子と女の子なんですよ。

Gou:知らなかった…。『ぐりとぐら』みたいなもの?

涼平:そうだね。

●おすぎとピーコみたいな感じですよね?

涼平:そうですね…って、それはちょっと微妙な気がする(笑)。

一同:ハハハ(笑)。

●「由佐波利」は原曲の「鞦韆(しゅうせん)」から一気に変わりましたね。

涼平:この曲に関しては、歌詞も変えましたからね。でもどちらもブランコを指す言葉なんですよ。元々は僕が小学生の時に住んでいたマンションの向かいに公園があって、そこでブランコを漕いでいた記憶から作った曲なんです。

●アレンジも大胆に変わっているのでは?

涼平:元々はちょっと和風なロックという感じだったものを、インダストリアル・ロックに変えてしまって。ちょうどNine Inch Nailsとか自分が高校生の時に聴いていたようなものを改めて聴いてみて“カッコ良いな”と思ったので、そういう自分のルーツを出した感じです。

●「トラオム」はインザーギさんの作詞作曲による「TRAUM」をアコースティックにリメイクしたものですが。

涼平:元々は疾走感のあるロックだったのをアコースティックにしてみました。僕が提案したんですけど、サビのメロディにこういうノリが合うんじゃないかと思って。とりあえず打ち込みで作って聴いてもらったら、インザーギも気に入ってくれたのでやることになったんです。僕としてはバックのアコギとベースの絡みも面白いと思うんですよ。逆に(演奏の)上では、気持ちよく自由に歌って欲しいなと。

インザーギ:今回はどの曲も歌い方がバラバラなんですけど、これは特に声量がない感じにしたかったんです。涼平の世界観は難しいものが多いので、自分の中で一度消化してから摺り寄せるという作業があって。自分の曲ではそういう手間がないので、あまり何も考えずに好き勝手やれるというか。「こういう曲だったら、これくらいの歌い方のほうが合うかな」という感じでした。

●色んな面で進化を感じられる作品になった。

涼平:そうなっていますね。プレイヤー的な欲求としては、まず第一にプレイ面での進化を聴いて欲しいなと思っていて。歌詞では変わった部分もありつつ、どの曲も伝えたいメッセージ性は変わっていないんです。そういう意味で、変わっていない部分と変わった部分が良い感じで同居している作品になったんじゃないかな。

●リリース後のツアーでも色んな面が見られる?

インザーギ:今回は(メガマソという)同じ世界観の中で違う一面が見られる両A面シングルなので、そこを強みにしたいなと。「MISS WAVES」みたいなきれいな曲もあれば「VIPER」みたいな激しい一面もあるから、どんなセットリストになるのか楽しみにして欲しいなと思っていて。

Gou:「MISS WAVES」がバラード系の曲なので、他では激しくてノリノリの曲をいっぱいやりたいなと思っています。

涼平:今回は何曲かリメイクをしたので、他の過去曲をやる場合にも新しいアレンジに取り組めたらと思っているんですよ。だから昔からのファンも最近のファンも、新鮮な気持ちで楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。

Interview:IMAI

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