全国15万部を誇る日本最大級のミュージックフリーマガジン on Web!!

10-FEET Dr./Cho.KOUICHI 19th Single『シエラのように』ソロインタビュー

10-FEET Dr./Cho.KOUICHI 19th Single『シエラのように』ソロインタビュー


 
 
 

KOUICHI INTERVIEW #1

 
 
 


「“やっぱり生のドラムを叩きたいな~”と思いながらやっていました。それがいちばんストレスでしたね」


 
 
 
●KOUICHIくんが電話をくれたのはいつでしたっけ?
 
 
 
4月くらいかな。なんで電話したんでしたっけ?

 
 
●「最近バンドマンとか仲間に全然会ってないから寂しくて電話しまくってる」と言ってましたよ。
 
 
 
そうでしたね。緊急事態宣言が出たくらいですよね。Zoomが全盛の時期。

 
 
●この半年くらい何をしてたんですか?
 
 
 
最初の方はずっと家に居ましたね。Zoomでバンドマンとかと話したり。家にある電子ドラムを叩きつつ、アコギを買ったのでギターを結構弾いていました。やっぱり引き出しを増やしておかないとと思って。

 
 
●やば! ワンマンライブでKOUICHIくんの弾き語りコーナーが出来ちゃう!
 
 
 
かなりコードも覚えましたよ。

 
 
●誰の曲を弾くんですか?
 
 
 
普通に歌謡曲ですよ。ネットで調べたらいっぱいタブ譜が出てくるのでそれを見て弾いてます。

 
 
●せっかくだから今後のためにと思ってギター練習してるんですか?
 
 
 
そうですね。10-FEETのアンコールの合間とかで使えたらいいなと。ワンマンだけじゃなくて、弾き語りで遊びのイベントとか出来たらいいなと思っています。

 
 
●なるほど。
 
 
 
後は『ドラ3ちゃんねる』というYouTubeチャンネルをサク(桜井誠 from Dragon Ash)とSAMBU(三部卓真 ex. NAMBA69)と始めました。あれも3人で話しているときに、「みんなライブに来れないから何か出来ないかな」と言ってやり始めたんです。実際のところは3人がいちばん楽しんでいますけどね(笑)。

 
 
 

 
 
 
 
 
●そんな感じで、ライブ自粛期間もやることはあったんですね。
 
 
 
そうですね。でもスタジオが開いてなかったのが辛かったです。

 
 
●あ、やっぱりスタジオに行けないのは辛いですか。
 
 
 
辛いですね〜。ドラムはやっぱり実際のものを叩かないと。ギターやベースは家で触れますけど、電子ドラムと生ドラムは全然違うんですよ。

 
 
●生ドラムを叩けなかったのはどれくらいの期間でしたか?
 
 
 
2~3ヶ月くらいですね。

 
 
●そんなに長い間、ドラムを叩かないというのはなかなか無いですよね。
 
 
 
無いですね。昔、腱鞘炎で休んでいたとき以来です。

 
 
●あのときは半年くらい休んでいたんでしたっけ?
 
 
 
はい。なのでドラムを叩けない間はストレスというか、気持ち悪い感じでしたね。家でも思い切り叩くことは出来ないし、感触も違うし、音も違う。

 
 
●ドラムの人はなかなか難しいですね。
 
 
 
防音室とかあればいいんですけど、普通の家ですからね。いくらセーブしても、夜とかは叩けないです。

 
 
●ただでさえ下手なドラムがまた鈍っちゃいますね(笑)。
 
 
 
ハハハ、ホンマにそうです(笑)。このまま触らなかったらもっと下手になるから常に触っていたんですけど、“やっぱり生のドラムを叩きたいな〜”と思いながらやっていました。それがいちばんストレスでしたね。

 
 
●温和なKOUICHIくんでもストレスを感じたんですね。
 
 
 
うん、人に会えないとかよりもストレスでした。まだZoomで顔を合わせることは出来るじゃないですか。しゃべったら多少は会った気になれる。

 
 
●なるほど。ギターとYouTube以外に新しく始めたことはあるんですか?
 
 
 
え~。…あっ! ないわ。

 
 
●ないんかい!
 
 
 
今絶対あると思ったやろ(笑)。なんにもない(笑)。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

KOUICHI INTERVIEW #2

 
 


“僕らは前を向いてるぞ”という意思表示が出来ればいいなと思っています


 
 
 
 
●この半年間は音楽シーンが止まっていたじゃないですか。そして僕たちにとって年に1度のお祭りも無くなった。
 
 
 
無くなりましたね。

 
 
●その祇園祭なんですけど…。
 
 
 
そっちかーい!

 
 
●“京都大作戦”も中止になってしまいましたが、気持ち的にはどうでしたか?
 
 
 
緊急事態宣言が出たときは、“1~2ヶ月でこの状況は終わるだろう”と思っていたんですよ。でもこんなに長引いて、いろんなライブやイベントがどんどん中止になっていった。今まで普通にライブをしていたのがいきなり無くなって、虚無感を感じましたね。“まじでずっとこの状況なんか?”と思ってました。

 
 
●現実をなかなか受け入れられなかった。
 
 
 
はい。Zoomでバンドマンと話していても絶対にそういう話になるし、ライブハウスも潰れてしまったところもでてきたし。そういう話を聞くと、それらをメインに生活していた僕たちはこの先どうなるんだろう? と不安になる。でもどうしようも出来ない。

 
 
●うんうん。
 
 
 
色々なライブハウスのドネーションを作ってクラウドファンディングとかをしてなんとか立て直そうとしていたので、僕らは協力出来ることをしようと思ったんです。それくらいしか今の自分たちに出来ることはないなと思って。

 
 
●シングルの制作まではメンバーとも会ってなかったんですか?
 
 
 
会ってないですね。

 
 
●連絡は?
 
 
 
していないです。僕らそんなに仲良くないですからね。

 
 
●ハハハ(笑)。
 
 
 
1~2ヶ月ぶりにZoomでラジオの収録をやったんですよ。そのときに久しぶりに顔を見ましたね。照れくさい感じで(笑)。

 
 
●今回シングル『シエラのように』がリリースとなりますが、リリースを延期するバンドも少なくないですよね。そういう話にはならなかったんですか?
 
 
 
僕らの場合、本当は3〜4月くらいにレコーディングをする予定だったんですけど、緊急事態宣言が出たので制作自体が延期になったんです。

 
 
●なるほど。そもそも制作が出来なかったんですね。
 
 
 
もともとの予定としては、“京都大作戦”の前には出すつもりだったので。

 
 
●先ほど「僕たちはこの先どうなるんだろう? と不安になった」とおっしゃっていましたが、新作を出してツアーをするということは、近い将来の目標になるので、少しは不安が解消されるんじゃないですか?
 
 
 
そうですね。これを機に少しでも前に進みたいです。今僕らに出来ることはこれくらいしかないので。ツアーのやり方は今までと違うので不安はありますけど、何もしないという選択肢はありませんでした。

 
 
●でも今回のツアーは他のバンドがまだあまりやっていないタイミングだし、すごい決断ですよね。びっくりしました。
 
 
 
これをきっかけに色々なバンドがツアーを出来るようになればいいなと勝手に思っています。なんとか成功させたいですね。みんなで話し合って、やるしかないなと。

 
 
●KOUICHIくん個人の意見として、ツアーをすることについてはどうだったんですか?
 
 
 
やっぱり不安でしたね。日に日に状況も変わるじゃないですか。ツアーをやる頃には新型コロナウイルスの感染状況がもっと悪くなっているかもしれないし。でも結果がどうであろうと、“僕らは前を向いてるぞ”という意思表示が出来ればいいなと思っています。

 
 
●か、かっこいい!
 
 
 
今の太字…いや、赤の太字で書いといて。

 
 
●わかりました。
 
 
 
そういう気持ちがありますね。「ライブシーンを背負って」みたいなでかい話ではないですけど、何かのきっかけになってくれればいいなと思っています。そのためには絶対に成功させないといけない。何をもって成功かはわからないですけど。

 
 
●そうですね。
 
 
 
ライブを1日2回部制にするということも、より多い人に観て欲しいからだし、換気のこととか、色々な意味を込めていますね。何としてでも成功させたいです。少しずつみんなで前に進んでいると思うので、この状況が少しでも良くなるようにとりあえずなんとかしたいですね。

 
 
●うんうん。
 
 
 
みんな不安だとは思うけど、僕らに出来ることはたぶん、ライブしかないんですよね。ライブをやって姿勢を見せるしかない。すごく不安ですけど、やるからには! という気持ちではいますね。

 
 
●もしかして、このツアーでKOUICHIくんの弾き語りも…。
 
 
 
この状況下でそんじょそこらのライブをやったらあかんと思います。みんなに“不安だったけど、しっかり感染対策もしていて、ライブもヤバかったし本当に来てよかった”と思ってもらわないと意味がないなと思っています。

 
 
●あ、ということはKOUICHIくんの弾き語りは出来ないですね。
 
 
 
いやいや、3回部制にして最後に1人で出てきてやります(笑)。

 
 
●ハハハ(笑)。でも今回のツアーはプレッシャーがありますね。
 
 
 
そうですね。来てくれる人に“本当に来てよかった”と思ってもらいたいんです。その気持ちは今までと同じなんですけど、この状況下でもそう思ってもらえたらいいかなと思います。

 
 
●ライブハウスに来るのが怖いと感じるお客さんも多いでしょうし。
 
 
 
絶対に多いですよね。

 
 
●みんなライブの無い生活に慣れてきているし。
 
 
 
慣れるのも寂しいですよね。だからこの状況を変えたいです。そのためにはやるしかないんです。やってみないとわからないこともあるから、自分たちに出来ることは最善を尽くしてやりたいです。

 
 
●10-FEETは今までに何度もピンチがあったバンドですけど、今回は10-FEETだけじゃないし。
 
 
 
そうですね。何かのきっかけになればいいなと思いながら挑みたいです。状況次第では2回部制ではなくて1回でやるかもしれないし、人数ももう少し多く入れるかもしれない。そのときの状況によって色々とやり方は変わるかもしれないですけど、精一杯やりたいなと。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

KOUICHI INTERVIEW #3

 
 


「10-FEETはずっとライブをやってきて、ライブが俺らの居場所だし、実際やっぱり楽しいんですよね」


 
 
●そういえば“Osaka Music DAYS!!!”(2020/8/8, 8/9)で久々にライブをしたんですよね。どうでしたか?
 
 
 
ライブをやれたことはすごく楽しかったけど、やっぱり雰囲気は違いますよね。お客さんも俺らも探りながらやっている感じ。俺らも煽ることは出来ないし、お客さんも声が出せないので拍手とか手をあげることしか出来ない。だから「完全燃焼」とは言えないですね。でもお客さんからも“この空間を盛り上げるんだ”という気持ちが伝わってきたんです。みんなで作り上げている感じがありましたね。

 
 
●やっぱりお客さんの前で音を出すのは違いますか?
 
 
 
お客さんが居たらやっぱり違いますね。レスポンスとかは無いけれど、今までもお客さんと一緒にライブをやっていた感覚がありますし。

 
 
●特に10-FEETはそうですよね。お客さんも含めて「10-FEETのライブ」という感じがすごくある。
 
 
 
そうですね。ホンマに一緒に作っていた感があるんですよ。なのでこの間の“Osaka Music DAYS!!!”のときの気持ちはどう説明していいかわからないですね。みんなマスクをして距離を取っているし、お客さんもストレスだったんじゃないですかね。今まで通りに観れないし盛り上がれないですから。制限のある中だとやっぱりしんどいんじゃないですかね。

 
 
●いつもモッシュやダイブをしていた人たちは特にそう感じるでしょうね。
 
 
 
うん。ジャンルにもよると思いますけど、特に僕たちはじっと立ったまま観るライブではないので。“棒立ちはしんどいやろうな。もっと動きたいやろうな”と思いながらライブしてました。

 
 
●やっぱりたくさんのお客さんの前でライブやりたい?
 
 
 
やりたいですよ。

 
 
●それはなぜですか?
 
 
 
俺を見て欲しい。

 
 
●アハハ(笑)。
 
 
 
今のところも赤の太字で書いといてください(笑)。

 
 
●わかりました。
 
 
 
10-FEETはずっとライブをやってきて、ライブが俺らの居場所だし、実際やっぱり楽しいんですよね。“Osaka Music DAYS!!!”は今までとは違う状況だったけど、でも楽しかった。だからツアーは精一杯やろうと思います。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

PHOTO:HayachiN
Interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:Yuina.Hiramoto

 
 
 
 
10-FEET 19th Single『シエラのように』特集TOPへ戻る