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SPECIAL LIVE REPORT Nothing’s Carved In Stone Studio Live “Futures” 2020/9/19(土)配信

SPECIAL LIVE REPORT Nothing's Carved In Stone Studio Live “Futures” 2020/9/19(土)配信


 
 
 
 Nothing's Carved In Stoneが2020/6/27に開催したStudio Live “Navigator”。同ライブは彼らが初めて行った配信形式のライブだったが、インターネットを経由して配信されたその内容は、音楽面・映像面・演奏面・パフォーマンス、どれをとっても非常に素晴らしいものだった。
 8台のカメラ(ハンディ6台+固定2台)を使い、レコーディングと同様のスタジオ環境で配信を行うというのは彼ら自身のアイディア。自分たちが生み出す音楽に一切妥協せず、4人が“良い”と思う音楽を発信し続けてきたというバンドのアイデンティティを大切にしたからこそ辿り着いた、Nothing's Carved In Stoneの表現の1つ。あの素晴らしい一夜を体験したからこそ、彼らにとって2回目となる配信ライブ・Studio Live “Futures”への期待は非常に大きなものだった。
 
 暗いスタジオの中に鳴り響くギターの旋律。それは8/26にリリースされたばかりのセルフカバーアルバム『Futures』で聴いた記憶が新しい、「November 15th」のイントロ。何度も何度もライブハウスで聴いて心を震わせてきたあの“感触”が一気に甦る。Studio Live “Futures”は最高の形で幕を開けた。
 
 
 

 
 
 
 画面に映し出されるG.生形の影、シンバルを叩くDr.大喜多の姿、そしてベースの弦をはじくBa.日向の右手、黒い床を踏んでリズムをとるVo./G.村松のスニーカー。メロディの立ち上がりに合わせて照明がだんだん明るくなり、4人が居るスタジオの全貌が明らかになる。
 スタジオの中心で4人が向き合って立ち、その間をハンディカメラでシュートするカメラマン。黒い床には大きなバンドロゴ。各アンプは別室のブースに設置して音の被りを避け、照明、カメラマン、エンジニア、機材のすべてがライブ&レコーディングと同等のものを使用。ネットを経由しているにも関わらず映像と音のクオリティは高く、イヤホンを通して聴こえてくる音は1つ1つが粒立っていてきめ細かく、まるでその場で音に直接触れているようなリアルな感触。特に音が複雑に絡み合うアンサンブルの彼らの場合、ライブと同等のタイムラインで4人それぞれが出す音を細かく確認できるのは贅沢の極みだ。
 
 「Isolation」で村松は腕を振り上げて大きく叫び、笑顔を見せ、音を合わせる喜びを噛み締めながら4人が演奏の熱を上げていく。「白昼」では村松が「オニィ!」と叫んで大喜多が超絶なプレイで魅せ、日向が表情を綻ばせ、生形が胸を焦がす旋律を鳴らす。ライブの渦中に存在する4人の呼吸がリアルにわかる。
 
 

 
 
 
 「Nothing's Carved In Stoneです、よろしく」と挨拶した後、村松が「画面越しだと思いますけど、いつものようにやっていきます」と宣言。場所、環境、伝え方が違えども、いつものように最高の音を届ける。今日も彼らはそう約束してくれた。
 
 ヒリヒリとした緊迫感を作り出した後、大きなサビの多幸感で包み込む「NEW HORIZON」。4人がまるで猛獣を鞭打つように、全能感が溢れるパフォーマンスで魅せた「Honor is Gone」。カメラが上からの4人を映し出し、輝くような笑顔を見せながら複雑なアンサンブルでトリップさせる「Words That Bind Us」。重厚なグルーヴで身体を芯から揺さぶった「Rendaman」。ライブさながらのライティングと多彩なカメラワークにより、まるでスタジオその場に居るかのような錯覚に何度も陥りながら、Nothing's Carved In Stoneの世界に夢中で入り込む。息をつく暇もなく、画面の前から一歩も動けない。
 
 
 

 
 
 
 
 一気に駆け抜けてきた前半を終え、村松がアコギに持ち替える。「なかなか現実に会うことは難しいですが…遠くに居るみんなに気持ちを込めていつも歌っている曲を…」と、この日のライブ初めてのミドルナンバー「青の雫」。間違えていないのに「歌詞を間違えました(笑)」と勘違いして村松が自ら曲を止めるという一幕の後、青い照明の中で繰り広げられた美しい情景。曲中でも一瞬歌詞が怪しくなるところもあったが(笑)、それも含めてライブと思わせるほど彼らが鳴らす音には説得力があった。
 
 キラキラと煌く音と光が視界いっぱいに押し寄せる「Shimmer Song」、胸を焦がす「Pride」を経て、ライブは一気に加速する。ハンドマイクになった村松がぐるりとまわりを指差し、「スタジオライブなんですけど、こうして仲間がたくさん集まって、最高の環境を作り上げて今日もライブをしております。総力をあげて、俺たちの熱が伝わるような努力をみんなでやってます。観てるのは1人だったり2人だったり、何人で観てるのかわからないけど同じ気持ちで居ますので…」と「In Future」で後半に突入。
 
 
 

 
 
 
 スタジオの熱気が画面を通して伝わってくるほどの迫力で「Spirit Inspiration」、「Out of Control」と突っ走る。バンドの感性が炸裂したアンサンブルと流麗なメロディの対比が抜群な「Like a Shooting Star」、まさに歌詞の通り感情が溢れ出す「きらめきの花」。
 
 そして「色々と大変なこともあると思うんですけど、それはいつでもそうなので。みんなの背中を押せるように、僕らも自分らでキツいことを乗り越えてやっていきますから、どうかご心配なさらずに。一緒に、今を楽しんでいけたらいいなと思います。また会いましょう、ありがとうございました。Nothing's Carved In Stoneでした」と言い、その音に触れるだけでテンションが何倍もあがる「Dream in the Dark」へ。音を鳴らしているときの4人は頼もしく、自信に溢れ、輝いている。
 興奮が冷めやらぬ中、ライブの最後は我々の興奮をゆっくりとクールダウンさせるように「BLUE SHADOW」。儚くて美しい同曲は、心の奥深くに響き渡る最高の終幕だった。
 
 
 

 
 
 
 
 Studio Live “Futures”は、前回の配信ライブを大きく超えてくる内容だった。余韻がすさまじく、満足感はとてつもなく、観終わった後はしばらく放心状態だった。ただ、敢えて言うならばたった1つ…たった1つだけこの日のライブで足りないものがあった。この日のライブで唯一足りなかったもの…それはオーディエンスだ。
 
 配信ライブ後、“Live on November 15th 2020”の開催が発表された。数ヶ月ぶりに有観客(+生配信)で開催されるこのワンマンライブ、今から楽しみで仕方がない。2回の配信ライブで培ったものと、ライブ自粛期間中の4人の想い、そしてオーディエンスの様々な想いがその場で爆発するであろうワンマンライブ。とてつもない1日になるのは間違いない。
 

TEXT:Takeshi.Yamanaka
PHOTO:横田和樹

 
 
 
 
 
 
 

“Live on November 15th 2020”
2020/11/15(日)KT Zepp Yokohama
※新型コロナ感染症の予防対策を講じた上で開催チケット等詳細は後日発表

 
 
https://www.ncis.jp/
 
 
 
 

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