音楽メディア・フリーマガジン

10-FEET Vo./G.TAKUMAのソロ活動に密着取材。TAKUMA【何人かバンド】from 10-FEET インタビュー#1

10-FEET Vo./G.TAKUMAのソロ活動に密着取材。TAKUMA【何人かバンド】from 10-FEET インタビュー#1

TAKUMA【何人かバンド】from 10-FEET特集トップに戻る
 
 
 
 

 
 
 
 
10/14にシングル『シエラのように』をリリースし、現在リリースツアーを行っている10-FEET。そのフロントマンであるTAKUMAが持つもう1つの側面…数年前からソロ名義でライブ活動を行っている彼のステージは、1人での弾き語り形式もあれば、サポートメンバーを入れて様々な編成で行う場合もあるという。そして新型コロナウイルス感染症が拡大した以降は、「TAKUMA【何人かバンド】from 10-FEET」名義のバンド編成で2つのイベントに出演。1つはTAKUMAが主催するライブハウスとスタッフ支援・豪雨災害に向けた募金を募るという主旨の弾き語り配信ライブ“ライカライブ”、そしてもう1つはコロナ期に福岡初で10/24〜10/25に開催された野外ライブ“MONOGATARI LIVE 2020”。オリジナル3曲と10-FEETの曲、そして時にはカヴァーも披露するという彼のステージはいったいどのようなものなのか? 【何人かバンド】という編成にはどういう意味があるのか? TAKUMAのソロ活動が現在に至るまでの経緯と背景、そして各メンバーとの出会いやそこに込めた想いに触れるため、“MONOGATARI LIVE 2020”に出演する彼らと行動を共にし、インタビューとライブレポートを行った。
 
 
 
 
 
 
 

INTERVIEW #1

 
 
 
●TAKUMAくんは数年前からソロ活動をされていますが、この【何人かバンド】という編成はどういうきっかけで始まったんですか?
 
 
 
2年前の野外フェスにTAKUMAさんがアコースティック編成で呼ばれたときに、そのバンドメンバーとして声をかけてもらったんです。

 
 
“旅祭2018”だったっけ?

 
 
はい。

 
 
あれが最初か。

 
 
●この編成では何回くらいライブをやっているんですか?
 
 
 
7回くらいですかね。僕1人でやっているのはそれよりもっと前からあるんですけど、この編成でやっているのは2年くらいです。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
●1人での弾き語りではなくバンド編成でやろうと思ったのは何か理由があったんですか?
 
 
 
なんだったかな…。

 
 
僕も“旅祭2018”のときに電話がかかってきて、「“旅祭”っていう大きいフェスに出るんよ~」って言われたんです。最初は“なんの話かな?”と思って。

 
 
●ただの自慢かなと(笑)。
 
 
 
報告かなと(笑)。そしたら「ベース弾いてくれへんかな?」って。まさか自分が呼ばれるなんて思っていなかったから驚いて、最初は嘘かと思いましたね。

 
 
僕は「TAKUMAさんが“一緒にやりたい”と思った人に声をかけている」と聞いていて。なのでそのときに僕も声をかけてもらえて、純粋に嬉しかった記憶がありますね。

 
 
そもそも僕はtick(donnyが所属しているバンド/現在は活動休止中)の大ファンだったんですよ。tickはしばらく休んでいて、活動をしない雰囲気が出ていたんですけど、メンバーひとりひとりとも僕は仲が良かったから、“旅祭2018”のときはdonnyとtickの元メンバーであるドラムのhirotoに手伝ってもらって、no-booはゲストヴォーカルとして1~2曲歌とハープを吹いてもらったんです。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
●tickが活動を再開するきっかけを作りたかったんですね。
 
 
 
あと浜ちゃん(浜田)とはバンド同士で結構昔から面識はあったし、ずっと一緒にやりたかったんです。“旅祭2018”に呼ばれたときに、弾き語りでやるにしてはイベントの規模が大きいと思ったんです。“たいしたこと出来ひんしな”という意識の方が強かったんです。

 
 
●“旅祭2018”は海浜幕張公園で開催されたイベントですよね。
 
 
 
だから“バンド編成でなんとか武装してやりたいな”と思っていたときに、僕の中で“いつか一緒にやりたいな”と思っていた人に声をかけたんです。音楽的にもリスペクトしていたし、友達でもあったし、好きな人たちだった。それで“旅祭2018”に出演させてもらってライブを経験したときに、ガチャッとドアが開いた気がしたんです。“こんなにおもしろいんや!”と。

 
 
●新しいドアが開いたと。
 
 
 
僕は10-FEETを始めてから、メンバー以外の人とセッションしたりスタジオに入ったり、音源を出すとかライブをやるとかの経験がほぼ無かったんです。でも周りはそういうことをやっている人が多かったんですよね。

 
 
●はい。
 
 
 
でも10-FEETはそういうことが本当に無かった。5年に1回ツアー先で、遊びのノリで一緒にスタジオに入るくらい…10年に1回くらいかな? …なので、せっかく“旅祭2018みたいなイベントに呼んでもらえたんだったらチャレンジしてみたいなと。そしたらなんか僕の中でガチャッ! とドアが開いた。音楽をやっていく上で得るものがたくさんあったし、もちろん刺激もある。見る角度も拡がったというか。

 
 
●なるほど。
 
 
 
それとさっきも言いましたけど、そのときは“tickをもう1回観たい”という想いが強かったので、バンド編成でやれば絶対に楽しいと思ってtickのメンバーを誘ったんです。

 
 
●色々なタイミングがちょうど重なったんですね。
 
 
 
それで金沢に1回スタジオセッションしに行ったんですよ。その頃はA(c)のVo./G.宗司にサポートで入ってもらっていて、宗司はtickのサポートもやっていたんです。それで浜ちゃんと一緒に宗司が住んでいる金沢にスタジオセッションしに行ったんです。

 
 
行きましたね。

 
 
●え? スタジオセッションのためだけに金沢まで行ったんですか?
 
 
 
はい。各メンバーが住んでいる地理的なこととスケジュール的に、金沢か東京に行くか京都に来てもらうしかスケジュールが合わなくて。

 
 
●なるほど…効率を優先するのであれば近くに住んでいる人を選ぶと思いますが、“誰とやりたいか”を優先したんですね。
 
 
 
そしたら関係ないのにtickのベースのPaulも来てくれて、そのスタジオでほぼtickが揃ったんです。友達なので(笑)。スタジオ作業の合間に無理やりtickの曲をやってもらったりして、そういう瞬間にもソロ活動をバンド編成でやった意味はあったなと思ったんです。

 
 
●ふむふむ。
 
 
 
それから時を経て、僕が京都MUSEで“オギムラ食堂”というイベントを仲間内だけで集まってやっていたんですよ。

 
 
●“オギムラ食堂”?
 
 
 
“オギムラ(小木村)”というのは、飲食をやっている小山くんとアパレルをやっている高木くんとバンドをやっている僕(三田村)から一文字ずつ取ってきた名前なんですけど。

 
 
●3人が主催するイベントなんですね。
 
 
 
飲食をやっている人は基本深夜の2時頃まで身体が空かなくて、アパレルの人はだいたい20〜21時頃。バンドをやっているやつは不規則…この3人はめっちゃ仲がいいんですけど、全然時間が合わないので3人の共通の友だちも交えて飲めるチャンスが無かったんです。なので無理やり会う企画を作りましょうということで始まったのが“オギムラ食堂”だったんです。

 
 
●なるほど。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
いろんな職業の友達が街にいっぱい居るのになかなか飲みに行く機会がなかったり、遊びに行ける時間には店が閉まっているということもあって。なのでその“オギムラ食堂”では各自で仲がいい友達を呼ぼうと。そこに僕はkomakiを呼んだんです。

 
 
●お、komakiさんが登場した。
 
 
 
あのときってまだ京都に住んでたんだっけ?

 
 
そうですね。

 
 
めっちゃ喜んですぐ来てくれたんです。みんな酔っ払ってきたらステージを使ってセッションしたりカバーしたり。komakiはそういうちょっとしたときにもすぐ来てくれたのを覚えていて。komakiがtricotのメンバーだったときから“ドラムは頭おかしいんか?”と思うくらいにかっこいいと思っていて。

 
 
●ふむふむ。
 
 
 
それまでライブではhirotoに叩いてもらっていたけど、地方のイベントに出演するとかになると2〜3日拘束ということもあるから、イベントや開催地によっては数日拘束となるので、そういった行程に対応できる人が必要やなと思いまして、その時komakiが結構サポートをやっていることを知っていたから、もしかしたら手伝ってくれるかもしれないなと思って連絡をしたんです。

 
 
●それでkomakiさんが【何人かバンド】のメンバーになった。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
僕はソロ活動のことは割と浜ちゃんとdonnyにまず相談していたんです。ソロ弾き語りだとアコースティック系のサウンドになると思ったから、“金佑龍みたいなギターが弾けるメンバーが居たらいいな”と考えていて。

 
 
●金佑龍さんと面識はあったんですか?
 
 
 
いや、挨拶したことある程度で、連絡先を知らなかったんです。それで浜ちゃんに「金佑龍みたいなギターが弾けるやつおらへんかな?」って相談したら「金佑龍でいいですやん」と(笑)。「え? 繋がってんの?」みたいな(笑)。

 
 
一同:ハハハ(笑)。
 
 
 
僕とPAHUMA(金佑龍)は古くからの知り合いで仲がいいんですよ。

 
 
それまでYouTubeで金佑龍の弾き語りの動画とか結構観ていて、好きだったんです。でも1回、PAHUMAとは福岡の居酒屋で会ってるんですよ。あれは何で福岡に来てたの?

 
 
当時僕がやっていたcutman-boocheというバンドのツアーですね。その居酒屋はバンドマンがよく行くお店だったんですけど、そこにTAKUMAさんが1人でパソコンで作業しながら飲まれていて。

 
 
●TAKUMAくんは1人で来ていたんですか?
 
 
 
はい。僕は10-FEETがめっちゃ好きだったので、声をかけさせてもらって、自分たちのCDを渡してご挨拶したんです。そしたら用事があったのか、TAKUMAさんは荷物を置いたまま店を出られて。“あれ? 気まずかったのかな?”と心配になって。

 
 
●いきなり店を出てしまったら心配になりますよね(笑)。
 
 
 
そしたら戻って来られて、『VANDALIZE』(2008年2月リリースの10-FEET 5thアルバム)をCD-Rで渡してくださったんです。「よかったら聴いてくれ」と。

 
 
●あ、TAKUMAくんはCD-Rを買いに行ったということ?
 
 
 
そうなんです。全然気づかなかった。

 
 
音源を渡してくれたから、自分らの新作も聴いてもらいたいなと。確かリリース前で、サンプル盤もあがってなかった時期だったのでCD-Rで。

 
 
まさか僕に渡すためにCD-Rを買いに行ってその場で用意してくれるなんて…感動して泣きそうになったんですよね。

 
 
●ああ〜。
 
 
 
それから何年も経って浜ちゃんから電話がかかってきたんです。「10-FEETのTAKUMAくんって知ってる?」と。「弾いて欲しいらしい」と言われたときには「いやいや! 俺はギタリストじゃないし!」と断ったんですよ。でもその後にTAKUMAくんから直接電話をもらって「1曲やってほしい」と言われたので「ぜひ!」と。だから【何人かバンド】に入ったのは、僕は結構最近なんですよ。今回の“MONOGATARI LIVE 2020”は2回目のライブなんです。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
●【何人かバンド】というのはまさに名前通り、メンバーはフレキシブルなんでしょうか?
 
 
 
そうなんです。たまにクラブシーンのアーティストとかそういうことをやっている人が居るんですけど、そういうのも面白いなと。「スケジュール空いているやつでやろうぜ」という感じのLINEグループがあるんですけど、本当に“何人か”なんですよ。出来る人が居たら参加してもらう。お互いにその中で付き合いが始まったり個別で仕事になったりしてもいいと思うし。

 
 
●今は何人居るんですか?
 
 
 
A(c)の宗司とドクター長谷川、それとこのメンバーだけですね。あとはhirotoと、なんやったらtickのno-booも片足突っ込んでるくらい。呼んでスケジュール空いてたら来てくれるだろうし。これからやる企画とか内容によってはその辺に声をかけてもおもしろいかなと思ってます。

 
 
●このメンバーに声をかけたのは、TAKUMAくんの中で音のイメージだったり出したい雰囲気が最初からあったんですか?
 
 
 
ありましたね。金佑龍はさっき言った通りだし、「こういう音楽をやりたい」と言ったら応えてくれそうなメンバーだし、それ以外のこともいっぱい知っている人たちだから。僕には思いつかないようなことをやってくれる人たちというか。

 
 
●一緒にやったら刺激を受けそうだと。
 
 
 
絶対勉強にもなるし、リスペクトの気持ちでいっぱいだから、一緒に出来るだけで嬉しいんです。作業もいっぱい進む。人間的にも好きな人たちばかり。なかなか人間的にも好きで興味があって、音楽的にもってなるといそうでいないんですよね。

 
 
●確かにそうでしょうね。
 
 
 
そういうゆるい感じだと遊びになってしまいそうだけど、みんなプロ意識を持っていて、切り替えが出来る人だと思っていたから。軽い感じで来てもらっても、真剣に重めな感じで来てもらっても、どっちでもいいなと思っていたんです。一緒にやってくれるだけでいいものが出来るという確信があるメンバーですね。

 
 
 
 
 
インタビュー#2を読む
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj